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Review List of レインボー 

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     2021/07/07

    ロシアの作曲家、リャプノフのピアノと管弦楽のための作品を集めたCD。
    リャプノフは優れたピアニストでもあったが、ピアノとオケの曲は3つしか残してないようです。
    今回ナクソスから出たアルバムは、モスクワ出身のショレーナ・ツィンツァバーゼのピアノ、バックをドミトリー・ヤブロンスキー指揮、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団が担当している。
    リャプノフはピアニストとしては優れた人物だったのだろうが、作曲家としてはムラがあり、ピアノ協奏曲はどちらもイマイチな出来。
    一方で名曲とは言わないが、ウクライナの主題による狂詩曲はなかなか。
    演奏も作品の共感に溢れた演奏なのですが、ナクソスらしい作品に語らせるタイプの演奏のため、良くも悪くも作品の弱点が、わかってしまうのは惜しい。
    しかし2008年と新しい録音なので、音は綺麗。
    作品を知る分には問題はないでしょう。
    良くも悪くもナクソスらしい普及盤と言ったところです。

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     2021/07/07

    ソヴィエトの作曲家、カバレフスキーのピアノ協奏曲を収録したもの。
    カバレフスキーのピアノ協奏曲は第3番が有名かと思いますが、これは第1番と第2番を収録したものです。
    演奏は、ドミトリー・ヤブロンスキー指揮、ロシア・フィルハーモニー管弦楽団、ピアノはパン・インジュ。
    ピアニストは韓国の若手だそうですが、調べても出てくるのはこのアルバムぐらい。
    演奏はナクソスらしい、作品に語らせるタイプの演奏と言えるでしょう。
    取り立て不味くも良くもなく、作品を知るには十分と言ったところ。
    ヤブロンスキー率いるロシア・フィルも少々おとなしく、伴奏に徹している感じ。
    録音も普通に優秀です。

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     2021/07/07

    フランスのレーベル、コレリアはフランスの軍楽隊の音源を多数リリースしている吹奏楽レーベル。
    これはドメニク・ギャブル少佐指揮、ギャルド・レプュブリケーヌ軍楽隊の録音で収録されたもの。
    前半はクラシックの編曲を、後半は吹奏楽のオリジナル曲を中心にしたもの。
    タイトルにイン・コンサートとあるのでライブ盤かと思ったがスタジオでの録音で、タイトルの意味は普段コンサートで演奏している曲という意味の様である。
    ギャブル少佐は1995年にギャルドの指揮者になり、コレリアなどに数枚のアルバムを残している。
    この演奏は選抜された奏者を集めたギャルドらしいレベルの高いものだが、曲による得意不得意は割とハッキリと出ていて、ベルリオーズやブードリーやギャブルの作品はなかなかだが、ガーシュウィンやバーンスタインの曲はイマイチ、リズムに乗り切れてないというか、テンポも一定で消化不良気味。
    録音年は不明だが、2006年発売である事や、2004年に書かれた作品が収録されていることから、2004〜2006年位だろう。
    デジタルだけあって録音は綺麗だが、残響は少なく硬めに感じる録音だ。
    発売当時はプレス盤の可能性があるが今は、オフィシャルR盤で製作されている。

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     2021/07/07

    ロシアの作曲家、グラズノフのピアノ協奏曲集です。
    ナクソスは一時期グラズノフの作品を録音する事に力を入れていて大多数の管弦楽曲が録音されましたが、このCDもその時期に制作されたものです。
    演奏はドミトリ・ヤブロンスキー指揮、モスクワ交響楽団、ピアノはオクサナ・ヤブロンスカヤ。
    作品はグラズノフの中では傑作とは言いがたいですが、演奏の方は一見、ナクソスらしい堅実な演奏に見えて、ピアノがオケを引っ張るなかなかの好演。
    特に2番が良いと思います。
    廉価盤で、この2曲を収録したアルバムは殆どないですし、この水準なら作品を知るにあたり問題ありません。
    録音は昔のナクソス品質ですが、問題無いでしょう。

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     2021/07/07

    イギリス海兵隊の音楽祭として知られるのが、マウントバッテン音楽祭です。
    例年コンサートの内容を収めたライヴ盤がリリースされるのが常でしたが、2020年はスタジオでの先行録音盤となりました。
    指揮は、ジェイス・バーチャム中佐で、演奏はイギリス海兵隊の各軍楽隊より選抜されたイギリス王立海兵隊合同軍楽隊です。
    このバンド、通常のバンド編成の他にチェロが入っていたり、ファンファーレ・トランペット隊や、ドラム隊、ヴォーカリストが参加していたりします。
    選曲もこれらをうまく取り入れたバラエティ豊かなものとなっております。
    コンサート当日のライブは映像として動画サイトに上がっていますが、このスタジオ盤の演奏は熱気には劣るものの、丁寧に演奏されていて悪くはありません。
    録音はトニー・フォークナー、プロデューサーはマイク・プアートンが担当しています。
    勘のいい方だとこれだけで、どの様な録音か分かると思いますが、ナクソスのスーザ吹奏楽作品全集を担当したスタッフによる録音だけあり、非常に優秀な録音です。

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     2021/07/07

    リチャード・ボニングといえば知られざるバレエ音楽を積極的に録音してきた指揮者として知られるが、このCDはイングリッシュ・コンサート・オーケストラを振って録音したバレエのガラ・コンサート。
    さすがボニングというべきか珍しい曲が多い。
    1枚目はオッフェンバックの蝶々やミンスクのパキータ、ドリゴの海賊等が並ぶ。
    蝶々はこの盤が2回目の録音に当たるもの。
    2枚目はオーベールやトマ、スカルラッティらの作品が並ぶ。
    これらはどれも演奏自体珍しいものだが、バレエ音楽指揮者として知られたボニングだけにどれも充実した演奏となっている。
    作品も意外と良いメロディを持ったものが多く、隠れた名盤と言えるかもしれない。
    ボニングのデッカ録音では新しいだけあり、音質は良好。

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     2021/07/07

    ポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団によるコンビで、マーキュリーに録音された音源はいずれも評価が高い。
    このCDはフランスの行進曲と序曲を集めたアルバム。
    フランス国歌からオッフェンバックまで様々な作曲家の曲が、収録されていますが、パレーらしい洒落た演奏を聴かせてくれます。
    特にサン=サーンスの英雄行進曲は同曲の演奏の中でも上位に位置する演奏でしょう。
    録音はかなり古く、年代相応な部分もありますが、十分聴ける範囲の音質だと思います。

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     2021/07/06

    ポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団による、舞踏をテーマにした作品を集めたもの。
    収録作品はいずれもバレエ音楽だったり、踊りをテーマとしたものでフランスの作曲家により書かれたという共通点がある。
    収録曲の中ではシュミットの作品、サロメの悲劇の収録が珍しいだろうか。
    吹奏楽の分野ではかなり有名なシュミットだがオーケストラ曲はあまり知られてないので貴重である。
    演奏もパレーらしい軽妙洒脱な演奏で良い。
    古い録音だが音質も良好である。

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     2021/07/06

    フレデリック・フェネルが残したマーチ・アルバムは幾つかあるが、これはイーストマン・ロチェスター・ポップス管弦楽団を振って録音したアルバム。
    所謂、クラシック・マーチと言われる分類の作品を収録した内容である。
    フェネルはいくつかの団体でオケを振っているのだが、こと録音になるとイーストマン以外は殆どない。
    ここでの演奏はイーストマンの弦楽群の音色が細く、管楽器は鳴っている物の、全体的に大雑把な演奏に聴こえる。
    収録曲は他に録音が多数あるのでこれはちょっとおすすめし難いだろう。
    尚、最後のワーグナーの2曲はイーストマン・ウィンド・アンサンブルによる演奏で、これを聴くとやはりフェネルは吹奏楽の人間なんだと思う。

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     2021/07/06

    このCDはルロイ・アンダーソンの作品を集めたもの。
    演奏は指揮がフレデリック・フェネル、オーケストラがイーストマン・ロチェスター・ポップス管弦楽団と名称不明の管弦楽団。
    フェネルは吹奏楽の分野で有名で残されたレコーディングも大半は吹奏楽であるが、オーケストラの指揮もやっておりこれは貴重なオケ録音である。
    アンダーソンの小品のうち有名な作品は大概が収録されている。
    演奏はロチェスターの方が多少オケが雑だが、名称不明のオケの方が引き締まってキレの良い演奏を聴かせており良い。
    録音は古いが十分聴ける。

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     2021/07/06

    アタウルフォ・アルヘンタ指揮、セント・ソリ管弦楽団によるラヴェルの管弦楽作品集である。
    デッカに録音を残したアルヘンタだが、この音源はル・クラブ・フランセ・デュ・ディスクが原盤。
    オーケストラはパリ音楽院管弦楽団の団員を中心に結成された録音用オーケストラであるが、実力は高く、当時のフランスオケ特有の音色も聴こえてくる。
    そしてアルヘンタの演奏も明晰なわかりやすい演奏である。
    録音は1950年代という古い録音ではあるのだが、意外と良好で、年代の割に良いと言って良いだろう。

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     2021/07/06

    アンタル・ドラティ指揮、ミネアポリス交響楽団で録音されたアメリカのオーケストラ作品集である。
    まず最初はガーシュウィンのパリのアメリカ人。
    これはなかなか良く、巧みにパリを行くアメリカ人を見事に描いた好演。
    コープランドのロデオは、題名通りの分かりやすい曲であるが、ここでもドラティの巧みにそれぞれの楽章を描いた演奏です。
    一方で、ガンサー・シュラーのポール・クレーの7つの絵画による練習曲、ブロッホのシンフォニア・ブレーヴァはいわゆる現代音楽。
    初めて聴いたが、曲自体難解で、一度聴けば十分だと思う。
    録音はマーキュリーだけに、分離の良い年代の割に良い音質。

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     2021/07/06

    アンタル・ドラティ指揮、ミネアポリス交響楽団の演奏による、チャイコフスキーのバレエ音楽『くるみ割り人形』である。
    ドラティのミネアポリスとのチャイコフスキーの3大バレエ音楽で1番最初に録音されたものらしい。
    ドラティはコンサート用作品の録音が多いが元はバレエ音楽の指揮者で、バレエの録音には良い演奏が多い。
    このCDもメリハリが効いた生き生きとした演奏で、バレエ指揮者ドラティとして充分に才能を発揮させているもの。
    古いLPからの復刻の割には音質は良い方ではないだろうか。

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     2021/07/06

    イギリスの大作曲家、エドワード・エルガーは晩年は作曲家としてより指揮者として活動が中心でその中には自作自演をEMIに残したりしています。
    このCDはそれらを復刻した物。
    収録曲はコケイン、エニグマ、威風堂々と代表的な曲をBBC交響楽団やロイヤル・アルバート・ホール交響楽団、ロンドン交響楽団と当時のロンドンの有名オケを振って録音しており、いずれの演奏もメーカーレビュー通り、活力と自由な解釈で、意外と濃い演奏となっています。
    作曲者の解釈を知る上で貴重ながら聴くにも問題ありません。
    古さはあるものの、復刻もナクソスですから安心して聴ける水準となっています。

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     2021/07/06

    モーツァルトの歌劇『フィガロの結婚』のハイライト録音である。
    フェルデナント・ライトナー指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、歌手はベリーやフィッシャー=ディースカウ、シュトライヒに、シュターダーと言った当時の一流歌手が揃えられているのは、録音ならではのキャスティングだろう。
    録音当時に多かった、ハイライト盤というやつで全曲盤はないようだ。
    ただ代表的な曲は収録されています。
    ライトナーはモーツァルトを得意とした指揮者であり、ここでも正統派の演奏を聴かせてくれます。
    歌手も不足なし。
    録音年代の割には聴きやすい音です。

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