【最新】第174回 芥川賞・直木賞 候補作発表
2025年12月11日 (木) 00:00
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12月11日、第174回芥川賞と直木賞の候補作が発表され、10人中8人が初ノミネートとなりました。受賞作は来年、2026年1月14日に決定します。
芥川賞 候補作品
久栖博季「貝殻航路」(文學界 2025年 12月号)
坂崎かおる「へび」(文學界 2025年 10月号)
坂本湾「BOXBOXBOXBOX」(文藝冬季号)
鳥山まこと「時の家」(群像 2025年 8月号)
畠山丑雄「叫び」(新潮 2025年 12月号)
直木賞 候補作品
嶋津輝『カフェーの帰り道』(東京創元社)
住田祐『白鷺立つ』(文藝春秋)
大門剛明『神都の証人』(講談社)
葉真中顕『家族』(文藝春秋)
渡辺優『女王様の電話番』(集英社)
芥川賞 候補作品
久栖博季「貝殻航路」(文學界 2025年 12月号)
坂崎かおる「へび」(文學界 2025年 10月号)
坂本湾「BOXBOXBOXBOX」(文藝冬季号)
内容紹介
宅配所に流れてくる箱を粛々と仕分ける顔なき作業員たち。倦怠と衝動を描きだすベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞。
鳥山まこと「時の家」(群像 2025年 8月号)
内容紹介
ここで暮らしていた人々の存在の証を、ただ、描きとめておきたい。
三田文學新人賞でデビューした注目の小説家が紡ぐ、あたらしい建築文学。
いしいしんじ氏、推薦!
「大切に建てられた一軒の家に、ひとの気配がやどる。
流れる時のすきまから、あまたの声がもれだしてくる。
いつかまた、この本のなかに帰ってこようと思った。」
青年は描く。その家の床を、柱を、天井を、タイルを、壁を、そこに刻まれた記憶を。
目を凝らせば無数の細部が浮かび、手をかざせば塗り重ねられた厚みが胸を突く。
幾層にも重なる存在の名残を愛おしむように編み上げた、新鋭による飛躍作。
畠山丑雄「叫び」(新潮 2025年 12月号)
内容紹介
聞いて欲しい人が一人おるんです。「政と聖」(まつりごと)を描く芥川賞候補作。早野ひかるは「先生」に打ちのめされ、銅鐸と土地の来歴を学び始める。ここではかつて罌粟栽培と阿片製造が盛んで、満州に渡って「陛下への花束」を編み、紀元2600年記念万博を楽しみにしていた青年がいた。いつしか昭和と令和はつながり、封印されていた声が溢れ出す。大阪と大陸で響き合う夢とロマン、恋愛政治小説。
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直木賞 候補作品
嶋津輝『カフェーの帰り道』(東京創元社)
内容紹介
東京・上野の片隅にある、あまり流行(はや)っていない「カフェー西行」。食堂や喫茶も兼ねた近隣住民の憩いの場には、客をもてなす個性豊かな女給がいた。竹久夢二風の化粧で注目を集めるタイ子、小説修業が上手くいかず焦るセイ、嘘つきだが面倒見のいい美登里を、大胆な嘘で驚かせる年上の新米・園子。彼女たちは「西行」で朗らかに働き、それぞれの道を見つけて去って行ったが……。大正から昭和にかけ、女給として働いた“百年前のわたしたちの物語”。
住田祐『白鷺立つ』(文藝春秋)
内容紹介
第174回直木賞候補、第32回松本清張賞受賞、異形の本格歴史小説。
玉照院の師弟はやんごとなき秘密≠抱えていた――
天明飢饉の傷痕いまだ癒えぬ比叡山延暦寺に、失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする二人の仏僧がいた。
歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となり叡山を飲み込んでいく。
大門剛明『神都の証人』(講談社)
内容紹介
昭和18年。戦時下、「神都」と称される伊勢で、弁護士の吾妻太一は苦悩していた。
官憲による人権侵害がはびこり、司法は死んだも同然。
弁護士は正業にあらずと、子どもたちにさえ蔑まれていた。
だが、一人の少女・波子との出会いが、吾妻の運命を変える。
彼女の父は、一家惨殺事件で死刑判決を受けた囚人だった。
「お父ちゃんを助けて」
波子の訴えを受け、吾妻は究極の手段に打って出る。
無罪の証拠を得るため、自らも犯罪者として裁かれる覚悟をして――。
だがそれは、長い戦いの始まりに過ぎなかった。
葉真中顕『家族』(文藝春秋)
内容紹介
「現実の世界では、すんなり完全犯罪を
達成できてしまうこともあるんだって学んだんです」
2011年11月3日、裸の女性が交番に駆け込み、「事件」が発覚した。奥平美乃(おくだいら・みの)と名乗るその女性は、半年と少し前、「妹夫婦がおかしな女にお金をとられている」と交番に相談に来ていたが、「民事不介入」を理由に事件化を断られていた。
奥平美乃の保護を契機として、表に出た「死」「死」「死」…… 彼女を監禁していた「おかしな女」こと夜戸瑠璃子(やべ・るりこ)は、自らのまわりに疑似家族を作り出し、その中で「躾け」と称して監禁、暴行を主導。何十年も警察に尻尾を摑まれることなく、結果的に十三人もの変死に関わっていた。
出会ってはならない女と出会い、運命の糸に絡めとられて命を落としていく人々。 瑠璃子にとって「家族」とはなんだったのか。そして、「愛」とは。
「民事不介入」に潜む欠陥を日本中に突きつけた「尼崎連続変死事件」をモチーフとした、戦慄のクライムエンターテイメント!
渡辺優『女王様の電話番』(集英社)
内容紹介
好きだけど、触れあうことはできない。
そんな自分は異端者なのだろうか──。
主人公の志川は、新卒で就職した不動産会社を辞め、現在、SMの女王様をデリバリーするお店の電話番をしている。友達には「そんな職業は辞めたら?」と眉をひそめられたが、女王様の中でも美織さんという最高に素敵な人に出会い、そこそこ幸せに暮らしていた。
ある日、あこがれの美織さんと初めてごはんを食べに行く約束をして舞い上がるものの、当日にドタキャン。そのまま音信不通になってしまう。彼女の常連のお客さんなどにこっそり連絡を取り行方を探るうちに、どうも自分の知っている美織さんとは違う面ばかりが見えてきて……。
過去、志川が不動産会社を辞めた理由は、あこがれの男性社員・星先輩と付き合う寸前に、先輩が自分に求めている性的なことが一切無理だと気づいたからだった。好きだったのに。付き合えないと正直に言っただけで、志川は同僚に悪女扱いをされ、そのまま会社にもいづらくなり、退社することになってしまったのだ。
私はアセクシャルなのだろうか? 「ない」ことを証明するのは、悪魔の証明だ。もしかしたら、まだ見ぬピンクのひつじに会えるかもしれないのに……。なんでも性的なことや恋愛に結びつける世の中に馴染めない主人公の戸惑いを通じて、現代社会を描く問題作。
アセクシャルの自身に戸惑い、彷徨い、清爽と一歩を踏み出す──。
小説すばる新人賞受賞から10年。物語はしたたかに進化する。
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歴代の芥川賞・直木賞
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- 公開日
- 2025/12/11
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