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Review List of DJもちお 

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     2021/04/25

    10年以上増収増益を続けるワークマン成長の旗振り役となった著者によるワークマン式経営の紹介。本書で紹介されているワークマンの強みを列挙していくと、分かりやすい価格設定、滞在時間が極めて短い顧客層、アパレル業界の半分程度しかない粗利益率と値下げせずに翌年度へ繰り越す展開による在庫ロスの削減、異常に低い管理職の離職率、従業員全員でエクセル分析を行うデータとの向き合い方、直営店がごくわずかで加盟店の店舗経営年数の長さという形になり、オンリーワン企業なのもよく分かる一冊。

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     2021/04/25

    気がついたら生活に欠かせない会社になったアマゾン。何が収益源で何に投資しているか、そこから今後の世の中がどうなるかも少し分かるようになる本である。圧倒的な品揃えに低価格、それを最速で配達できる物流網と小売業者としての存在感が大きいが、実は利益はAWSで稼いでる事業構造。稼いだキャッシュフローは物流とテクノロジーに惜しみなくつぎ込む執念。一度体験すると、離れることが難しい顧客体験。それらの背景にあるジェフベソズのパーソナリティ。もはや巨大帝国化してどんな業種でも競合する可能性がある点も面白い。

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     2021/04/25

    少なくとも株価からみたら、アメリカのメガテック4社の時価総額が東証一部総額を上回ったり、時代はメガテック企業のものとなった。その一方、自国の巨大市場と一党独裁政治との関係を基礎に中国のメガテック企業も名前をよく聞くようになった。アメリカの4社を並行で語るものは多いが、中国の4社も並列で語る視点は少ない。が、11億人の巨大市場を基盤とする百度、アリババ、テンセント、ファーウェイもメガテック企業として比較しないことには世の中のことはよく分からない。アマゾンが顧客第一主義を掲げる一方で顧客にならない層を切り捨てるのに対し、アリババは零細商店を助ける観点からサービスを提供したり、Googleと百度は広告収入一本槍だったりと同じような業態でも収益源が同じだったり違ったり、AI技術を基礎に自動運転や医療、スマートシティみたいな応用形はそれぞれの企業がぶつかり合うという点も面白い。

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     2021/04/25

    ピッツバーグといえば、NFLであり、NHLであり、MLBはあくまでおまけの存在であった。20年間シーズン勝ち越しなし、となればそれも当然でそんなチームがワールドシリーズに出るまでの軌跡を描いた一冊である。パイレーツがやったことは、ビッグデータの入手が可能となったことで改めて実行可能となった、極端な守備シフト、フレーミング技術の高い捕手を格安で獲得すること、内角ツーシームの多用によるゴロの増加である。何をやっても勝てそうになかったからこそ、GMとコーチ陣は腹をくくり、データ分析官に完全に従い、それが結果に結実して2013年から3年連続でワイルドカード枠に入り込むということになった。そして、パイレーツの取った極端な守備シフトとゴロの増加に対応するために出てきた戦略がフライボール革命である。フライボール革命に対してはインコース高めの直球とアウトコースの出し入れという配球に進化していくが、それはまた別の話。マネーボールと同じかそれ以上に、それぞれの登場人物たちの過去や葛藤が楽しめる素敵な一冊だ。

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     2021/04/25

    2021年3月期の郵政グループの決算において、上場直前の大型投資として実行した豪トール社の事業売却及びこれに伴う損失が700億円ほど計上されると報道された。当初の投資が5000億円ほどであったので、21年3月期以前に実施済みの損失と合わせて5000億円のほぼ全額が損失となった。経営自由の原則のもと、ビジネスの成功失敗は運みたいなもので経営責任は適切な意思決定がなされたどうかによる。この点がもはやうやむやになっており、日本のダメな大企業の典型のような形が今の日本郵政グループである。
    著者は郵政民営化のスキームを構築した郵政民営化の第一人者である。郵政民営化は民主党政権下で当初と異なる形に変えられ、なんと株式上場を実現した。当初案では4つの事業会社でユニバーサルサービスは郵便事業だけに持たせ、銀行事業と保険事業は完全な民営化。この両事業は規模が大きいものの、収益性が高い商品サービスがなく、民営化による合理化を期待する形である。そして、郵便局事業は不動産事業として、kitteのような一等地の立地を活用しつつ、かんぽの宿を一括して売却と4つの事業会社はかなりいい線をいっていたはず。これを実現できなかった既得権層である官僚の抵抗と異様な多さを誇る特殊法人、政府系金融機関の現実を改めて知るとともに、まだまだ日本はスリム化できるということも分かる一冊。

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     2021/04/25

    タイトルから分かる通り、自動運転が実用化に向けて走り始めたとき、自動車業界はどうなっていくかを語ることが流行っていた。いや、2021年の今でも流行っている。そこで、テクノロジー企業の代表格であり、自動運転を積極的にアピールしているグーグルの動向を分析し、自動車業界がどのようになっていくかを予測している。スマートフォンの成長の過程で単なる電話からネットワークを形成し金融決済機能までを1つの経済として成立させつつあるように、自動車は単なるハードから社会インフラへと変わらざるを得ず、どの企業も社会インフラ構築を目指すこととなる。実際、トヨタは明確に自動車会社からの脱却を明言し、モビリティカンパニーとしてスマートシティの建設を重点政策としている。また、本書で着目すべき点は経営指標の観点から、日本企業はトヨタをベンチマークとすべきではないと指摘したことだ。これは今後の競争先がgoogleに代表されるテクノロジー企業となれば利益率の桁がまったく違うし、ビジネスモデルが変わるとそれまでの美点が弱点になることも多いからだ。さらにエネルギー関係の話も本書では含まれているが、風呂敷が大きく広がり、これは正直googleというよりも米国のエネルギーの需給関係なんかも踏まえての議論のほうが深い話になりそうだ。いずれにせよ、読み応えたっぷり、かつ、大きな方向性としては全く外れていない本書は自動車関係者必読であろう。

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     2021/04/25

    福野礼一郎が開拓した技術論よりの自動車評論の第一弾。沢村氏のクルマ評を読むと、ブレーキの位置がいつも気になり、設計者のシート位置の設定にメーターの配色が他人のクルマでもレンタカーでも気になるというご利益もある。
    我々がなけなしのお金をはたいて愛車を買う以上、あくまで消費者の観点でお金を払う価値があるか、また自動車評論家の先達達がガイジン万歳、白人様エラいをほのめかすのに対し、あくまで中立な観点で批評する視点の確かさは美しいともいえる。
    本書の見所はPSAの右ハンドルに対する辛辣な評価(38頁を参照されたし)、スズキの車作りに対する客観的な評価であろう。
    まともな車選びをしたい皆様には是非、ご一読をオススメいたします。後悔しないこと間違いなしです。

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     2021/04/25

    元官僚の2人が菅政権下で実現しそうな項目を挙げる一冊。電波の解放、行政のデジタル化、GIGAスクール構想にオンライン診療の実施等一部は実現しつつあるものもある。官僚の人事制度に関する報道のおかしさの指摘や安倍政権下で規制緩和がどうして進まなくなってしまったかも当事者として記載されている。今後、どれくらい実現ができるかも楽しみ。

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     2021/04/18

    サブスク全盛の現在でまだ見ぬ名曲と出会いのは逆に難しい。その点、こういう本から新たな出会いを見つけるというのは1つの手である。この本はメタル評論の一線の評者たちが、100のバンド・ミュージシャンについて解説する構成となっており、ブラックサバスやジューダスプリーストのような70年代のものから、LAメタル、グランジ、スラッシュメタル、さらにはコーンやリンキンパークのようなラウド系まで幅広くバンド・ミュージシャンが選ばれている。適当なページを開いて、youtubeなりspotifyなりで聴いてみるのも面白い。

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     2021/04/18

    本書の著者の一人、野口旭氏が日銀副総裁の就任ということで2021年に再読。これはその20年前に経済低迷にあえぐ日本の打開策としてしきりにいわれていた構造改革論、すなわち、当時の日本の制度を改革することによりこの低迷を打開しようという主張に対して、日本の経済低迷の理由が総需要不足によることから、適切なマクロ経済政策で対応すべきであると反論をしていく一冊である。本書の議論の半分くらいはああ昔はそういう議論もあったねと懐かしい感じもあるが、議論の根幹の総需要不足に対する金融緩和と財政支出の両輪は今も必要である。

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     2021/04/18

    本書のもととなるメルマガでは映画評論家である著者が日本映画のあまりの本数の多さゆえに誰も文字通り映画を観ていない(観ることができない)のではないかとの問題意識のもと、ありとあらゆる映画を観ようとする記録となっている。本書は2019年から2020年の公開作品が対象となっているが、新型コロナウイルスが流行する前は2.5次元映画が流行る傾向にあったが、接触が難しくなった現状は廃れていく一方、町おこし映画は相変わらずの勢い、しかも、群馬県の町おこし映画では地元からの資金調達と地元住民の出演等と映画を撮りたい人たちがマッチングし、1つの円環が完成していることが本書で分かった。さらに、大阪では皆が知っているマダムシンコの伝説の映画も収録されているが、この批評を読むだけで伝説となる理由もよく分かる。1年に1度は書籍で読みたい、誰も観ない映画集。

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     2021/04/16

    世間をにぎわせたオリンパス事件は著者のFACTAでの記事が発端だった。著者に国内三社の買収時の異常な取引価格の情報がもたらされてから、会社・社会の反応を克明に描いていくが、実はここら辺の話はウッドフォード氏の著書のほうが圧倒的に面白い。著者も後半で指摘しているとおり、事件の全容はそれとなく誤魔化され、それぞれの関係者の処分もうやむやとなった。その忸怩たる思いも伝わる一冊。

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     2021/04/11

    タイトルから想像すると、PCR検査が少ないや国境を閉鎖するのが遅れたのような日本の防疫体制の弱さを指摘するようなことが書かれていると思って読むと、感染症対策の歴史から始まり、WHOにおける米中のポジションの変化、米国CDCの現在にワクチン開発競争に新型コロナの発生日はいつかにいたるまでスケールの大きな本である。日本の防疫体制として、BL4という最高レベルの感染症に対する施設がなかったこと、であるがゆえに入院するものの退院ができないという恐ろしい現実があったこと、長崎にBL4対応の病院ができたときも反対一辺倒であったことも知らなかったし、2014年のエボラ出血熱に対する国内の動きと世界の動きが実は今回のコロナウイルスに対する予行のような結果にもなっていることも知っておくべき。当然のごとく、本書ではPCR至上主義とアビガン信仰には手厳しい評価を下している。感染症をめぐる諸事情も理解できる一冊。

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     2021/04/10

    izukoの実証実験から本格的な導入までの悪戦苦闘を当事者が描いた一冊。次から次へと問題が起こり、それをなんとか対処していく様子を面白く、読ませてくれる。伊豆・下田でのMaaS導入にあたり、観光の観点とそれ以上に大事な地元の観点からいかに導入を進めていくかが成功の鍵であり、MaaSの難しさが伝わる。

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     2021/04/10

    ゴーン事件に関する書籍はほぼすべて日産=経済産業省=検察の視点から描かれたものであり、それらの書籍を読み終わった後のカルロス・ゴーンに対する印象といえば、かつての英雄もコストカットをしただけの代物であり、その後は権力にものをいわせて日産の私物化、ルノーとの合併をめぐるフランス政府との権力争いに終始したという印象しか残らないが、本書は検察の論点とカルロス・ゴーン本人の主張を照らし合わせて、検察の主張のおかしさを指摘する一冊となっている。この本の主張もそれなりに正当性はあるものの、日産ルノーの低迷に関してはこの人がトップと大した仕事をしていないのも確かではあるし、ゴーン批判本とこの本の間に真実はありということも分かる一冊。

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