ラファエラ・グロメス/『イマジネーション』

2021年08月13日 (金) 18:00 - HMV&BOOKS online - クラシック


美しいチェロが誘う魔法とファンタジーの世界

ラファエル・グロメスは、非常に優れた、華麗で情熱的な表現力のあるチェロ演奏で高い評価を得ています。この素晴しい奏者を際立たせているのは、彼女自身が音楽の宝探しを楽しんでいるということです。2020年にリリースした、R.シュトラウスとユリウス・クレンゲルによる作品の世界初録音では「ロマンティシズムがあふれ出るかのような作品の魅力を捉えた演奏」と高い評価を、2019年リリースのオッフェンバック作品では、Opus Klassik Award 2020を受賞しています。
 最新アルバム『イマジネーション』で、グロメスは想像力豊かな音楽、物語に基づいた音楽として「おとぎ話」に関連した作品を選んでいます。チャイコフスキーのバレエ音楽『眠りの森の美女』のワルツ、シューマンの『おとぎ話』、フンパーディンクの有名なおとぎ話のオペラ『ヘンゼルとグレーテル』から『夕べの祈り』、リムスキー=コルサコフの『熊蜂の飛行』など、幅広いセレクション。ドビュッシー、メンデルスゾーン、ドヴォルザーク、リストによる、夢のようで魔法のような詩的な作品も含まれます。それと同時に、ダーヴィト・ポッパー、パウル・ユオンのあまり知られていない作品や、マルガレーテ・シュヴァイカート、エドワード・マクダウェルの珍しい作品も紹介されています。
 ほとんどの曲は、グロメスのデュオ・パートナーであるユリアン・リームによって、チェロとピアノのためだけでなく、ピアノ三重奏曲、ハープとサックス四重奏のために新しく編曲されています。ラファエラ・グロメスは、ユリアン・リームと、ダニエルズ・ドッズ(ヴァイオリン:ルツェルン祝祭弦楽合奏団リーダー)、アルシス・サクソフォン四重奏団、イスラエル出身の新鋭ハーピストのアナイス・ゴーデマードの友人らと共演し録音しました。

「春にハイキングに出かけた時、このアルバムのアイデアを思いつきました。夕暮れ時、森の中で魅惑的な場所に出くわしました・・・空が池に映り、逆光が葦や花の周りに魔法の輝きを放ち、まるでエルフや妖精が水の上の光に浮かんでいるかのような。するとポッパーの『エルフの踊り』が頭に浮かびました。刺激を受けて元気いっぱいになり、家に帰るとすぐに魔法やファンタジーの世界へと自分を連れて行ってくれるような音楽を探しはじめたのです」とグロメスは語っています。

アルバムの最後には、映画「ロード・オブ・ザ・リング」と「スター・ウォーズ」からのファンタスティックな音楽をチェロとピアノのために編曲したものも収録されています。(輸入元情報)(写真 輸入元提供)

【収録情報】
1. チャイコフスキー:『眠りの森の美女』〜ワルツ(ピアノ三重奏編曲版)
2. ユオン:チェロとピアノのための『メルヘン』 Op.8
3. ポッパー:組曲『森にて』 Op.50〜小人の踊り
4. ドビュッシー:沈める寺(サクソフォン四重奏、チェロ、ピアノ編曲版)
5. メンデルスゾーン:『真夏の夜の夢』〜スケルツォ(ピアノ三重奏編曲版)
6. ドヴォルザーク:『ルサルカ』〜月に寄せる歌(チェロ、ピアノ、ハープ編曲版)
7. ファニー・メンデルスゾーン:魔法の輪(チェロ、ピアノ編曲版)
8. ヤナーチェク:おとぎ話〜第2楽章:コン・モート
9. リャードフ:交響詩『バーバ・ヤーガ』(サクソフォン四重奏、チェロ、ピアノ編曲版)
10. シューマン:おとぎ話 Op.132〜第3楽章(ピアノ三重奏編曲版)
11. リスト:2つの演奏会用練習曲 S.145〜小人の踊り(チェロ、ピアノ編曲版)
12. マルガレーテ・シュヴァイカート:おとぎ話の時(チェロ、ピアノ編曲版)
13. リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行(チェロ、ハープ編曲版)
14. マクダウェル:忘れられたおとぎ話 Op.4〜王子のドアの外で歌った(チェロ、ピアノ編曲版)
15. マクダウェル:忘れられたおとぎ話 Op.4〜仕立屋と熊(チェロ、ピアノ編曲版)
16. フンパーディンク:『ヘンゼルとグレーテル』〜夕べの祈り(サクソフォン四重奏、2台のチェロ編曲版)
17. ポッパー:妖精の踊り Op.39
18. ハワード・ショア:『ロード・オブ・ザ・リング』〜シャイア(チェロ、ピアノ、ハープ編曲版)
19. ジョン・ウィリアムズ:『スター・ウォーズ』〜レイア姫のテーマ(チェロ、ピアノ編曲版)


 ラファエル・グロメス(チェロ)
 アナイス・ゴドゥマール(ハープ)
 ユリアン・リーム(ピアノ、編曲)
 ダニエル・ドッズ(ヴァイオリン)
 アルシス・サクソフォン四重奏団
 アンジェラ・チャン(チェロ:16)

 録音方式:ステレオ(デジタル)

【ラファエラ・グロメス プロフィール】
2012年、ガルミッシュ=パルテンキルヒェンにおいて開催された「リヒャルト・シュトラウス・フェスティヴァル」チェロ部門の覇者、ラファエラ・グロメス。1991年ミュンヘンに生まれ、4歳でチェロを学び始め、14歳でグルダのチェロ協奏曲を弾いてソリストとしてデビュー。ライプツィヒ音楽院で2010年から4年間、ミュンヘンでウェン・シン・ヤンに師事し、ライハルト・ラツコ、ペーター・ブルンス、ダヴィッド・ゲリンガス、ヴォルフガング・ベッチャーにも学んでいます。「技術だけでなく、個性的な魅力を持つ勇気ある好奇心とエネルギー」とヨーヨー・マは絶賛しています。またソニー・クラシカルへの3枚のアルバムでは、「完璧なテクニックとイントネーション、高い集中度による、魅力的に仕上がった演奏」と高い評価を得ています。また、2019年に発売した「オッフェンバック:チェロ作品集」は、欧州でのクラシック・チャートのTop20入り。2020年に発売した「R.シュトラウス: チェロ・ソナタ」も高い評価を得ベストセラーにもなり、両作品ともOpus Klassik Awards 2020にノミネートされています。(輸入元情報)
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