グラスパー全面参加!オーティス・ブラウン3世が堂々BNデビュー!
Thursday, September 25th 2014
スゴ腕ドラマー数多ひしめき合う現代ジャズ・シーンにまたひとり!
ジョー・ロヴァーノ”アス・ファイヴ ”でおなじみのオーティス・ブラウンVが豪華ゲスト陣を招いた初リーダー作をRevive/Blue Noteからリリース!
「彼と演奏するのは本当に遊んでるみたいなんだけど、彼の謙虚な姿勢と音楽をより高いレヴェルに上げるためだったら何でもする、その意欲がすごいんだ」 ―ベン・ウィリアムス
クリス・デイヴ、エリック・ハーランド、ケンドリック・スコット、マーク・ジュリアナ、マーカス・ギルモア、ジャマイア・ウィリアムス、ジョナサン・ブレイク、アリ・ジャクソン、ネイト・スミス、ジャスティン・ブラウン、ナシート・ウェイツ、ユリシス・オーウェンズJr.、ジャミソン・ロス・・・現代ジャズのリズム中枢を司るニュー・ジェネレーション・ドラマーの進撃も最隆期を迎えた2014年。折りしも創立75周年を迎えたブルーノートから、またしてもひとりの怪物ドラマーがワールドワイド・デビューを果たす。
オーティス・ブラウン3世。そう、あのジョー・ロヴァーノの猛烈クインテット“アス・ファイヴ”で、エスペランサ・スポルディングやフランシスコ・メラと共に躍動感溢れるダイナミックなグルーヴを創出していた、精鋭ドラマーだ。また僚友エスペランサの大ブレイク作『Esperanza』への参加、および彼女の2008年の初来日公演などを目の当たりにして、その“業師”ぶりに舌を巻いた人も多かったことだろう。一方で、フランスのピアノ貴公子バティスト・トロティニョンやローラン・コックの作品などでその名を記憶しているピアノトリオ党もいるかもしれない。
とにかく、先に列挙した顔役〜若手ドラマーたち同様、数多くのセッション(そこまで多いわけではないが)で引っ張りだこの、いわゆる“ネクスト・ブレイク”が予想されるホープなわけである。しかも、その門出が新生ブルーノート(Revive Musicとの事業パートナーシップ)、さらにはレーベルメイトのロバート・グラスパー、デリック・ホッジ(共同プロデュースのみ)ほか、ジョン・エリス(sax)、キーヨン・ハロルド(tp)、ベン・ウィリアムス(b)、ニール・フェルダー(g)、グレッチェン・パーラト(vo)、ビラル(vo)、ニッキー・ロス(vo)といったNYを基点とした“新世紀ジャズ〜ネオソウル”人脈がこれでもかと顔を揃えているというのだから、おいそれと見逃すわけにはいかない。
『The Thought Of You』 収録曲
- 01. The Way (Truth & Life)
- 02. The Thought of You Part I feat. Bilal
- 03. Interlude I - Truth
- 04. Stages of Thought
- 05. The Two Become One (For Paula)
- 06. You're Still The One feat. Gretchen Parlato
- 07. The Thought of You - Part II
- 08. I Love You Lord/We Exalt Thee/In The Beginning feat. Nikki Ross
- 09. The Thought of You - Part III
- 10. I Am Your Song feat. Nikki Ross
- 11. Interlude II - Life
Otis Brown V (ds,cymbals) / John Ellis (ts) / Keyon Harrold (tp) / Robert Glasper (p) / Ben Williams (b) / Shedrick Mitchell (org) / Nir Felder (g) / Bilal (vo) / Gretchen Parlato (vo) / Nikki Ross (vo)
太く鋭いベースラインが先導するオープナー「The Way (Truth & Life)」は、主役のポリリズミックなドラム、グラスパーの“本領”ともいえるモーダルなピアノ、フロント二管が滾るテーマ〜ソロと、激しくも美しい幽玄の世界を燻らせる一大スピリチュアル絵巻だ。
アンドリュー・ヒルばりの独特のタイム感とフレーズがタイトな8ビートに乗って切り込んでくる「The Thought of You」は、ビラルの歌声を合図にリズム・チェンジ。目も回る高速4ビートにギアを入れ、一気に白熱のハードバップ大会へと突入。「産経ホールで観たモーガンのようだねぇ♪」とウチの親父も喜びそうなハイノートをぶっ放すキーヨン・ハロルドをはじめ、現代のジャズ・メッセンジャーズが一丸となってモノクロの想い出に鮮やかな色付けを行なう。
再びドッシリとしたベース・ソロで幕を開ける「Stages of Thought」。こちらもうねりまくるポリリズムの大海に身を投じたような、先の見えないスリリングな展開が続く。中盤以降はアーマッド・ジャマル「Swahililand」を彷彿とさせる瞬間も・・・と思うも束の間、今ではスタンダードとなった「J・ディラやマッドリブのビートメイキングに倣った」ヒップホップ・ビートのジャズドラマーによる“咀嚼力”を曲の締めくくりに披露(?)するなど、実に目まぐるしく様々なリズムが出し入れされる。
「The Two Become One (For Paula)」では、アフロ〜サハラ・ルーツとおぼしき、ドン・チェリーが夢枕に現れ一席ぶちはじめたかのような、幻想的かつ大陸的なフォークロアとジャズの融合をみる。ジョン・エリスの音色には、ケニー・ギャレットにも通ずる確かな知性を感じてしまった。
後半は、ロバート・グラスパーがアレンジを施し、グレッチェン・パーラトが歌うシャナイア・トゥエイン「You're Still The One」のメロウ・カヴァー、シェドリック・ミッチェルのオルガンにニッキー・ロスのコンテンポラリー・ゴスペル歌唱が映える「I Love You Lord/We Exalt Thee/In The Beginning」、同じくニッキーによるバラード「I Am Your Song」と、ヴォーカル曲が連なることもあり、その幕間に挟まれる“ちょっと変化球な”バップ・チューン「The Thought of You」のパートU、Vやインタールードを除けば、前半の異様な熱気とは大きくムードを違えている。
とはいえ、策士デリック・ホッジが共同プロデュースを請け負ったことも大きく作用したのだろうか、いたずらなバラエティの豊かさではなく、「新鮮さ」「懐かしさ」といった相反するニュアンスが極めてバランスよく顔を出す配置になっているということで、そこに首尾一貫したドラマ性、ひいてはブルーノート75年の連綿とした悠久の歴史というものを強く感じさせる。これは、同じくデリックがプロデュースを手がけたケンドリック・スコット・オラクル『Conviction』において、かなりノンリニア的にジャズという全体像を浮かび上がらせた手法、あたかもその向こうを張っているかのようですこぶる興味深い。
猛プッシュする主役ドラマーの晴れ姿はもちろん、やはり周囲を固めた同胞たちとの一枚岩のアンサンブル、からの容赦ないグルーヴ・ラッシュが何より迫力満点。きっとライヴはもっとスゴイことになるんじゃないだろうか。
Otis Brown V (オーティス・ブラウン3世)
ジェームス・ブラウンやアル・グリーンと一緒に演奏していた経験もあるジャズ・バンド・インストラクターの父親と、クラシックのピアニストでありコーラス・ディレクター、またサラ・ヴォーンやウェイン・ショーターの母校であるNewark's Arts Hight Schoolの校長も務めた教育者の母の元に生まれ、ジャズ、ゴスペル、ファンク、R&Bのサウンドに囲まれてニュー・ジャージーで育つ。彼まだプレッシャーなども感じることない幼少のころから、職業に関しては「自ら選択の余地がなかった」というのは誰でも想像できるであろう。「両親が素晴らしかったのは、それ以外にはないと、無理強いして誰かにやらせるような職ではなく、職業が僕を選んでくれているのだと分かってくれてたことかもしれない。」と本人。学校や教会でサックスやドラムを演奏し、その後Delaware State Universityに入学、音楽を専攻し、ドナルド・バードの講座を受けたが、そこでバードに勧められニューヨークに転居。The New School for Jazz and Contemporary MusicとThelonious Monk Instituteで学んだ後、ジョー・ロヴァーノの目に留まり、彼のクインテット“アス・ファイヴ”の創立メンバーとなり、3枚のアルバムに参加。中でも『Bird Songs』はグラミー賞にノミネートされた。アス・ファイヴでベースを務めるエスペランサ・スポルディングのメジャーデビュー・アルバムにもブラウンは参加している。
そもそも彼の謙虚さはパーソナルかつプロフェッショナルなブラウンの基盤の元になっている“信仰”からきている。「自分が信じる演奏しかしないということは僕にとってとても重要なことなんだ。子供たちをどのように育てるにかという点においてもそのことはとっても大切だし、人生のどんな局面においても大事。僕にとって音楽は自分の信念を表現できる一つの方法であり、僕は音楽がなかったら僕は無意味になってしまう。だから僕は演奏するんだ」。彼の信仰の旅はようやく世界に向けて本作で始まったのだ。
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