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坂本湾

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309032467
ISBN 10 : 430903246X
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2025
Japan

Content Description

薄霧のたちこめる宅配所。粛々とはたらく作業員たちのあいだで、レーンに流れてくる無数の荷物を仕分ける安。一日中、ほとんど誰とも口をきかず、箱の中身を妄想することで単調な労働をやり過ごすうちに、箱の中身と妄想の「答え合わせ」をしたいという欲望が安を蝕んでいく。あるとき思いもよらぬ理由から、決して開けることの許されない箱の中身を覗きみることに成功すると、たしかにあったはずの箱が次々と消えていくようになって―。新時代の〈労働〉を暴くベルトコンベア・サスペンス。第62回文藝賞受賞作。

【著者紹介】
坂本湾 : 1999年生まれ。北海道出身。2025年、本作で第62回文藝賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tαkαo Sαito

    坂本湾さん「BOXBOXBOXBOX」やばい。 中村文則さんの「銃」「遮光」のような所有への狂気と、 遠野遥さんの「破局」「教育」のような淡々とした狂気と、 今村夏子さんの「むらさきのスカートの女」のようなクスッとなるような気持ち悪さが良い具合に混じり合った感じ。 そして何よりめちゃめちゃ読みやすくてページ数少ないのが手に取りやすい。 作中に何度も出てくる「霧」に読んでるうちにいつの間にか自分も呑まれ、息苦しさと浮遊感を感じる新しい小説な感想。 26歳でデビュー作で芥川賞候補作、才能の塊すぎる...

  • 結城綾

    くそ、やられた。こんな素晴らしいアイデアを、なぜ私は見逃していたのだろうか。箱という普遍的なモノから、よく陰鬱で湿気たストーリーを生み出せたな。構成、テーマ、タイトル、文章どれも素晴らしく、卓越した作品だった。二作目もぜひ出してほしい、この人の小説なら読むから。

  • ふわりん

    何をどう書けばこの読後感を表せるのか、始終読まされてた感があった。とにかく一貫して暗くて重い物語で、登場人物も一つ間違えば精神障害を疑われそうな人たちばかり。共通するものが底を流れてる気がして、私は読みながらずっと「降りる人」を思い出していた。それにしても宅急便の仕分けを今も手作業でやってるってことがあるのかな、よくTVで見るのは完全機械化されてほぼ人間がいないとかロボットだけがせっせと働いてる光景だけど。とにかく気持ち悪い描写が続くのにほぼひと息で読んでしまったのは確か、その筆致は上手いとしか言えない。

  • ユウハル

    読んでいて目の光がなくなって行くのがわかるぐらい暗黒な作品。頭の中のことを文章にするとこうなるのか、ここまで一息に捲し立てるのかと驚きもあった。暗くなるのにここまで一気に読ませる力はすごいと思った。

  • yuui

    ダメだ! 何が言いたかっんかさっぱりわからなかったぜ🤷‍♂️ 神代さん以外はただただ迷惑でしかないでしょ! 生活っていう箱の中で霧がメタファーで色んな人がおるってことが言いたかったんかな🙃

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