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TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
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2 people agree with this review 2010/12/22
以前本演奏録音別盤に入れたコメントを転記しておきます。ミュンシュ/BSOのベートーヴェン交響曲の収録は1950年代半ばに行なわれ主たる曲目のみに終わったのかどうか私の記憶はその辺り曖昧なのですが特にその中でも1958年録音の第九(当時ミュンシュ67歳)はLP時代から評判の演奏でダイナミックな明るさをたたえた名演と思います。私もLPで聴いてのこのコメントなのですがとにかくきびきびして指揮者と楽団一体に迫力に満ちた演奏を展開しております。当然タイム的にはトータル62分弱(@14’03A10’18B14’07C23’34)という短さに両者の情熱が込められています。ソプラノにあのレオンタイン・プライスが充てられているのも面白いです・・・プライスが加わると何か豪華な感じがして丁度今頃年末に似合う本盤第九やクリスマス向けとして歌った1961年カラヤン/VPOバックの盤が懐かしいですね。さて本盤、元々ミュンシュという指揮者は余り小難しいことは言わず先述のややラテン的な明るさを背骨に色彩豊かな演奏を楽しむべきなのでしょう。繰り返しますが当時の第九としてダラダラ感の一掃された一つの代表演奏としても記憶されるべきものでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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0 people agree with this review 2010/12/21
交響曲や弦楽四重奏曲のジャンルでほぼ一定の達成感を見たハイドンは晩年宗教曲の方に傾倒して行くのですがこの「天地創造」はミルトン「失楽園」を題材として特にヘンデル「メサイヤ」に触発され当初大量なスケッチを単純・直截化すべく慎重に作曲された開放的な安定した穏やかさが特徴の正しく大家の作品に出来上がっており結構聴き易い曲だけに演奏盤も多くBRSO,BRC演奏録音CDのものだけでもあのソプラノにギーベルが起用されたヨッフム盤(1951年収録)、バーンスタイン盤(1987年録音)そして本盤クーベリック盤(1984年収録)等があります。クーベリック70歳の時の指揮演奏で現役引退も迫った頃で特に「癖」のない程ほどの演奏でオーケストラのまろやかな面を上手く引き出し大きな流れを描ききった演奏かと思います。演奏タイムとしては第一部、第二部(創世記第一章、第1日〜6日分)81分弱、第三部(アダム&イブ)31分強とやはりマァマァで運んでいます。自然、神を賛美する場面ではその風雷雨の描写も凄いものの統制がちゃんととれておりその辺りで私などは同じオーケストラ、コーラスを使った個性豊かなバーンスタイン盤と比べると物足らなさを感じる時もあります。五人体制の独唱陣はマーシャル(S31歳)、ポップ(S45歳)、コウル(T34歳)、ハウエル(B46歳)、ヴァイクル(B42歳)で出来或いは好き嫌いに凹凸があるのは仕方ありませんが若いSのマーシャルが曲によっては劇的性も欲しい処もあるものの若い知性さが素敵であります。そして第19曲「若々しい緑に飾られて」での三重唱・合唱での表情や第28曲「おお神よ、天地は満ち満ちて」での二重唱・合唱での調子良さは正直やや中庸な演奏故つきまとい勝ちな単調に陥りかけた箇所々でスパイス効果をあげています。それと後年バーンスタイン盤でも担当しているビルグラムの通奏低音チェンバロは懐かしい思いで聴きました。なお、クーベリックの指揮した「天地創造」には1959年RRSO等を振った演奏盤もあるそうですよ。私自身VPOを振った1960年代後半録音のミュンヒンガー演奏盤もおっとり目で好きですし朝比奈が大フィルを振った1975年ライブLP盤もその武骨さに聴き入った一時期もかつてありました・・・いい曲ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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0 people agree with this review 2010/12/20
本盤は廃盤なのですが他の盤でも含まれている「英雄」交響曲について参考コメントさせていただきます。この演奏はバーンスタイン46歳頃の1964年録音、勿論NYPを振っての全集版の抜粋です。演奏タイムとしては@17’07A15’26B6’08C11’29で当時としては珍しく第1楽章で反復演奏をしている処です。この第1楽章、出だし割と軽めなのですが厳しい手短めな感じで以降全奏展開ではオーケストラの分厚さはあるものの中々キビキビしたサラッとした演奏でテンポの快適感は素晴らしいです。バーンスタインに付きまとう執拗さは微塵も感ぜられません。第2楽章で特にそうした傾向があり決して重々しくなく・・・しかし移行部ではゆっくり節をとってそして最後の詰めの余韻で演奏特徴を出します。演奏タイムが短いのも特記物。普通タイムの第3楽章も軽め。最終楽章ではちょっとしたフレーズで瞬間一呼吸入れるのも面白く兎に角勢いだけの「英雄」交響曲ではないです。逆にそのスッキリ感が好感が持てそう。バーンスタインはこの「英雄」交響曲を1953年同じくNYP(NYSSO?)(@14’33A17’45B5’37C12’08)と、そして1978年VPO(@17’42A17’38B6’09C11’51)と夫々録音を残しておりますが私はこの1964年演奏がバーンスタインだったら好きですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2010/12/19
1998年インバル62歳の時フランクフルトRSOを振ってのブラームス交響曲第1番演奏録音盤でタイムは@13’21A9’07B4’54C16’42と特に過不足はありません。第1楽章の出だし明るいというのか所謂重厚感はなく、従って以降もスケールはゴツくは感じられません。HMVレビューにもある過剰なロマン性を排した進み具合でこの方向性はインバル独特の感触・・・私は彼のマーラー交響曲でさえその様に聴きとりました・・・なのでしょう。その点では重厚な或いは切った張ったのこの交響曲を期待する向きには肩透かしを食うかもしれません。そういう事で当然オーケストラはソフトな展開ながらそれなりに存在感も有り、最終楽章へも淡々、颯爽と進めて、あの主テーマも些か流れるようなイメージです。しかし最後はお決まりで堂々と終わります。熱い指揮者イメージだったインバルの確かにちょっとテイスト異なる角の少ないブラームス交響曲第1番ではあります。この曲を聴き直すには良い演奏盤かもしれません。「新ウィーン楽派」音楽演奏にも並々ならぬ力を注いでいるインバルによるベルク小品(タイム4’21+5’57+9’24)はシンメントリー形式でマーラー交響曲第6番やシェーンベルク「至福」の方向を継いでいるもので私にはその良さに到達するにはしばらく時間がかかりそうです・・・「新ウィーン楽派」音楽一環であるベルク等に関してインバル自身が「これらの音楽の受容の歴史はいまだに進化の途上にあり、また聴き手に要求することも多いため、この音楽を、古典派やロマン派の音楽と並ぶ中心的レパートリーとして広範囲の聴衆が吸収できるようになるまでにはもう少し時間が必要でしょう」とも語っております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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0 people agree with this review 2010/12/18
BPOを振ってのクナッパーブッシュのブルックナーではこの1950年第9番(改訂版)演奏がファンには印象的なものとなっています。1950年録音BPO分でも1/28のスタジオ分と1/30ライブ分がある(ひょつとしたらその他もある?)様で私は前者(こちらの方が有名?)を聴いてのコメントとなります。演奏タイムとしては@22’38A11’03B22’16と第2楽章を除いて大変?速い運びの演奏です。スタジオ録音?らしいのですがライブ張りのモノラルなので録音状況は致し方ありませんが多分指揮者の足の踏み込み音?も入って中々リアルな感じであります。まだクナッパーブッシュ62歳の頃なので元気があったのかなぁ。テンポが速い第1,3楽章の演奏はそうした速い中でも極めて緩急自在の粘っこい自己主張の強いもので・・・さすがBPOアンサンブルも乱れる処もありますがこの辺りはクナッパーブッシュ・ファンならば「こたえられない」んでしょう。ただ凡なクラシックファンである私にはこの演奏にはまだ普遍性を見出せず、豊かな個性的演奏だからと言って百点満点をつけるまでには到っておりません・・・。しかしながら節のぶっちぎりやテンポが速いのは必ずしもこの曲のスケール感を損なうものではなく第1楽章最後の方クライマックスへのブルックナー・アプローチなどはモノラル故の音の団子状態と相俟ってある悠然たる「凄さ」を表出します。奇奇怪怪・・・ドス黒いエネルギー放出の第2楽章の進め様や最早白鳥の楽章というより魑魅魍魎的な楽章に近い演奏となった第3楽章の〆にはちょっと様子が他の演奏と異なる様にも思えました、晩年のクナッパーブッシュの魅力は本盤演奏にも満ち満ちてはいます。1950年と言えば小生などまだ小学校入学前、まだまだ個性的な演奏が様々聴衆を楽しませていた時代を髣髴させ、この第9番を色々な演奏で聴かれている方やクナッパーブッシュ・ファンには一聴をお奨めし私の様にこの曲の滔々たる雄大さに惹かれた一般の方?には・・・、玄人好みというランクの演奏なのでしょう。なお、1958年BSoを振った第9番のものはタイム@20’41A10’05B19’52で更にデフォルメされた表現となっているそうですよ。もう一つの交響曲は聴いておりませんのでとりあえずOKランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2010/12/17
3 people agree with this review 2010/12/16
交響曲や弦楽四重奏曲のジャンルでほぼ一定の達成感を見たハイドンは晩年宗教曲の方に傾倒して行くのですがこの「天地創造」はミルトン「失楽園」を題材として特にヘンデル「メサイヤ」に触発され当初大量なスケッチを単純・直截化すべく慎重に作曲された開放的な安定した穏やかさが特徴の正しく大家の作品に出来上がっており結構聴き易い曲だけに演奏盤も多くBRSO,BRC演奏録音CDのものだけでもあのソプラノにギーベルが起用されたヨッフム盤(1951年収録)、クーベリック盤(1984年収録)そして本盤バーンスタイン盤(1987年録音)等があります。さて、バーンスタイン分は実は1986年ライブ(オットーボイレンのベネディクト修道院バシリカ聖堂での録音、DVDが主体)のものと翌1987年録音(ミュンヘンのヘラクレスザールでの録音)ものがありどちらも演奏・歌唱声楽陣は同一で本盤は後者という前提で話を進めます。バーンスタインが69歳の時でそのエネルギーに満ち満ちた演奏はハイドンに果たして合っているかは別にして一聴ではその興奮度合いに引きづられてしまう事は事実?でした。大変濃い脂ぎった表情付けは冒頭の「混沌状態」から一杯で大きな起伏と共にスタート・・・この出だしは演奏とは別に全くハイドンの才能による本当に傑作だと思います・・・、演奏タイムとしては第一部、第二部(創世記第一章、第1日〜6日分)83分余、第三部(アダム&イブ)33分弱とやはり時間的には少し余裕をもって運んでいます。自然、神を賛美する場面ではその風雷雨の描写も凄いもので要所要所での大変な熱っぽさとバーンスタイン独特の粘っこさも聴き処ですね。解説書にも記してありましたがユダヤ系であるバーンスタインはこの大曲で液体が紐で括れない程のメッセージを発しているのではないかと思われる位に感じました。ややオペラチックな展開での五人体制の独唱陣はブレゲン(S46歳)、ポップ(S49歳)モーザー(T42歳)、モル(B49歳)、オルマン(B30歳)で出来或いは好き嫌いに凹凸があるのは仕方ありませんがBのモルの安定感は語りもアリア歌唱にピッタリと思います。それとおまけみたいですがビルグラムのチェンバロは懐かしい思いで聴きました。オーケストラも第22曲アリア「威厳と気高さをそなえ」等での切り込みや第26曲での三重唱と合唱ハレルヤでの声楽陣との力強さも古典というかロマン的作品になっておりまぁ本盤はバーンスタインを聴くべき盤とのコメントに帰結してしまいます。彼には若い頃1966年NYPO、WMC他によるこの曲の録音盤がありそれは勿論もう少し颯爽さが売り物だったと記憶しています。私自身VPOを振った1960年代後半録音のミュンヒンガー演奏盤もおっとり目で好きですし朝比奈が大フィルを振った1975年ライブLP盤もその武骨さに聴き入った一時期もかつてありました・・・いい曲ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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1 people agree with this review 2010/12/15
カラヤン/ザイフェルトのモーツアルト/ホルン協奏曲はかつて同指揮者がブレインとEMI収録した盤とは些か趣きを異としているように感じました。ホルン奏者の違いによるのかと思いきやこのDG盤はBPO首席ホルン奏者ザイフェルトよりカラヤンのリーダーシップがより際立った出来上がりとなったようです。本盤1968年カラヤン(カラヤン60歳)/BPOのザイフェルト(37歳)との録音演奏タイムは第1番@4’57A3’14、第2番@6’48A3’29B3’39、第3番@7’33A5’19B3’40、第4番@8’38A4’47B3’26となっており、かの名盤ブレイン共演分と特に第1楽章が何れも若干長いように思われます。私自信、カラヤンのモーツアルト(特に喜遊曲とか協奏曲)にはモーツアルトに相通じる信頼を寄せておりこの方向感は他の彼の豊富なレパートリーに優先しています。あとは曲目のポピュラー性に依存することとなりますがこの盤はその切り口も加味しますと「素晴らしい」ランクです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
1 people agree with this review 2010/12/14
LP化したエンジェルGR盤で長く聴いていたもので3枚各々の説明・解説とともに紺地に金ラベルのジャケットが特徴でした。更にCD化それも本盤の様にいろいろな音色技術で改訂復刻盤がリリースされて私などには正直フォロー出来ていないのが現状です。たヾ1930年代後半カザルスが小生の年頃での収録、今となっては音状態は勿論演奏技術自体も幾らでも優れている盤は他に散見されるのに彼の本家物というかとにかく曖昧さの無い人生肯定的な悠々とした精神性はクラシック録音盤の「最高」の一角を占めるのに充分だと思います。復刻音質状態は様々であっても基本的には内面精神と外面造形はきっちり聴けチェロ作品としては無論のことカザルス演奏盤としてベートーヴェンのチェロソナタが新約聖書とするならバッハの無伴奏組曲はチェロの旧約聖書に位置づけられることを再認識する本盤です。データ的なものだけは記しておきますね。第1番(1938年録音、演奏タイム計16’00)、第2番(1936年録音、演奏タイム計19’53)、第3番(1936年録音、演奏タイム計20’18)、第4番(1939年録音、演奏タイム計22’40)、第5番(1939年録音、演奏タイム計22’11)、第6番(1938年録音、演奏タイム計28’03)と夫々なっております。何れにしても最低どの盤でも良いのでとにかく先ず手元に置きあとは違う盤でその違い等を楽しむことかと思います。こと演奏に関しては今更何のコメント付け加える必要もないクラシック・レコード中の古典、最高ランクでありましょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
4 people agree with this review 2010/12/14
LP化したエンジェルGR盤で長く聴いていたもので3枚各々の説明・解説とともに紺地に金ラベルのジャケットが特徴でした。更にCD化それも本盤の様にいろいろな音色技術で改訂復刻盤がリリースされて私などには正直フォロー出来ていないのが現状です。たヾ1930年代後半カザルスが小生の年頃での収録、今となっては音状態は勿論演奏技術自体も幾らでも優れている盤は他に散見されるのに彼の本家物というかとにかく曖昧さの無い人生肯定的な悠々とした精神性はクラシック録音盤の「最高」の一角を占めるのに充分だと思います。復刻音質状態は様々であっても基本的には内面精神と外面造形はきっちり聴けチェロ作品としては無論のことカザルス演奏盤としてベートーヴェンのチェロソナタが新約聖書とするならバッハの無伴奏組曲はチェロの旧約聖書に位置づけられることを再認識する本盤です。データ的なものだけは記しておきますね。第1番(1938年録音、演奏タイム計16’00)、第2番(1936年録音、演奏タイム計19’53)、第3番(1936年録音、演奏タイム計20’18)、第4番(1939年録音、演奏タイム計22’40)、第5番(1939年録音、演奏タイム計22’11)、第6番(1938年録音、演奏タイム計28’03)と夫々なっております。何れにしても最低どの盤でも良いのでとにかく先ず手元に置きあとは違う盤でその違い等を楽しむことかと思います。こと演奏に関しては今更何のコメント付け加える必要もないクラシック・レコード中の古典、最高ランクでありましょう。解説はチェリストの鈴木氏で読み応えありそうですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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1 people agree with this review 2010/12/13
メンゲルベルク指揮のチャイコフスキー「悲愴」交響曲については二・三種類の演奏盤が残されており、これまでも各レビューでも語り尽くされたようにポルタメント・ルバートを織り交ぜ テンポを表情豊かに動かし、曲の構造を際立たせ「甘さ」を感じさせる演奏ながら弱々しくはなく要は歌舞伎における「見得を切る」場面が多いと言うことでしょう。1937年録音ACO本盤演奏分(タイム@17’10A8’01B8’34C8’29)も個性たっぷり、メンゲルベルク66歳頃の演奏です。演奏タイム上も短めで特に最終楽章の意外な早々の畳み掛けは面白いですね、SPからの復刻版なので音質はハム音と共に気にはしないようにしています。マァ、 強い個性的指揮者が競合していた時代だからこそ特徴的演奏が要求されたのでしょう。演奏史上やはり最高盤でしょう。19世紀の名残りのタイプ演奏ともメンゲルベルグスタイルとも言える貴重な記録でボルタメント、ルバート多用は時として(例えばマタイ受難曲など)閉口する場合がありますがチャイコフスキーだから許容できる余地があるのだと感じております。今となっては絶対聴けない最高ランクの演奏として置いておきたいです。なお、私自身1941年録音盤(オーケストラはやはりACO、タイム@16’58A8’21B8’48C9’38)も一度聴いてみたいとは思っており、一般的にはメンゲルベルク指揮のチャイコフスキー交響曲は第4番、第5番ともどの盤でもよいから是非一度聴かれることをお奨めします。1940年録音の「序曲1812年」はタイムは15’15で大砲効果音の替わりにオルガンを使って又別の雰囲気が味わえ私は気に入っています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
0 people agree with this review 2010/12/13
以前からLPシリーズで聴いていた有名なチャイコフスキー本盤演奏交響曲第4番は1929年録音物です。他の同演奏レビュー欄でも他の方が書かれている通りです。緊張と弛緩を上手く綯い交ぜにしながら進めて行きオーケストラACOを完全に手中におさめての完全燃焼、演奏タイムとしては@17’18A8’49B5’42C9’22であり先ず第1楽章タイム的には少し短めの時間内に充分な力溜めの持って行き様は素晴らしいものがあります、スタートから一旦テンポを落して再度中盤へ・・・その後段のせり上がりも素晴らしく最後の見得切りも見事!・・・全体としては意外とマトモな感じもしました。第2楽章(この楽章もどちらかと言えば短めになっています)などはテンポの緩急妙技は見られるものの全般にテンポは晩年より比較的一定な感じで変な作為性はまだ出ていないようです。最終楽章はまたまた節目毎の緩急が甚だしくついて行くのに要注意・・・アッチェレランド・テヌート使い放題・・・正にメンゲルク節であり説得力充分であります。この楽章最後追い詰めペースUPして一つのドラマが終わります。1940年録音の「序曲1812年」はタイムは15’15で大砲効果音の替わりにオルガンを使って又別の雰囲気が味わえ私は気に入っています。どちらも音質はそう期待は出来ませんが演奏主体での盤と思います。交響曲第5番については私は1940年録音のBPO演奏盤(@13’40A13’15B6’09C10’11)を聴いており本盤1939年録音のACO演奏盤(@14’23A12’26B6’02C9’55)は未聴ですので機会を見つけて聴きたいと思っております・・・多分期待は裏切らないでしょう。又、1938年録音の「弦楽セレナード」(タイム26’25)も聴いておりません。とにかくメンゲルベルクのチャイコフスキー後期交響曲集は何れの盤かで手元に置いて時々聴かれるべきものという定位置は確保されたようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
2 people agree with this review 2010/12/12
以前この演奏の別盤で入れたコメントを繰りかえしておきますね。何回も手を変え品を変えお勤めしている名盤の誉れある1960年録音物ですが短調2曲セットで競合盤がその後何枚かリリースされた今、あらためて聴き直してモーツアルト弾きのハスキルを確認して見ますとバックのオーケストラに違和感が無きにしも非ず・・・ラムールOの音質・音運、マルケヴィッチの指揮方向が比較的強弱・メリハリが強いこと等が肝心のハスキル(65歳最晩年)ピアノの微妙さとマッチしない場面・・マッチしなくても好対照になっておればbetterなのですが・・に聴き手として判断を要する(べったりこのモーツアルト演奏に委ねていいのか否か)ことしばしば。しかし一定レベルを有する演奏ではあり、私はどちらもカデンツァには気に入りました。演奏タイムとしては第20番が@13’27A9’33B7’14、第24番が@13’12A7’14B8’57で仕様アップ盤(但しSACD)として音質は期待出来るのでは・・・。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
2 people agree with this review 2010/12/11
私はLP時代に1960年代初頭の時期のカラヤン/VPOのDECCA録音ではブラームス交響曲3番、悲劇的序曲カップリング盤を愛聴して後年CDで本盤と同じブラームス交響曲第3番(1960年録音)、ドヴォルザーク交響曲第8番(1961年録音)セット盤を購入して聴いておりこれらは録音当時における名匠カルショーのバックアップよろしくカラヤンの数多ある演奏記録の中でも(このカップリング盤だけでも手を変え品を変え)長年物の名盤となっております。どちらもカラヤン五十歳代前半の重厚さと溌剌さと聴かせ上手さが当時の新鮮な音質を保ち最高の盤となっております。DGへ移ってから暫くして彼はビジュアル面にも力を入れてそれはそれなりにクラシックの普及に大いに貢献したのですが演奏品質そのものは何かストップしてしまったように感じております。ブラームスの方は演奏タイムが@9’47A8’14B5’56C8’52で時間的には速いというイメージよりスッキリした感じの方が強くVPOサウンドが第1楽章から芳醇な香りで放たれます。有名な第3楽章はホルンの音色で意外と素朴な面もチラリ、それでも最終楽章ではこのブラームスの英雄交響曲とも言われた曲をそれなりにまとめ最終〆の小波にも哀愁を含まない処がカラヤンらしいですね。皆さん他盤でも書き込まれていますようにDECCAへのVPOとの数々の収録はカラヤンとして上り調子の一番充実した証しかと思われドヴォルザーク交響曲第8番も民族的味わいは薄いもののカラヤンならではの調子が聴かれます。正直第1楽章はちょっとした弾き込みに伸び切れない処があるのですが少しタイム的に充分とった第2楽章以下はホントにぞっこん惚れ込むくらい、第3楽章の切なさの表現はカラヤンらしいし最終楽章は筋肉質的な処が又カラヤンらしい(一番最後のティンパニー連発がもうひとつインパクトが無いようですが・・・)です。まぁ陰日なたの無いある意味健康的とも言えるでしょう。演奏タイムは@9’53A11’09B6’07C9’35で後年何度か録ることになった演奏タイムとそう変わりがないのもカラヤンらしいです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
2 people agree with this review 2010/12/10
交響曲や弦楽四重奏曲のジャンルでほぼ一定の達成感を見たハイドンは晩年宗教曲の方に傾倒して行くのですがこの「天地創造」はミルトン「失楽園」を題材として特にヘンデル「メサイヤ」に触発され当初大量なスケッチを単純・直截化すべく慎重に作曲された開放的な安定した穏やかさが特徴の正しく大家の作品に出来上がっており結構聴き易い曲だけに演奏盤も多くカラヤンにも本盤1965年VPOとのザルツブルグ音楽祭ライブ録音を初め翌1966年〜1969年録音のBPOとのもの、1977年、1982年夫々ライブ盤があります。私は本盤しか今日現在聴いておりませんがカラヤン57歳頃のこの演奏は大変心地よいテンポでもってやや前世紀スタイルではあるもののその劇場性を緊張感で表現したもので合唱団は比較的カラヤンが使い易かったウィーン楽友会C、独唱陣はヤノヴィッツ(S28歳)、ヴァンダーリッヒ(T35歳)、プライ(B36歳)、ボルイ(B46歳)という必ずしもカラヤン色一色ではなかったけれどとにかく集中力ある演奏に仕上がりました。演奏タイムは第一部、第二部(創世記第一章、第1日〜6日分)77分弱、第三部(アダム&イブ)28分弱で最後は拍手が入っております。それこそ混沌とした泥状態から厳かにオーケストラが始まるのですがとにかく自然、神を賛美するのですからその雷雨の描写も緊迫感が伴って凄いものです。声楽陣は一番若いヤノヴィッツの第4,8曲などでの突き抜けた清らかなソプラノが懐かしく気に入っております。このCDのジャケットはカラヤンと共にヴァンダーリッヒが載っていますが第24曲など朗々とした歌唱ぶりも印象的です。オーケストラをVPOからBPOに持ち替えてたものの声楽陣は同一で先述の様に翌年この曲をスタジオ録音着手したのですがヴァンダーリッヒの急逝でクレンが代役になった盤もあります。第30曲の二重唱ではヤノヴィッツと共にプライの幸せに満ちた平易さが好きですし直前参加決定とも聞いておりますボルイの第15,16曲での重厚さも素晴らしいです。第二部、第三部各終曲での合唱のカラヤンコントロールの見事さ・・・継続的にカラヤンが起用しているだけの事はありますね。私自身同じくVPOを振った1960年代後半録音のミュンヒンガー演奏盤もゆったり目で好きですしカラヤンと同年配の朝比奈が大フィルを振った1975年ライブLP盤もその武骨さに聴き入った一時期もかつてありました・・・いい曲ですね。さて、本盤は最高ランクの演奏としたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)
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