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Review List of レインボー 

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     2017/05/12

    カール・ヤイトラーと、フィルハーモニック・ウィンド・オーケストラ・ウィーンの4枚目のアルバムです。
    今回はロマン派の作曲家のオペラからの編曲と伝統的なドイツとオーストリアの軍楽行進曲を中心とした内容です。
    ポピュラーなようで意外とマニアックな選曲で、これらはフィルハーモニック・ウィンド・オーケストラ・ウィーンの編成に合わせた楽譜を使用しています。
    編曲者はドイツやオーストリアの軍楽関係者による物が多く、それらに詳しければどれほど編曲者が大物揃いなのか分かると思います。
    演奏はオーストリアの吹奏楽団らしい、柔らかく明るい演奏で、例えばドイツ行進曲でも(ドイツ軍楽隊が使用する楽譜と同じ楽譜を使っていても)軽妙さがあるのはオーストリアのバンドらしいと言えます。
    音質良好。

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     2017/05/11

    フレデリック・フェネルと、イーストマン・ウィンド・アンサンブルがマーキュリーに録音した数多い音源でもこの、スーザは名演として知られる。
    私はあまりフェネルの演奏は好きではないが、良い演奏があるのもまた事実で、これなどまさにそうである。
    この時代のフェネルには勢いに乗った若さがあったが、それが上手くプラスされており、解釈等は後と変わらないが、充実した演奏なのはこっち。
    録音こそ古さはあるが問題ない。

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     2017/05/10

    エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、ロシア国立交響楽団の演奏で、録音されたミャスコフスキーの交響曲全集は、スヴェトラーノフの録音の中でも重要な録音の1つ。
    このCDは『交響曲第23番』『交響曲第24番』を収録した物です。
    共に戦時中に書かれた後期の作品で、ミャスコフスキーらしい暗いトーンで書かれた聴きやすいほうに属する曲です。
    演奏はミャスコフスキーに入れ込んだだけあり、だいぶと熱が入っており、良いです。
    両曲とも今現在、いくつか録音がありますが、その中では最もお勧めの音源でしょう。

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     2017/05/09

    ロベルト・シュトルツはその晩年にオイロディスクにCD12枚分に上るウィーン音楽のアルバムを残しましたが、これはその第1巻にあたる物です。
    ウィンナ・ワルツの創始者、ヨーゼフ・ランナーの作品を集めた内容で、『新ウィーン』から『ハンス・イェーゲルポルカ』まで全12曲収録しています。
    ランナーの作品集というのは余りなく貴重な物。
    ランナーが生きた時代は丁度、オーケストラの編成が拡大していく時期なので、このCDでも若い作品番号から後期の作品になるにつれて、オーケストラが充実していくのが分かります。
    収録曲中大半が、ベルリン交響楽団、2曲だけウィーン交響楽団の演奏です。
    シュトルツの演奏は中庸ながらも、明るく古き良きウィーンのノスタルジックな香りがします。
    どちらのオケでも基本はそうですが、ウィーン響はより、甘く、ベルリン響はちょっと響きががっしりしてるのはドイツオケらしいでしょうか。

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     2017/05/08

    ドイツのレーベル、カプリッチョが出していたショスタコーヴィチの映画音楽シリーズの記念すべき一枚目。
    レオニード・グリン指揮、ベルリン放送交響楽団の演奏で1988年に録音された物。
    収録曲は『ハムレット』『馬あぶ』でいずれもレフ・アトミヤン編曲の組曲版で収録されています。
    ショスタコーヴィチは生涯にわたり映画音楽を書いてますが、収録曲はその中でも特に人気がある作品で録音も多くあります。
    グリンの演奏は、クセは強くありませんが、オーケストラを隅々までコントロールし、ショスタコーヴィチの書いたスコアの魅力を存分に伝えてくれる好演奏だと思います。
    音質良好。

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     2017/05/07

    エフゲニー・スヴェトラーノフ指揮、ロシア国立交響楽団の演奏で録音されたミャスコフスキーの管弦楽曲集です。
    『沈黙』『シンフォニエッタ作品32−2』『ディヴェルティスマン』が収録されています。
    他ではあまり録音を見かけない作品が多いのは、スヴェトラーノフらしい選曲と言えるでしょう。
    いずれの曲もミャスコフスキーらしい歌謡的な旋律と古典的な曲想で、スヴェトラーノフもよくオケを歌わせています。
    他に録音がないような状況なので、十分良い演奏と言えるでしょう。

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     2017/05/06

    チャイコフスキーの名作バレエ『白鳥の湖』『眠りの森の姫』『くるみわり人形』から聴き所を収録したCD。
    ミヒャエル・ハラース指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、オンドレイ・レナールト指揮、スロヴァキア放送交響楽団。
    演奏者から見れば分かるようにナクソスが原盤。
    それも活動初期に録音された物なので、ちょっと難あり。
    レナールトの演奏がいかにもそんな感じで、スタンダードだが、特にそれ以下でもそれ以上でもないといった所。
    一方劇場畑出身のハラースも一見はスタンダードだが、意外とツボを押さえたスケールの大きな演奏で悪くはない。
    値段も値段なので買って大きな不満はないだろう。

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     2017/05/05

    チャールズ・マッケラスと、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるリヒャルト・シュトラウスの交響詩集です。
    『ツァラトゥストラはかく語りき』『ドン・ファン』『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』が収録されています。
    いわゆる、ロイヤル・フィルハーモニック・コレクションの一枚で、演奏はロイヤル・フィルの技術力を生かした綺麗な演奏ですが、名盤の多い中では良くも悪くもそれ以上はなく分が悪いかなと思います。
    録音は良いです。

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     2017/05/03

    スヴェトラーノフが残した膨大なロシア音楽の中でも、特に重要な録音がこのミャスコフスキーの交響曲全集です。
    今の所、ミャスコフスキーの交響曲全集を作ったのはスヴェトラーノフぐらい。
    このCDには『交響曲第26番』と『交響曲第7番』が収録されています。
    7番は初期の方に属する2楽章の作品で、ミャスコフスキーにありがちなやや難解な作品、26番は3楽章形式の全編ゆっくりとしたミャスコフスキーお得意の緩徐楽章&歌謡的な作品です。
    スヴェトラーノフとロシア国立交響楽団の演奏はさすがですが、特に26番のほうに気合いが入っているように思います。
    録音は良好。

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     2017/05/02

    クラシック・フィルム・スコアシリーズの一枚でマックス・スタイナーの作品を集めたCDです。
    『風とともに去りぬ』がともかく有名なスタイナーですが、生涯に300もの映画音楽を作曲しただけあり、甘いラブロマンスから、西部劇、活劇、ホラー映画まで様々なジャンルの作品を作曲しているのが、この盤を聴けば分かります。
    スタイナーは元々ウィーン生まれでマーラーに師事し、若くしてオペレッタを書くと言ったクラシックとしてのキャリアも持っている人物ではありますが、同じくオーストリアから亡命したコルンゴルトが近年再評価されてきたのに比べ、スタイナーはまだまだと言った所です。
    しかしその後期ロマン派特有の豪華なオーケストレーションを使った作品はコルンゴルトとは違った味もありますし、映画『4人の妻』の中で演奏される交響的モデルは、小さなピアノ協奏曲と言っても良い出来です。
    チャールズ・ゲルハルト指揮、ナショナル・フィルハーモニー管弦楽団による何時もの演奏ですがさすがに演奏の上手さはこのコンビならではの物、特にこの盤は他の盤より力を入れて演奏しているように感じます。
    録音は1973年で、デッカのエンジニア、ウィルキンソンの元、そのキラキラととした迫力ある優秀な最新の録音のような音質です。

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     2017/05/02

    ハチャトゥリアンの『ヴァレンシアの未亡人』『仮面舞踏会』を収録したCDである。
    ヴェロニカ・ドゥダロヴァ指揮、モスクワ国立交響楽団(CDではモスクワ交響楽団と誤記)の演奏で1987年に録音された物。
    ドゥダロヴァというと、ロシア交響楽団と録音した音源が知られているがお世辞にもあまり良い演奏ではなく、評判は良くないがこのハチャトゥリアンは、モスクワ国立交響楽団という事もあり、オケの技術もまずまず、軽量級だが聴きやすく、また時にはロシアオケらしい響きもきこえる等、意外と楽しい演奏です。
    本場物のこの2曲はあまり録音がないので、ロシアオケで聴きたい方にはおすすめの音源です。

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     2017/05/02

    アンドルー・デイヴィス指揮、フィルハーモニア管弦楽団演奏のオーケストラのための小品集です。
    ひと昔前によく演奏されたこれらの作品はこんにちではあまり演奏される機会が少なく、また録音でも同様です。
    この盤は1987年に録音された物で、フィルハーモニア管弦楽団の美しい音色と充実した演奏内容からこの手の曲目を収録したアルバムの中でもお勧めです。
    録音は問題なし。

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     2017/05/01

    スヴェトラーノフとロシア国立交響楽団によるミャスコフスキーの交響曲全集は、スヴェトラーノフの重要な録音の1つであると同時に現在唯一の全集となっています。
    この盤には第4番と第11番が収録されています。
    いずれの曲の聴ければ良いというぐらい録音がないので、このスヴェトラーノフらしい重量級の演奏は現在唯一おすすめ出来る演奏と言って良いでしょう。
    音質良好。

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     2017/05/01

    カプリッチョが、発売したショスタコーヴィチの映画音楽シリーズの一枚です。
    このCDには『リア王』が収録されています。
    ショスタコーヴィチはリア王という作品を2つ残しており、1つは劇音楽(Op.58)もう1つは映画音楽(Op.137)ですが、このCDには両方入ってます。
    ミハイル・ユロフスキ指揮、ベルリン放送交響楽団の演奏です。
    この他、劇音楽にはスタニスラフ・スレイマノフ、エレーナ・ザレンバの歌が、映画音楽の方にはベルリン放送合唱団が参加しています。
    演奏は良くも悪くも丁寧に演奏されています。
    ロシアオケのような強烈な演奏ではありませんが、スコアの魅力を十分楽しめる演奏でしょう。
    録音良好。

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     2017/04/30

    スヴェトラーノフとロシア国立交響楽団によるミャスコフスキーの交響曲全集は、スヴェトラーノフの録音の中でも貴重な音源の1つです。
    このCDは『交響曲第14番』『交響曲第22番』が収録されています。
    第14番は比較的録音は珍しい作品です。
    演奏も悪くありませんがしかし、一番良い演奏なのは22番のほうでしょう。
    これ、ソヴィエト時代の録音なのですが、当時のソ連スタイルによる堂々とした名演奏!
    これだけでも聴く価値はあります。
    録音は特段問題ないでしょう。

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