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0 people agree with this review 2023/05/20
一聴するとごく普通水準の演奏のように聴こえるが、深刻になり過ぎずに作曲家の救いがたい孤独感や寂寥感を歌心に包んでいる演奏である。第一ヴァイオリンの音色、歌い方に感心するとともに音楽の流れが実にスムーズで2回も最後まで聴いてしまった。演奏時間の長い本曲を退屈することなく歌心に満ちた優れた演奏である。最近購入してよかったと思ったCDの1枚である。
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0 people agree with this review 2023/05/18
16番が実に素晴らしい。深く切り込んでしかも厳しすぎず、バリリsq、アルバンベルクsq、スメタナsq、ズスケsqなどより心に響く演奏である。15種以上聴いているが、私のベストはSP復刻のブッシュsqで抒情楽章の素晴らしさは神品に値すると思っている。他のすべての演奏はメロディを追いかけ過ぎている、このジュリアードSQもその感があるが他の演奏団体より響きの深さで勝っている。
日本盤より音は良いので、パイヤールを聴くならこの輸入CDを求めると良いだろう。演奏は軽く明るいがもう少ししっとりとしたニュアンスが欲しい。初めから終わりまで同じ音色で変化に乏しいように感じる。ラスキーヌなら古いモノラル録音の演奏のほうがはるかに素晴らしく、それは天上からハープのきらめきがおりてくるようである。
有名なヴィオッティの22番がステレオではベストの演奏かもしれない。明るく伸びやかで懐かしいロマンの香りが十分表現されている。ボべスコやグリュミオよりずっと良い。わたしのベストは、モノラルながらデ・ヴィートの演奏であるが、、、。
フランクのソナタは現在13種持っているが、その中でこの樫本の演奏も私には十分存在価値がある。引き締まった音にニュアンスが豊富で聴きごたえがある。チョン・キョンファの新録音と共に時に取り出して聴くことが多く、またタシュナーのモノラル盤、オイストラフのメロディア盤と共に魅力的な大進の演奏であり、ヴァイオリンの響きに現代的な新しい感覚を感じる。グリークも素晴らしい。
2 people agree with this review 2023/05/18
オーストリアというよりドイツ的な重厚な響きであり、その響きに硬さがあり、聴いていて退屈な部分が多く気持ちがイマイチ乗っていかない。ということで私の評価は良いとは言えない。ベーム・ウィーンフィルの柔らかい響きの中にニュアンスに富んだ演奏のほうが好きである、またワルターの暖かく大きい表現のほうが好ましいと思う。ここでのブロムシュテットは真面目さがマイナスとなって音楽の面白みに欠ける。
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0 people agree with this review 2023/05/17
フィリップス時代のインバルはあまり好きではなかったが、デノンーコロムビアに移ってからのインバルは腰が据わった演奏で内容も伴って好ましく思いかなり聴いた。浮ついたところがなく響きも美しく神経が通っている感じで、何より聴いていて演奏にある種の重みが感じられるところが良いと思う。ベートーヴェンやブルックナー、ブラームス、マーラーなどの重い曲がレパートリーになっているが、どこか不釣り合いのような気もするがハイドン、モーツァルトも聴いてみたいと思う。
ステレオ初期の(悲愴)の名演奏であり、マルティノンの録音の中でもベスト3に入れても良いだろう。流石に今となっては録音の古さを感じさせるが演奏自体は変わりなく良いと思う。ケルテス・ウィーンフィルの(新世界)並みの録音であれば今ももっと評価されたであろうが、美しく深い演奏であることに変わりはない。
0 people agree with this review 2023/05/15
DGのモノラル8枚組で持っているが、本CDはキングかポリドール発売CDなので当然音質や音色が違うはずである。本当はこのCDを聴きたいのだが、それも34番の第二楽章のアンダンテだけという狭い心である。DG盤で聴く限り、音も演奏もまろやかでテンポも落ち着いているが、落ち着きすぎという気もしなくはない。BPOの演奏と比べると古き良き時代のモーツァルトという感じで力強さや覇気に欠ける気もする。BPOとの演奏のほうが音に力強さがあり響きが重厚で積極的であるが、こちらは当然ウィーンフィルの美しさがありそれがすべてという感じである。これがステレオでないのがまことに残念。ウィーンフィルとの、ムーティとレヴァインの演奏は敬遠、余談でした。
0 people agree with this review 2023/05/14
聴く前にSPコードを細めのものに換えたら、実に味気なく物足りない音と演奏になったので、同じ種の元の太めのコードに戻したら、音の厚み、輝きがぐっと増し演奏も別物かと思うぐらい良くなった。ステレオだがやや古さを感じさせ、私はこの位の音質なら不満はないが、音に厳しい人は避けるかもしれない。3曲ともに演奏は重厚でその分内容が詰まっており聴きごたえがある。これでもう少し音がすっきり美しければ名演と言えるだろう。好きな34番はセッション録音のDG盤と演奏はあまり変わりはないが、聴きやすい音の点でDG盤を採りたい。これがウィーンフィル(モノラル録音のCDは所持)のステレオならと、つい思ってしまう。ベト2番も充実した演奏であるが、私はストラヴィンスキーの演奏に最も魅かれた。
0 people agree with this review 2023/05/12
ElBashaははじめて聴くのではっきりしたことは言えないが、ピアノの音はあたたかく柔らかい感じである。強い音より弱音に魅かれる。しかし、最近聴いたトマッシュに似てどこか物足りなさも感じる。アルゲリッチやアシュケナージに比べると響きの切れやスケール感に欠けるようだ。こういう温和な響きのショパンを好む人もいるだろうが、私としては、フランソワやアルゲリッチのような繊細で微妙なニュアンスと音の切れが欲しいと思う。
0 people agree with this review 2023/05/11
ハイドン変奏曲のみのレヴュー。ALT077/8の同曲での音と比べてみた。SBTのほうが素直で自然で音の抜けも良い。ウィーンフィルの弦の艶っぽさはALTのほうがあるように思うが音が厚くどこか音を加工している感じがする。私の低級な装置では聴きやすいのはこのTESTAMENT盤である。交響曲1番も変奏曲も演奏は自然体で燃えすぎることもなく私は好ましく思うが、この指揮者にしては客観的に過ぎると思う人もいるかもしれない。1番は1947年11月の録音だが鑑賞に差し支えない音で聴け、音も演奏も満足しており購入して良かったと思っている。
0 people agree with this review 2023/05/10
展覧会を詩的に演奏しているCDを探しています。皆さんのレヴューを見ていると聴いてみたくなりました。現在持っているのは若きニコラス・エコノムのDGの演奏で大変気に入っています。あと、ムストネンも気にいっていました。ある程度強弱の変化があって詩情に満ちた演奏のCDが欲しいと思っています。まあ、購入して聴いてみないとわかりませんね。ボレゴリッチやアファナシェフは敬遠です。
モノラルに近いステレオだが聴きやすく鑑賞できる。ピアノ協奏曲4番はセッション録音のH・シュタインの演奏より緊張感があり高水準の演奏であるし、フランクを振っているクリュイタンスの指揮も充実して聴きごたえがある。両曲ともに正規の録音会社から発売されていれば名盤として評価されると思う。
1 people agree with this review 2023/05/09
このCDのあと多くの録音が聴けた今となってはあまり存在価値はないように思う。フルニエやデュプレ、ハレル等の名演に比べればどうしても物足りなさが残り、ミュンシュの振るオケもニュアンス不足を免れない。ただ、近隣からの苦情を覚悟してかなりの音量で聴けば満足するかも。
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