“ジブリ飯”の秘密がわかる「食べるを描く。」

2017年05月27日 (土) 07:00

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ジブリ映画に欠かせない“食”のシーン。何気ない食事のシーンに物語の演出上重要な役割が込まれていることも多く、そのシーンはとても印象的だ。『天空の城ラピュタ』でパズーとシータが“目玉焼きパン”を食べて心を通わせたり、『千と千尋の神隠し』で千尋がハクにもらった“おにぎり”で立ち向かう力をもらったり…。恐らくそれぞれの心に“イチオシメニュー”が存在する、それが“ジブリ飯”のスゴさだろう。

演出上外せない重要なシーンであることはもちろんなのだが、何よりも湯気がふんわりと立ち昇り、彩り豊かで柔らかそうで、いかにも美味しそうなそのビジュアル。そしてそれを美味しそうに食べている登場人物を見るにつけ空腹を感じてしまうのは私だけではないはずだ。

その美味しそうな食べ物や食事シーンがどのようにして印象的に描かれてたかを紹介する企画展示「食べるを描く。」が、5月27日(土)より三鷹の森ジブリ美術館にてスタートする。前日26日に内覧会が開催され、三鷹の森ジブリ美術館館長・中島清文氏や、今回の企画監修を手がけた宮崎吾朗氏らがその魅力についてたっぷりと紹介してくれた。

今回の展示は、あくまでもジブリ美術館らしく、アニメーション制作とはどういうものかを紹介する展示になっている。展示室に入ったら目玉焼きが作れるのでは…?試食があるのでは…?ということは残念ながら、ナイ。あくまでも「食べるを描く。」なのである。吾朗氏は「食事のシーンを入れると映画が豊かになる」と、“ジブリ飯”が描かれる上でのこだわりを情熱的に語る。「どう見せるか、どう食べさせるか、どういうシチュエーションなのか、そうした全てが合わさって心に残るシーンになる。作画の解説だけでは難しいこともあり、ジブリの展示らしくなるよう全体の構成を作り上げた」とコメントした。

例えば、『紅の豚』のフィオがレモネードを飲むシーン。常に動いているビンの中のレモネードが注目のポイント。ビンを描くために何色もの色を使って描き分け、ビンの中の水面を揺らすためにいくつもの工程を重ねる。さらにフィオの喉をリアルに動かし、いかにも美味しそうに飲み干す様子を表現する。その難しさ、大変さを経てこそ生まれるあのシーンなのだ。
さらに『ハウルの動く城』のベーコンエッグ。吾朗氏によると、実は宮崎家でも実際にベーコンエッグが多く食されるそうなのだが、様々なジブリ映画にベーコンエッグは登場する。なぜベーコンエッグの登場が多いかというと、誰もが知っている料理であること、そして何よりも画の中で目立つ色彩であることが理由なのだという。こちらもベーコンが焼ける際の油部分を描くために何枚も原画を作るほど、宮崎駿監督からの指示は細部にまで及ぶ。

宮崎駿監督曰く「食事は基本3色」なのだとか。4色にしても手間ばかりで効果はそれほどでもない、2色だと足りない、故の3色。稀にある例外として、豆腐の2色。このように使い分けをしながら効果的に色を使って、あの美味しそうな画を作り出している。こうした初めて知る様々な技術や手間のスゴさに圧倒されると共に、美味しそうに見える所以はこれなのかと納得した。ぜひ注意して、映画を見直してみようと思う。

さて、実際の展示コーナーへと足を運んでみる。展示室は第一室と第二室とで構成。まず、印象的な食事シーンの画面写真のコラージュと、たくさんのメニューサンプルがずらりと並んだものすごいインパクトの入口へ。一見すると、洒落たレトロなレストラン。これが本当のレストランなら、何を食べるかなかなか決められないかもしれない。それほどにどれもこれも無茶苦茶美味しそうなのだ。

入口を入ると、各作品ごとの代表的な食事のシーンを取り上げた展示パネルがこれまたずらり。第一室はまさに企画展示のタイトル「食べるを描く。」。各展示パネルでその作業工程と技術の細かさを存分に堪能することができる。真ん中に配置された2つのテーブルには、レストランさながらに調味料や紙ナプキン、一輪挿しと共にメニューブックが置かれている。このメニューブックは壁の展示パネルを手に取ってみることができるようになっているので、ぜひ着席してゆっくりと楽しんでみて欲しい。



第二室は「食べるを作る。」がコンセプト。ジブリ映画は、食事を“食べる”シーンばかりではなく“作る”シーンも欠かせない。ここでは『となりのトトロ』の草壁家の台所、『天空の城ラピュタ』のタイガーモス号の厨房が見事に再現。草壁家はちゃぶ台の上にご飯やお味噌汁、お弁当が並んでいる。ここに座ってちゃぶ台を囲めば、サツキやメイになった気分を満喫できるはず。台所もとても細かく再現されているので、あちらこちらをぜひチェックしてみてほしい。お鍋には美味しそうなお味噌汁、勝手口の外には七輪の上に並ぶめざし。

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ちなみに実際に食事シーンを楽しむとこんな風になる。

(写真左から)館長の中島清文氏と企画監修を行った宮崎吾朗氏
※草壁家には靴を脱いでから上がろう


そして次はタイガーモス号の厨房。こちらも大きな寸胴鍋いっぱいのシチューやオーブンの中の焼きたてのパン、さらに戸棚の中には調味料やコーヒーなどの食品類からチーズ、パンまでがキレイに格納され、どこを開けてもどこを見ても完璧に作り上げられている。あの機能的で充実したキッチンが目の前にある興奮を、シータの活躍ぶりを思い浮かべながら心ゆくまで楽しめる。先ほどの草壁家の台所といい、このタイガーモス号の厨房といい、細部へのこだわりに感動すること間違いなし。

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さらに展示の最後には「食べることへの好奇心」と題した展示物。宮崎駿監督がJAL機内誌「ウィンズ」掲載のために描いたオールカラー漫画の拡大、アニメを作るにあたっての丹念な調査についてなどが展示されている。

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最後までとことん“ジブリ飯”を追求・解説した企画展示「食べるを描く。」。三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制のみとなっているので、ぜひ早めにチケットを入手して企画展示を存分に楽しみたい。ちなみに2017年夏休みシーズン(7月&8月)の入場チケットは先行抽選販売も実施する。

「食べるを描く。」は、三鷹の森ジブリ美術館にて、2017年5月27日(土)から2018年5月(予定)まで開催。

最新情報

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新企画概要


「食べるを描く。」

【開催期間】
5月27日(土)〜2018年5月(予定)

【特別協力】
スタジオジブリ

【企画監修】
宮崎吾朗

2017年夏休みチケット販売について


今年も夏休みシーズンチケットの“先行抽選販売”を実施。5月25日(木)より受付を開始する。なお昨年7月入場分より、購入者の名前が印字される記名式チケットに。美術館入り口にて本人確認を行う場合があり、転売チケットと判明した場合には入場できないので注意したい。

【チケットの種類】

日時指定の予約チケット(入場引換券)
入場時間は1日4回(入場時間 10:00/12:00/14:00/16:00)


【発売価格(税込)】

大人・大学生 1000円
高校・中学生 700円
小学生 400円
幼児(4歳以上)100円


【先行抽選販売】

<申込方法>
1) インターネット

※ローソンWEB会員(無料)に登録が必要です

2) 電話 0570-084-639
※発信者番号を通知しておかけください

<申込枚数>
1申込み6枚まで
※同一日時での複数エントリー不可

<支払方法>
ローソン店頭決済、または、クレジット決済
※電話申込はローソン店頭決済のみ

<発券方法>
ローソン店頭にて手続き
※発券期間を過ぎても発券されない場合、当選チケットはキャンセルされます
※インターネットで申込み、かつ、クレジット決済をされる場合のみ郵送も可

<スケジュール>
【7月分】
▼受付期間
5月25日(木)12:00〜5月31日(水)23:59まで
▼当落発表
インターネット申込
6月9日(金)15:00〜 メールにて通知
電話申込
6月9日(金)15:00〜6月12日(月)23:59まで 上記電話にて確認
▼発券期間
6月9日(金)15:00〜6月13日(火)23:00まで

【8月分】
▼受付期間
6月25日(日)12:00〜6月30日(金)23:59まで
▼当落発表
インターネット申込
7月9日(日)15:00〜 メールにて通知
電話申込
7月9日(日)15:00〜7月12日(水)23:59まで 上記電話にて確認
▼発券期間
7月9日(日)15:00〜7月13日(木)23:00まで


【一般販売】

7月分は6月10日(土)10:00より、8月分は7月10日(月)10:00より、従来通りの方法で発売。(店頭での直接購入、インターネット/電話で予約のうえ、店舗にて発券・購入)

※先行抽選販売は2017年夏休みシーズン(7月、8月分)のみ実施いたします
 2017年9月分以降の入場チケット販売は、前月10日からの一般販売のみになります
※営利目的のチケットの転売はいかなる場合も固くお断りいたします
※オークション等で転売されたチケットであると判明した場合、入場をお断りいたします


©Studio Ghibli ©Museo d'Arte Ghibli

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