please enable JavaScript on this site.
Guest
Platinum Stage
Gold Stage
Bronze Stage
Regular Stage
Buy Books, CDs, DVDs, Blu-ray and Goods at HMV&BOOKS online
Advanced Search
TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
Previous Page
Next Page
Showing 1651 - 1665 of 2357 items
%%header%%
%%message%%
1 people agree with this review 2010/01/19
ルイージなどと共に段々CDでも登場回数が増えてきたイタリア指揮者パッパーノがローマ・チェチーリアOを振ってスター級の四人の独唱者との共演2009年ライブであります。マァ、ヴェルディだからそれも主にオペラを主舞台としている(ピアニストでもあるのですが)パッパーノ指揮によるイタリア陣の演奏だから宗教曲というよりオペラっぽくなるのは想定範囲ではありました。各独唱は表情を芝居がかっていると思われる程の歌いぶりも時には聴かれその中では私はソプラノのハルテロス、アルトのガナッシのその表情付けに感心聴き入りました。パッパーノの統制も演奏のポイントに起伏・ウネリをつけこそあれライブ故の破綻は特に無く、静かなスタートをした後誰もがこの曲で注目して待ち構える例の「怒りの日」でのバスドラム迫力も過不足感は無く管楽器のボリューム感を伴った突き抜けも聴きものです。演奏タイムとしては84’11となっており昔のイタリア指揮者によるトスカニーニの短いものやサーバタの長いものやいろいろある中で私などには身近な演奏盤で(何年録音ものかは未確認ですが)アバド82’57やムーテイ87’42からして普通なのでしょう。全体にスケール感は感じられなかったですが素晴らしいランクにしたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review
Agree with this review
0 people agree with this review 2010/01/18
バーンスタイン/NYPのマーラー交響曲第1番「巨人」旧盤は演奏者の確信を持って体当りしている演奏シリーズで概ね私は気に入っています。さて、この第1番「巨人」はこの1960年代の収録シリーズでも満を持しての後半時期1966年の録音でタイム的には@15’06A8’12B10’19C18’55とやや第1楽章、第2楽章はゆっくりペース、第3と4楽章は幾分速めな印象。私は同じCBSからのあのワルターの名演がどうしても頭に叩き込まれ本盤に作曲家の若さを認めますが本来のマーラーの粘着質面が却ってスリム化された向きがあり演奏の集中度の割には冷めた面があるのもシリーズで度重ねた収録の一つの成果かも・・・。なお、バーンスタインには1987年RCOとの演奏盤があるのですがトータルタイムが57’00と長くなつております。第2番「復活」交響曲・・・ユダヤの血がこれだけの1963年名演(演奏タイム@23’25A11’38B10’04C5’28D33’44→計84’29)をさせた事は認めざるをえません。他の指揮者の力づくの間に合わせや感情移入とは明らかに異なる何かがあります。ちょつとした音符・休止にもこの指揮者の創造の奔りが何と鮮烈に聴こえることでしょう。彼には1958年FROを振ってのライブ録音(演奏タイム@23’08A10’55B10’10C5’34D33’49→計83’36)、ケネディメモリアル(同1963年で演奏タイム計84’47と本盤とほぼ同タイム)そして後年1975,1987年NYP(1987年演奏タイム@24’53A12’04B11’24C6’18D38’37→計93’16)と又1973年?LSOとも再録(演奏タイム@23’45A12’05B10’50C6’00D36’49→計89’29)しています。こうしてメモしますと段々とこの曲に関してはバーンスタイン時間をかけるようになってきているのが分りますね(私の一回きりの計算なので間違っていたらゴメン)。さて本盤、第1楽章出だしから終楽章の圧倒的全管弦楽・合唱の復活テーマまでへのなだれこみはこの盤の若いバーンスタイン(マーラー作曲年代と同じ40才台半ば)において他はないでしょう。これら二つの名演奏の入った本盤は最高です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review
本演奏盤は1982年録音で演奏タイムは協奏曲@16’56A9’33B10’13,幻想曲20’00であり同曲の組み合わせで以前バーンスタイン/ニューヨークフィルでゼルキンが演奏したもの(協奏曲1964年,幻想曲1962年録音で演奏タイムは協奏曲@15’55A10’35B9’25,幻想曲17’40)がありますがそれと比較すると若干大人しげではあります。それはバック指揮者の違いもあるかもしれませんが私は小澤が出世糸口のボストン交響楽団を率いての妙に大家ぶらない演奏と淡白目な演奏が気に入っています。淡白といっても結構合唱幻想曲ではゼルキンと共にスケール感を出している様に思いました。本演奏で他盤への他の方のレビューが今ひとつだったので思わず書き込みをしましたがこの演奏はそれなりに普遍的なものを持っており他の諸兄の応援書き込みを待っています。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
小澤/サイトウ・キネンOのベートーヴェン交響曲シリーズは主に松本市でのライブなりセッション録音で1993年第7番、1997年第3番、1998年第6番、1999年本盤第1番、2000年第2,5番、2001年第4,8番そして2002年第9番と一応の完了をみています。この凄腕のソリスト集団であるメンバーと名だたる世界的指揮者 小澤が曲を仕上げて行く過程ではいろいろ諸意見も出て結局平均値的出来上がり・・・日本の名人集団オーケストラのニュートラルにならざるを得ない宿命もあり・・・になる事もビジネスである以上致し方ないものです。しかし全般的にはほぼ完璧なアンサンブルの下個々にもっと好評な演奏盤があるとしても所謂評判取りの一時しのぎ的アプローチではなくしっかりとにかく小澤の信条である東洋の演奏家の西洋音楽へのアタックを試し続けている事は私たち忘れてはならないと思います。さて、この第1番、タイム的には@9’01A7’16B3’46C5’50となっておりやや私には第2楽章が一本調子な感じがしました・・・多分演奏側は結構入念なチェックをしたと思いますので私のあくまで好み範囲です。第1楽章は今時のトレンド演奏からすると分厚い響きながら生きいきとリズムが躍動し、第3楽章も調子良く弦と管の鳴らす瞬間差を強調ししかも強弱をディフォルメし単調さから脱し最終楽章もティンパニーに色合いをつけてダイナミックさを工夫し追い込んで行きます。もう少し掘り下げも欲しいのですが先述の通りであります。レオノーレ第2番(13’39)は歌劇「フィデリオ」の為改訂を重ねた初めの方の序曲でどうしても長い序奏があるイラツキを覚えるのですが本演奏はファンファーレ管楽器に工夫したりしてクライマックスへの緊迫感も結構維持しております。全体で無難性をどう聴くかでしょう。日本の素晴らしい演奏として長く置いておきたい気持ちが起こる盤です。なお、他のレビューにもありましたがこのCD収録時間が40分程度では少し物足りないですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
4 people agree with this review 2010/01/17
昨年亡くなった若杉のSKD時代の録音集で今回復活したものです。私はこの内マーラーの交響曲第1番(1986年収録)を聴いていますので少しコメントさせていただきます。1970年代後半から1980年代初めにかけてドイツ圏に活動舞台を移した若杉は父親が外交官の関係で米国で生まれたのですが事外国センスというのは小さい頃から植え付けられていたのでしょう。このマーラーはユダヤ素地のない日本人演奏家がほぼ地元のオーケストラを使って如何に曲に取り組んで行くのかが注目されるのですが若杉は丁寧に音楽そのものを解き明かして行く方向で高い演奏品格をもって進めているようです。従って他のこの曲演奏にある時としてあるどす黒い蠢きは全くなくむしろ若きマーラーの透き通った感じというか濁りがないのです。演奏タイムは@15’10A7’50B10’22C19’47とマァ平均的であります。第1楽章管楽器のふくよかさが印象的で独特のカンタビーレでもって曲を支配しクライマックスでも決して乱れません。続くトリオ比較の絶妙な第2楽章、第3楽章はそんなに重く引き摺らないで語りかける様に中間部ゆっくりペースを落とし又再開・・・。さて最終楽章(・・・私はこの楽章冒頭を聴くと今日が丁度15年の阪神大震災で被災した事を思い出します・・・)、若杉はやはり粘つかないでこの楽章を展開しクライマックスにかけてのテンポもむしろ軽快感がありそこにもっと掘り下げが欲しいと感ずる時が正直ありましたが彼の演奏方向では矛盾を抱えてしまうのでこういった最終楽章である意味納得しました。他の演奏曲目は聴いておりませんので素晴らしいランクに止めておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
4 people agree with this review
0 people agree with this review 2010/01/17
2008年9月に書き込んだレビューを繰り返す事になりますが、NYPOでマーラー交響曲を大半録り終えたバーンスタインはスランプ気味だったのですが1967年突然にVPOとのセッション(録音は1966年)でのマーラー「大地の歌」国内リリースには驚きました。CBS〜DECCAとの間でVPO、バーンスタインの双方乗り入れが行なわれCBS側は「ファルスタッフ」制作、DECCAはこの「大地の歌」とモーツアルト交響曲・ピアノ協奏曲制作であったわけですが当時としては画期的なことでした。曲は既に初演者ワルターによる(VPO)名盤があったのですが人生の無常観、寂寥感を李白詩に織り込めマーラーの自白的なものをテノール、バリトン交互に全6楽章を歌い上げるもので、一番格好のついた第1楽章でのテノール・キング、纏まりの悪い終楽章を抑制の効いたバリトン・ディスカーウが印象的に導き、そして中国5音階的楽章・録音とバーンスタインのヨーロッパデビュー盤は最高に新鮮でした !演奏タイムは@8’29A11’21B3’09C8’09D4’40E31’00とワルター盤と比べますと第2、4、6楽章が少し長めなのかなぁという感じです。なお、バーンスタインは後年1972年IPOと独唱者に(あのクレンペラーとの名演が忘れられない)クリスタ・ルードヴィッヒとルネ・コロを迎え再録しておりそのタイムを参考までにメモしますと@8’28A10’05B2’54C7’29D4’05E30’09と数字だけは結果論ですがワルター盤に近づきました。それはさておき本演奏盤は若い頃の思い出詰まる最高ランクのものであります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1969年の録音というからもう40年以上経っている演奏ですがいまだにLPなりCDがあるという事はある程度の需要があるのでしょう・・・・私は特に業務上BGMなどに必要かなとは思っております。ランパル、ラスキーヌと言えばモーツァルトの若干押しの強いフルート&ハープ協奏曲の演奏が浮かんで来ます。本盤は日本の旋律を(矢代プロ編曲で)フルートとハープで表そう、しかも大演奏家による演奏という企画物なのですがその目的さえ理解する前提ならばマァこんなものでしょう。旋律重視で考えると演奏時間7’23を要する宮城道雄の「春の海」が10曲余の中では「歌詞」が通常過ぎらない為一番スンナリと受け入れ易かったです。同じ7分程度の「さくらさくら」はやはり歌詞を知っている事やその他演奏自体の展開でいかにも情緒が外国演奏家が演奏しているという感じで違和感がつきまといました。他のもう少し短い曲も演奏が豪華過ぎて似たり寄ったりのイメージ。ここは先にも触れた様な「割り切り」が聴く者には必要になってくると思われます。又、そうした違和感を楽しむくらいでどうでしょうか・・・。ランパルは他にも日本のメロディを吹き込んでいましたが私は「春の海」に関してはアニー・ダルコのピアノ伴奏によるLP盤を以前聴いていました・・・やはり「春の海」は馴染み易かった様です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/01/17
0 people agree with this review 2010/01/16
プレートルは今年ニュー・イヤー・コンサートで一昨年に続いて元気な姿を見せてくれました。このプーランクを録った頃1980年以前の若い頃は何かボクサーの様な闘技家の容貌で人間って段々マイルドになって行くのですね。さて、プーランクと言えばプレートルと連想するくらいこの作曲家のフランスそれもそんなに一流に洒落てはおらず何かその軽妙なユーモア感でホッとさせる音楽を見事に再現させてくれます。私は声楽も挿入されるバレエ音楽「牝鹿」(演奏タイムは序曲3’27、ロンドー・舞踏歌・アダージェツト・遊戯が続けて15’16そしてラグ-マズルカ・アンダンティーノ・小舞踏歌・フィナーレを続けて15’09)とマルグリット・ロン讃よりの牧歌(3’11)、ジャンヌの扇よりのパストゥレル(2’16)、カンプラへの花輪よりプロヴァンスの水夫の踊り(1’33)の入った一枚もので聴いており本盤での他の曲・・・有名な曲なのにまだ聴いておりませんがとにかくプレートルはプーランクに関しては他の追随を許さないですね。独特のセンスがあるのでしょう。そしてオーケストラが流石なんでもよくこなすPHOだからなのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
ミュンシュは幻想交響曲同様このフランクの交響曲を何度も録音しており本盤は1945年パリ音楽院との録音で他に知られているのは一番手に入り易い1957年BSO、そして逆に入りにくい1957年FRO、1966年RPO、1967年CPOなどといろいろありますがこうして見ますと1945年の本演奏が飛びぬけて古いものとなっています。演奏タイムは@16’11A8’49B9’38で先の1957年BSO演奏盤が@16’59A9’27B10’17と比べれば少し短いか・・という感じですが他の演奏家との比較で申しますと圧倒的に早い演奏になっております。聴いてみると流石録音は古いのですが第1楽章からこの曲の何か大きな生物が蠢くような不気味さが印象的・・・というのは途中結構スピードアップの箇所もありこの不気味な鼓動と対象的で例えばこの楽章循環主題を最後堂々とうたいあげて終わる手前追い込む際の手際などが大変速い感じがしました。起伏ある第2楽章や金管群が活躍する第3楽章のみなぎる気迫はミュンシュの後年録ったブラームス交響曲を思い出させます・・・ミュンシュのそこが良い処なんですね。他の曲、交響的変奏曲(16’09)ではあの往年の名映画「逢い引き」のBGMでラフマニノフを弾いていたE.ジョイスが交響曲と通じる循環主題を繰り広げています。私の聴いた盤では意表をつくムチ音で開始されるラヴェルのピアノ協奏曲(N.Hシュヴァイツァーのピアノで1949年録音、@8’17A9’14B4’13)がカップリングされていました(この曲の第3楽章を聴くとコジラの逆襲テーマ曲を思い出します)。本盤の収録内容での他の曲は未聴ですのでOKランクとしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/01/15
スヴェトラーノフが珍しくPHOを振った演奏盤で1977年の録音です。「四季」は私も好きな曲で中の幾つかの曲はよく昔TVニュースのBGMにも使われていました。既にある大阪府の方のレビューを引き継きますとアンセルメ盤「四季」の演奏タイム@9’47A5’29B11’11C9’30 に比しこのスヴェトラーノフ盤は@10’38A5’28B12’29C12’30と全体少しゆったり目で演奏も 通常彼がよく振るロシアのオーケストラとの力任せの演奏とは違ったPHOだからこそ出てくる情感ニュアンスが伝わって来ます。彼は周知の通り作曲もしておりその作品を確かTVでも聴いたのですが中々分り易いしかもそれこそ情感ある作品に仕上がっていたのを記憶しております、単に行け行けドンドン戦車演奏イメージを払拭させる演奏であります。演奏会用ワルツもアンセルメが(1)8’18、(2)8’23であったのに比べ(1)9’38、(2)9’19とこれ又ゆったり目であることは先の大阪府の方のレビュー通りであります。私も曲の好みを加味して最高ランクにしておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
3 people agree with this review 2010/01/15
今日は門松がとれる日、とっくにお屠蘇気分も抜けているのですがこの二週間の間に音楽家関連で余り嬉しくないニュースが届きました。一つはウィーンのニュー・イヤー・コンサートを始めたクラウスの弟子のスイトナーが亡くなったことです。彼は1970年代から1980年後半までNHKSOなどを振ってその真摯な人柄は楽員を魅了したらしい、時にはウィンナ・ワルツも手ほどきしたと聞きます。1990年に入って体調悪く演奏活動から遠ざかり次第に忘れられた存在になっていったけれど名演CDは数々残っており私は彼の演奏するシューベルト、モーツァルトが気に入って時々聴いておりました。そのスイトナーが先日亡くなった・・・享年87歳・・・というニュース(今年のニュー・イヤー・コンサートはほぼ同世代のプレートルが2008年に次ぐ二回目のコンサート登場ということで85歳の同コンサート指揮は最高齢に近いのでは?)。もう一つのニュースは2002年の同コンサートで指揮をとった小澤征爾が病気療養の為あと半年残っていたVPOとの契約履行を断念せざるを得なくなったことです。あのコンサートで最後の方で楽員や彼が代わるがわり色んな各国語で新年挨拶をしそして例のラデツキー行進曲へと・・・今思えばもう懐かしい部類に入ってしまいました、小澤の回復をとにかく待ちましょう・・・再び元気な姿で「東洋人が西洋音楽にどのくらい通じるか」のテーマを続けて欲しいです・・・。前書きが長くなりましたがボスコフスキーはほぼクラウスの後を受けてこのコンサートを1955年から1979年まで実に25回も振ったというのですから凄いです、その彼がVPOを振った1960年代後半の録音(ニュー・イヤー・コンサートの事前セッション?)であるウィンナ・ワルツ集での例えば本盤カタログタイトルの「皇帝円舞曲」とVPO定年後彼が没年まで振る事が多かったある意味生粋のシュトラウス音楽演奏専門団体であるVJSOとの1981年録音の「皇帝円舞曲」は演奏タイムこそ10’10と全く同じでありますがVJSOとの演奏はもっと洒落っぽさというか気楽さというか愉悦感がある様に思えVPOのCMという重責から定年退団を経た・・後は第二の人生とばかりに生粋ウィーン魂の更なる開花であるような演奏です。クラウスの演奏とともに長く残しておきたい演奏です、素晴らしいです。
3 people agree with this review
2 people agree with this review 2010/01/14
カルミニョーラは1997年にモーツァルト・ヴァイオリン協奏曲集を収録していましたがそれから10年後2007年何かと過去関係もあったアバドとの共演で本盤演奏が収録されたものです。オーケストラはアバドが2004年設立したOMで若々しい躍動感溢れる音を放ってヴィブラートを抑制したピリオド奏法でバックサポートしております。カルミニョーラは最近自ら設立に係わったヴェニス・バロックOといろいろ新しい企画物をリリースしているのですが以前の曲芸的「四季」で馴染みの中堅演奏家でこのモーツァルトではどんな速いパッセージでも曲芸という印象よりキチッと決めてくれる充実した印象のソロを務めており更にある爽快感も伴っております。ジャケットで見るアバドも老いたりとは言え元々爽快な演奏が持ち味だけに合っているようです。演奏タイムは第1番@6’55A7’17B4’56、第2番@7’33A6’07B3’52、第3番@8’32A5’59B5’58、第4番@7’52A5’13B6’30、第5番@8’45A7’50B7’37そしてヴァスキエヴッチとの協奏交響曲は@12’22A9’07B6’02と全体にアップテンポな演奏でありますが決して性急な感じはありません。第5番の第3楽章・・例のトルコ風の楽章など聴いても上滑りも技術一辺倒にも走っていない事が好感が持てます。なお、本演奏でのカデンツァはカルミニョーラの師F.グッリのものを多く採用しているとメモにはあります。一気に聴くとややワンパターンな感じも時にはしましたが素晴らしい演奏と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
2 people agree with this review
0 people agree with this review 2010/01/14
ヌヴーのブラームス協奏曲は評判高く私も聴きたいと思って一般に手に入り易い1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックのライブものと本演奏1946年ドブロウエン指揮PHO(本盤もう一つの曲ショーソンでもバックを演奏しているこのオーケストラは当時設立後間もない頃であります・・・・今年2010年もうすぐ来日公演がありますね)バックのスタジオ録音のものと迷ったのですが(迷わず両方という程ではありませんでした)曲の組み合わせ、自分の他のライブラリー在庫やらで本演奏即ち後者の演奏盤をHMV購入しました。ヌヴーには他に何れもライブ録音で1948年デゾルミエール指揮FNOバックのもの、1949年ドラティ指揮HROバックのものがあるようですが彼女が1949年航空機事故でピアニストの弟と共に亡くなった事が残された彼女の諸演奏記録価値を感傷も手伝って増していった様です。さてこのブラームス、演奏タイムは@21’25A9’06B7’42となっており1948年イッセルシュテット指揮RHSOバックの@22’08A9’40B7’55よりやや性急な感じがし、演奏もヌヴーの特色である集中力、気迫さも充分であります。第1楽章オーケストラの前奏がありヴァイオリンがもう待てないと思うほどせっかちに入りパッセージを飛びぬける処などは本演奏独特であります。本演奏はスタジオ録音だけに逆に少し雰囲気的に高いテンション一本調子な処やバックの管楽器に頑張ってもらいたかったと感ずる部分もなきにしもあらずでした。もう一曲のやはり1946年収録のショーソの方は聴いておりませんのでOKランク以上確保と当面させて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
Back to Top