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1 people agree with this review 2023/04/21
皆さんと同様私も今まで、フルトヴェングラーのCD、オタケン、デルタ、アルタス、ターラ、東芝等聴いてきた。キングCD(数枚所持)は音がイマイチという思いから聴くのを避けてきたが、最近、フランクやブラ1や第九をキング盤で聴いてやっと気が付いた。タ−ラ、デルタ、オーパス蔵、オタケン等等は確かに音は良い、が演奏の雰囲気がリマスターで損なわれている。少し音に不安定さがあってもキング盤にはライヴの雰囲気があり、そのところに聴いている私も感動するのである。音の分離や単なるきれいさにではなく、演奏の美しさ、雰囲気、暖かみに感動するのである。わたしの言わんとするところ、分かる人にはわかってもらえると思う。この1954年の第9もキング盤で聴いてこその雰囲気があり、他盤は音が必要以上にきれいになり過ぎて、演奏もリマスター演奏になっていると思われる。
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0 people agree with this review 2023/04/21
演奏自体ならボスコフスキーやC・クラウスだろうが、解説書の絵柄に品と高級感がありとても気に入っていますので購入したく思っています。CDの絵柄オタクです。
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オーマンディといえばきらめくフィラデルフィアサウンドのイメージがあり、それは昔から評論家諸氏の刷り込みのせいが多分にあるのでは、と思う。しかし、ショスタコ5番のベスト演奏に挙げている評論家がいるのを知って驚いたことがある。ハイドン、モーツアルトなら合点がいくが、ベートーヴェン、ブルックナー、ワグナー、ブラームスなどの純ドイツ系音楽作品の演奏などはもっとも不向きな指揮者とオケと思われがちで、それは完全に先入観念にとらわれた意見である。すくなくとも、このブラ1,最近きいたティーレマンやセル、サヴァリッシュより聴きごたえがあり、オーマンディは音楽を創るとは、指揮するとはどういうことなのか完全に把握していることが、この演奏から読み取れる。それは第1楽章初めのためのある息使い、呼吸を聴いただけでも分かるだろう。
0 people agree with this review 2023/04/20
ストラヴィンスキーのXn協奏曲はカントロフはじめいろいろ聴いたが、このシュナイダーハンが一番好きで、また聴いてみたいと思わせ、聴いていて飽きさせない魅力がある。プロコフィエフのソナタも同様で、シゲティのモノラル、ステレオと肩を並べるほどの演奏だと思っている。ベートーヴェンやモーツアルトのソナタ演奏の録音ではイマイチの結果だが、このCDは上出来であろう。彼のステレオ録音に良い演奏がないのが残念である。
ベートーヴェン、ブラームスの協奏曲、ピアノソナタ、たくさん聞いたが、何一つ感心した演奏はなかったのは残念である。すべて味薄くニュアンスにも欠け、音だけが鳴っているといった風である。ベートーヴェンのコンチェルトなら10種以上は聴いてきたが、ブッフビンダーは2種ともワーストであった。ソナタなど往年のバックハウス、ケンプはさておいて、ゲルバーのほうがはるかに聴かせるし、アシュケナージの輝いたピアニズムを聴いているほうがまだ良い。もう、ブッフビンダーは諦めたが、それでも時に聴くのは演奏でなく曲がすばらしいからである。
音色は艶があり美しい、ただそれだけという感じである。いくらヴァイオリンが歌う楽器といってといっても歌いすぎ、メロディを追っかけ過ぎという気がする。歌うならこの(詠う)にしてほしい。ブラームスの切々たる想い、心情が表現されていないと思う。悪く言えば、ヴァイオリンを演歌のような歌いかたで弾いているように聴こえる。デ・ヴィートのブラームスと比べるのは酷と思うほどである。ただ音が美しいだけでは、、、と思う。小品集なら成功しているかも。
ハイドンは、雄弁なロストロやデュプレもいいが、これほど知、情、意のバランスが取れてしかもニュアンスに欠けることなく美しいハイドンの1番の演奏もそうそうないだろう。はじめてハイモヴィッツを聴いて、思わずこれはいい!と思った。今まで評論家や世評とうり、ロストロやデュプレや過去の著名チェリストばかり注目してきいてきたが、不遜ながらもう自分の耳を信用してもよいのではと思っている。
バルビローリで2番を聴くなら、DUTTONのNYPOとのモノラルかEMIステレオの優しくも力強い2番だろう。彼の4種の演奏をきいたが、パイとこのチェスキー盤の2番は劣るようだ。味が薄くイマイチでRPOの技術精度も低いと思った。
0 people agree with this review 2023/04/19
60年以上もまえの録音だが、まずチャイコ1番、ルービンスタインのピアノ録音が初めだけちょっと弱いが、その代わりランスドルフのオケがとても良い。勿論アルゲリッチも良いし、忘れられたピアニストのヴェレッドも良い。ルービンスタインのピアノも次第に本調子になってくるのはさすがだ。この2曲の演奏、近年の録音演奏に押された感があるが、間違いなく往年の名演奏である。それにしても、ランスドルフの素晴らしさはこの曲のDGのアバード以上だ。ラフマニノフ2番は後のオーマンディよりこの1956年録音のライナーのほうが良いと、多くの方が薦めているが私も同感である。
間奏曲をLPでグールドとケンプを聴き比べた時があり、先にグールド次にケンプであったが、明らかにケンプに軍配があがった。ケンプのピアノからは作曲者の内面、感情が豊かに浮かび上がってきたのに対し、グールドは表情が平板で物足りなかった。その後、CDでも聴いたがケンプのほうが、過去を振り返るようなしみじみとしたニュアンスが豊かであった。そのCDは知人にプレゼントしたので今回再購入しようと思う。一般にはグールドの間奏曲が評価が高いが、矢張りケンプは大家であると思う。
0 people agree with this review 2023/04/18
1960年8月2日のアスコナでのモノラルライヴ録音である。音は素晴らしく良い上にグリュミオの輝かしく鳴るヴァイオリンが聴け、その流麗で輝かしい響きは正規録音でも滅多に聴けないほどである。もろ手を挙げてお勧めしたい。ハスキルのピアノはいつもながら隈取がはっきりしないので良いのかどうか分かり辛い。あくまでもグリュミオ主体のCDで、鑑賞に全く差し支えない音で録音されている。
ガルネリのベートーヴェンは一時良く聴いたが厳しさに不足し音の響きも魅力に欠け、今はすっかり遠ざかっている。彼らのモーツァルトも同様だった。ジュリアードの演奏に遠く及ばないというのが正直なところである。アメリカの弦楽四重奏団でガルネリとブダペストとクリーヴランドは敬遠。
KICC897(TAH4009)=1952年11月30日でのライヴ録音。演奏はいつもの充実した響きで力強く内容も濃い。肝心の音だが、CDの紹介説明では明快で良いとしているが、当然ながら鵜呑みにはできないのもいつもの通りである。音圧が強くかなり前列の席で聴いているようだ。音の分離もイマイチで、音だけに限れば私はやや聞きつらく高音部がややキンキンするがノイズはほとんどないので、再生装置によっては聴いているうちにかなり楽しめる演奏と音になるかも。私は、やや漂白された透明感のあるアンプと音色感重視の2種のアンプを面倒だがCDによって使い分けて聴いている(モノラルでもステレオでも)。もう少しすっきりした音であればと思う、演奏は良い!
曲目がよいためか満足のいく演奏である。ムターとパールマンと某著名なヴァイオリニストは御免だが、このゴールドベルクの演奏はさして不満なく聴けた。ステレオならもっとまろやかみが増し音色豊かに聴けただあろうと想像する。15種近く聴いてきたが、忘れがたいのはステレオのグリュミオとオイストラフである。あのまろやかさと温か味の音に切れの良さがあって良いのである。近年ではムローヴァのテクニックと音楽性にすっかり感心した。本当は、デ・ヴィートのがあればいうことなしなのだが。このゴールドのヴァイオリンを聴きながらデュメイのヴァイオリンが心に浮かんできた、なぜかは分からない、、、。余談ながら、再生装置(spケーブルやピンコード、アンプでの音圧)をちょっと工夫すればさらによく聴こえるようだ。
1 people agree with this review 2023/04/17
最近ずーとこの演奏にのめり込んでいる。世評高いDGのBPOやNDRよりこのブラ1ばかり聴いている。こんなに美しくしかもニュアンス豊かで力強いブラ1だったのかと再認識した次第である。実は、このCDは聴かれることなくCD棚に納まっていたが偶然聴いたところ、演奏の素晴らしさに圧倒されてしまった。ブラームスの作品演奏は力強く美しくなければというのが小生の持論であり、それをフルトヴェングラーが叶えてくれていたとは、感謝、感謝である。ALT077の2枚組もあり、音はこの東芝CDよりはるかに良い。ただ、私としては音色等においてCE28も捨てがたい魅力がある。既出したように音はALTUSが優れているが、整理され過ぎた感も少しあるように思う。とにかく素晴らしいブラ1の演奏である。
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