TOP > My page > Review List of レインボー

Review List of レインボー 

Showing 1 - 15 of 4765 items

%%header%%

%%message%%

  • 0 people agree with this review
     2024/06/14

    クルト・レーデル指揮、ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団によって収録されたロシアの作曲家の作品集。
    CDとして発売されたのは本CDが最初のようですが、元は1979年に録音制作されたLPがオリジナルの様です。
    選曲はロシアのオーケストラ作品集としてはオーソドックスというか、チャイコフスキーの三大バレエやグリンカのルスランとリュドミュラ等を収録しています。
    レーデルはフルート奏者としての活躍の他、指揮者としても活躍し、バロックから古典時代の作品の演奏で知られていますが、ロマン派時代の作品も結構録音しています。
    本CDはドイツのオーケストラと共演したもので、ボロディンの『ダッタン人の踊り』やチャイコフスキー等は中々良いです。
    他の作品も十分聴ける水準の演奏に仕上がっており、悪くはありません。
    ただ、これといった名演奏もないのでちょっとマニア向きな一枚でしょうか。
    録音は年代のせいかやや音が小さめで収録されていてダイナミックさに欠ける事、そして『くるみ割り人形』『白鳥の湖』の組曲がそれぞれ1トラックで編集されているという点が残念です。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2024/06/13

    新星堂は一時期東芝EMIに委託してクラシックCDの製造を行っていて、自社の販売店で発売していました。
    その音源はマイナーな音源も多く、こんにちでも貴重なものとなっています。
    本CDはドヴォルザークの交響曲第8番、メンデルスゾーンの交響曲第4番を収録したものです。
    まず冒頭のドヴォルザークは、コンスタンティン・シルヴェストリ指揮、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録。
    一時期は爆演指揮者という扱いを受けていたシルヴェストリであるが、近年ではその音楽が個性的と評価され始めて、近年ではEMI録音を集めたBOXまで出ている。
    この音源はシルヴェストリの代表的な音源の一つで、メリハリと品格のあるやはり個性あふれる演奏である。
    メンデルスゾーンの交響曲第4番はハインツ・ワルベルク指揮、フィルハーモニア・プロムナード管弦楽団の演奏である。
    ワルベルクは日本でもお馴染みの存在ですが、LP時代にはコンサート・ホールなどにブルックナー等、シンフォニー録音もありますが、CDでとなるとオペラや協奏曲での伴奏の録音が多く、ワルベルク単独の復刻は軽い小品中心で本音源の様にシンフォニーは貴重です。
    ドイツの演奏者らしいカチッとした所はありますが、非常によく歌った演奏で、終楽章では勢いも良く中々の演奏を聴かせてくれ、隠れた名演と言えます。
    オケの正体は不明ですが、腕前はなかなか。
    シルヴェストリはその後何度かCDになっていますが、このメンデルスゾーンはこれが唯一のCDらしくこのCDの最大の売りと言えます。
    録音年は1961年から1962年とあり、ワルベルクのメンデルスゾーンは1961年録音らしいのですがシルヴェストリの第8番は1957年のはずで、録音年表記に疑問はありますが音質は年代相応か、それより聴きやすいと言ったところです。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/06/12

    このCDはフレデリック・フェネル指揮、東京佼成ウインド・オーケストラの演奏で収録された20世紀イギリス吹奏楽オリジナル作品集である。
    ホルスト『吹奏楽のための組曲』『ハマースミス』ヴォーン=ウィリアムズ『トッカータ・マルツィアーレ』『イギリス民謡組曲』ジェイコブ『ウィリアム・バード組曲』を収録したもの。
    こんにちの吹奏楽でもレパートリーとして定着している定番とも言える作品群だ。
    フェネルは既にこれらの作品の録音はあるが、本CDでは初演時に近い編成で演奏しているのが特徴といえます。
    当時のイギリス軍楽隊の編成に合わせて25名から30名程の人数で演奏できる様に作曲されています。
    さて、フェネルと佼成の演奏は当たり外れは結構あると思います。
    これは指揮者だけではなく、オケのせいもあるのではと思うのですが、この録音は意外と良い演奏です。
    安定した演奏なのは日本のバンドらしいですが、癖のない作品の魅力をストレートに教えてくれる好演奏です。
    録音も結構優秀です。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/06/11

    このCDは北欧の作曲家のオーケストラ曲を集めたCD。
    メインはグリーグの『ペールギュント』組曲で、ヴァーツラフ・スメターチェク指揮、プラハ交響楽団の演奏です。
    このグリーグはスメターチェクが長年シェフを務めたプラハ交響楽団を振って録音したもので、地味だが、素朴な音作りがいかにもチェコの演奏家という様な好演奏。
    聴けば聴くほど味のある演奏と言えるだろうか。
    ここからはシベリウスの作品を収めてあり、交響詩『トゥオネラの白鳥』『悲しきワルツ』『フィンランディア』を収録。
    トゥオネラは、イタリア出身の指揮者、ガエタノ・デログ指揮、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、ノイマン時代のチェコ・フィルの演奏だけあり、オケの実力は高くなかなか良い演奏。
    悲しきワルツ、フィンランディアは、クルト・ザンデルリンク指揮、ベルリン交響楽団の演奏で収録。
    この中ではフィンランディアが名演で、非常に熱い力の入った演奏を聴かせてくれます。
    オケは恐らく東ドイツのベルリン交響楽団でしょうが、中々良いサウンドです。
    いずれも1970年代から1980年代にかけての録音でありますが、音は充分に聴けます。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/06/09

    このCDはマイケル・ティルソン・トーマス指揮、サンフランシスコ交響楽団の演奏で収録されたチャイコフスキーの『交響曲第4番』を収録したものです。
    トーマスとサンフランシスコ交響楽団が取り組んでいたキーピング・スコアシリーズの一枚で、これは様々な年代の人にクラシックを意味のあるものにしようとするプロジェクトの様です。
    さて、この4番、大変評判が良かったのと安くなっていたので買ってみたのですが、正直微妙でした。
    完成度自体は高く、技術面でも問題はないのですが、良くも悪くも現代的なチャイコフスキーといった感じ。
    数多の名盤の前では普通かなといった演奏です。
    録音そのものは結構優秀。
    演奏家のファン向きのアイテムだと思います。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/06/07

    新星堂が企画・販売し、東芝EMIが自社の音源から製造していたシリーズの一つ。
    わりと珍しい音源が多数復刻されていたが、このロシア管弦楽作品集もその一つ。
    最初に登場するのはエフレム・クルツ指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏で収録されたカバレフスキーの組曲『道化師』です。
    クルツはロシア出身でバレエを得意とした他、ロシアの作曲家の演奏でも定評のある演奏を残している。
    この道化師、有名なギャロップの追い込みが凄く、1番の聴きどころですが他の曲も非常に充実しており、名演の一つと言えるでしょう。
    次に登場するのはジョルジュ・プレートル指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団による演奏で収録したもので、ボロディン『ダッタン人の踊り子』『中央アジアの草原にて』ムソルグスキー『禿山の一夜』リムスキー=コルサコフ『スペイン奇想曲』
    プレートルと言えばフランスもののイメージが強いが、ここに収録された演奏はすごい!
    禿山では冒頭は大袈裟すぎる表現をしたり、スペイン奇想曲の終楽章では情熱的で推進力に溢れた演奏を聴かせたり、超高速な中央アジアの草原にてだったり非常に個性的な演奏で、この時代ならでは。
    録音は1960年代ですが、音質は良好です。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2024/06/05

    エリック・カンゼル指揮、シンシティ・ポップス管弦楽団の演奏で収録されたCD。
    このコンビが得意とする映画音楽を集めた内容です。
    発売年が1999年という事もありその頃にヒットした、いわば録音当時最新の作品を集めた内容となっています。
    当時の映画は今でも名作として名高いものも多く、それらの作品からよく知られたメインテーマ等を選曲し、収録した内容となっています。
    ポピュラー調の曲もあるのですが、オーケストラを存分に使った作品が多く、これぞハリウッド・サウンドが味わえます。
    演奏はさすがにどれも確かなものですが、冒頭のハムナプトラやスターウォーズ等のキレの良さや、アメリカらしいストレートなブラスの鳴りの良さ、タイタニックでの弦楽の美しさ等、このコンビならではの演奏です。
    優秀な録音で知られたテラークだけに20年以上経った今でも音質は良好と言えるでしょう。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/06/03

    オランダのミラサウンドは吹奏楽のCDをたくさん発売していたが、これもその1つ。
    22曲の軍楽行進曲を集めたアルバムです。
    本CDの音源はミラサウンドが今までに発売したCDより取られたものが多く、特にサリュート・フロムシリーズからの抜粋が多いです。
    ただ、レックス・ヴァン・ディーペン指揮、オランダ王立空軍軍楽隊の演奏はこのCD以外では見かけません。
    初出でしょうか?
    演奏者はポーランド陸軍中央軍楽隊、ウクライナ陸軍中央軍楽隊、ルーマニア国防軍中央軍楽隊、サンクトペテルブルク海軍本部軍楽隊といった旧東側の団体、オランダ王立空軍軍楽隊、オランダ王立海軍軍楽隊、オランダ王立陸軍軍楽隊、イギリス近衛兵合同軍楽隊、ベルリン警察音楽隊等。
    いずれの団体のそれぞれ特徴のある演奏を繰り広げており、その大多数が自国の行進曲ということもあり、演奏そのものはさすが軍楽隊、行進曲はお手の物と言えるでしょう。
    録音は録音時期が数年にわたり録音されているので、統一感にはかけます。
    最後に収録曲です。

    1.祝祭ファンファーレ・タトゥー(ラインスコーテン)
    2.ユーロビジョン行進曲(ホランド)
    3.ベルギー第1近衛連隊行進曲(ベンダー)
    4.サンクトペテルブルク行進曲(作者不明)
    5.HRHケンブリッジ公(アーノルド)
    6.ロレーヌ行進曲(ガンヌ)
    7.スラヴの皇帝(フチーク)
    8.軍楽隊の響き(アルデレヌ)
    9.ベルリンの風(リンケ)
    10.オランダ王立空軍分列行進曲(バンデル)
    11.ヨゼフ・ポニャトフスキー行進曲(ドブロゼンスキー)
    12.ザポロスキー行進曲(モロゾフ)
    13.オランダ王立海軍分列行進曲(ハーゼルベック)
    14.サンクトペテルブルク万歳(ブロン)
    15.ワシントン・ポスト(スーザ)
    16.旧友(タイケ)
    17.ベルギー国家警察行進曲(プレヴォー)
    18.ヴィクトリア行進曲(パイウ)
    19.エスカドラ行進曲(ランドヴィスキー)
    20.カリンカの記念碑(サペリェンコ)
    21.サンブルミューズ連隊からのリフレイン(プレヴォー)
    22.ネーデルランド讃歌とタトゥー(ラロ)

    演奏
    J.P.ラロ指揮、オランダ王立海軍軍楽隊 1、13、22
    ピーター・ヤンセン指揮、オランダ王立陸軍軍楽隊 2、7
    ノイベール・ノジー指揮、ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団 3、17、21
    アレクセイ・カラバノフ指揮、サンクトペテルブルク海軍本部軍楽隊 4、14
    ロドニー・パーカー指揮、イギリス近衛兵合同軍楽隊 5
    C.M.A.ソリーン指揮、フランス海兵隊中央軍楽隊 6
    C.コマン指揮、ルーマニア国防軍中央軍楽隊 8、18
    ペーター・フィーゲル指揮、ベルリン警察音楽隊 9
    レックス・ヴァン・ディーペン指揮、オランダ王立空軍軍楽隊 10、16
    グジェゴシュ・ミエリマカ指揮、ポーランド陸軍中央軍楽隊 11、19
    ヴァシリー・グリュコ指揮、ウクライナ陸軍中央軍楽隊 12、20
    フランソワ・デ・リデル指揮、ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団 15

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/06/02

    ジョス・ファン・インマゼール指揮、アニマ・エテルナの演奏で収録されたヨハン・シュトラウス2世のワルツとポルカ集。
    指揮者のインマゼールは古楽の分野で活躍している指揮者だそうで、古楽分野で活動した指揮者によるシュトラウスと言えばアーノンクールの録音が有名です。
    本CDではミヒャエル・ロートによる新しい楽譜を使い演奏されたもの。
    古楽の演奏によくあるそれまでの慣例を廃し、ピリオド楽器を使い楽譜通りに演奏、更にリズムを通常の三拍子にして演奏する大胆な解釈です。
    ただの色物かと思いきや、これはこれで面白く、妙に早めの美しき青きドナウや、淡々としつつも表情豊かなオペレッタの序曲、更に古楽のサウンドを生かしたポルカとこれはこれで刺激のある演奏です。
    CDはスリーブケース仕様で、解説も非常に詳しくかいてあり、充分です。
    録音はデジタルなので良好です。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2024/06/01

    このCDはヨーゼフ・ランナーの作品を集めたアルバム。
    ランナーはヨハン・シュトラウス1世と共にウィンナ・ワルツを発展させた人物として知られるが、その作品は一部を除いて知られていない。
    本CDはランナーの作品の中から10作品をピックアップ、有名な『シェーンブルンの人々』『シュタイヤー風舞曲』『ハンス・イェゲル・ポルカ』『宮廷舞踏会』は収録、更に『タランテラ・ギャロップ』『真夜中のワルツ』『魔女の踊り』等、演奏機会が少ない曲も収録されているのがこのCDの特徴だろう。
    曲はやはり有名な曲の方が出来が良い。
    知られざる作品もしっかりとランナーらしさはあるが。
    ヴォルフガング・デルナー指揮、カンヌ管弦楽団の演奏で収録。
    フランスのオーケストラでウィンナ・ワルツというのも中々珍しい。
    有名曲に関しては必ずしもこの演奏がベストとは言えないが、演奏水準は充分だし、フランスのオケらしい繊細なサウンドは中々のもの。
    廉価盤ながらランナー入門にもおすすめ。
    録音も近年のナクソスらしく質の良い音質だ。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/05/31

    ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮、ベルリン放送交響楽団の演奏された、ヨハン・シュトラウス2世とヨーゼフ・シュトラウスの作品集。
    1958年に録音されたもので元々は放送用音源だったのでしょう。
    マタチッチのレパートリーの中では、シュトラウスのワルツは珍しい部類に入るのだそうです。
    ここに収録された作品は、シュトラウス好きにはお馴染みの、シュトラウス好きじゃなくても一度は聴いたことのある作品で、その分多数の録音があります。
    マタチッチの演奏はウィーンの響きとリズムの取り方で、ドイツのオケなので、サウンド自体はドイツ的なのですけど、これは中々に意外かつハマっています。
    ワルツは全体的に遅めのゆったりとしたテンポで特に『南国のばら』は通常よりはるかに遅い演奏なのですがその分、シンフォニックに音楽が作られて、こういう演奏は中々聴けません。
    また『トリッチ・トラッチ・ポルカ』ではこの演奏でしか聴けない強弱がついています。
    また『ペルシャ行進曲』は打楽器が強調され、軍楽隊の様な力強い演奏となっています。
    これらはマタチッチにしか出来ない演奏で、ここが一番このCDの聴きどころではないでしょうか。
    ドイツの放送用録音ではよくある各楽器をフォーカスした録られかたをしており、全体のサウンドはちょっとわかりにくい部分はあるが、その代わり各パートの音はわかりやすい。
    モノラル録音ながら、音質は年代を考えると十分聴ける。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/05/30

    『剣士の入場』『フローレンスの人々』で知られるユリウス・フチーク。
    現在では幾つかの作品集もあり、中にはノイマンやヤルヴィら著名指揮者による音源もある。
    今回新たにマルコポーロから出た作品集は、全曲、世界初録音またはオーケストラによる演奏では世界初録音というこのレーベルらしいマニアックなアルバム。
    この中でまだ比較的知られているのは行進曲『大胆で誠実』でこれは吹奏楽では幾つか録音が知られ、国内盤もある。
    フチークは軍楽隊出身であるためか行進曲がとにかく有名であるが、意外とワルツも中々良い作品が多い。
    本作収録のワルツも、明るさと暗さのあるメロディを同時に持った作品も多く、個人的にはシュトラウスの作品よりも親しみやすいと思う。
    『人生の御伽話』『夢の国』『春の知らせ』は『冬の嵐』『ドナウの歌』といった作品に並ぶ曲だと思う。
    今回これらを演奏するのはマレク・シュティレツ指揮、チェコ・パルドビツェ室内管弦楽団である。
    シュティレツはすでにこのオケとエドゥアルト・シュトラウスの作品集を発売、これはそれに続くものだが、演奏はチェコの作曲家の作品ということもあるのか、なかなか力が入っており、前作より良い演奏となっている。
    作品の魅力を充分に伝え、世界初録音ということ考えると高い水準なのではと思う。
    録音は2022年8月23日から30日にかけてであり、ナクソス品質なので問題ない。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/05/26

    アントン・パウリク指揮、ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団の演奏によって収録されたヨハン・シュトラウス・ファミリーの作品集です。
    キング・レコードの発売ですが、元はヴァンガード・レコードが発売したもの。
    1990年にシリーズ5枚が出たうちの3枚目にあたり、タイトルにあるウィーン気質を含め14曲収録しています。
    有名曲も多数ありますが、わりと演奏機会の少ない作品も幾つかあり、エドゥアルトの作品、ギャロップ『負けるものか!』ポルカ『若人の情熱』の収録は珍しいでしょう。
    指揮のパウリクは1939年からフォルクスオーパーの指揮者を務め、同オケとの録音を多数残している。
    オペレッタの録音が多いが、シュトラウスとその周辺の作品も幾つか残していて、このヴァンガードの音源は代表的なもの。
    戦前から活躍した指揮者らしい職人的な演奏で、派手さはありませんが穏健で鄙びたワルツやポルカがこのCDの聴き所です。
    録音はかなり古く、年代相応な所もありますが、問題なく聴けるのではないでしょうか。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 1 people agree with this review
     2024/05/25

    このCDはプレイザー・レコードが発売するツィーラー・エディションの17枚目にあたるCD。
    演奏はハンス・シャーデンバウアー指揮、オリジナル・カール・ミヒャエル・ツィーラー管弦楽団。
    シリーズではお馴染みの演奏者で、2003年にツィーラー作品を演奏する目的で結成された団体との事。
    今作では『祝典行進曲』で始まり、ワルツやポルカ、オペレッタのアリアやマルシュリードなどを挟んで、行進曲『グッゲンベルガー』で終わる、行進曲で始まり行進曲で終わる選曲。
    隠れた名作と言えるほどの作品はないが、どれもツィーラーらしい美しいメロディを持った作品が並ぶ。
    演奏は中規模ぐらいの編成で、いかにもウィーンといった甘いリズムとサウンドを併せ持った演奏で、作品を聴くにあたって問題ない水準の演奏だ。
    録音年は不明だが、恐らく発売年と同じ2011年頃と思われ、音質などは問題ありません。

    1 people agree with this review

    Agree with this review

  • 0 people agree with this review
     2024/05/24

    オーストリアの作曲家、カール・ツェラーは喜歌劇をたくさん残しましたが、現在では『小鳥売り』1作品が有名であり、その他の作品はあまり知られていません。
    このCDに収録された『坑夫長』は、劇中のアリアが僅かに知られているのみで、全曲盤は現在このCDが唯一の現役盤です。
    作品はツェラーらしい親しみやすいメロディが続く佳作。
    このCDはヘルベルト・モック指揮、シェーンブルン宮廷劇場管弦楽団による演奏で収録されたものになります。
    歌手はCPOを含むオペレッタのCD録音に参加した人物が多く、録音ならではの人選と言えるでしょう。
    シェーンブルン宮廷劇場管弦楽団は小さな編成で、それを活かした小気味の良いサウンドが特徴的。
    歌手もオペレッタでの経験がある歌手が多いためか、思いのほか決まっており、名盤の一つと言えるのではないでしょうか。
    録音も非常に良好で綺麗。
    セリフなども書かれたライナーは中々充実しています。

    0 people agree with this review

    Agree with this review

Showing 1 - 15 of 4765 items