ミシシッピ州ヴィックスバーグ生まれで、ソングライター、プロデューサー、ベーシスト、シンガーとしてブルース黄金期を影で支えてきたウィリー・ディクソン。シカゴ・ブルースにおける代表曲の多くを生み出したその作曲及び作詞能力は特筆すべきもの。1954年に提供したマディ・ウォーターズ「I'm Your Hoochie Coochie Man」を皮切りに、同じくマディの「I Just Want to Make Love to You」、「I'm Ready」、ハウリン・ウルフの「Spoonful」、「Little Red Rooster」、サニー・ボーイ・ウィリアムスン「Bring It on Home」、ボ・ディドリー「Pretty Thing」、オーティス・ラッシュ「I Can't Quit You Baby」など次々とヒット曲を世に送り出した。これらの楽曲は現在に至るまで多くのロック・アーティストたちにも取り上げられ、その遺伝子が受け継がれている。ブルース、そしてロックの「偉大なる父」だ・・・