【全曲解説】 MINAMI NiNE 『IMAGINE』

全曲解説テキスト by ヒロキ（Vo/Ba）

1. 群青

地元に帰り、友人達と久しぶりに飲みに行った時に感じたことをもとに作った曲です。
あれから何年も経ったのに、まるで昨日のことのように
青春時代の思い出が鮮明に蘇ってきます。
きっとそれは、楽しい時も辛い時も隣で笑っていてくれる人が
居てくれたからだと思いました。
青春時代の思い出や仲間への想いを死ぬまで一生忘れないぞという
願いを込めたら、凄く爽快でグッとくる曲になりました。

2. Killer song

考えれば考えるほど苦しくなってしまい、
自分を見失いそうになっていた爆発寸前の夜に作った曲です……。
その夜は頭の中がぐちゃぐちゃだったので明確には覚えていませんが、
これは多分自分自身にむけて勢いのまま書き殴ったのだろうなと思います。
流行りに流されず、正直に自分らしくありたいという思いが、
この短くて速い曲に詰め込まれています。
まさに“葛藤と衝動”です。

3. ダイナミック琉球

何気なく見ていた夏の甲子園のテレビ中継。
アルプススタンドから響き渡っていたとある応援曲が気になり調べてみたところ「ダイナミック琉球」という曲であることが分かりました。
大地に想いを馳せる歌詞にも胸を打たれ、
いつしか“MINAMI NiNEでカバーできたらいいな”と思う様になりました。
僕たち三人は、南九州宮崎県出身。
大自然に囲まれた本当に何も無い田舎町で生まれ育ちました。
宮崎県が位置する“南九州”からバンド名を付けるほど、
故郷を常に大切に想っています。
物心ついた頃から故郷の大自然に囲まれて育ってきたからこそ、
この曲に胸を打たれたのだと思います。
僕たちはまだ沖縄に行ったことはありませんし、沖縄の綺麗な海も空も、
テレビ画面や雑誌のページでしか見たことはありません。
MINAMI NiNEでもっともっと頑張って、
いつかライブで沖縄にも行ってみたいと思っています！
世代を超えて、日本全国の人に愛される曲であることは間違いないと思った
この名曲「ダイナミック琉球」を、
MINAMI NiNEらしいアレンジでカバーさせて頂けたことに心から感謝します！

4. Family

純粋に“家族っていいな〜”と思って作った曲です。
友達とも違う、恋人とも違うのが家族。
ひとつ屋根の下で支え合って暮らし、同じテーブルで同じものを食べたり、
物干し竿に大きさや系統の違う洗濯物が並んでたり、
誰にも見せられないような気の抜けたところを見せられたり、
離れている時間にもちゃんと想い合うことができるのが家族。
当たり前になりすぎて、
感謝の気持ちすらも照れくさくてなかなか伝えられない素敵な関係性。
家族ってなんか可愛いなって思いまして（笑）。
サウンド面では、パンク、レゲエ、スカ、ロックンロールの要素を
盛り沢山に取り入れています。
凄く賑やかな曲になりました！

5. フレグランス

歌詞もサウンドもすごくドラマチックな曲です。
3年くらい前に作ったまま眠らせていた未発表曲を
ブラッシュアップさせて今作に収録しました。
記憶、未練、歯痒さ、虚しさを表現しました。
ヒリヒリした絶妙な世界観を感じてもらえたら嬉しいです。

6. Imagine

聴いた後に想像してほしい曲です。
ただのラブソングではありません。
ピアノやオルガンも取り入れ、凄く暖かいサウンドになりました。
MINAMI NiNEらしい1曲だと思います。

MINAMI NiNE 『IMAGINE』

GENRE：MELODIC PUNK, MIXTURE ROCK
甲子園で定番となっている野球応援歌のカバーも収録した“SUPER EP”第2弾
2018年10月にメジャー・デビューしたMINAMI NiNEが放つ“SUPER EP”第2弾。メロコア、青春パンク、フォークをバックボーンに持つ彼らの魅力を、1分に満たないメロコア・ナンバーからピアノ、オルガンもフィーチャーしたバラードまで、様々な角度から味わえる全6曲（＋ボーナス・トラック）を収録。甲子園の応援歌としても有名なイクマあきらの「ダイナミック琉球」のカバーは、沖縄の大地に自分たちの故郷宮崎の風景を重ね合わせながら、レゲエの要素もあるミクスチャー・パンクにアレンジして、彼らならではの1曲に。聴く人にまっすぐ届けたいという思いを込めた歌の数々はもちろんだが、曲調が自在に変化する「Family」で聴かせるダイナミックなバンド・サウンドも聴き逃せない。
山口 智男【ライター推薦】

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