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【インタビュー】 ケンドリック・スコット

2013年4月9日 (火)



 昨今、ヒューストン出身の代表的なジャズ・アクトといえば?

 まずもって九割方の民が「ロバート・グラスパー」と答えることだろう。昨年リリースされた『ブラック・レディオ』での快進撃で瞬く間に新時代ジャズ・ヒーローの頂に立ったことを思えば、それも納得。だが、他のローカル都市同様、ヒューストンにも例外なく彼の地ならではの密接で強固な”コネクション”、切磋琢磨しながら成長するすばらしきミュージック・サークルというものがある。つまり、グラスパーだけがレペゼン・ヒューストンの雄ではないってこと。

 モントローズ地区にある芸術高校「ヒューストン・スクール・オブ・パフォーミング・アンド・ビジュアル・アーツ」は、現代シーンの中枢 ニューヨーク・ジャズ横丁で八面六臂の活躍をみせる超猛者たちをごっそりと世に出している、まさしく名門。そこで出会い繋がり広がった、グラスパー、クリス・デイヴ、エリック・ハーランド、ジェイソン・モラン、マイク・モレノ、アラン・ハンプトン、ウォルター・スミスV、そしてこのケンドリック・スコット。誰ひとり欠けても善しとしない彼ら一枚岩の”ジャズ・アストロズ”が、各地の同志を巻き込みながら、今や新時代シーンの一翼を担っていると言っても大げさではなし。

 折りしもグラスパーがエクスペリメント・プロジェクトを成就させた季節に、こちらも本丸プロジェクトをいよいよネクスト・ステージへと展開。ニューヨーク No.1 ファーストコール・ドラマーとの呼び声も高いケンドリック・スコット、7年ぶりとなるオラクル・プロジェクトの2作目『コンヴィクション』をリリース。ということで、来日のタイミングを伺って色々とお訊きしてきました。 


インタビュー/文・構成:小浜文晶



タイトルは、デリック・ホッジが僕に言ってくれた言葉。
「キミの音楽にはすごくコンヴィクション(=信念)があるよね」って。


-- 先頃リリースされたニューアルバム『コンヴィクション』は、「ケンドリック・スコット・オラクル」名義での2作目となりますが、今回はギターのマイク・モレノ以外メンバーをガラッと変えてきましたよね。前回はたしか、ロバート・グラスパー、ウォルター・スミスV、デリック・ホッジ、アーロン・パークス、リオーネル・ルエケ、グレッチェン・パーラト・・・すごく豪華なメンバーで。

 プロジェクトの最初のアルバム『The Source』(2007年リリース)は、僕がそれまで一緒に演奏してきた人たち、言ってみれば仲間内のオールスターみたいなバンドで録ったもの。14歳のときに書いた曲なんかもあったりして、今までの集大成みたいなアルバムになっているんだ。

 逆に今回のアルバムは、僕の最近のワーキング・バンドでレコーディングしていて。だから、色んな人が入れ替わり立ち代り参加していた前回とは違って、もうすこし首尾一貫した作りになっていると思うよ。とはいえ、今回もオールスターって言えばオールスターなんだけど。音楽的なスタイルも色々取り入れているし。でも、どの曲にも共通して伝えたいものがあるというか、同じ空気が流れているんだ。つまり、どんなスタイルであれ核心の部分は一緒なんだっていうね。


-- すると、実質これがオラクル・プロジェクトのスタートとも言えそうですね。

 ある意味そうかもね。よりフォーカスして作り込んだわけだから。


-- 今回のメンバーには、マイクをはじめ、テイラー・アイグスティ、ジョン・エリス、ジョー・サンダース、アラン・ハンプトンと、かなり面白い顔ぶれが揃いましたよね。

 みんな以前からよく知っている人ばかりだよ。アランとマイクは高校時代の同級生。中でもマイクは、昔から仲間内でも常に一歩先を行っているような人。聴いてる音楽も当時から最先端なものばかりで、色々と教えてもらったよ。マイクのプレイ・スタイルは、例えるなら「蝶」みたいな感じかな。パワフルなんだけど、すごく透明感がある。しかもサウンド全体に彩りを与えてくれるんだ。

 テイラーは本当に技術があるピアニストだね。その技術を巧く、そして美しく使う術を知っているんだ。それから、ジョンのサックスは力強くてソウルフル。でも、ちゃんとその場の風景に溶け込むようなアトモスフィリックな演奏もできる。こういう対極なことができる人って魅力的だよね。 

 ジョーのベースはまさしく、バンドの中でガッチリとした礎になっている。レイ・ブラウンチャーリー・ヘイデンの影響を受けているだけあって、音の深みやコクというものをよく理解しているよ。それを自分のベースにきちんと取り入れているしね。しかも、彼は今まで考えられなかったユニークなスタイルで演奏することができる。僕は、そういう風にコンテクストから外れて楽器を操るミュージシャンが大好きなんだ(笑)。


-- アラン・ハンプトンもベーシストでありながら、シンガー・ソングライターでもあるユニークなミュージシャンですよね。今回のアルバムでは「トゥー・マッチ」、「セレニティ」の2曲にヴォーカル/ギターで参加しています。「トゥー・マッチ」はスフィアン・スティーヴンスのカヴァーになりますけど、これはなかなか意外な選曲で・・・

 この曲は僕が選んだんだけど、二面性がすごくおもしろいなと思って。普遍的なポップスのメンタリティがあると同時に、クリエイティヴなエレクトロ・サウンドにもなっているからね。ポップスでも、ちょっと中心から外れたような感じが好きなんだ。今回の『コンヴィクション』では、どんなスタイルであれ、とにかく自分が好きなものを組み込んで作ろうと思っていたからさ。だから、ちょっとパラレル的な部分が存在する内容になっているんじゃないかな。

 アランに関しては、声も勿論最高なんだけど、作詞のセンスが素晴らしいんだ。「セレニティ」はまさに彼が詞を書いた曲。彼は、「世界というものはどうあるべきか、そして今僕らはどこにいるのか」っていうテーマを見事に表現できるソングライターなんだよ。そこに惹かれてるんだ。もし僕が曲を書いて歌をうたう立場だったら、きっとこういう歌詞を書くんだろうなって。だから僕にとってアランは、これ以上なく理想的なシンガー・ソングライターなのかもしれないね。


ケンドリック・スコット・オラクルのすてきな男たち

マイク・モレノ カート・ローゼンウィンケル、ベン・モンダーに続くニューヨーク・ブルックリン派の若手コンテンポラリー・ジャズ・ギタリスト。ケンドリックと同じテキサス州ヒューストン出身で、これまでにウィントン・マルサリス、ジョシュア・レッドマン、テレンス・ブランチャード、グレッグ・オズビー、ニコラス・ペイトンらと共演。また同郷で高校(ヒューストン・スクール・オブ・パフォーミング・アンド・ビジュアル・アーツ)の同級生でもあったロバート・グラスパーの『Mood』、さらには(その流れで?)Qティップ『The Renaissance』に参加したことで、ジャズ・リスナー以外にもその名を広く知らしめた。2007年の初リーダー・アルバム『Between The Lines』 は、特有のダークでミステリアスな、パット・メセニー直系とも言えそうな浮遊系ギター・サウンドをたっぷりと玩味できる傑作。
テイラー・アイグスティ 北カリフォルニア出身の若手ピアニスト。2001年に、寺島靖国氏著「JAZZピアノ・トリオ名盤500」でも絶賛されていた『Tay's Groove』(DIW)で注目を浴び、2006年、22歳でConcordレーベルから、プロデューサーにアル・シュミット迎えた『Lucky To Be Me』でメジャーデビューを果たした。デビュー当時からテクニックに定評のあったところへ、キャリアを重ねるごとに表現力もさらに豊かに。ジョシュア・レッドマン、エリック・ハーランド、リューベン・ロジャース、グレッチェン・パーラト、ジュリアン・レイジらのサイド参加作品も要チェック。
ジョン・エリス ケンドリック曰く「その場の風景に溶け込むようなアトモスフィリックな演奏もできる」、ジャズの伝統をしっかり持ちながらも至極オールラウンドに動き回るテナー・サックス/バス・クラリネット・プレイヤー。早くからニューオリンズに移住し、チャーリー・ハンター(g)のグループなどでジャムバンド・シーンにも深く関わってきた。2002年「セロニアス・モンク・コンペ」準優勝。2006年、FSNT(フレッシュ・サウンド・ニュー・タレント)からのデビュー作『Roots,Branches&Leaves』は、アーロン・ゴールドバーグ(p)やニコラス・ペイトン(tp,flh)らの参加もあって、「ジャズ新時代の到来」を感じさせる清しい傑作となった。最新リーダー作は2012年Criss Cross 録音の『It's You I Like』。
ジョー・サンダース ジェラルド・クレイトンのレギュラー・トリオでも活躍してきたNYCブルックリンの若手ベーシスト。ハロルド・オニール、ヨリス・ルーロス、アダム・バーンバウム、エメット・コーエン、ユーレ・プクルといった気鋭たちのリーダー作品にサイド参加していることからも信頼度・注目度の高さが窺える。2012年、『Introducing Joe Sanders』でCriss Cross からリーダー・デビュー。ニューヨークならではのクールなムードを漂わせながらも、開放的で躍動感のあるサウンドを聴かせ、またパット・メセニー名曲「Question And Answer」を取り上げるなど話題を呼んだ。今後の成長がさらに楽しみなベーシスト。
アラン・ハンプトン ケンドリックとはヒューストン・スクール・オブ・パフォーミング・アンド・ビジュアル・アーツの同級生。オラクル、ジェイソン・モラン、ウォルター・スミスVほか、グレッチェン・パーラト、クレア&リーズンズ、エリザベス&ザ・カタパルトなどの”歌モノ”作品にもベーシストとして参加していたアラン・ハンプトン。2011年の初リーダー・アルバム『The Moving Sidewalk』では、シンガー・ソングライターとしての側面を前面に披露。エリオット・スミスとレディオヘッドを足して二で割ったような世界に多くのリスナーが驚かされ魅了された。セロニアス・モンク・インスティトゥート・オブ・ジャズ・アンサンブルの一員として、2004年の東京JAZZにも出演している。


-- 今回の『コンヴィクション』の世界には欠かせない存在だったんですね。なので、この2曲が今回のアルバムのカラーを決定付けている印象も受けましたよ。

 うん、たしかにこの2曲でアランに歌わせたことは正しい選択だったと思うし、もっと言えば、それこそ彼の声は色々なカラーを持っているからね。だから君が言ったように、「トゥー・マッチ」と「セレニティ」がそれぞれアルバムの前半と後半に入っているということは、聴く人によってはすごく印象的なことかもしれない。

 そもそも今回のアルバムでは、1曲1曲が独立したカタチになっているんじゃなくて、全体でひとつの流れみたいなものを作りたかったんだ。紆余曲折がある物語みたいな感じでね。 


-- 紆余曲折という意味では、「リバティ・オア・デス」や「コンヴィクション」は一転厳粛な空間世界になっていて。前作『The Source』から地続きになっているのは、むしろこの辺の曲なのかなと。

 僕が音楽でいちばん大事にしているのは空間。それこそ、こういった空間をバンドのメンバーと一緒に生み出していきたいんだ。勿論、技術的に優れたドラムを叩くっていうのは素晴らしいことなんだけど、別にそれが無くてもいいときがあるんだよ。実際、アルバムの最後に入っている「メモリー・オブ・エンシャントメント」では、僕はドラムを叩いてないからね。そういう“スペース”を作ることによって逆に発見もある。自分自身のことだったり、他の人たちと自分との関係性だったり。空間では色々なことを考えて学ぶことができるんだ。僕がオラクルを通してやっていきたいのは、まさにそういうことなんだよね。

 こういう楽曲をこの先もずっと作っていけたらいいなとは思うけど、同時にポップスのメンタリティを持ったものと、そうでないものとを平行してうまく進めていきたいとも思っているんだ。例えば、プロデュースされた音だけれど、それがプロデュースされていないミュージシャン・シップによって生み出されていたりって。これは僕の今後の課題でもあるんだけどね(笑)。


-- ちなみに今回のプロデュースはデリック・ホッジですか?

 そう。


-- ベースはジョー・サンダースを起用していますから、彼にはプロデュースだけをお願いしたカタチになるということですよね。『The Source』や、2009年の『Reverence』にもガッチリ参加していたデリックとは切っても切れない関係にあると思っていたのですが、今回はなぜにプロデュースのみのオファーだったんですか?

 デリックとは2004年から一緒にやっているから、たしかに兄弟みたいな関係だね。音楽のことから私生活に至るまで本当に色々な影響を受けてるよ。ただ、ちょうど今回のアルバムを作ろうとしたとき、彼がロスに引っ越したんだ。「また一緒にアルバムを作らないか?」って当然誘ってみたんだけど、彼は「いやいや、僕が参加したらまた前と同じようなアルバムになっちゃうぞ。いいかい? 重要なのはキミが今一緒にやってるメンバーと作品をつくることなんだから。じゃないと、いつまで経ってもバンドの音は固まらないんじゃないかな」って。彼の音楽に対する精神性の高さを感じさせる言葉だったよ。彼ぐらい才能のある人が、ジョーに立ち位置を譲って、「僕なんかよりジョーの方がキミのバンドには適任だよ。きっといい音を出すと思う」って言ったのは、何というか・・・すごく高潔なことだよね。本当にハッとさせられたよ。

 同時に、「でもアルバムには参加したいから、プロデュースをやらせてくれないか?」って言われたのは嬉しかった。ミュージシャンとして人間として信頼している人はデリック以外にいなかったから、まさにそれが最良のやり方だなって。だから、今回のアルバムは彼の言葉がきっかけで出来たものって言えるかもしれないね。ちなみにタイトルの「コンヴィクション」も、彼が僕に言ってくれた言葉。「キミの音楽にはすごくコンヴィクション(=信念)があるよね」って。それを聞いて、「これはアルバムのタイトルにしなくちゃ!」って即決したんだ(笑)。


デリック・ホッジ
デリック・ホッジ (Derrick Hodge)
ロバート・グラスパー・グループでの活動で最も知られるベーシスト/プロデューサー。ケンドリック、グラスパーらと同郷・・・と思いきや、実は出身はフィラデルフィア。ということで、クリスチャン・マクブライド、ジェイムス・ポイザー、ザ・ルーツのクエストラヴらが開拓したジャズ、ヒップホップ、R&B、ゴスペルのハイブリッドなエキスを摂取し血肉化。ジャズ以外でも、マックスウェル、コモン、モス・デフ、ジル・スコット、ミュージック、カニエ・ウエスト、シャーデーといったR&B/ソウル、ヒップホップ・アクトらとの共演・録音を行なっている。テレンス・ブランチャードのバンドには、ケンドリックと共に2005年の『Flow』から参加している。


-- そうした話を訊いていると、デリック・ホッジだけじゃなく、クリス・デイヴ、エリック・ハーランド、ジャマイア・ウィリアムスだったりとの強い結束力や連帯感も感じさせてくれますね。みなさん同郷で、しかも同じ志を持っているというか。

 大好きな4人だよ(笑)。クリス、エリック、ジャマイア、彼らのプレイにはそれぞれ違う特徴や個性があるんだけど、でもそこから本当にたくさんのことを、僕なりの形でちょこっとずつ盗んできたんだ。ただ、僕にしろ、彼らにしろ、みんな第一線で叩いている人ではあるんだけど、正直この流れのドラマーって、若手がまだまだ後ろにいっぱい控えているから、ウカウカしていられないんだけどね。

 でもまぁ、僕らの音っていうのは、間違いなく自分たちが好きな音だよ。それまでは、こういう音楽をやらなきゃいけないっていうような部分が多少あった気がするんだけど、今はそうじゃない。僕らが生きている今この時代っていうのは、「自分はこういうものが好きなんだ」っていうのを臆することなく見せることができる時代。本当に自分が好きな音、クリエイティヴな音を追求することができるようになったと思うんだ。

 その中で僕の信条としては、自分が誰になりたいのかっていうことではなくて、自分がどんな人間なのかっていうのを見せることなんだ。だから、目指す部分はあるんだけど、結局今のありのままの姿を素直に見せることでもあるんだよね。それなりのリスクはあるかもしれないけどね(笑)。でもやっぱりそういうことが重要なんだと思うよ。


-- それがケンドリックさんの中でのジャズでもある?

 「ジャズはもう死んだ」なんて言葉をよく耳にすることがあるんだけど、本当に腹が立つよね。それをジャズと呼ぶのか呼ばないのかって色々議論はあると思うんだけど、正直そんなことはどうでもよくて。ジャンル分けの言葉って、物事を理解する謎解きのために存在するわけであって、結局そこにあるのは人と音だけだからね。むしろ20年、30年後に振り返ったとき、今って音楽的に最も生産的な時代だったって言われるような気がするんだ。本当にたくさんの音楽が、ガチガチにカテゴライズされることなく日々作られている。

 この間、テレンス・ブランチャードのために「No Borders Just Horizons」っていう曲を書いたんだ。これは、アメリア・イアハートって、女性で初めて大西洋横断飛行に成功した操縦士にインスパイアを受けてついて書いた曲で、空から地球を見たとき彼女は「No Borders Just Horizons」って感じたらしいんだ。今はまさにそういうボーダーレスな時代。だからこそ、実り多き時代って言えるんじゃないかな。





-- ケンドリックさんがヒューストンからニューヨークに移ったのはいつ頃なんですか?

 1998年に一度ボストンに行って、そこから2003年にニューヨークに移ったんだ。


-- 今年でニューヨーク上京10周年になるんですね。

 その通り! やっとニューヨーカーになれた気分だよ(笑)。ディキシーランド・ジャズを小さい頃からよく聴いていたから、14歳のときに初めてニューオリンズに行って衝撃を受けたんだけど、ニューヨークに初めて行ったときも同じぐらいの衝撃。本当に憧れだったから、そこで10年間暮らすことができたっていうのは嬉しいよ。色々な文化を持つ人たちと袖すり合ったりすることができる場所って他にないよね。

 本来僕はかなり内向的な性格で、あまり積極的に外に出たりするタイプの人間じゃないんだけど、それでもニューヨークにはあちこちにインスピレーションの源になるものが落ちているから、暇があればMET STORE(メトロポリタン美術館内にあるミュージアム・ショップ)やMOMA(ニューヨーク近代美術館)に行ったりって。一歩外に踏み出した瞬間からそれこそ何か特別な感覚を味わえるんだ。自分にとって最高の場所だよ。


-- その10年間で、ケンドリックさんご自身にも色々と変化があったんじゃないですか?

 う〜ん、そうだなぁ・・・10年前にニューヨークに来た頃ってかなり仕事で忙しかったんだ。それはすごく恵まれていることなんだけど。で、その当時は「コミュニティに属する」っていう感覚があまりなかったんだよね。でも、今は色々な人と関わり合いを持つようになって、様々な感覚を共有できるようになった。つまりコミュニティに属するようになったんだよね。10年前にそう感じられなかったのはあまりに忙しすぎたせいか、それとも元々そういうことに対する感覚に乏しかったのか・・・ それは分からないんだけど、とにかくそういう変化はあったかな。

 例えば、15人のドラマーが同じ部屋にいても、そこで蹴落としあったり、憎しみあったりしてもいいものは生まれないわけで。クリエイティヴにやりたい場合っていうのは、やっぱり切磋琢磨する気持ちみたいなものを大事にするんじゃないかなって。パリのモンパルナスにいたピカソやマティスだってそうだったはずだよ。そこに初めて、アーティストとして、人としての成長があると思うんだ。


-- 出演するジャズ・クラブ毎にもそれぞれコミュニティめいたものってありますよね。

 たしかにあるね。でも僕の場合、クルセイダーズの再結成ツアーやテレンス・ブランチャードのツアーに参加していたから、ほとんどそういう輪に入る機会がなかったんだよ。まぁでも、それは別に・・・


-- 変なシガラミなんかもありそうですから、逆にそれはそれでよかったとか?(笑)

 そうだね、ツイてたよ(笑)。クルセイダーズやテレンスのグループにいたおかげで、もっと広い世界を見ることができたしね。


クルセイダーズ テキサス州ヒューストンの高校の同級生だったウェイン・ヘンダーソン(tb)、ウィルトン・フェルダー(ts)、ジョー・サンプル(key)、スティックス・フーパー(ds)によって、前身となる「ジャズ・クルセイダーズ」が結成される。1961年『Freedom Sound』でデビュー。のちの71年にグループ名を「クルセイダーズ」に改し、翌年発表の『Crusaders 1』が高い評価を得て、続く『2nd Crusade』、『Unsung Heroes』といったアルバムで一躍ポピュラー音楽ファンからも注目。70年代フュージョン・シーンを代表するグループとなった。76年にオリジナル・メンバーであるウェイン・ヘンダーソンと、74年に正式メンバーとなっていたラリー・カールトン(g)が、83年にはスティックス・フーパーが脱退。その後はウィルトン・フェルダーとジョー・サンプルのユニットに、ゲストを迎えるというスタイルで活動を続けていたが、92年にウェインとウィルトンが「ネクスト・クルセイド」を名乗って復活。95年には「ジャズ・クルセイダーズ」名義でアルバム『Happy Again』を発表。2002年には、ウィルトン・フェルダー、ジョー・サンプル、スティックス・フーパーによって「ザ・クルセイダーズ」名義で『Rural Renewal』が発表された。ケンドリックは、その後2003年〜2004年の再結成ツアーに参加。2003年10月にはブルーノート東京などで来日公演を行ない、このときの模様は『Live In Japan 2003』としてCD化されている。写真手前左がスティックス・フーパー。
テレンス・ブランチャード 1962年ルイジアナ州ニューオリンズ生まれ。1982年、同郷のサックス奏者ドナルド・ハリソンと共にアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズに加入。ジャズ・メッセンジャーズから独立後に放った『Crystal Stair』や『Black Pearl』などのアルバムで注目を浴びた。90年代は自己のグループを率いる一方、映画監督のスパイク・リーとの親交を深め、ヒット映画「マルコムX」、「ジャングル・フィーヴァー」、「ゲット・オン・ザ・バス」の音楽を担当。2000年には米ダウンビート誌で、「最優秀アーティスト賞」と「年間最優秀トランペッター」の二冠を獲得。2003年からブルーノートに移籍してハービー・ハンコックと組むほか、スパイク・リー監督作品「インサイド・マン」、「セレブの種」の音楽を担当した。2004年には、マッコイ・タイナーの『Illuminations』で共同名義ながらグラミーを初受賞した。2007年には大作『A Tale Of God's Will』でソロとして初のグラミー賞を獲得。ケンドリックは、デリック・ホッジと共に2005年からブランチャードのツアーバンドに参加。録音作品では、ブルーノート移籍後の『Flow』、『A Tale of God's Will (A Requiem for Katrina)』、『Choices』、ほか『Inside Man』や『Red Tail』といったサウンドトラック提供曲に参加している。


-- クルセイダーズといえば、同じヒューストンの伝説的なバンドでもありますし、特にドラムのスティックス・フーパーからの影響は大きかったんじゃないですか?

 ヒューストン出身のドラマーで最も成功した人だからね。たしかにみんなスティックスのことを尊敬しているよ。彼は、ジャズだけじゃなくて、R&Bやポップス的な感覚にも優れていて、ジャンルレスな本当に素晴らしい音楽を追求していたんだと思う。それこそ、さっき言った二面性っていう部分に僕も強く惹かれてるよ。ひとりの人間が色々なことをするっていうこと自体、素晴らしいことなんだよ。時代こそ違うけど、すごくインスピレーションを受けた。だから、クルセイダーズに呼ばれて彼のポジションを自分が務めることができたのは、本当に光栄だったよ。想像以上に大変だったけどね、体力的にも精神的にも(笑)。


-- でも、そこをまさに「コンヴィクション=信念」というか、「一念岩をも通す」という強い思いでやり遂げた感じで。デリックもそういう姿をちゃんと見ていたんでしょうね。

 そういう意味でも、結局自分のことをよく見つめるってことが大切なんだよね。それは、このアルバムでいちばん伝えたいことでもあるんだけど。

 そもそも「コンヴィクション」という言葉自体、僕にとってはささやかなる希望でもあって。それこそ日常生活の中でごく当たり前のこと、ありがたみを感じないような作業や仕事っていっぱいあるよね? でも実はそこに道があるというか、みんなそれぞれにチャンスが与えられている。こういうインタビューにしたってそう。インタビューをやってもらえているんだっていう感謝の気持ちを持った上で、それに対してどれだけ自分は精一杯のことができるかっていうね。だから、どれひとつとっても当たり前の物事なんかないんだよ。それは言わば贈り物、ささやかなる希望なんだってことを、アルバムを通して理解してもらえたらいいね。



【取材協力:ユニバーサルミュージック】




 Kendrick Scott 『Conviction』


ニューヨークを拠点に様々な大御所ミュージシャンのレコーディングやツアーに参加する若手実力派ドラマーの最新リーダー作。
ハービー・ハンコック、ウェイン・ショーター、デヴィッド・サンボーン、パット・メセニーなど数多くの大御所アーティストとの共演歴を持つニューヨーク・ジャズ・シーンを代表する若手ドラマー、ケンドリック・スコットを中心に、2012年にはリーダー作も発表したベーシスト、ジョー・サンダース、幼い頃から「神童」と呼ばれ、2006年に22歳という若さでデビューしたピアニスト、テイラー・アイグスティ、若くして様々なレコーディングに参加し、”職人”と称される実力派ギタリスト、マイク・モレノ、ニューヨーク市立大学シティ・カレッジで講師も務めるサックス奏者、ジョン・エリスという新世代ジャズ・ミュージシャンが集結したスーパー・グループ「ケンドリック・スコット・オラクル」。遂にメジャー・デビュー作をリリース。


収録曲

  • 01. ペンデュラム
  • 02. トゥー・マッチ
  • 03. アイ・ハヴ・ア・ドリーム
  • 04. ウィー・シャル・バイ・エニー・ミーンズ
  • 05. リバティ・オア・デス
  • 06. サイクリング・スルー・リアリティ
  • 07. コンヴィクション
  • 08. アポロ
  • 09. セレニティ
  • 10. ビー・ウォーター
  • 11. メモリー・オブ・エンシャントメント


 ケンドリック・スコット プロフィール
(Kendrick Scott)

1980 年テキサス州ヒューストン生まれ。
音楽一家に育ち、幼少の頃に通った教会でドラムと出会い熱中する。地元のパフォーミング・アートが盛んなことで有名な高校へ進学し、高校時代に「ダウンビート・マガジン・スチューデント賞」、「クリフォード・ブラウン/スタン・ゲッツ賞」を受賞。
バークリー音楽院に奨学金を得て入学。そこでケニー・ギャレット、パット・メセニー、ゲイリー・バートン、クルセイダーズと共演。2003年に卒業するとクルセイダーズのツアーに参加し、後にテレンス・ブランチャードのツアーに参加。
2005年、自身のグループ「Oracle」のファースト・アルバム『The Source』をロバート・グラスパー、グレチェン・パラートらと録音開始、同アルバムは2007年にリリース。2013年、「Oracle」としては約5年ぶりのアルバム『Conviction』を発表。



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    発売日:2008年02月19日


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  • Live At The 2007 Monterey Jazz Festival

    CD 輸入盤

    Live At The 2007 Monterey Jazz Festival

    Monterey Jazz Festival 50th Anniversary All-stars

    価格(税込) : ¥2,640
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    発売日:2008年02月05日


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  • Tale Of God's Will: Requiem For Katrina

    CD 輸入盤

    Tale Of God's Will: Requiem For Katrina

    Terence Blanchard

    価格(税込) : ¥1,980
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    まとめ買い価格(税込) : ¥1,071

    発売日:2007年08月13日


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  • Inside Man

    CD 輸入盤

    Inside Man

    インサイド マン

    価格(税込) : ¥1,584
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    発売日:2006年03月21日


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  • Promise

    CD 輸入盤

    Promise

    Danny Grissett

    ユーザー評価 : 4.5点 (2件のレビュー)
    ★★★★★

    価格(税込) : ¥2,739
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    発売日:2006年05月16日


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  • Flow

    CD 輸入盤

    Flow

    Terence Blanchard

    ユーザー評価 : 5点 (1件のレビュー)
    ★★★★★

    価格(税込) : ¥3,080
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    まとめ買い価格(税込) : ¥2,680

    発売日:2005年06月07日


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  • Hidden Paths

    CD 輸入盤

    Hidden Paths

    David Doruzka

    価格(税込) : ¥3,080
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    発売日:2004年10月15日


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  • Live In Japan 2003

    Hi Quality CD

    Live In Japan 2003

    Crusaders

    価格(税込) : ¥2,750

    発売日:2009年03月11日


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  • Another Way

    CD 輸入盤

    Another Way

    Mike Moreno

    価格(税込) : ¥3,619
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    発売日:2012年03月06日


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  • First In Mind

    CD 輸入盤

    First In Mind

    Mike Moreno

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    発売日:2011年05月17日


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  • Third Wish

    CD 輸入盤

    Third Wish

    Mike Moreno

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    発売日:2008年05月20日


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  • Daylight At Midnight

    CD 輸入盤

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    Taylor Eigsti

    価格(税込) : ¥4,180
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    発売日:2011年02月18日


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  • Let It Come To You

    CD 輸入盤

    Let It Come To You

    Taylor Eigsti

    価格(税込) : ¥2,024
    会員価格(税込) : ¥1,862

    発売日:2008年05月09日


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  • Lucky To Be Me

    CD 輸入盤

    Lucky To Be Me

    Taylor Eigsti

    価格(税込) : ¥2,200
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    発売日:2006年03月28日


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  • Taylor's Dream

    CD

    Taylor's Dream

    Taylor Eigsti

    価格(税込) : ¥2,750

    発売日:2001年03月25日


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  • It's You I Like

    CD 輸入盤

    It's You I Like

    John Ellis (Jazz)

    価格(税込) : ¥3,069
    会員価格(税込) : ¥2,279

    発売日:2012年05月15日


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  • Puppet Mischief

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    Puppet Mischief

    John Ellis (Jazz) / Double Wide

    価格(税込) : ¥2,629
    会員価格(税込) : ¥2,419
    まとめ買い価格(税込) : ¥2,419

    発売日:2010年02月23日


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  • Roots Branches & Leares

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    Roots Branches & Leares

    John Ellis (Jazz)

    価格(税込) : ¥2,849
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    発売日:2002年03月01日


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  • Introducing Joe Sanders

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    Introducing Joe Sanders

    Joe Sanders

    価格(税込) : ¥2,739
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    発売日:2012年02月21日


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    発売日:2011年03月15日


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