-(前編からのつづきになります。) 前編をご覧になりたい方はこちらへ
「渋谷毅さんって、このピンキーとキラーズの「恋人の讃歌/陽のあたる街」が凄すぎて、色々聴いてみたんですけど、はずれも結構・・・(笑)。たくさん仕事をしている方って、そうなんでしょうね、きっと。」
「この「恋人の讃歌/陽のあたる街」は、A&Mサウンドですね。Chris Montezのサウンドそのままですよ。これを嫌いなヒトはいない。でも僕、ピンキラは好きだったんだけど、当時この曲は知らなかったんですよ。だから、全然当時は流行らなかったんだと思います。」
「あと、いまDJでとにかく使ってるのが、この舟木一夫「センチメンタル・ボーイ」。コロムビアです。全然DJ向きじゃないんだけど(笑)。舟木一夫で、DJで使えるのは「銭形平次」だけだと思っていたんですけどね(笑)。」
-この曲、バックが宮間利之とニューハードなんですね。
「これはもう、ミュージカルですね。絢爛豪華なオーケストレーション。だけど、歌い方はあの歌い方っていう(笑)。歌詞がすごいんですよ。「君が幸せになれるなら、僕には夢がなくなってもいいですよ」って。」
-この辺りの舟木さんの主演映画ってご覧になっていたりもするんですか?
「いや、見たことないです。これは全く知らなかったですね。」
「ニューハードといえば、この『Go Go!Ameriachi』は昨日買ったんですよ。和ジャズ系の人達で、アメリアッチのレコードっていっぱいあるんですよね。5、6種類あるんですけど。鈴木邦彦さんも演ってるし、中村八大さんも演ってるらしいんですよね。今まで聴いた、例えば、鈴木邦彦さんのやつは、まぁまぁぐらいだんですけど、このニューハードのアメリアッチは大当たり!はっきり言って、Herb Alpert&Tijuana Brassよりいい(笑)!」
「このアルバムの最もキラーな曲は、加山雄三だったんですよ(笑)。「君といつまでも」のカヴァー。この曲は、オルガン・バーとかでDJやってるヒトは、みんな使いたいと思うでしょうね。」
-ニューハードのアルバムは、ジャケットももれなく素晴らしいですよね。
「そうですね。・・・ニューハードって、この「NEW HARD」ってスペルじゃないですよね?(お持ちのLPの表記を指しながら)たしか、「NEW HERD」だった気がするんだけど・・・。多分、こういう人達って、自分達のちゃんとしたレコードを作る時と、こういった企画盤で営業みたいなことをする時の2パターンがあって、やっつけみたいな仕事をする時は、どっちでもいいんじゃない?みたいな感じでやってるんじゃないですかね(笑)。でもね、それにしちゃあ最高のレコードなんですよね。」
-ちなみに、こちらも先ほどのディーラーの方からご購入されたのですか?
「これは、和モノ専門レコード店「Love Shop」というところで買いました。」