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Review List of kentaroh 

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  • 0 people agree with this review
     2023/07/12

    モーツァルトを聴くだけでも価値あり。同じコンビの有名な55年の録音とまたちがう味わいがあり、音質は大変良好。orfeoの復刻は良くない。

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  • 2 people agree with this review
     2023/05/14

    数十年前に聴いていた海賊盤LPってこんな雰囲気だったと、一聴懐かしく思った。といっても、その頃細々と流通したオーディエンス録音海賊盤の標準的な音質に比較すれば、このCDはずっとよいほうだ。中の解説にはCD初出ながら、当夜のプロすべてを収めたのはこれが初めてとある。マイクは観客の中にセットされていたようで、歓声や拍手などまるで会場にいるようでその分ステージはやや遠く感じる。FM broardcast recordingと記載されているが、エアチェック音源なのかな。音質は万全ではない、モノラルだ。でもこの臨場感、最高だ。バンドもBlack Dogあたりから俄然調子が上がり、豪華な定番セットリストが絶頂期の演奏で楽しめる。

    では、なぜ★四つか。やはりスタジオワークで「作りこまれた」正規のライヴアルバムのつもりで聴くと、音質や「商品としての」完成度について期待外れでガクッと来る人もいるだろうから。正規盤と同じようなものを望む人は避けた方がいい。

    しかし、オールドファンの皆さん、むかし海賊盤を正規盤の何倍ものお金を出してでも買って、音が悪いのに苦笑いしながら(やられた、と顔を引きつらせながら)、今の若者にはわからないと思うが、地下流通品の「ビ○ール本」のように、禁制品をこっそり楽しむことを知っている方には、往時を懐かしみその頃は聴くことの叶わなかった「レッド・ツェッペリン」をたっぷり2時間強楽しめる、素晴らしいではないですか、ここまで読んで書いてあることの意味が解ってくださる方には、最高のプレゼントだ。

    こういうオーディエンス録音のようなライヴは、近所や家族の迷惑にならないに時に、むしろ大きめの音量で楽しみたい。同好の士とビールでも飲みながらなら、一層楽しいだろう。しかしそれを最高と思う仲間同士というのは、おそらく初老以上の集まり、懐旧の念措く能わざるも、よき時代の遠くなったことに一抹の寂しさも禁じ得ない。

    最後に、解説に印刷された当時のポスターによればチケットは5ドルから6ドルまで三段階、ベトナム戦争最中のアメリカ、これが高かったのか安かったのか、私にはわからない。

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  • 7 people agree with this review
     2023/04/22

    あまりに商品情報が乏しいので、ちょっとだけ補足しておくと、6枚中1973年のライヴが2枚、75年が2枚、あと77年と80年が1枚ずつになっているが、これ以上の情報はないしどこまで正確かもわからない。しかし、収録曲はUから聖なる館までの定番を網羅し、プレゼンス収録のNobody’s fault but mineなどまであり、放送録音となっているが音も十分によい。
    77年のライヴは全て聴いたが、いいではないですか。ドラムがほんの少し遠く感じる以外は、ギターはもちろんベースもビンビンなり、ロバート・プラントもまだまだ好調。見るからに怪しげなパッケージであまり期待はしていませんでしたが見事に裏切ってくれ、「永遠の詩」のように「商品」として作られたライヴアルバムにはない「そのまま」のワイルドな良さが残っておりこれは楽しめます。
    レコード店でまたは「通信販売」でLPを買いロックを聴くのが当然だった40年以上前は、こういう「海賊盤」はまともに流通などせず入手できても正規盤の倍以上の高値、そして音質はおしなべて当たり前のようにひどいものだった。でも、それを手にするのが如何にも「通」めいていて、なじみの輸入盤専門店で店員の蘊蓄を聞きながらLP漁りをする、そんな楽しみがまだあの時代にはあった。
    それがいまはインターネットでこんなライヴアルバムがこんな安価で簡単に入手できる。あの時代にはレッド・ツェッペリンのライブは永遠の詩だけ、音が悪くても海賊盤でライヴ録音をこっそりと楽しみ、それもプレゼンスの頃のものなどあることすら想像できなかったのだ。
    この音質もよい、あのころは思いもしなかった「レッド・ツェッペリン」を楽しみながら、ロック少年だったオッサンは往時に想いを馳せるのでした。

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     2023/02/08

    現代音楽のカタログの中でも重要な曲目を、ツェンダーの演奏で聴くことができる大変貴重な録音である。
    こういう記録は、是非多くの人が聴くことができるよう復活させてほしい。

    ベートーヴェンの交響曲全集を際限なく生産することや同じソースをフォーマットを変えて発売することよりも、20世紀そして現代の人間の声を同時代人の耳に届けることこそ音楽産業の重要な使命ではないか。

    音楽文化は作曲家・演奏者の力だけではなく、企業と消費者の意識の涵養と努力なしでは維持されない。

    ちなみに、演奏はフランス国立管弦楽団ではなく、アンサンブル・アンテルコンタンポラン。廃盤後も記録として記事を残しておくのならば、こういう点にも注意を向けていただきたい。

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  • 5 people agree with this review
     2023/02/04

    音いいですね、まともなステレオ。演奏もまだ衰えが来てない。「永遠の詩」と同時期、編集しない一発録りのライヴ、こういうのってジミー・ペイジが大嫌いなブートレッグなのですか?聴く方は楽しめるが権利とかどうなっているのでしょう?HMVが売っているのだから、ちゃんとした品物だと思いますが。こういうものがCDで普通に楽しめるとは一般リスナーにとっては素直に喜ぶべきことなのかな。OLDファンも現代のロック少年も入手できるうちに買った方がよいかも。

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     2023/01/23

    若年時から今日まで、この曲が「大好き」というには躊躇があることに変わりありません(でも第二楽章は心に染み入ります)。しかしこのCDは、心弱きとき、決断に迷いあるときなど頻繁に取り出し聴き入ります。フランクの音楽もこのCDも何かを解決してくれるわけではもちろんないが、胸中のよどみを静めてくれるような心を少しだけ前に向けてくれるような、とても大切な一枚です。賢しい批評など一切不要、かけがえのない40分弱、平林さん、ありがとう。

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  • 3 people agree with this review
     2023/01/18

    絶頂期だったのだろう、74〜75年ごろののライヴなど比較にならない。
    「初来日の熱狂を余すところなく伝える」と書いてあるが、観客の反応があまりに静か、おとなしいので、ロバート・プラントが、”wake up!”とか”You are too much scilent”などと言っている。音質もまとも。昔の海賊盤LPは音が悪かったが、悪いなりに凄まじい迫力だった。

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     2023/01/10

    この特別な記録をこんなに良い状態で一般に提供してくださることには本当に感謝の一語。でも皆さんおっしゃるようにCDのすぐあとにSACDっていうのは、御商売のやり方としてどうでしょうか。かつてAltusと聞けばよい音で名演奏の復刻と信頼できるメーカーでしたが、ここしばらくはAltusから新譜と聞くとまず警戒、勘繰りの癖がつきました。私もCD、SACD両方持っている演奏が複数あります。買う方もバカかもしれないが、やる方もね。こういうのって音盤文化の持続とかSACDメディアの普及にプラスになるのでしょうか。みんなが使えるCDメディアで一部のマニアにしか手にできないアナログ名盤の復刻にトライし続けるGSとはだいぶ再発の趣旨が違う。かつてのM型ライカ、昨今ではSe-ko腕時計の手を変え品を変えのリバイバル、一部マニアは御熱心ですが、マーケットはいずれそっぽを向く。馬鹿々々しさに気づき熱が冷めたころには中古マーケットに値崩れした品物があふれる。市場の消費性向は変わりつつあります。良いもの一つをずっと大事に、買い手の願いを弁える企業でないと市場の信認を失いますよ。

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  • 5 people agree with this review
     2023/01/03

    最初から順番に聴いています。レアなイタリア・バロック期の音楽がふんだんに収録されており、さすがに溢れんばかりの美音ですが、ヴィヴァルディの「作品3」など昔から聴き続けてきた名盤の中には本当にこんな音だったかと微妙に違和感を感じるものもあり、これだけの量そして録音時期に幅があることもあり、どれくらい丁寧にCD化されているのかと思わないではない。
    でも、初めて出会うものが圧倒的に多く、また昔はよかったと思うオリジナルのジャケットデザイン、インデックスでは曲ごとに独奏者が丁寧に記載されているなど、お好きな方はきっと満足されるでしょう。
    かつてフィリップスの音というのは、特に室内楽では安心して買える・聴けるという印象があった。でもCDになってがっかりしたものもたくさんありましたね。
    この業界でも資本統合などいろいろあるのでしょうがそれはあくまでビジネス面のこと、古きよきレーベルの個性、当時のパッケージ・デザインとしての良さ(アーヨの四季など見開きLPジャケットに全曲総譜がついていた時代だった)など古きよきものは大切にしてほしいものです。

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     2022/12/25

    Foley Detroit さんに全く同感。こういう客を馬鹿にしたような商法を続けていると必ずダメになるよ。

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     2022/12/20

    製作者も引用している権威とされた批評家の演奏評だが、同氏は「好き嫌いと良し悪しは全く別のもので、これを正しく伝えるのが批評家の務め」と某書で書いておられたと記憶するが、往々にして主観先行の、批評というより感想に近い文章を少なからず残されているように思う。それによって特定の演奏につきドグマのような評価が固定されてしまっている残念な状況も無きにしもあらずと感じる。
    チャイコフスキーの冒頭序奏など私も最初異様と感じたが、奏者の巧い下手は別にして、聴き進むにつれ弦はふるえおののき、また他では聞けないテンポの変化など相俟って、これはどの他の演奏、例えばムラヴィンスキー、と比較しても、フルトヴェングラーはこの音楽にどういう想いをもって臨んだか面白く聴かせてくれる例であろうと思う。また同氏は「音も固く聴きづらい」としているが、この復刻ではそれはない。同氏が聴いたМ&AのCDではそうだったということで、このCDで音は古くともそういう印象はない。

    私も同氏の「フルトヴェングラー全録音批評」は若いときは貪るように読み鑑賞の手引きとしたが、今は氏と全く異なる感想を持つ演奏も多々ある。この復刻はそういう鑑賞のおもしろさを再認識させてくれた、またこれから何度も聴くであろうCDであった。
    ちなみにハイドンは同氏の批評と違わない感想を持った。「全録音批評」では「平板な音」されているが、このCDはちょっと固めながら豊かで明快、よい音だ。同氏が「装飾音の美しさ」を指摘されていることなど手に取るようにわかる。このハイドンは十分に堪能させていただいた。フィルアップ、添え物のような収録なのかもしれないが、こちらがメインであっても私は十分満足だ。

    このCD買えるときに買っておいた方がよいと思いますよ。

    蛇足ながら、当地今は大雪厳寒で、普段ならば音楽を聴くときは音がする冷暖房機器は一切止めるが、今はとてもそういうわけにはいかない。でも、もしCDの持続ノイズが気になるなら温風ヒーターを運転しながら聴くとノイズはあまり気にならなくなくなる。カーテンで部屋を仕切り暖をとりながら聴いても同じ、もちろんせっかく良い復刻で蘇った音の豊かさは大きく失われるが。

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     2022/12/08

    すごい。
    この人を知らぬ方は是非一聴を。

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     2016/09/29

    このオルフェオの一連のCDは、演奏云々の問題以前に音量レヴェルが異常に低いものが多くあり、これもそのひとつ。私のそんなに出力の大きくない真空管アンプでは全く鳴らず聴きづらい。どうしてこうなるのか理解に苦しむ。

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     2014/12/21

    skydogさまのおっしゃる通り「グレゴリオ聖歌・その伝統の地をたずねて」には、このセットに収録されているボイロンの修道院の録音は一切入っていません。
    わたしも説明を信じて買っていませんでしたが、skydogさまの指摘を読んであわてて買いました。

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     2014/01/23

    単なる懐古趣味に非ず、この温かい響きの素晴らしさ!! ピリオド全盛の時代にあっても、価値を失わないバロックの名盤の一つ。 私にとっては、ヘンデル再認識の契機になりました。 古い録音が苦にならず、ヴィヴァルディなど弦楽合奏がお好きな方、なくならないうちにぜひどうぞ。

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