※上掲の作品はセレクションの一部です。
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【2007年上半期音楽シーンについて】
2006年末の同様のコラムに記したとおり、ここ日本でもポータブル・オーディオ・プレイヤーを街角で頻繁に目にするようになりましたが、そうした流れを一段階アップしたレベルへ押し上げそうな新製品が登場――アップル社の「iPhone」。1月にその全貌が明かされ、6月30日に全米で発売されました(欧州では年内に。日本では来年以降の発売になるという)。これは音楽の聴き方の変化がさらに加速していくと同時に、数年後の音楽シーンを確実に変えていくことでしょう。
ジャパニーズポップス・シーンでは、Mr. Childrenがオリジナルアルバム『Home』発表、そして彼らのC/W曲の底力を感じるB面集『B-side』発表と、いずれも大きなセールスを記録するなど存在感を見せました。その他でビッグセールスをあげたのは、Kat-tunの『Cartoon Kat-tun II You』といったジャニーズ勢はじめ、浜崎あゆみの2枚同時発売ベスト盤『A Best: 2 - Black-』
と『A Best: 2 - White- 』、こちらもベストの大塚愛、『愛am Best』といったところ。ベスト盤でよく売れたのは他に中森明菜の『Ballade Best - 25th Anniversary Selection』、スガシカオの『All Singles Best』、スカパラの『Best Of Tokyo Ska 1998-2007』、Mihimaru GTの『Best Of』あたり。
また目立ったのが(大きくここ数年の傾向ですが...)女性シンガーの存在。中でも突出したのは竹内まりや久々の作品『Denim』。古くからのファンも納得、新たなファンも獲得するに違いないというエヴァーグリーンな出来。映画『さくらん』絡み、斎藤ネコとの連名とはいえ、椎名林檎 が東京事変名義ではなく作品(『平成風俗』)を発表したことも印象に残りました。その他、サディスティック・ミカ・バンドを経た木村カエラのサード『Scratch』、シングル"CHE.R.RY"が大ヒットしたYuiの『Can't Buy My Love』といったフレッシュなところから、既に大物であるBoAの『Made In Twenty(20)』、「NANA」関連の活動を封印した中島美嘉の『Yes』、「NANA」絡みの活動で知名度を得た伊藤由奈の『Heart』など邦楽シーンにおける女性シンガーの層の厚さがいっそう増した感じでした。
邦楽ロック系では、
Beat Crusadersの『Epopmaking - Popとの遭遇』、中村一義率いる100sの『ALL!!!!!!
』は経験を積んできたものだけが出せる作品オーラが印象的な作品でした。
最後に訃報ですが、5月27日、不慮の事故で亡くなられたZARDのヴォーカリスト坂井泉水さんの過去の偉大な業績に敬意を表しつつご冥福をお祈りして邦楽の紹介を締めさせていただきます。
洋楽のほうでは、大ベテランBon Joviの『Lost Highway』がさすが貫禄のヒットを記録。オルタナ系では、多くの音楽ファンからの大きな期待が込められたLinkin Parkの『Minutes To Midnight』が賛否がありながらもビッグヒット。Avril Lavigneのサードアルバム『Best Damn Thing』もキャッチーな快作でした。
UKでは、大型新人Mikaのデビュー作『Life In Cartoon Motion』、注目されたArctic Monkeysのセカンド『Favourite Worst Nightmare』など力作が揃い、Klaxonsに代表される「ニュー・レイヴ」なる新ムーヴメントが盛り上がり、国外へも広く知られるようになりました。
一方、R&B系はNe-yoなどが気を吐いたものの、シーン全体としては傑出した作品を生み出せなかったことで比較的陰の薄さを感じさせた、ここ半年だったかもしれません。
スタッフ・セレクションでは、2007年上半期にリリースされた作品中、セールスや話題性などを省いて純粋に良い作品だけをHMVオンラインの専門ジャンル・スタッフが厳選してご紹介!
各カテゴリーでTOP10からTOP1まで、10作品づつご紹介しています。
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