CD 輸入盤

大地の歌 ジャン=クロード・カサドシュ&リール国立管弦楽団、ヴィオレータ・ウルマーナ、クリフトン・フォービス

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
EVCD057
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


フランス的な音色が独特な『大地の歌』

2008年サン=ドニ音楽祭のライヴ。今や巨匠の感のあるジャン=クロード・カサドシュが手兵リール国立管弦楽団とマーラーの『大地の歌』を披露。独唱をリトアニアのヴィオレータ・ウルマーナとアメリカのクリフトン・フォービスというオペラ界のスターが演じているのも注目。リール国立管弦楽団の明るい音色と軽みも独特です。(輸入元情報)

【収録情報】
● マーラー:大地の歌


 ヴィオレータ・ウルマーナ(メゾ・ソプラノ)
 クリフトン・フォービス(テノール)
 フランス国立リール管弦楽団
 ジャン=クロード・カサドシュ(指揮)

 録音時期:2008年6月
 録音場所:サン=ドニ大聖堂
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ)

ユーザーレビュー

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 大地の歌・交響曲第9番・第10番(Cooke版...

投稿日:2022/09/28 (水)

 大地の歌・交響曲第9番・第10番(Cooke版)、すなわちマーラーの最後の三部作は、すべてのレコードを聴かずにはいられない。新譜がリリースされれば、必ず購入してしまう。これは、マーラーの作品、とりわけ第6交響曲以降の後期の作品の魅力に憑かれた者の性(さが)である。大地の歌については、クレンペラー盤(ルートヴィヒ)とラトル盤(コジェナー)を聴ければ、私は満足してしまう。しかし、優れた演奏に新たに出会えたときは、それはまた大きな喜びとなる。  カサドシュとリール国立管弦楽団の演奏を、私はこのCDで初めて聴いた。二人の独唱者ウルマーナとフォービスの歌唱とリール国立管弦楽団の見事な演奏に感服した。2008年7月3日のサン=ドニ大聖堂におけるライヴ録音である。聴衆の間からだけでなく、演奏者たちの間の非常に微かな音が無数に収録されている。まるで指揮者のすぐ背後で聴いていると錯覚するほどリアルな録音である。しかし、音質はとても良いので、ライヴ録音と割り切って、臨場感に深く浸る鑑賞方法がよいと思う。本CDがリリースされた時は、収録から10年以上が経過していた。非常に優れた演奏であるため、CD化が企画されたのではないかと、私は推察している。  第6楽章「告別」の終結部「Die liebe Erde …」(460小節以降)のテンポは、クレンペラー盤よりも遅く、ラトル盤(バイエルン放送響)とほぼ同じである。総譜にある「すべての拍をひじょうにゆっくり振る」という指揮者への指示に忠実な演奏であり、一拍ずつ噛みしめながら聴くことができる。チェロとヴァイオリンのドラマチックな上行、大きく紆濤るオーケストラが感動的である。「新しく!いたるところ、そして永遠に、はるか彼方まで青く輝く・・・永遠に・・・」 ウルマーナの絶唱と、春の大地を夢想する寂寥感が胸を打つ。心の中で音楽がまさに永遠に鳴り響くようだ。その残響は、第9交響曲の冒頭へとつながって行く。  本CDは、ジャケットデザインも秀逸だ。マーラーが没した翌年に制作された「吹き荒れる風の中の秋の木」は、感動的な作品である。 1991年に Bunkamura・ザ・ミュージアムで開催された 「エゴン・シーレ展」 で、私はこの作品と出会い衝撃を受けた。背景の空は、多量の灰色をベースにした繊細な色彩と荒々しい筆触のテクスチャーによって、激しく動く大気を表現する。無慈悲な嵐に樹幹は大きく撓り、画面いっぱいに広がる細い枝々の顫動は、観る者に不安感を与える。80p四方のカンヴァスは、シーレの鮮烈な魂を放射していた。この作品がもつ異様なまでの迫力は、印刷物やディスプレイではなかなか表現されないのが残念である。シーレが制作した実物のカンヴァスをご覧になることを是非お勧めしたい。二十世紀初頭のヴィーンの美術界で、革命的な精神で表現主義を牽引し、早逝した天才が遺した傑作である。

宗仲 克己 さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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