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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2010/07/12

    RPO,PHOにおいてD.ブレインの後を追うようにその経歴を積んだシヴィルが31歳頃の1960年にクレンペラー/PHOのバックでの演奏であります。演奏タイムは第1番@5’04A3’38、第2番@6’52A3’59B3’36、第3番@7’10A5’06B3’46、第4番@8’27A4’40B3’36となって後年の 1966年ケンペ/RPO→第1番@4’56A3’30、第2番@8’35A4’28B3’27、第3番@7’00A4’12B3’23、第4番@6’31A3’32B3’15そして 1971年マリナー/ASMFCO→第1番@4’38A3’39、第2番@8’16A4’27B3’50、第3番@6’52A4’33B3’22、第4番@6’30A4’06B3’38と比べると少しバラつきがありますが反復演奏等によるのでしょう。いずれにしても何といっても巨匠クレンペラーのゆったりとしたテンポと渋く豊穣な響きが貫禄を見せます。あのD.ブレインとクレンペラー間がしっくりしていなかったとも聞きますがそのブレインがカラヤンと組んだ1953年盤がモノラルながら流麗さが特徴であったのに比し、本盤流石古くはなってもステレオ、先述のようにがっちりした印象の出来上がりが素晴らしいと思います(私はよく店頭カーゴ販売の廉価盤で聴いていますが演奏そのものを聴くには支障ありませんでした)あとは好みの問題でしょう。。ブレイン盤、タックウェル盤と共に是非手元に置いておきたい一枚ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/11

    1957年収録されたバーンスタイン/コロンビアSOバツクでのバッハの協奏曲についてのコメントです。この組み合わせはグールドがソ連に演奏旅行した時にも別途収録されている様です。バッハBWV1052ですが演奏タイムは@8’38A7’15B8’20と全体にじっくり取り組んだ演奏でバーンスタインのバッハ伴奏というのも面白いです。モノラルだからか大変分厚く聴こえ最近のバロック物とは全く趣が異なる何か私にはかつてミュンヒンガーのバックでマルコムが弾いた同曲のバック演奏・・・独奏演奏自体はハープシコード・・・が思い出され懐かしく聴きこみました。のだめカンタビーレでも演奏されたこの曲・・・本当に名曲でバッハの協奏曲でも特に私は好きです。本演奏、独奏と指揮がせめぎ合うとさえ思える場面もありグールドのバッハここに有りという感じです。中々聴き応えある素晴らしい盤と思いました。とにかく本盤他の収録もバーンスタインが珍しくバッハ演奏に関与したもので残念ながら私は未聴でありますのでOKランク確保にしておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/07/11

    アシュケナージがPHOの指揮を兼ねて演奏したモーツァルト・ピアノ協奏曲全集で私は第20番以降の代表曲集を聴いていました。このシリーズ、私にはベクトルが合う演奏が多くアシュケナージを特に指揮面で見直したというのが実情・・・ピアノの方も曲毎に微妙なニュアンスとカデンツァが楽しめます。過剰に典雅に陥らず録音の良さと共に大変分り易い演奏です。そして年齢的にも充実さにおいても過不足ないと思います。さて、本盤について・・・ピアノ協奏曲第20番(1983年アシュケナージ46歳頃の録音で演奏タイムは@15’12A10’38B8’21)は変に深刻でなく安らぐ感じです。第1楽章カデンツァの色変化・緩急の間が中々聴かせる演奏、第2楽章はPHOとの相性ばっちりで円やか、第3楽章もヒス起こさずカデンツァはニュアンスに富みます。なお、アシュケナージの20番について1968年イッセルシュテット,/LSO分@14’14A10’32B7’51や2003年アシュケナージ/パドヴァO分@14’33A9’31B7’21 という他演奏盤も聴いてみたいですね。第21番(1977年録音、同@14’37A7’53B6’33)は比較的スケール感ある時にはギリシャ的な曲で変化ある楽章ではハッタリ無しです。カデンツァでは交響曲第40番第1楽章の出だしを想起させます、第2楽章は夢見心地で優雅、最終楽章は元々ややまとまりに欠ける楽章を無難にまとめております。第23番(1980年録音、同@11’14A7’30B8’04)は第1楽章やや速いペースで進みますが、有名な中間楽章はゆっくりと味わえます。第24番(1978年録音、同@14’19A8’14B9’22)での第1楽章最初の二音ピアノのニュアンスの神経質ではない微妙さが素敵です。印象的テーマのオーケストラは明るめ、カデンツァは劇的、第2楽章は変わって穏やか・・ロマンチックにピアノは進みますがややだれ気味、第3楽章ピアノとオーケストラの対話調は聴き処でしょう。第25番(1982年録音、同@15’47A7’30B8’40)は第1楽章勇ましくスタートしますが少し散漫傾向になってはいます、長めの退屈させないカデンツァが素敵です。悠長な時間が流れる中間楽章も面白いですね。第26番(1983年録音、同@14’38A6’45B10’36)も第1楽章では全体に音良く気楽げ、ただ第3楽章がやや単調に聴こえメリハリが欲しかったです。第27番(1980年録音、同@14’08A9’18B8’56)において第1楽章では硬質感は無く、そこはかとない哀しさも有ります。カデンツァはやや大人しい感じ、第2楽章は静かに始まりソフトな当たりで透明感があります。代表曲で全体を判断することに少し躊躇いもありますが他の曲も多分同じモーツァルトを彼のことだから聞かせてくれていると推察し素晴らしいランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/11

    イ・ムジチの「四季」は六回録音されているそうで私などは1959年録音のアーヨ(一連のイ・ムジチの四季はアーヨのものの1952年のモノラル盤がスタートという事であります)がヴァイオリン担当の演奏(演奏タイムは春11’21夏10’32秋12’25冬9’01)LPが忘れられないです。当時そのLPには全曲スコアがついておりました。私の年代ではミュンヒンガーやこのアーヨ/イムジチの四季から入ったわけですが、ことイムジチ盤では以降の再録よりこのアーヨのものが頭にすり込まれており「最高」レベルであれます。ミュンヒンガーはドイツ風ガッチガッチなのに対して重心はこれよりやヽ軽めに対照的に透き通る明るい音色のきっちりしたイムジチのこの演奏は価値としては永遠だと思います。私の知っている以降分の演奏タイムだけメモしますと本盤1969年ミケルッチ演奏分が春11’04夏10’45秋12’26冬9’15とタイム的には前回を踏襲してリズム・メリハリ感が抜群の演奏ではありますが当時二番煎じの感は否めませんでした・・・演奏としては最高ランクに置いても・・・。そして四回目となる1982年女流コンマスのカルミレッリのものが春10’39夏9’56秋12’03冬9’02、1995年のシルブ担当分は春10’49夏11’01秋11’39冬8’49となっており参考にして下さい。本盤ミケルッチ演奏分もイタリア風に明るくアクセントリズムが特徴な割りには些かトーンとしてはのっぺりした印象もあり昨今の演奏とは明らかに異なってはおります。「調和の霊感」からのヴァイオリン協奏曲がオマケについている盤もあり結構かと思います。今や猫も杓子も「四季」ということで他の注目すべき演奏盤が続出して(今やHMVカタログだけでも250種類以上の盤があるようです)影が薄くなった様ですが忘れてはならない演奏の一つではあります。併収録の六曲のヴァイオリン協奏曲も明快な演奏かと思われます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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     2010/07/10

    ベイヌムは本盤とほぼ同じ演目をやはりACOを振って1946年にSP録音しております。がたった五年後1951年ベイヌム50歳頃にこれもDECCAに(今度はLP)録音しており先ず全体淀んだ処がない事、ストレートさは多分彼の資質から変わってはいないと思われます(私は別にベイヌム演奏のブラームスやブルックナーの交響曲盤からもそう思っております)。「幻想」交響曲の本盤演奏タイムは@12’24A6’05B14’48C4’27D9’06と特に第1,3楽章の速さが特徴的です。第1楽章すばやさ一点張りではなく後半の追い上げは弓弦が張り切った感じです。やや高音がキンキン気味に聞こえはしますが気にはなりません。第2楽章のワルツは余計な物が一切無く現代的洗練ささえ聴きとれるようです。第3楽章はアウトラインを明確にしながら管とティンパニーの遠雷場面も意外と潤いと厳しさが並存しております。第4楽章切れ切れの中にあるそのシャープさに私は恐怖心を抱かざるを得ませんでした。管楽器群の見事さが冴えています。最終楽章、鐘の伴うグレゴリア聖歌の前の追い込みはすばやく又その後の弦の遣り取りは殺気・危機さえ感じます。そんなに大層な技も勿論小手先変化も咬ましていないのにコーダへの畳みかけは凄いです。とにかく聴きようによってはキツイ演奏ですね。序曲「ローマの謝肉祭」も1951年録音でタイムは7’58、そして1952年収録の「ファウストの劫罰」は4’23+2’18+5’17で何れも造形影をはっきりさせた演奏と思います。とにかくACOのメンゲルベルク指揮下の粘っこい演奏と随分隔たりがあるものです・・・好みは人夫々でしょうが・・・。なお本盤は現在廃盤なのですが又復活されるぺき素晴らしい演奏であります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/10

    アシュケナージがハイティンク/ACOのバックを得て1981年(本盤演奏録音時推定アシュケナージ44歳)収録したブラームスのピアノ協奏曲第1番の方についてコメントさせていただきます。先ず演奏タイムが@22’00A14’05B12’33と特に特徴は見られません。全体正攻法で明るい感じがするのは独奏、指揮者の持ち味かも知れません。第1楽章、バックの底堅さにやや曖昧さを聴いてしまい上滑り調子なのとソフトはソフトで良いけれど「核」たる焦点がぼやけブラームスのこの曲での屈託の突っ込みが浅い様に私には思えました。オーケストラの音色が「くすみ」より掠れ気味なのはACO独特なのかも知れません・・・決して年齢的には両者ともこの曲に対する者として過不足ないのだけれど多分資質なのでしょう。瞬間私の聴き間違いなのかピアノとオーケストラの縦線の不合も聴いた様にも感じました。しかし最終コーナークライマックス辺りの畳みかけは流石巧者の両者ならではでソコソコ聴かせてくれます。第2楽章では青春の瑞々しさ、弱さを表現はしますがピアノのタッチおどりが賑やか過ぎる面も・・・。やや漫然とした最終楽章ではカデンツァの運びが面白く最終詰めでは結構踏ん張った演奏となりこの曲の表す若者の強さと弱さのバランスニュアンスはどうやら伝えた様に思いました。OKランク確保ということにさせていただきました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/09

    アシュケナージがPHOの指揮を兼ねて演奏した一連のモーツァルト・ピアノ協奏曲全集からの代表曲のピックアップ盤です。このシリーズ、私にはベクトルが合う演奏が多くアシュケナージを特に指揮面で見直したというのが実情・・・ピアノの方も曲毎に微妙なニュアンスとカデンツァが楽しめます。過剰に典雅に陥らず録音の良さと共に大変分り易い演奏です。そして年齢的にも充実さにおいても過不足ないと思います。さて、本盤について・・・ピアノ協奏曲第20番(1983年アシュケナージ46歳頃の録音で演奏タイムは@15’12A10’38B8’21)は変に深刻でなく安らぐ感じです。第1楽章カデンツァの色変化・緩急の間が中々聴かせる演奏、第2楽章はPHOとの相性ばっちりで円やか、第3楽章もヒス起こさずカデンツァはニュアンスに富みます。なお、アシュケナージの20番について1968年イッセルシュテット,/LSO分@14’14A10’32B7’51や2003年アシュケナージ/パドヴァO分@14’33A9’31B7’21 という他演奏盤も聴いてみたいですね。第21番(1977年録音、同@14’37A7’53B6’33)は比較的スケール感ある時にはギリシャ的な曲で変化ある楽章ではハッタリ無しです。カデンツァでは交響曲第40番第1楽章の出だしを想起させます、第2楽章は夢見心地で優雅、最終楽章は元々ややまとまりに欠ける楽章を無難にまとめております。第23番(1980年録音、同@11’14A7’30B8’04)は第1楽章やや速いペースで進みますが、有名な中間楽章はゆっくりと味わえます。第24番(1978年録音、同@14’19A8’14B9’22)での第1楽章最初の二音ピアノのニュアンスの神経質ではない微妙さが素敵です。印象的テーマのオーケストラは明るめ、カデンツァは劇的、第2楽章は変わって穏やか・・ロマンチックにピアノは進みますがややだれ気味、第3楽章ピアノとオーケストラの対話調は聴き処でしょう。第25番(1982年録音、同@15’47A7’30B8’40)は第1楽章勇ましくスタートしますが少し散漫傾向になってはいます、長めの退屈させないカデンツァが素敵です。悠長な時間が流れる中間楽章も面白いですね。素晴らしいランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/09

    アシュケナージがPHOの指揮を兼ねて演奏した一連のモーツァルト・ピアノ協奏曲全集からの代表曲のピックアップ盤です。このシリーズ、私にはベクトルが合う演奏が多くアシュケナージを特に指揮面で見直したというのが実情・・・ピアノの方も曲毎に微妙なニュアンスとカデンツァが楽しめます。過剰に典雅に陥らず録音の良さと共に大変分り易い演奏です。そして年齢的にも充実さにおいても過不足ないと思います。さて、本盤について・・・ピアノ協奏曲第20番(1983年アシュケナージ46歳頃の録音で演奏タイムは@15’12A10’38B8’21)は変に深刻でなく安らぐ感じです。第1楽章カデンツァの色変化・緩急の間が中々聴かせる演奏、第2楽章はPHOとの相性ばっちりで円やか、第3楽章もヒス起こさずカデンツァはニュアンスに富みます。なお、アシュケナージの20番について1968年イッセルシュテット,/LSO分@14’14A10’32B7’51や2003年アシュケナージ/パドヴァO分@14’33A9’31B7’21 という他演奏盤も聴いてみたいですね。第21番(1977年録音、演奏タイム@14’37A7’53B6’33)は比較的スケール感ある時にはギリシャ的な曲で変化ある楽章ではハッタリ無しです。カデンツァでは交響曲第40番第1楽章の出だしを想起させます、第2楽章は夢見心地で優雅、最終楽章は元々ややまとまりに欠ける楽章を無難にまとめております。第23番(1980年録音、演奏タイム@11’14A7’30B8’04)は第1楽章やや速いペースで進みますが、有名な中間楽章はゆっくりと味わえます。第27番(1980年録音、同@14’08A9’18B8’56)において第1楽章では硬質感は無く、そこはかとない哀しさも有ります。カデンツァはやや大人しい感じ、第2楽章は静かに始まりソフトな当たりで透明感があります。素晴らしいランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/08

    第1番の方を聴きましたのでコメントする次第です。元々曲自体がブラームス青年期〜壮年期の一部手直しを経たものの充実した作品なので一定の作品演奏効果が得られ易いことから(従って後年シェーンベルク編曲も出ているらしいですね)判断すると所謂味わいというものを求めたい処もあります。フォーレ四重奏団(1995年設立、ドイツ中心に演奏活動)による演奏、演奏タイム(2007年録音)は@12’44A7’21B9’39C8’09と感覚では前半が幾分早い感じはします。第1楽章、抑制的なアプローチで内包する「念」も燭光のように表現されます。一時ベタ打ち的になってしまいますが静かなアゴーギグを経てクライマックス・・・割とアッサリ味。続く楽章も「呟き」を強調します。さて、後半、第3楽章は重々しい中にメロディ重視のコッテリ味、厚みのある響きが効果的に・・・そしてこの楽章は余韻残して終わります。最終楽章早い舞曲風で途中挿入されるエピソード風も印象的・・・仏映画などで時々この部分は過去使用されていました・・・前半の抑えの鬱憤を晴らすようなテンションを高めて行く感じでこの演奏の設計意図が当たった感じです。〆には幾つかの回想も伴って劇的に室内楽の醍醐味が味わえます。ブラームスとフランスとのドッキングも意識してしまいました。なお、第3番(演奏タイム@10’21A4’09B9’32C10’26)は未聴ですので素晴らしいランクに止めておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/08

    本盤ももう何回か意匠を替えて出た名盤であります。偶然か本日現在他のレビューが入っていないので書き込む次第です。1961年(カザルス85歳頃)、ホワイトハウスにおいてケネディ大統領夫妻その他(音楽関係ではストコフスキー、オーマンディ、バーンスタイン、バーバー等多彩な顔ぶれ)を前にした晩餐会での演奏会です。まさに時折しもあのキューバ危機間近の東西冷戦緊迫状況でカザルスは「平和」を訴えるべく機会でもあったのでしょう。カザルスはこの時が米大統領の前での最初の演奏いうわけではなく過去1898年、1904年にも(その思いは夫々異なってはいたでしょうが・・・)演奏披露していたようですが大戦後憂慮した自国の状況も踏まえての心境だったのかもしれません。本演奏会最後の彼の故郷・カタロニア民謡「鳥の歌」(3’26という僅かな時間)では特に故国への思いもあってか唸りともハミングともとれるカザルスの声も混じった切々たる演奏は最早演奏技術、録音精度(本盤はモノラル)とかいつた問題ではなく「演奏」の何たるやが聴く者の胸に迫ってきます。私はNHKTVで1971年放映されたのに接したのが初めてでその10年前の本盤演奏に接して感無量であります。メンデルスゾーンのピアノトリオはホルショフスキー、シュナイダーという大ベテランを伴っての演奏で各楽章終わるごとに拍手が入ります。演奏タイムはその拍手を含めてになりますが@10’11A7’50B4’33C9’16となっております。自然カザルス主導気味の演奏となりますが中々心のこもった演奏で第1楽章のちょつとした印象は「鳥の歌」に似ていると感じたのは私だけでしょうか。演奏自体もっと優れたものも多数あるでしょうが他の演奏では聴けないその「思い」は音楽の力を訴えているようです。クープランの演奏会用小品(14’43)はバロックものらしくないアプローチも面白いですね。シューマン「アダージョ&アレグロ」(10’52)は私の場合はブレインのホルンで親しんだ曲でもあります。私の聴いている盤では故・藁科雅美さんの解説も素敵ですし挿入写真でカザルスがこうもり傘を日傘がわりにさして砂浜を足跡を残しながら歩く長い影の後姿がありますが やはり故・義父を懐かしく思い出しました。余談ばかりでやや美化じみて終わりますが本盤は最高ランク、いつまでも語り聴き継がれるべきものです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/08

    本盤ももう何回か意匠を替えて出た名盤であります。偶然か本日現在他のレビューが入っていないので書き込む次第です。1961年(カザルス85歳頃)、ホワイトハウスにおいてケネディ大統領夫妻その他(音楽関係ではストコフスキー、オーマンディ、バーンスタイン、バーバー等多彩な顔ぶれ)を前にした晩餐会での演奏会です。まさに時折しもあのキューバ危機間近の東西冷戦緊迫状況でカザルスは「平和」を訴えるべく機会でもあったのでしょう。カザルスはこの時が米大統領の前での最初の演奏いうわけではなく過去1898年、1904年にも(その思いは夫々異なってはいたでしょうが・・・)演奏披露していたようですが大戦後憂慮した自国の状況も踏まえての心境だったのかもしれません。本演奏会最後の彼の故郷・カタロニア民謡「鳥の歌」(3’26という僅かな時間)では特に故国への思いもあってか唸りともハミングともとれるカザルスの声も混じった切々たる演奏は最早演奏技術、録音精度(本盤はモノラル)とかいつた問題ではなく「演奏」の何たるやが聴く者の胸に迫ってきます。私はNHKTVで1971年放映されたのに接したのが初めてでその10年前の本盤演奏に接して感無量であります。メンデルスゾーンのピアノトリオはホルショフスキー、シュナイダーという大ベテランを伴っての演奏で各楽章終わるごとに拍手が入ります。演奏タイムはその拍手を含めてになりますが@10’11A7’50B4’33C9’16となっております。自然カザルス主導気味の演奏となりますが中々心のこもった演奏で第1楽章のちょつとした印象は「鳥の歌」に似ていると感じたのは私だけでしょうか。演奏自体もっと優れたものも多数あるでしょうが他の演奏では聴けないその「思い」は音楽の力を訴えているようです。クープランの演奏会用小品(14’43)はバロックものらしくないアプローチも面白いですね。シューマン「アダージョ&アレグロ」(10’52)は私の場合はブレインのホルンで親しんだ曲でもあります。私の聴いている盤では故・藁科雅美さんの解説も素敵ですし挿入写真でカザルスがこうもり傘を日傘がわりにさして砂浜を足跡を残しながら歩く長い影の後姿がありますが やはり故・義父を懐かしく思い出しました。余談ばかりでやや美化じみて終わりますが本盤は最高ランク、いつまでも語り聴き継がれるべきものです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/07

    本盤は1957年37歳で事故により亡くなったデニス・ブレインという不世出のホルン奏者をキーにした演奏記録で録音がいささか冴えない演奏盤もあるもののブレインのしなやかなフレージング、朗々とした響きは聴く者を魅了し長年続けております。さて、本盤内容、1946年録音のモーツァルトのホルン協奏曲第2番はW.ジェスキント/PHO伴奏でタイムは@6’26A3’20B3’19、カラヤン伴奏分とタイム的にそんなに差はありませんが何となく荒削りな感じもします・・・カラヤンの存在価値を再認識?。第1ホルンを父親オーブリーが第2ホルンをデニスが受持ってのモーツァルト「ディヴェルティメント第17番」で1939年録音のもの、演奏タイムは@7’14A7’26B4’21C6’35D6’38E9’31。親子だから演奏資質がどうって言うイメージは私には分かりませんが貴重な記録ですね。残りの収録分はベートーヴェンのホルン・ソナタ(1944年、14’27)となっております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/07

    アシュケナージがPHOの指揮を兼ねて演奏した一連のモーツァルト・ピアノ協奏曲集からのピックアップ盤です。このシリーズ、私にはベクトルが合う演奏が多くアシュケナージを特に指揮面で見直したというのが実情・・・ピアノの方も曲毎に微妙なニュアンスとカデンツァが楽しめます。過剰に典雅に陥らず録音の良さと共に大変分り易い演奏です。さて、本盤について両曲ともアシュケナージ43歳頃の1980年の録音で年齢的にも過不足ないと思います・・・第23番(演奏タイム@11’14A7’30B8’04)は第1楽章やや速いペースで進みますが、有名な中間楽章はゆっくりと味わえます。第27番(同@14’08A9’18B8’56)において第1楽章では硬質感は無く、そこはかとない哀しさも有ります。カデンツァはやや大人しい感じ、第2楽章は静かに始まりソフトな当たりで透明感があります。素晴らしいランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/07

    VPOとのベートーヴェン交響曲第7,8番と言えばアバドは1960年代後半にこの二つの曲を録音しており当時シュミット・イッセルシュテット/VPO盤もあり30代と60代の演奏の違いが分かった様な気になっていたものでした・・・いい加減なものですね。第7番をメインにコメントいたします。1987年(アバド54歳頃)の当時一連のライブ録音で意外と私にはスンナリ入ってきた演奏です。第1楽章冒頭ソフトな当りで序奏部VPOらしく厳めしさは皆無、だらける寸前で主部に突入する前の管楽器の微妙さも素晴らしいです。反復演奏されておりとにかくこの楽章雰囲気を楽しみましょう。若さの迸った1966年演奏(演奏タイム@13’10A9’47B10’06C9’02)とは勿論違った落ち着きがあります。第2楽章も粛々というより柔らかい肌触り、変奏形式なので音量を抑制したりして変化をつけます。第3楽章も抑えた音から上げていく過程もこの勇ましい交響曲に繊細さを見る思いです。最終楽章は酒精神バッカスの踊りの如く繰り返しの「しゃくりあげ」の陰影や後半への移行時のティンパニーの扱いそしてついに?前のめり気味にこの曲の本懐を遂げます。本1987年演奏タイムは@14’30A8’37B9’03C8’56となりました。なお、ベーレンライター版による演奏でBPOとの1999年盤は@13’22A7’55B8’46C8’08でありBPOとの2001年盤も@13’34A7’38B8’58C8’12とアバド大病前後の演奏となって些か様子に変化が見られますね。その他1984年LSOとの盤もあるようですよ。人気曲のこの第7番と第9番「合唱」に挟まれてとかく影の薄い第8番には私はVPOサウンドがより適しているかと思ってはおります。本盤もどちらかと言うと他の収録曲のやや付け足し的な位置付けのようですがアバド/VPOの演奏(1987年ライブ録音)はVPOの生々しさが伝わって来る面白さが味わえた感じであります。事大主義にはならず方向性には明快さが伴います。演奏タイムは@8’55A4’04B4’95C7’19と後年2000年BPOと録った演奏(@8’41A3’54B5’30C6’58)や2001年同BPOライブ演奏(@9’21A4’13B5’48C7’12)とこちらはタイム的に基本的には変わってはおりません(なお、先述の第7番とセットで1968年VPOとの録音演奏もありました)。第1楽章切れの良い古楽器演奏のような感じで時には粗く活きた感じです。詰めの流しが素晴らしいです。続く楽章はやや表情をきつく強調します。第3楽章のトリオ部分のホルンの線太さが逆に美しいです。最終楽章も割りと線濃く展開しますが・・・正直ダレ気味に感じた処も・・・VPOの持ち味も手伝って行儀良く終始しました。最近も時々体調不良で演奏会をキャンセルしているとも聞きますがやはりキツイ業界なのでしょう、自愛してもらいたいものです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/07/07

    アシュケナージがPHOの指揮を兼ねて演奏した一連のモーツァルト・ピアノ協奏曲集からのピックアップ盤です。このシリーズ、私にはベクトルが合う演奏が多くアシュケナージを特に指揮面で見直したというのが実情・・・ピアノの方も曲毎に微妙なニュアンスとカデンツァが楽しめます。過剰に典雅に陥らず録音の良さと共に大変分り易い演奏です。さて、本盤について・・・第25番(1982年録音、演奏タイム@15’47A7’30B8’40)は第1楽章勇ましくスタートしますが少し散漫傾向になってはいます、長めの退屈させないカデンツァが素敵です。悠長な時間が流れる中間楽章も面白いですね。第27番(1980年録音同@14’08A9’18B8’56)において第1楽章では硬質感は無く、そこはかとない哀しさも有ります。カデンツァはやや大人しい感じ、第2楽章は静かに始まりソフトな当たりで透明感があります。素晴らしいランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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