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Review List of レインボー 

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     2021/12/13

    このCDはセザール・フランクの『呪われた狩人』と『交響曲』を収録したCDです。
    演奏は、ヨナス・アルバー指揮、ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団です。
    ドイツ・オケによるフランクは珍しいのではないでしょうか。
    ブラウンシュヴァイク州立管弦楽団はその名前の通り、ブラウンシュヴァイクのオケで、いくつかのアルバムを出しています。
    これもその一つです。
    ドイツの地方オケの演奏と侮ってはいけません、技術もしっかりとしており、音楽も無理なく壮大なフィナーレへと持っていきます。
    特別この演奏がおすすめとは言えないですが、フランクのファンなら持っておいても良いかもしれません。
    録音は良好。

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     2021/12/12

    ドイツのヴァイオリニスト、グオルク・クーレンカンプ。
    戦前はドイツ・テレフンケンに録音を残しており、このCDもそれから復刻されたもの。
    収録曲はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は、アルトゥール・ローター指揮、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団、ドヴォルザークのヴァイオリン協奏曲はオイゲン・ヨッフム指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団で収録されています。
    またアンコール的に、パウル・クレツキ指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェンのロマンス第2番も収録されています。
    この中だと、チャイコフスキーが良い演奏でしょうか。
    クーレンカンプの美しい音色が聴きどころですし、往年の指揮者、ローターの伴奏も良いです。
    復刻はこの手の物だと上々と言ったところでしょう。

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     2021/12/11

    今では殆どありませんが、1960年代ぐらいにはオペラのハイライト版が多数制作され、好評を博しました。
    これはドイツ・グラモフォンがリリースしたヴェルディの『アイーダ』です。
    アルジェオ・クアドリ指揮、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団の演奏、パウル・シェフラー、ハンス・ホッター、ソヴェトカ・アーリン、シャンドール・コーンヤが歌っています。
    この演奏、ハイライト版にしておくには勿体ないほど演奏、歌唱が素晴らしく、アイーダのファンならぜひ押さえておくべき一枚です。
    指揮のクアドリは名前から判るようにイタリア生まれ、スカラ座等で活躍後に、ウィーンを中心に活躍したそうで、また度々来日し東京フィルの名誉指揮者にもなってるのだとか。
    この手の指揮者らしくオペラや歌手のアルバムの伴奏という仕事でしかCD化されていませんが、イタリア人らしい歌声に溢れた伴奏に、オケをしっかりと鳴らした職人的な演奏を聴かせてくれます。
    録音も良好。

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     2021/12/10

    このCDはフェリックス・スラトキンが、ハリウッド・ボウル交響楽団と、コンサート・アーツ管弦楽団を振ったキャピトルへの録音の一つである。
    グリーグのペールギュントやイッポリート=イワノフのコーカサスの風景など、ノルウェー、ロシア、フランス、イギリスの作曲家の曲を収録している。
    演奏はいかにもアメリカという明るい演奏である。
    良くも悪くも軽量級のような演奏なので安心して聴けると言えるだろう。
    録音は古いのでそれなりである。

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     2021/12/09

    アルゼンチン出身でウィーンで活躍したヴァイオリニスト、リカルド・オドノポソフ。
    イザイ・コンクールではダヴィッド・オイストラフの一位に次いで二位という成績を残し、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサート・マスターを務めた人物ですが、録音は主にマイナー系のレーベルに残したせいでこんにちでは知る人ぞ知るヴァイオリニストとなっています。
    しかし、確かなテクニックと豊かな歌心溢れるヴァイオリンは非常に個性的と言えます。
    このCDはジャンフランコ・リヴォリ指揮、ジュネーヴ放送交響楽団と録音したメンデルスゾーンとパガニーニのヴァイオリン協奏曲で、前記のオドノポソフの特徴が良く出てた演奏です。
    リヴォリはイタリアの指揮者ですが、オケのジュネーヴ放送交響楽団という団体については詳細は不明。
    ジュネーヴには幾つかオケがありますが、同名のオケはなく、どこかのオケの変名でしょうか?
    録音は原盤がコンサート・ホール・ソサエティという事もあり、このレーベル特有の腰の弱く、残響の少ない録音で、そこは残念です。

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     2021/12/08

    ポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団の演奏によるシューマンの交響曲全集です。
    パレーとデトロイト交響楽団は1950年代にフランス物で著名となりましたが、意外とドイツ音楽も得意としていて、ワーグナーのような名盤もあります。
    このシューマンは非常にキレの良い演奏であり、特に第1番はこの曲の名演奏と言っても良いでしょう。
    その他の作品も出来は悪くなく、シューマンの交響曲全集におすすめです。
    録音自体はかなり古いのですが、マーキュリーの優秀な録音のおかげで今聴いても十分聴けます。

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     2021/12/07

    ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮、北ドイツ放送交響楽団によるブラームスのハンガリー舞曲集である。
    イッセルシュテットといえば、戦前にテレフンケンの看板アーティストとして活躍していたが、戦後はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのベートーヴェン交響曲全集を別にすれば目立った音源は少なかったように思う。
    しかし、近年手兵の北ドイツ放送交響楽団との録音が続々と発掘、CD化されており、その芸術に触れる事ができる。
    このブラームスは北ドイツ放送交響楽団との優秀な演奏の一つであり、その純ドイツ的で正統派の演奏は飽きが来ない名演と言えるだろう。
    録音も年代の割には良好だ。

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     2021/12/06

    ヴァーツラフ・ターリヒ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で録音されたスメタナの『わが祖国』は現在4つの音源が出回っているが、これは1941年に録音された3回目の録音である。
    ターリヒのわが祖国の中では比較的あっさりとした演奏で、近い時期に録音された1939年ライヴと比べても熱気の違いがよく分かると思う。
    とは言えチェコ・フィルのアンサンブルはなかなかのものだし、録音も年代を考えればまずまず。
    更に、このCDではスメタナのポルカ『われらの乙女達に』が収録。
    これは曲自体があまり録音の少ない珍しいものだ。

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     2021/12/05

    このCDは、レナード・スラトキン指揮、セントルイス交響楽団の演奏で収録された、コープランドの作品集。
    収録されているのは交響曲第3番と、大都会のための音楽である。
    スラトキンの演奏は硬質な演奏で、技術面では大きな綻びはないが、良くも悪くも普通といったところ。
    有名な3番よりどちらかといえば大都会のための音楽の方が、収録曲
    の中では演奏はあってるように思うが・・・
    録音はちょっと古いが音そのものは綺麗である。

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     2021/12/04

    ウィリアム・スタインバーグ指揮、ピッツバーグ交響楽団の演奏で収録されたベートーヴェンの交響曲第3番と、交響曲第8番です。
    スタインバーグのベートーヴェンといえばコマンド原盤の全集がお馴染みですが、こちらはEMIに残したものです。
    スタインバーグのベートーヴェンは、全体的に明るく速めのテンポで引っ張っていくもの。
    カチッとしたところはドイツ的かも知れない。
    ベートーヴェンの音楽に精神性などを求める聴き手からしたら対極の演奏であるが、それゆえにそうゆうなのが苦手な方には良いと思う。
    録音は古いが音はまずまず。

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     2021/12/03

    レナード・スラトキン指揮、セントルイス交響楽団がRCAに残した録音の一つで、アメリカの作曲家、アイヴズの作品を集めたものとなっている。
    アイヴズの作品では有名な答えのない質問や、カントリー・マーチを含む全6曲を収録している。
    演奏はスラトキンらしい、硬質な演奏である。
    アイヴズを纏めて聴く機会は今まで無かったが、まぁ悪い演奏ではないのではないだろうか。
    録音はデジタルなので、問題ない。

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     2021/12/02

    バッハの作品を集めたアルバムで、イタリア協奏曲、半音階的幻想曲とフーガ、パルティータを収録したものです。
    演奏はコンスタンツェ・アイクホルストです。
    このアイクホルストというピアニストは、初めて聴きましたが、アンサンブルや伴奏を中心に活躍しているようで、確かに派手さはありません。
    しかし、その分しっかりとした楽曲づくりをした演奏であり、ある意味ではスタンダードな演奏と言えるのではないでしょうか。
    録音は良好です。

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     2021/11/30

    ジョン・ウィリアムズがソニーに録音した音源の一つ。
    このCDはイツァーク・パールマンと共演した映画音楽のセレナーデを集めたもの。
    実は既にピッツバーグ交響楽団とウィリアムズ、パールマンによるアルバムがあり、これはその第二弾になる。
    もちろんここでもパールマンの音色は美しく歌っている他、オケがウィリアムズのホームベース、ボストン・ポップス・オーケストラになったためか、伴奏がよりしっかりとなっている。
    クラシックのアルバムだが、気楽に聴ける一枚。
    デジタルなので、音は良い。

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     2021/11/29

    アンドレ・クリュイタンスが残したシューマンの録音で、交響曲第3番と交響曲第4番を収録。
    前者はベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、後者はフランス国立放送管弦楽団の演奏である。
    ベートーヴェンの交響曲で名演を残したベルリン・フィルとの演奏は明るい音色で、全体的にちょっと遅いテンポでがっしりしたサウンドはドイツ的でしょうか。
    第4番はより明るくハキハキとしておりこの頃のフランスオケらしいサウンドが聴けます。
    年代を考えれば録音は良好。

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     2021/11/28

    オランダのフィリップス社が録音を開始した頃の看板アーティストが、本盤で指揮を取った、ウィレム・フォン・オッテルローでした。
    このCDでは永く音楽監督を務めた、ハーグ・レジデンティ管弦楽団を振ったアルバム。
    ベルリオーズの『幻想交響曲』は1951年にベルリン・フィルと録音しており、これも隠れた名盤として知られるが、レジデンティ菅との録音も良い演奏です。
    知名度では劣るレジデンティ菅から非常に鋭いキレのいい演奏であり、穏健な音楽というイメージのあるオッテルローからは信じられないなかなかの演奏。
    併録のシベリウス『フィンランディア』も一糸乱れぬアンサンブルと充実した演奏を聴かせてくれます。
    録音はまぁ聴けなくはないですが、やはり古さはあります。

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