ファニー・アズーロ／ショパン、スクリャービン：24の前奏曲集

イタリアにルーツをもつアズーロ
スクリャービンとショパンの前奏曲全曲が登場

イタリア出身の音楽家一家に生まれたファニー・アズーロによる、ショパンとスクリャービンのアルバム。アズーロの音色は、イタリアの暖かさと色彩を感じさせます。ボリス・ペトルシャンスキーに師事し、すでにラフマニノフの前奏曲のCDもリリースしております。このショパンとスクリャービンの前奏曲はいわば続編にあたるもの。
　ショパン[1810-1849]は1838〜39年、スクリャービン[1872-1915]は1888〜1896年にかけて前奏曲を作曲しました。当然スクリャービンはショパンに影響を受けていますが、それでも自由さも獲得しています。ショパンの天才と「ピアノの詩人」と呼ばれる所以のすべてが凝縮されたプレリュード、そしてスクリャービンの初期作品でも群を抜いた傑作であるプレリュードを、アズーロが一音一音慈しむように演奏しています。ショパンのプレリュードでは、ピアニストのマルセル・シャンピ[1891-1980]が使用していた譜面にもアズーロはあたっており、そこにはリストの言葉「songes dores（Golden Dreams）」がシャンピの手で書かれており、これがアルバムのタイトルにもなっています。（輸入元情報）

【収録情報】
● スクリャービン：前奏曲集 Op.11（全24曲）
● ショパン：前奏曲集 Op.28（全24曲）

　ファニー・アズーロ（ピアノ／YAMAHA CFX NO.6 559 300）

　録音時期：2024年3月4-7日
　録音方式：ステレオ（デジタル）