【エイチオシ】 MANNERS 『Facies』～邦楽担当が今一番オススメしたい音楽～

2014年10月10日 (金)

【エイチオシ】 MANNERS 『Facies』～邦楽担当が今一番オススメしたい音楽～

埋火、アニス＆ラカンカ、百々和宏とテープエコーズなどの活動でコアな音楽ファンから寵愛を受ける見汐麻衣が、ソロプロジェクト「MANNERS」を始動。
『Facies』と名付けられたデビュー盤が、いきなりの大名盤、全てのインディー音楽ファンが聴くべきとんでもないアルバムだ。

サウンドの鍵は、プロデューサー：石原洋、そしてエンジニア：中村宗一郎。
両名が手掛けてきた、ゆらゆら帝国、OGRE YOU ASSHOLE などのサウンド好きにはたまらない音世界が凝縮された作品になっている。

ソロプロジェクトとは言え、極めてバンド的なサウンドを支えるレコーディングメンバーは、亀川千代、あだち麗三郎、坂口光央。
ゆらゆら帝国、cero、石橋英子with もう死んだ人たち...といった経歴を見ているだけで卒倒してしまいそうな面々だ。

『Facies』は4曲入りのミニアルバムだが、そうとは気付かせないほど実に濃密な25分間。
ご堪能あれ。

＜レコーディングメンバー＞

見汐麻衣（G、Vo/ex. 埋火）／あだち麗三郎（Dr,Sax/cero、片思い）／亀川千代（Ba /ex. ゆらゆら帝国、不失者）／坂口光央（Key / stand alone-404、坂田明＆さかたかたかさ、石橋英子with もう死んだ人たち）

●サウンド・プロデュース　石原洋（ゆらゆら帝国「空洞です」他、全作品 OGRE YOU ASSHOLE「homely」「100 年後」など）
●エンジニア　中村宗一郎

　MANNERS　『Facies』[2014年10月15日]

見汐麻衣（ex. 埋火）が新たに始動させたソロプロジェクト「MANNERS」始動！！！サウンドプロデュースにゆらゆら帝国、OGRE YOU ASSHOLE を手がける石原洋、エンジニアに中村宗一郎( ギターでも参加) を迎え制作されたデビュー盤「Facies」が完成!!!
豪華なメンバーによって生み出された都会的なグルーヴとほのかな叙情性、クールで洗練されていながら実験的要素も感じさせるアップ・トゥ・デイトなサウンドメイキング。かつての埋火、見汐麻衣のイメージを完全に払拭し、新たな門出と呼ぶにふさわしい傑作になっている。

先着で「缶バッジ」をプレゼント!!

HMV 店舗およびHMV ONLINE/MOBILEで、MANNERS『Facies』（PCD4217）をお買い上げのお客様に先着で「缶バッジ」をプレゼント致します。 MANNERS Facies 【HMVオリジナル特典】缶バッジ

※先着ですので、なくなり次第終了となります。ご了承ください。
※特典の有無は商品ページにてご確認ください。

『Facies』収録楽曲

01. 暗号　～Theme from another place～
02. Facies
03. 朝の終わり　～end of a morning～
04. 影絵の街　～shadow play～

＜ MANNERS (見汐麻衣) PROFILE ＞

2001 年埋火(うずみび) 結成。ロレッタセコハンのレーベル、GeldpinchRecord より1stAlbum「恋に関するいくつかのフィルム」、P-VINERecords より2 枚のAlbum「わたしのふね」「ジオラマ」をリリース。惜しまれながらも2014 年冬解散。見汐麻衣ソロではmini Album( 自主制作CD-R) を3 枚制作。（限定各400 枚全て完売。）UPLINK からリリースされたV.A「日曜日のうた」に2 曲参加。ALOHA、アナ、JOJO 広重等のレコーディングにも参加している。
2012 年に公開された平波亘監督「労働者階級の悪役」に役者として出演。
また、頃安裕良監督「goodnight badmornig」(2009)、竹内道宏監督「ラジオデイズ」(2013) に曲を提供。2012 年から百々和宏(MO’SOME TONE BENDER) のソロプロジェクト「百々和宏とテープエコーズ」にGuiter&cho で参加。同年、シンガーソングライターmmm とのデュオ「アニス＆ラカンカ」を始動( 現在休止中)。FullAlbum,7ep, カセット音源をTHISHEAT INC. よりリリース。今夏、新たにソロプロジェクト「MANNERS」を始動。

MANNERS オフィシャルサイト

MANNERS ライブ情報

●MANNERS Presents『Facies』Release LIVE
12月9日(火)　＠渋谷TSUTAYA O-nest
前売：2,800円当日:3,300円(共に別途ドリンク代頂きます。)
開場19:00 開演19:30

出演：
MANNERS
( Vo.G:見汐麻衣 Ba:亀川千代 Dr:あだち麗三郎 Key:坂口光央 )
前野健太
マリアハト
( Vo.Ba:mmmミーマイモー Gu:柱谷 Dr:高橋洋成)

＊MANNERS初ライブ同様、
今回もBa:亀川千代 Dr:あだち麗三郎 Key:坂口光央を迎え行います。

●buffalo daughter 『konjac-tion』Release tour
12月20日(土)　＠福岡BEAT STATION
ウィー・アー・オール・コニャクテッド in Fukuoka
前売：3,780円 (D別/整理番号付)
開場19:00 開演19:30

出演：
buffalo daughter

GUEST:MANNERS
( Vo.G:見汐麻衣 Ba:亀川千代 Dr:あだち麗三郎 Key:坂口光央 )

無人島～俺の10枚～【MANNERS (見汐麻衣) 編】

音楽好きには、超定番の企画“無人島～俺の10枚～” ！！なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます！ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です！今回のお客様は、ソロプロジェクトMANNERSを始動させ、いきなりとんでもない名盤を完成させた見汐麻衣が登場!邦楽担当が最もオススメしたいアーティストが選ぶ10枚とは？

無人島～俺の10枚～過去のArchiveseはこちら！

阿川泰子「Re-mode: Club Jazz Digs Yasuko Agawa」

須永辰緒氏が監修、阿川泰子のリミックス集。日本人女性Voを最近聴いており、阿川氏の声は水のよう。無人島に行くとしたら半日位これを聴いて過ごします。

浜田真理子「mariko」

浜田真理子さんの曲を(歌を)聴いているとフェイクが一切ない人だなぁ…凄いなぁ…と毎回思います。色んな日本人女性Voの方がいますが、浜田真理子さんの歌の「うまさ」は自分が知る女性ボーカルの方々の中でも、ダントツで歌声にうまみと説得力があります。嘘が透けてこない。透けて見える程陳腐な嘘がない。もし嘘をついてるとしても、その嘘にまんまんと騙されたいし浜田真理子さんの歌声になら、騙されてもいいと思います。無人島で夜中に１人で聴きたい。このアルバム一枚が流れる時間の中に身を置ける幸せ。

Duncan Browne 「Give Me Take You」

購入した当時(15年程前)の自分にはこのレコードが、「この世の何処にもない故に想像する世界」を具現化したかような一枚と出会えてしまった！なんてことだ！と感嘆し、この音楽のような(流れているなどでなくこの音楽自体そのもののような)国で暮らしたいと、本気で思っていました。ガットギター、小編成のストリングス、コーラスワーク、でしゃばらないドラムとベース、ハンドクラップ、オルガンもあれば、美しいハープシコードの音。そしてこの旋律。嗅いだ事のない上品な匂い(雰囲気)がたまりませんでした。無人島でこれを聴きながらなにもしたくないです。

METRO　「METRO」

先に書いたダンカン・ブラウンがピーター・ゴドウェイ、ショーン・ライオンズと組んで発表されたアルバム。私はこのMETROをお恥ずかしながら全く知らず、石原洋氏とダンカン・ブラウンの話をしていた際に教えて頂きました。そしてさっそく聴いてみてビックリ。そのサウンドを一聴し、メロメロになりました。書き出すと長くなるので割愛。聴いた方が早いであります。無人島に漂流した一隻の舟が着いたとして、「舟に乗っている人、お願い！異性であってほしい！」と思うも、どっちかよくわからない人が降りてきたら、ひとまず、乾杯して、一緒にジャケを眺めながらこのアルバム聴きます。

Mocky 「SASKAMODIE」

‘09年リリース。本名はドミニク・ジャンカルロ・サロレ。カナダ出身、現在はヨーロッパ在住との情報しか知りません。ファイストとも一緒にやったりしているようです。発売当時ジャケ買いして、その、なんというか、今更かよ、、という感想ですが、音がいいと(個人の嗜好や主観もあるでしょうけれど)それがどんなジャンルでもあんまり関係なく聴けてしまう、聴いていたいとおもえるものなのだなと、思った一枚です。もちろん曲の良さが大きいですが…。そして、聴けば聴く程、好きになり(陳腐な言い方ですがどの曲も素晴らしい)、改めて何処で録音されたのか調べてみるとパリにあるFerber studiosという所で録音されたようで、ゲンズブール他、多くのジャズメンが愛用し多くの名作サウンドトラックが録音されたスタジオということで、大量のアナログ機材、磁気テープも指定しながら録音されたそうです。基本インストなんですが歌が入っている(口笛もいい)「BIRDS OF A FEATHER」は、無人島の中に大きな湖があるとして、ぬる〜い昼間に、其処で泳ぎながら聴きたいです。

JAMES BLAKE 「JAMES BLAKE」

ジャケも音も最高。以上です。以前は人間が住んでいた（軍艦島のような）無人島に辿り着いたとして、其処は日照時間が少なく、鬱積したような曇り空ばかりで、霧雨が降ったりやんだりするような気候だったらなおさら、このアルバムばかり聴くと思います。

サブトラクト「SBTRKT」

深夜、上記に同じような無人島で、一周１Kmちょっとの島で、持参しているラジカセでこれを流しながら何周も歩いて、時々走ったり、跳んだりして、朝がくるのを待ちます。

Bryan Ferry 「These Foolish Things」

ブライアン・フェリーのソロ1st。全てカバー曲。邦題は「愚かなり、我が恋」全部が好きです。以上です。無人島もう嫌だなぁと思ったら聴きたいアルバムその１。

Jonathan Richman 「I Jonathan」

ジョナサンの作品の中で一番聴いていると思います。全部が好きです。以上です。無人島もう嫌だなぁと思ったら聴きたいアルバムその２。

阿久悠作詞集「人間万葉歌」

阿久悠作詞憲法15条というものを読みました。作詞家になると決めた時に自分に課していた15条だそうです。子供の時分には、いつか自分も大人なるのだろうという意識などなく、ただ未知でしかない「大人」という生き物を、周りの大人からではなく、幼い頃にテレビから流れてくる音楽によって(阿久悠氏の歌詞もそのひとつ)体現させてもらっていたような気がします。子供ながらにドキリとしたり、なんとなくわかるニュアンスを子供ということを楯に知らないふりしたり。このBOXセットの曲を、無人島でひとり寝る間際、口にしてるうちに永眠できたらいいです。