『狂おしい恋人』　テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ、トマ・ダンフォール

もの悲しくも美しい高尚な憂鬱。
ヴァイオリンとリュートで奏でる17世紀の作品集！

現在フランスを中心に活躍する若手奏者、ヴァイオリンのテオティム・ラングロワ・ド・スワルテとリュートのトマ・ダンフォールのデュオのアルバム「狂おしい恋人」。この録音のアイディアが生まれたのは2人がヴァイオリンとリュートのための作品を研究する中で、ジョン・エクルズの『グラウンド』を見つけすぐにレパートリーにしたことがきっかけになったとのこと。この曲はアルバム・タイトルにもなっているジョン・エクルズ[c.1668-1735]の組曲『狂おしい恋人』からの作品。演奏時間3分ほどの付帯音楽ながらその官能的な世界に誘います。その旋律は、かの有名な『ヴィターリのシャコンヌ』の冒頭を連想させ、変奏的に色彩豊かに奏でられます。その他パーセル、ニコラ・マッテイス[c.1650-c.1714]、マッテイスJr.[late 1670s-1737]、ヘンリー・エクルズ[c.1680-c.1740]の作品を見事に編み込んだ選曲となっております。どこかもの悲しい、しかしその美しい旋律が魅力であり、「高尚な憂鬱」と表現できるアルバムです。（写真c Julien Benhamou）（輸入元情報）

【収録情報】
● J.エクルズ：『グラウンド』〜組曲『狂おしい恋人』（アリア集第5番）より
● パーセル：無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第6番
● パーセル：即興曲〜リュートのための
● マッテイス：ラ・フォリア変奏曲
● マッテイスJr：幻想曲イ短調
● マッテイス：組曲イ短調『サラバンダ・アモローザ』
● マッテイス：昔のサラバンダあるいはチャッコーナ〜組曲ハ長調より
● パーセル：前奏曲 ト短調 ZN.773
● H.エクルズ：ヴァイオリン・ソナタ第11番ト短調
● マッテイス：組曲ト長調
● H.エクルズ：ヴァイオリン・ソナタ第5番ホ短調
● マッテイスJr.：幻想曲ハ短調
● H.エクルズ：『ジョン、さあキスして』の新しいディヴィジョン
● J.エクルズ：グラウンド〜『狂おしい恋人』組曲（アリア集第3番）より

　テオティム・ラングロワ・ド・スワルテ（ヴァイオリン／ヤコブ・シュタイナー1665年製作）
　トマ・ダンフォール（リュート／ジュゼッペ・トゥミアティ1993年製作）

　録音時期：2019年2月
　録音場所：パリ、ドイツ・プロテスタント教会
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）