メルドー 7年ぶりのトリオ作品！
Thursday, April 5th 2012
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”メルドー中毒”、アルバム到着前に早くも発症。
ゼロ年代以降のピアノ弾きシーンをリードするブラッド・メルドー。「新進気鋭の...」という形容も今では懐かしく。気付けばメルドー不惑を超えて、今年でめでたく42歳。一介のサラリーマン社会では、俗に言う”大厄”を迎えるにあたり狼狽する者多数だが、機知に富んだ21世紀最高のジャズピアノ・スターにとってはおよそ無縁の世界。いよいよもって人生に本当の色気や哀愁というものが帯びてきた、と。メルドーのピアニズムも然り？
各メディアですでに報じられている通り、もしくは昨年のアーカイヴ・ボックス『Art Of The Trio: Recordings 1996-2001』の登場をその布石と読みきっていた方々の推測通り、新録アルバム『Ode』はおなじみラリー・グレナディア（b）、ジェフ・バラード（ds）とのレギュラー・トリオによるレコーディング・アルバムとなった。トリオ名義としては、2008年の『Live at Village Vanguard』（2006年10月実況音源）、トリオによるスタジオ録音作としては、ドラマーがバラードに入れ替わった2005年の『Day Is Done』（廃盤）以来久々のリリースとなる。
若人ジャズ・リスナー概ねにとってのメルドーとは、1995年のWarner契約後はまさに”聖人君子”に肉迫したとも言える絶対的な存在。比肩のない即興力を持ち、エヴァンス、キースの系譜を感じさせながらも、逆にそうした紋切り型のイディオムから逸脱した新流を形成しつつ、またブラインド・フェイス、ニック・ドレイク、マッシヴ・アタック、レディオヘッド、オアシス、サウンドガーデン、ニルヴァーナ、アリス・イン・チェインズというそれまでのジャズ演奏家たちにとっては凡そアンタッチャブルであった楽曲をレパートリーとして躊躇なくチョイスする。教科書どおり歴史を顧みる作業にとっつきにくさを感じたり辟易していたリスナーにとっては、然もお誂え向きの「かっこいい!」ジャズ・アイコンに落ち着いたわけだが...
ただ、どうにも（少なくともここ日本で）全国区になり切れないのには、聴き手がその場限りの心酔だけに終わってしまうパターンが多々あるからとも一部で囁かれている。判り易さと難解さが同居していると言えば適当なのだろうか？ それゆえに「かっこいい!」という着地が成されるのだろうか？ 当然人それぞれの感じ方にも因るのだが、時として”判りにくさ”には、スノッブと紙一重の”なんちゃって”芸術臭が漂っていると思わせる何かがあるようだ。
...といった具合に、メルドーが動きを見せる際には毎度様々な（賛否含め）議論が絶えないのだが、はたして今回は？
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Mr.メルドー激ヤセ・・・
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旧体制での『The Art Of The Trio Vol.5: Progression』、先述した2008年の『Live』、あるいはNonsuchウェブ限定盤『The Complete Friday Night Sets』など、ライブにそのストレートな魅力を多分にみるであろうメルドー・トリオ。
方や各種フォーマットでのスタジオ録音においては、『Largo』、『House on Hill』、『Highway Rider』にしろ、メセニーとの双頭作『Metheny/Mehldau』、『Metheny Mehldau Quartet』にしろ、あるいは最近作のケヴィン・ヘイズ、パトリック・ジンマーリとのコラボ作『Modern Music』にしろ好き嫌いがハッキリ分かれる作品が続いていただけに、「7年ぶりのトリオ・フォーマットによるスタジオ録音」と聴いても、「待ってました!」と歓喜する中に一握の不安を憶えるファンも正直少なくないだろう。
『Ode』 収録曲
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残念ながら音資料がまだ手元に届いていないため、各楽曲の詳細なニュアンスをお伝えすることはできないのだが、Nonsuchによるプレス・リリースと海外各誌のレビューなどを頼りに本作『Ode』をおぼろげながらもご紹介したいと思う。
タイトルの「Ode」とはつまり「頌歌」。特定の人物や物事をモチーフにした抒情詩を意味する。冒頭の「M.B.」は、遺作『Pilgrimage』へのサイドメン参加でおなじみのマイケル・ブレッカー、「Kurt Vibe」は”コバーン”ではなく勿論盟友カート・ローゼンウィンケル、さらに「Wyatt's Eulogy for George Hanson」は、映画『イージー・ライダー』に登場するアウトローの象徴ジョージ・ハンソンに捧げられている。また、「Aquaman」はその名の通り例のアメコミ・ヒーローを、「Twiggy」という楽曲にしても否が応でもあの”ミニスカ・アイコン”を想い起こしてしまうのだが、その真相やいかに？
録音は、「26」、「Stan the Man」、「Aquaman」が2011年、残りは全て2008年に行なわれたということで、たしかにリーク済の楽曲などもあり、鮮度の点で若干の”弱さ”を感じなくもないが...。いずれにせよ『Day Is Done』から3年余り経過し更新されたスタジオ・トリオ録であることには違いない。
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「ニューヨーク・タイムズ」誌によると、年初めにヴィレッジ・ヴァンガードで行なわれた計6夜のトリオ公演では、本作に収録される新曲「Stan the Man」に、モンク「We See」やポール・マッカートニー「Great Day」などを交えた相も変わらずの”らしい”セットリスト、そして完璧なるグルーヴとハーモニーでオーディエンスをノックアウトしたそうだ。当誌はそのトリオ・アンサンブルを指して「優美な発電所」と称賛の声を惜しまず。公演中メルドー自身はかなり体調を崩していたそうだが、それにも関わらず（おそらくですが）ライブ盤『Live at Village Vanguard』に封じ込められているようなあの痛快無比な”オレ流”世界がこれでもかと展開されたというのだから、やはりメルドーのピアニズムはトリオにてイヤと言うほど味わいたい、ここ数年の作品に関してやや消化不良を起こしていた”トリオ派”ファンの心中にはそんな想いが駆け巡るはずだ。
さて、今回はスタジオ録音。とどのつまり、ライブにおけるあのダイナミズムや主役ピアノによるアドリブの凄みなどがそれなりに首尾よくパッケージされているのか？ いやライヴこそが彼らの全てだろうよ、とまたしても喧々諤々...そうなるともはやメルドーに限った話ではなくなってしまうのだが...あまりにも久しい現レギュラートリオのスタジオ作リリースを目前にして、まだまだそこに対する思考はグルグルしっ放し。聴き手にある種の安堵感を与えない。 ”メルドー中毒”の症状とは要するにこういうことなのだろうか？ エゲつない天才め。ただどちらにせよ賛否がハッキリ分かれてこその、メルドーらしさ、なのだと思う。
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for Bronze / Gold / Platinum Stage.
輸入盤はマルチバイでさらにお得!
Import
Ode
Brad Mehldau
Price (tax incl.):
¥2,090
Member Price
(tax incl.):
¥1,818
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国内盤
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Ode
Brad Mehldau
Price (tax incl.): ¥2,807
Member Price
(tax incl.): ¥2,583Release Date:13/June/2012
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”Art Of The Trio”歴代盤をまとめて
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Collection Import Art Of The Trio: Recordings 1996-2001
Brad Mehldau
Price (tax incl.): ¥8,140
Release Date:14/December/2011
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2006年10月11日〜15日 ＠NYヴィレヴァン
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その他のリーダー作品
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Import Modern Music
Brad Mehldau / Kevin Hays / Patrick Zimmerli
Price (tax incl.): ¥2,200
Member Price
(tax incl.): ¥1,914
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥1,650Release Date:01/October/2011
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Import Live At Birdland
Lee Konitz / Brad Mehldau / Charlie Haden / Paul Motian
Price (tax incl.): ¥3,190
Member Price
(tax incl.): ¥2,775
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥2,392Release Date:17/May/2011
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Import Love Songs : Von Otter(Ms)Mehldau(P)(2CD)
Price (tax incl.): ¥2,959
Member Price
(tax incl.): ¥2,575Release Date:18/November/2010
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Import Live In Marciac
Brad Mehldau
Price (tax incl.): ¥3,960
Member Price
(tax incl.): ¥3,445Release Date:22/February/2011
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Import House On Hill
Brad Mehldau
Price (tax incl.): ¥2,420
Member Price
(tax incl.): ¥2,105Release Date:27/June/2006
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ImportPaper Jacket Largo
Brad Mehldau
Price (tax incl.): ¥1,914
Member Price
(tax incl.): ¥957Release Date:10/August/2002
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Import Quartet
Pat Metheny / Brad Mehldau
Price (tax incl.): ¥2,420
Member Price
(tax incl.): ¥2,105Release Date:13/March/2007
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Import Metheny Mehldau
Pat Metheny / Brad Mehldau
Price (tax incl.): ¥3,410
Member Price
(tax incl.): ¥2,967Release Date:14/September/2006
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サイド参加のメルドーも好き
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Import American Dreams
Charlie Haden / Michael Brecker
Price (tax incl.): ¥2,134
Member Price
(tax incl.): ¥1,857Release Date:01/October/2002
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Import Pilgrimage
Michael Brecker
Price (tax incl.): ¥4,400
Member Price
(tax incl.): ¥3,828Release Date:03/July/2007
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The Remedy Live At The Village Vanguerd
Kurt Rosenwinkel
Price (tax incl.): ¥3,300
Release Date:24/February/2010
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Import Deep Song
Kurt Rosenwinkel
Price (tax incl.): ¥4,389
Member Price
(tax incl.): ¥3,819Release Date:25/February/2005
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Joshua Redman
Price (tax incl.): ¥2,189
Member Price
(tax incl.): ¥2,014Release Date:09/August/1994
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Import Yam Yam
Mark Turner
Price (tax incl.): ¥2,739
Member Price
(tax incl.): ¥2,520
Multi Buy Price
(tax incl.): ¥2,520Release Date:22/February/1995
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