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TOP > My page > Review List of レインボー
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0 people agree with this review 2025/08/05
現代吹奏楽界で著名なフランコ・チェザリーニのミトロパ・ミュージックから出版された楽譜の参考演奏集。 日本では大作で知られるチェザリーニだが、本CD収録作品はコサック民族舞曲や、コーカサスのスケッチの様なタイトル通りのわかりやすい曲調の組曲が中心の選曲。 演奏はルガーノ市民フィルハーモニー吹奏楽団、指揮者はフランコ・チェザリーニ。 つまりは自作自演集だ。 チェザリーニは1998年よりこの楽団の指揮者としても活動しているらしく、ミトロパに幾つか録音がある。 名称からして市民バンドのようだが歴史は古く1830年から活動し、現在は70名の音楽家によって構成されているとの事である。 本CDではやや技術的に怪しいところはあれど、演奏は中々立派。 最後に収録されたMGBマーチは、チェザリーニらしいスタンダードスタイルの行進曲だが、これをご機嫌に聴かせる。 録音年はわからないが、音質は良いと思う。 収録曲目は以下の通り。 1.ジョイフル・ファンファーレ 2~5. ブルガリア舞曲 6~8.イタリア小組曲 9.蝿の偶像 10~13.コサック民族舞曲 14~17.コーカサスのスケッチ 18.ジュビリー・ファンファーレ 19.MGBマーチ
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1 people agree with this review 2025/08/04
このCDはイギリス王立空軍中央軍楽隊によって録音されたアルバム。 指揮者は録音当時の音楽総監督ダンカン・スタッブス中佐と中央軍楽隊指揮者のピアーズ・モレル少佐です。 ドワイエンというレーベルから発売されたもので、同社は英国式ブラスバンド系のCDに強い様だが、時々吹奏楽のCDもあり本CDもその一つ。 吹奏楽CDらしい雑多な選曲となっていて、マーチ、吹奏楽アレンジ、吹奏楽オリジナル、ジャズ等が収録されています。 特定の出版社の参考演奏集ではないので、色々な出版社から作品が集まっており作品の質は高いと思う。 演奏のイギリス王立空軍中央軍楽隊はイギリスを代表する吹奏楽団の一つで、日本でも過去多数の音源が発売されていた。 近年は自主レーベルからのリリースが多く(因みに本CDにも自主レーベルのマークがあるので共同制作なのかもしれない)あまりその音を聴く機会は少なかったが、ダンカン・スタッブス中佐が指揮者に就任して以来録音が活発になり、日本でも再びその音源が出回る様になりました。 このCDでは近年の吹奏楽団らしい柔らかなバランスの良いサウンドに、マーチからジャズへとフレキシブルに対応し、どの曲も高い水準に仕上げてくる。 かつてこの軍楽隊の指揮者をしていたロブ・ウィッフィンのスカイピースという作品は元楽長の作品だからか、中々隅々まで手の入った好演奏。 録音は2016年1月、程よい残響と立体感のある演奏で、悪くない録音だ。 最後に収録曲と演奏者データを書いておきます。 1.行進曲『モントリオール・シタデル』(オードイル transホーナー) 2.スカッフ(ベルリオーズ arrウィラー) 3.タイムピース(ウィッフィン) 4.アメジング・グレイス!(フィリップス) 5.クラリネット・ソナタ第2番より第1楽章(ブラームス transファー) 6.ハイ・ヴォルティージ(ドゥルルイエル) 7.スカロボー・フェア(arrラングフォード) 8.ジャスト・アズ・ユー・アー(ウィッフィン) 9.モック・モリス(グレインジャー arrクラインズ) 10.ホルン協奏曲第2番よりロンド(モーツァルト transフィリップス) 11.セレスティアル・プロペイント(ヒートン transウィラー) 12.組曲『3つの小品』からワルツ(ゴダール arrリチャーズ) 13.神はこの世界を深く愛した(ステイナー transホーナー) 14.ウィンド・レーサー(ベル) 演奏 イギリス王立空軍中央軍楽隊 1~14 指揮 ダンカン・スタッブス中佐 1~5、8、11、13 ピアーズ・モレル少佐 6、7、9、10、12、14 ソリスト グラハム・ジョーンズ伍長(クラリネット) 5 マシュー・エドワードソン曹長&アンドリュー・テイラー伍長(トロンボーン) 7 エド・ダイアー曹長(ホルン) 10 ホリー・ブロムフィールド曹長(フルート) 12 録音 2016年1月27日から29日、ワールド・オブ・サウンド・ロイヤル・エアフォース・ノースホルト
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1 people agree with this review 2025/08/02
このCDはヨハン・シュトラウスファミリーとその周辺の作曲家からワルツやポルカのよく知られた作品を集めたもの。 演奏はウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団。 指揮者はアルフレッド・エシュヴェ、フランツ・バウアー=トイスル。 エシュヴェは同オケの指揮者と録音が幾つかあり、日本でもキングレコードから音源が出ていましたが本CDはそれとは別の音源。 演奏はポルカでは推進力とメリハリが効いていてよく、ワルツではテンポを自由自在に変化させて、本場ウィーンの響きを聴かせます。 バウアー=トイスルはフォルクスオーパーのオケとの録音が有名ですが、このCDでもオケを存分に鳴らしベテランらしい演奏を聴かせます。 メリーウィドウ・ワルツは中々に濃厚な演奏です。 このCD、大手飲料メーカーが制作したもので、原盤等は不明、さらに録音年もわかりません。 ただ聴いた感じ少し古い録音のようで、クラシック初心者でも楽しめる様にか各楽器が強調されたようなドイツの放送用録音の様な録音となっています。 収録曲目と演奏者は以下の通り。 1.皇帝円舞曲(シュトラウス2世) 2.南国のバラ(シュトラウス2世) 3.アンネン・ポルカ(シュトラウス2世) 4.春の声(シュトラウス2世) 5.ピチカート・ポルカ(シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス) 6.鍛冶屋のポルカ(ヨーゼフ・シュトラウス) 7.メリーウィドウ・ワルツ(レハール) 8.トリッチ・トラッチ・ポルカ(シュトラウス2世) 9.無窮動(シュトラウス2世) 10.芸術家の生涯(シュトラウス2世) 指揮 アルフレッド・エシュヴェ 1~4、8~10 フランツ・バウアー=トイスル 5~7 オーケストラ ウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団 1~ 10
1 people agree with this review 2025/07/30
仲田守指揮、名古屋アカデミック・ウィンズの第10回定期演奏会ライヴCDです。 本CDは2022年6月4日、青少年文化センターアートビアホールで行われたもので、2人のマーチ王を取り上げた内容のコンサートでした。 1人は世界のマーチ王J.P.スーザ、もう1人はボヘミアのスーザと言われたユリウス・フチークの作品です。 共にこの年は記念の年で、スーザは没後90年、フチークは生誕150年に当たります。 選曲は比較的珍しい作品を中心に編まれたかなり意欲的なプログラム。 特にスーザはあえて有名な作品を外したのではないかと言うぐらいで、マーチ以外の作品、ワルツやファンタジア等の作品も取り上げています。 フチークはまだ有名作品よりではあるものの、一般の吹奏楽リスナーには珍しいのではないでしょうか? 演奏は優等生的なまとまりのある演奏で、悪くはないのですが、良くも悪くも無難かなと思います。 録音はライヴと言う事も考えれば良いと思います。 収録曲目は以下の通りです。 1.大行進曲『フローレンティナー』(フチーク) 2.ポルカ『小言の多いお爺さん』(フチーク) 3.行進曲『剣闘士』(スーザ) 4.ワルツ『ドナウの伝説』(フチーク arr仲田守) 5.行進曲『ドナウ渡河』(スーザ) 6.ユーモレスク『バンドの帰還』(スーザ) 7.行進曲『ファンファーレの響き』(フチーク) 8.ワルツ『海の女王』(スーザ trans仲田守) 9.行進曲『連隊の子供たち』(フチーク) 10.喜歌劇『エル・カピタン』より第2ファンタジア(スーザ) 11.行進曲『ミシシッピー川』(フチーク) 12.組曲『グラスに住む人々』より第3曲ウィスキー、第4曲コーディアル(スーザ) 13.行進曲『剣士の入場』(フチーク) 14.古き名誉砲兵中隊(スーザ)
0 people agree with this review 2025/07/28
イギリスの作曲家、チャールズ・オブライエンは、1882年にイングランドのイーストボーンに生まれ、エディンバラに移り住みマッカンに音楽を学び、この地で活躍し1968年に亡くなった。 バターワース、ブリッジ、アイアランド、バックスと同世代のイギリスの作曲家はモダン的だったり、保守的だったり様々だが、オブライエンは遅れてきたロマン派とでも言いたくなるような抒情的かつ明快な作風で、生前はともかく没後は生まれた時代が悪かったのか忘れられ、toccataが発掘するまで知られずにいた作曲家である。 このCDはピアノのために書かれた作品を収録したもので、オブライエンの才能を感じる事の出来る一枚。 冒頭に収録された、ピアノ・ソナタはCD中最もシリアスな作品。 4楽章形式で静かさと明快さを活かした佳作だ。 2つのワルツはヴァイオリンとチェロパートを書いた別バージョンがあり、これもtoccataから出ている。 ピアノのみの本盤よりも音に厚みのある三重奏版の方が個人的には好み。 組曲『スコットランドの情景』は作品17と作品21が収録、この作品はスコットランドの国民楽派ともいえるオブライエンの真骨頂。 オーケストラにアレンジされたバージョンも知られる作品17は、このピアノ版はオケに比べより軽やかな印象を受けます。 オケ版も面白いけど、ピアノ版も良い。 作品21も基本的に作品17と同じスタイルで、スコットランド風のメロディが出てきて聴きやすいです。 演奏しているのはウォーレン・メイリー=スミス。 イギリス出身の新進気鋭のピアニストらしく、すでにアルバムも何枚か出しているという人物。 この方のディスコグラフィーを見てみると、モーツァルトやショパンといったクラシックの定番の作曲家が並ぶ中、突如オブライエンが登場するので場違い感がすごいが、CDをかけると聴いて納得、隅々まで手の入った立派な演奏であり、聴き入ってしまう。 録音は2009年と2013年、音質は良好だと思う。
1 people agree with this review 2025/07/26
ドイツの楽譜出版社ルンデルと日本のブレーンがコラボしたルンデル・シリーズの最新作。 ルンデル社出版の楽譜の参考演奏集で2004年に発売されたオリンパスからこのサラヴァスまで9作出ています。 本作では初期の4枚を担当した、陸上自衛隊中央音楽隊が再び演奏を担当しており、指揮は音楽隊長の樋口孝博1等陸佐と演奏科長の澤野展之2等陸佐が振っています。 但し、CDには2名の指揮者がどの曲を担当したのか、個別の担当曲は書いていません。 本CDには吹奏楽のために書かれた新作から、オペラやバレエと言ったクラシック音楽からの編曲、そして吹奏楽の基本、行進曲までをバランスよく選曲した内容となっています。 陸上自衛隊中央音楽隊らしいまとまりのある演奏となっていて、表題にもなったサラヴァスや、ヨハネス・ブラームスに捧ぐ等は中々にハイレベルな演奏となっています。 また行進曲はさすが音楽隊と言うか、ベートーヴェンの古典的な行進曲の豪快さや、フチークの短調で異国情緒豊かなキニシ等、名演ともいえる安定感のある演奏が聴けます。 録音、音質は問題なく聴けると思います。 録音年の記載はないですが、コピーライトが2021年となっているのと、指揮者のプロフィールを見るに、2020年3月以降から2021年の間に録音されたものと思われます。 最後に収録曲は以下の通りです。 1.歌劇『グワラニー族』序曲(ゴメス arrシュワルギン) 2.歌劇『エジプト王妃ベレニーチェ』からアンダンテ・ラルゲッタ(ヘンデル arrルンデル) 3.サラヴァス ザールラントの歌による交響的変容(クラース) 4.アルプス・ホーンを今吹いて、ヨハネス・ブラームスに捧ぐ(シュワルギン) 5.ケーぺニック(ゴッツ) 6.民謡による交響的コラール ゴーイング・ホーム(ホゼイ) 7.行進曲ニ長調『軍隊行進曲』WoO24(ベートーヴェン arrシュワルギン) 8.ティビ・ソリ・ペッカビィ・オルランド・ディ・ラッソ(ストゥドニカ) 9.ベートーヴェンの9つの交響曲のテーマによる1-9(ホゼイ) 10.行進曲『キニシ』(フチーク arrルンデル) 11.アイーダより『凱旋行進曲』(ヴェルディ arrシュワルギン)
1 people agree with this review 2025/07/25
オーストラリア出身の作曲家、パーシー・グレインジャーの作品集。 グレインジャーが書いた吹奏楽作品を集めた内容となっています。 演奏は、ジェリー・ジャンキン指揮、ダラス・ウィンド・シンフォニーです。 グレインジャーは数多くの吹奏楽作品を作編曲しており、それらを集めたCDも多数出ています。 本CDは代表作の『リンカンシャーの花束』『子供のマーチ』を含む13曲を収録しています。 演奏しているダラス・ウィンド・シンフォニーはアメリカの数少ないプロ・バンドとして1985年に結成され、CDも現在に至るまでかなりの枚数を出しています。 演奏はプロの団体を名乗るだけあって、技術面では大きな不満もなく聴けますが、どの曲もあと一つ何か物足りなさを感じます。 一方で、アフター・ワードの数少ない録音だったり、子供のマーチはオプションの合唱団入りのプロによる演奏だったりとこのCDならではの聴きどころもあります。 2008年8月23日、24日にテキサス州、ダラス、マイヤーソン・シンフォニー・センターにて収録されたもの。 HDCDを名乗るだけあり、ホールを残響を感じる優秀な録音。 今だとそれなりの値段ですし、悪くはないけど演奏者かグレインジャーのファンだと言う方以外はおすすめしないです。
1 people agree with this review 2025/07/16
映画音楽の中には合唱団をメインにした楽曲があるが、このCDはそう言う作品ばかりを集めたアルバムです。 発売元のシルヴァ・スクリーンは映画音楽を中心にリリースするレーベルとして知られており、この盤は同社がもつ音源より集められた編集盤のようです。 演奏はプラハ市フィルハーモニー管弦楽団、指揮者はニック・レイン、ポール・ベイトマン、ケネス・オルウィンの3名が振っています。 オーケストラのプラハ市フィルハーモニー管弦楽団は、1947年に設立されたチェコ映画交響楽団のメンバーからなる団体で1992年に名称を現在のもに変更しています。 シルヴァ・スクリーンではベイトマン、ニックと組んで多数の録音を残しています。 コーラスは、クラウチ・エンド祝祭合唱団、指揮はデヴィッド・テンプルによるます。 この団体はイギリスの団体との事。 収録音源は全てオリジナルのサントラではなく、再演奏盤と言われるものですが、オリジナルを意識したアレンジで悪くありません。 合唱団の重厚繊細な歌や、ダイナミックなオーケストラ等映画音楽らしい、キレの良い演奏が続いて演奏も良し。 時にはオリジナル・サントラより良いのではという曲もある。 録音年は不明だが、デジタル録音であり、音質は良好だ。
1 people agree with this review 2025/07/14
昨年6月に発売されたドイツの行進曲作曲家、カール・タイケの作品集は今までごく一部の有名作品を除いて知られていなかったこの作曲家の作品を容易に耳に出来るようになったが、1年程たって待望の第2集が出た。 今作は前作に見られたような演奏会用作品はなく、完全な行進曲集となっている。 このCDに収録された作品は当時の帝政ドイツを讃えた硬いタイトルのいかにも軍楽的な曲名が並びますが、1集と同じく、プロイセンのカチッとした作りにウィーン風の流れるような旋律が特徴で、軍楽隊出身ながらタイトルからは考えられない、民間の音楽家として活躍したタイケらしい明るい作品が続きます。 タイケが活躍した時代は行進曲の黄金時代であり、例えばドイツだけでもヘルマン・ブランケンブルク、フランツ・フォン・ブロンあたりは同時代の行進曲作家として知られているが、どの曲も安定して仕上がるブランケンブルクや都会的なスマートさを持ったブロンの作品に比べるとタイケは、作曲スタイルも19世紀の行進曲の影響が強く、旋律も似たりよったりで、その代わり当たれば中々良い作品がある。 本CDでもツェッペリン伯爵は有名なので除外しても、『ハンザ行進曲』『常にいきいきと』『確固たる信義』『挑戦し、成功した』『ドイツ全土の行政管区から』あたりの作品は良い作品だと思います。 アレクサンドル・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏で収録。 第1集と同じ演奏者によるもの。 さらに録音年を見て気づいた人もいるかもしれないですが、第1集と同じ日の収録なのでバンド・メンバーも第1集と同じです。 スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏はバリトンホーンも取り入れて、出来るだけドイツ編成に近づけています。 サウンドもスウェーデンの吹奏楽団らしい透明感のあるサウンドとドイツらしい重量感のあるサウンドで、キレの良い演奏だと思います。 録音及び制作は前作と同じメンバーで、第1集は基準の音が少し小さめでしたが、このCDでは問題なく優秀な録音と音質です。
1 people agree with this review 2025/07/07
このCDはアンドレアス・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊の演奏で収録されたアルバム。 タイトルから分かるように、行進曲を集めた行進曲集である。 選曲はスウェーデンを中心にヨーロッパとアメリカの作品を集めたもので、よく知られた作品も多いが、珍しい作品も結構収録されており、行進曲ファンは注目の一枚だろう。 海軍軍楽隊の演奏と言う事もあってか比較的海や海軍をテーマにした作品が多く収録されています。 指揮のアンドレアス・ハンソンは1998年から2010年までこの軍楽隊の音楽監督を務めていたようで、在任中CDの録音も多数残していますが、この音源もその1つ。 軍楽隊が得意とする分野だけに演奏自体は大変に素晴らしく、洗練されたクリアな響きと低音を中心に安定感のあるサウンドを出しつつ、メリハリのついた好演奏でどの作品も魅力を上手く伝えてくれると思います。 ただ、勝利の父や、サンブル・エ・ミューズ連隊はテンポが非常に早く演奏されており、好みが分かれそうです。 録音は1998年から2001年にかけてで、差はありますが、充分聴ける音質だと思います。 尚、収録曲と録音データは以下の通り。 1.わが艦隊(ウィドナー) 2.勝利の父(ガンヌ arrロバーツ) 3.わが海軍(ティーレ) 4.ソンマースターデン(グルンドストレム arrサムレッセン) 5.海軍士官候補生(アルフォード) 6.スラヴ娘の別れ(アガプキン) 7.セッパーレ提督(リングヴァル arrアンドレーソン) 8.ホッホ・ウンド・ドイチェマイスター(エルテル arrヴェバー) 9.メーラレン湖の女王(ヴィードクヴィスト) 10.国王行進曲(R.シュトラウス arrペルツ) 11.マンハッタン・ビーチ(スーザ) 12.第1旅団(スレジンスキ) 13.バタイユ(メラー arrアンドレーソン) 14.わが海軍(フリードマン) 15.北部からの思い出(シーヴォ) 16.提督の艦隊(ダン) 17.イングリット女王名誉行進曲(カイ・ニールセン) 18.サンブル・エ・ミューズ連隊(プランケット arrラウスキ、セレディ) 19.猟兵行進曲(シベリウス) 20.勇士のあとつぎ(ビドグッド) 21.フローレンティナー(フチーク arrハルトマン) 録音 1998年2月、コンチェルトハウス劇場、カールスクルーナ 10 2000年2月、ニューヒェピング文化センター・コンサート・ホール 1ー9 2001年2月、デッカム・スタジオ、カールスクルーナ 11ー21
1 people agree with this review 2025/07/05
このCDはドイツの作曲家、リヒャルト・シュトラウスの作品集です。 演奏はアンドレアス・ハンソン指揮、スウェーデン王立海軍軍楽隊。 演奏団体から分かるように本CDは吹奏楽での演奏です。 リヒャルトが書いた作品で吹奏楽のためのオリジナル作品はファンファーレや、管楽のためのセレナーデあたりが該当しますが、本CDは編曲作品を中心に収録したもの。 本CDの目玉はホルン協奏曲の第1番を吹奏楽で演奏している事と言えるでしょう。 また『最後の花びら』から万霊節も収録されていて、これも比較的珍しい。 吹奏楽で演奏されるリヒャルトと言えば交響詩とオペラですが、本CDには交響詩『ドンファン』と歌劇『薔薇の騎士』を抜粋を収録しています。 前者はハインズレーの編曲、後者はナンブアトが組曲化したものを、ドイツ行進曲の編曲者として有名なハッケンベルガーが編曲した版を使っての演奏と貴重だと思います。 またリヒャルトがピアノやオーケストラのための行進曲はそこそこありますが、このCDでも幾つか取り上げられています。 指揮者ハンセンは1998年より2010年まで海軍軍楽隊の指揮者でした。 演奏は洗練されたスウェーデン海軍軍楽隊の響きと安定した技術力、音楽力があるを繰り広げています。 薔薇の騎士での濃厚な表現力や、時々出てくる行進曲にはまさに軍楽隊ならではと力強い演奏が聴けます。 録音はデジタル時代に収録さているので、問題ない音質と言えるでしょう。 収録曲と録音データは、以下の通り。 1.軍隊行進曲第1番(arrマッセイ) 2.軍隊行進曲第2番(arrマッセイ) 3.セレナーデ作品7 4~6.ホルン協奏曲第1番(arrボイド) 7.万霊節(arrオリヴァー・デイヴィス) 8.騎兵のための分列行進曲第2番(arrペシェケ) 9~12.歌劇『薔薇の騎士』より抜粋(arrナンブアト、ハッケンベルガー) 13.交響詩『ドン・ファン』(arrハインズレー) 14.ブランデンブルク行進曲(arrブリッケ) 録音 1999年2月、コンチェルトハウス劇場、カールスクルーナ
2 people agree with this review 2025/06/06
アーサー・フィードラー指揮、ボストン・ポップス・オーケストラはRCAにたくさん録音がありますが、このCDもその一つ、チャイコフスキーの白鳥の湖を収録したものです。 全曲ではなく、有名な曲ばかりを集めたハイライト版です。 尚、元々ハイライト収録のみの様で、全曲録音はないようである。 フィードラーと言えばクラシック音楽を軽めに楽しく演奏して普及した人物であるが、このCDでも分かりやすい音楽作りをしています。 白鳥の湖はメロディ自体良い曲が多く、フィードラー向きの作品でしょう。 アメリカのオケらしく明るく健康的な響きと、ボストン交響楽団の卓越した技術力は当時のこのオケの水準がアメリカでも有数であった事がわかります。 録音年は1963年ですから60年は前の音源ですが、音質は中々優秀です。
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0 people agree with this review 2025/05/04
ソヴィエトの作曲家、ドミトリー・カバレフスキーの交響曲を集めたCD。 4曲ある交響曲のうち、1番と2番を収録したもの。 演奏はセゲド・フィルハーモニー管弦楽団、指揮者はエルヴィン・アチェル。 指揮者のアチェルはルーマニアの指揮者で、1991~1999年までセゲド・フィルの首席指揮者だったそうです。 セゲド・フィルハーモニーはハンガリーの南部にあるセゲドに所在する地方のオーケストラ。 この演奏は旧東側の演奏陣によるものですが、演奏自体は無難な仕上がりと言ったもの。 時にオケに荒れがあり、現在はより良い演奏・録音が増えたので2軍落ち感はあります。 録音は1992年3月19日から21日で、メロディア原盤ではなく、オリンピアが録音した新音源です。 そのため、音質は良好です。
0 people agree with this review 2025/05/03
アメリカの作曲家、ゴットシャルクの作品を集めたアルバム。 ゴットシャルクは若くして亡くなった事や楽譜が散逸した事もあり、あまり演奏されませんが、このCDでは他人の手による補筆が入った作品を含む、管弦楽作品とピアノとオケによるソリスティックな作品、オペラ作品もしくはピアノ曲を集めたアルバムです。 近年ではナクソスも録音を出しましたが、それ以前だとこのVOX盤がまとまって聴ける唯一の盤でした。 本CDではユージン・リストのピアノとオケと言った組み合わせを中心になっています。 リストは確かなテクニックと軽やかに動く指も相まって、良くも悪くも派手めなゴットシャルクのピアノをソロとする作品に良く合ったピアニストだと思います。 ユニオン等時にはオケを引っ張る事もあり、その熱気のあるピアノは中々です。 伴奏のオケは2団体ありいずれもヨーロッパの団体です。 まず1つ目の団体は、イーゴリ・ブケトフ指揮、ウィーン国立歌劇場管弦楽団です。 名前だけみるとウィーン・フィルの母体の団体かと思いますが、録音が行われた当時、ウィーン国立歌劇場管弦楽団を名乗る録音用団体があり、実態はフォルクスオーパーの団員であると言われていますが、本CDもその可能性が高いのではないでしょうか? 全体的にアンサンブルが甘く、ラフな演奏となっています。 一方で交響曲第2番や2枚目最後のオペラの伴奏は意外と良い演奏です。 指揮のブケトフはアメリカの指揮者でラフマニノフを得意とした指揮者だそうです。 もう一つの団体はサミュエル・アドラー指揮、ベルリン交響楽団です。 アドラーはアメリカの現代音楽家ですが、他作の指揮までしていたとは驚きです。 こちらは上手いとは言えないものの、意外とオケが健闘しており、悪くない演奏だと思います。 録音は古めなので、あまり良くありません。 アメリカクラシックに興味がある方や、知られざるロマン派好きな人におすすめの一枚です。
0 people agree with this review 2025/05/02
このCDはロシアの作曲家、アレンスキーとイッポリトフ=イヴァノフの管弦楽作品集。 今は亡きイギリス・オリンピアからの発売盤であるが、ロシアのメロディア原盤で、メジドゥナロードナヤ・クニガの名前も盤にある。 一曲目はアレンスキーのバレエ『エジプトの夜』を収録。 ナクソスなどに全曲版の音源があるが、本CDに収録されたのは作品50Aと言われる全曲より抜粋し、組曲に仕立てあげた版の方である。 演奏はボリス・デムチェンコ指揮、モスクワ放送交響楽団。 指揮のデムチェンコの詳細は不明であるが、1980年頃にモスクワ放送響とLP録音を残していて本音源もそれが原盤の様だ。 程よくロシアらしい力強さを残した好演奏で数少ない同曲の録音でも良い演奏と言えるだろう。 次に収録されたのは同じくアレンスキーのピアノ協奏曲。 演奏はアレクサンダー・アレクセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団、ピアノはアレクセイ・チェルカーソフ。 アレンスキーのピアノ協奏曲もマイナーな部類の作品だが、チェルカーソフの力強いタッチのピアノによるソリスティックな演奏が聴きどころ。 アレクセーエフとモスクワ放送響はやや大人しめの伴奏だが、金管群はロシアらしさがある。 ただ録音が少々悪い。 最後はイッポリトフ=イヴァノフの『コーカサスの風景』で、作曲者の代表作とも言える曲だ。 演奏はヴラジミール・フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団。 この音源はビクターがボロディンの作品と組み合わせてリリースした国内盤と同一音源の模様。 ソ連時代の録音なので近年のフェドセーエフ特有の叙情さや旋律を流れを重視するスタイルよりも、ブラスや野太い弦楽と言ったソ連パワーが全面に出た演奏だが、この曲の名演の1つと言えるだろう。 ロシア音楽好きな人にはおすすめのアルバムだ。
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