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Review List of 一人のクラシックオールドファン 

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     2010/08/28

    プッチーニには珍しい宗教曲で彼がまだ二十歳代の作品、元々宗教音楽家家系だったのですがこの作品で一応プッチーニは区切りをつけ次のステップへ移って行きました。曲は五楽章から成る合唱、オーケストラそしてT,Bの男声独唱が加わった明るいもの(グローリア・ミサなので当然!)で曲運び自体は後年見せる数々の劇的・抒情的オペラの素地が見え隠れはしますがまだ凡庸な感じの作品。2000年の録音、パッパーノ41歳頃のLSOその他を率いての演奏でイタリア的と言えば言えるでしょう。最初弦が静かなスタートをし即合唱が加わります。続く楽章は幸せな雰囲気で管、ティンパニーも派手に・・・中間部は穏やかになり静かに閉じます。そして続いてはTが朗々と謳いあげる楽章。そしてやや楷書風な合唱やフーガ的合唱が高潮気分を盛り上げます。次の楽章ではBも入ります。やや中途半端な節もありますが堂々としたり祈り的なものにしたり中々忙しい雰囲気の下最終コーナーT,Bが競演し合唱もサポートしますが〆は割りとあっさりとなっています・・・トータルタイムは44’49となっております。貴重な盤制作へのパッパーノの前向き意欲は買いたいのですが他の小曲は未聴ですのでOKランクに仮止めします。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/27

    現在廃盤なのですが最近全四曲入ったものが出るようです。私は第2,3番セットのLPで聴いています。1965年マゼールがまだ35歳頃の演奏で演奏スタイルとしては最近のこれらの曲の演奏スタイルとは異なって古めかしく感ずる方もおられるかもしれませんが当時初めて聴いた時はマゼールの溌剌としたチェレンジングな攻め方が大変新鮮に映りました。今でも盤を取り出して聴きますが決して飽きさせないしかも往年のスタイル(オーケストラはBRSO)であることに安らぎを覚えてしまいます。演奏タイムは第2番@7’27A1’16B2’15C2’42D3’16E1’28F1’22であり第3番は@8’00A4’27B3’10C1’27D2’34でありどちらも特に第1曲目の「序曲」が近年の様にせかせかしないアプローチが素晴らしいです。マゼールはこの時期バッハの宗教曲なども録って意欲的な時期でもありました。後年は何か無難さが先行し勝ちな演奏になって他の演奏家との比較で寂しい存在とはなって「旬」時期というのも中々難しいものと感じております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/26

    朝比奈の最後の録音演奏盤でそれもブルックナー交響曲第9番と舞台は充分であります。1954年当時の関西交響楽団を指揮して以来朝比奈は結局この曲を本2001年分を含め29回振っている記録が解説書に載っています(因みに第7番は1967年〜2001年で41回、第8番は1971年〜2001年で35回)。さて、本盤演奏やはり93歳という高齢は彼自身の体力限界にとっては勿論オーケストラ大フィルにとってもついて行く上でしんどかったでありましょう。演奏タイムは@27’13A11’16B23’30と最終楽章は過去の演奏盤よりは拍手分を考慮しても少し短くなっているようであります(1976年大フィル@26’50A11’27B26’38、1980年新日本フィル@27’28A10’47B28’18、1993年東響@26’29A11’46B25’49、1995年大フィル@26’56A11’47B24’31、2000年NHKSO@27’31A11’19B27’28)。第1楽章妙に静けさを伴ったホルンから重々しくテーマが紡ぎ出されます。充分ひっぱる処も丁寧でゆったり目なのは演奏そのものなのか体力なのか私などには分からない部分もあるのですがそれは縦線の不合、テンポのダラケに現れるのはある意味仕方ないことであります。それでもクライマックスへは例のブルックナーアプローチを経てしっかり踏みしめています。続くスケルツォ、底力を感じさせヤワな処はありません。トリオ部分では結構歌ってはいますがこの楽章やや曖昧さは残りました。いよいよ最終楽章・・・トウィッティ全奏では宇宙をそして安らぎの神秘性はあるのですがやや雑な演奏になつてしまいました。いずれにしても朝比奈は万感迫り過去を振り返る滔々と流れる時間でもあったのでしょう。朝比奈のラスト第8番演奏盤でも書き込んだのですが第9番でも私は山本周五郎の「虚空遍歴」の文「人間の一生で、死ぬときほど美しく荘厳なものはない。それはたぶん、その人間が完成する瞬間だからであろう。・・・中略・・・生きている限りはその匂いは付いてまわるが、死ぬ瞬間にそれらは停止する。そこにはもう不安定なものはなにもない、それぞれの善悪、美醜をひっくるめた一個の人間として完成するのだ」を引用したくなりました。素晴らしいランク盤であります。私は震災年の1995年盤と共に手元に置いております。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/25

    シャイー一連のブラームス交響曲シリーズの一つで本盤第1番は1987年シャイー34歳頃ACOを振っての録音です。演奏タイムは@17’46A9’17B4’49C16’47であり第1楽章は反復演奏されたものです。シャイーらしいというかイタリア系指揮者という先入観か旋律を上手く引き出して運んで行きます。第1楽章やや明るいトーンで出だしでティンパニーの扱いが特徴的に聴けます。展開部、先述のように反復されているせいなのかややノッペリ感が覆う時がありますが最高潮への足がかりは実に演出充分。第2楽章はやや肌理の細かさに物足りなさを感じました。第3楽章ACOの美しい弦がよく歌いせわしさもよく表現されています。最終楽章もACOの良さが焦らしながら核心に迫ります。充分なホルンの響きはやや違和感というかオーバー気味なのはイタリア系指揮所以? あの主テーマも隅ずみまでたっぷり流れます。クライマックスへの方向性は素直でありファンファーレも大袈裟で終盤も枠一杯弾ききりそういった豊潤さはこれはこれで良し!と思ってしまいます。全体から見ますとやや表面的効果を意識したようで含蓄的なものは少なくその辺りをどう聴くかでしょう。いずれにしても比較的当時若い指揮者で演奏されたという処がいい意味でも悪い意味でも現れている演奏であります。「大学祝典序曲」(タイム10’11)も派手な演奏でこれは特に抵抗感がありません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/24

    1997年MPOライブ録音(ヴァント85歳の頃)の交響曲第1番、速い出だしテンポでも第1楽章タイムトータルは14’02で平均並み。この出だしは非常&非情な厳しさが丸出し、この曲の今日通常の第一印象からは異なりマニア向け盤?展開部が少しゆったり目というのが良く言えば武骨、取りようによってはダルく聴こえるかも・・・?結局冒頭の仕掛けの割には緊迫感は抑制気味。私はこの演奏では第2楽章(9’33)が引き締まっていて気に入りました。第3楽章(4’59)、途中曲想入れ替わりの処がそう劇的ではなく自然なソフト感で進められこれはこれで納得。最終楽章(17’36拍手込み)でも先のソフト感が意外と効果的、あの主テーマも気負いはありません。ただ独特のテンポの揺らぎは時として流れを読めない迷いに陥りがちになりました。なお、NDRとの二種(1982年(タイム@13’16A8’54B4’51C16’45)、1996年(同@13’36A9’31B4’56C16’56))収録もあり何れも演奏方向は変わらず若干1982年分はタイム短め?ただ例えば第1楽章のテンポの採り方は所謂ドラマチック仕上げからすると流れがギクシャクしやはり緩やかな処でダレた印象も持つ方も?いずれにしてもヴァントの厳しい「愛想・迎合なし」に尽きるのでしょう。この偉大な交響曲を何通りも聴き慣れた方には素晴らしい切り口となるであろう演奏なのでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/23

    HMV渋谷店が昨日閉店しました。音楽情報の発信基地として約20年間その象徴でもあったわけで私なども出張の際何回か立寄った店だけに寂しい気持ちであります。主に若者の音楽利用・使用形態の変化に伴いCD生産・販売が半減した事にもよるのでしょう。HMVクラシックレビューを現在書き込んでいる身としては出来るだけ定量情報に力点を置いてサポートしたく思います。・・・・・・・さて本盤レビューに移りましょう。1977年に首席指揮者に就任したKRSOを振ったブラームス交響曲第4番(1980年録音、若杉は当時45歳頃)と「ハイドン主題変奏曲」(1981年録音)のライブ録音であります。第4番の方の演奏タイムは@13’34A11’31B6’36C10’45とやや両端楽章が丁寧に運ばれている感じがしました。演奏自体、例えば第1楽章でテンポを触ってノッペリ感を除去するとともに色合いも単調さに陥らせずいろんなラインを浮かばせ立体感を与えようとする意思が受取れます。従ってそれが全体に独特の「響き」を醸し出し所謂枯淡的味わいからは境を異としたようでもあります。この楽章それでも終結部はたっぷり溜めて力強く終わるのに私などは旧知を得た感じにもなりました。第2楽章の味わいがこの時の若杉の年齢・経歴を超えたものであるならやはり少し物足りなさは否定出来ません。最終楽章・・・これは周知のように変奏方式なのですが中々聴かせます、何か知的な若杉の面がディフォルメされたようで最終コーナーの抒情的側面こそ希薄化されてはいてもそれはそれで一つの場所を確保した演奏かと思いました・・・録音の良さも手伝ってはいますね。本楽章と同じ傾向が「ハイドン主題変奏曲」(タイム20’14)でも味わえ単品扱いではこちらの方が完成度が高く私には思えました。いずれにしても素晴らしい演奏盤です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/22

    バレンボイムにとってモーツァルトは重要なレパートリーでありビアノ協奏曲も全集ほどではありませんが何回か録っているようです。本盤は若き頃の弾き振りでのビアノ協奏曲選集で私はこの内第21番と第27番セットのLPで聴いておりましたのでこれらの感想を述べてみますね。1968年バレンボイム26歳の頃の録音(オーケストラはECO)である第21番・・・、第1楽章から割りと表情をつけた粘っこい前奏でリズムもアクセントをつけます。ピアノの方も大きくテンポが動きロマンチックなカデンツァも印象的。第2楽章もアクセントをつけながら少し重たい感じで冗長さを感じる方もいるかも・・・。メリハリつけた最終楽章ではカデンツァの繊細さが素晴らしいです。演奏タイムは@14’44A8’41B7’41となっており後年1986年BPOとの共演分@14’18A8’23B7’24とそんなに大差はありませんが室内管弦楽団の小回り感とは聴いた印象は後述の第27番同様異なっているようです。その第27番・・・1967年録音でタイムは@14’45A8’41B8’59・・・第1楽章室内管弦楽団伴奏の特徴的な感じがなだらかにスタートさせますが決して典雅という程ではありません。中間楽章はゆっくり運ばれ曲想そのものからもムード調が強いですね。最終楽章は陰影感は乏しいものの穏やかで大きな表情がついたカデンツァと対照的。なお1988年BPO録音分はタイムが@14’21A7’57B9’16と中間楽章に微妙な違いが認められます。1960年代後半から1970年代前半にかけてECOとはこれらモーツァルトのピアノ協奏曲と交響曲選集を録っていたバレンボイム自身ユダヤ系の人として過去微妙な発言をしている演奏家ですが若い頃のこの演奏も中々「若い瑞々しさ」だけでは片付けられない演奏家としての「色気」がいい意味でも悪い意味でもあるように思え一筋縄では行かない強かな二十歳代の若き姿にその後の彼の加齢の有様からは一種の憧れを持ってはおります。他の曲は聴いておりませんので今回はOK以上確保とさせて下さいね。なお、ピアノを弾いてのこの頃の演奏盤は第22番、第23番1970年クーベリックとのライブ盤や第25番1967年クレンペラーとの録音盤があるようです。指揮だけを担当したものとなると更にいろいろな録音があるようで冒頭申し上げたようにモーツァルトでのバレンボイムの位置付けを物語っているようです。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/21

    ビアノ協奏曲第21番と第27番セットのLPで聴いておりましたのでこれらの感想を述べてみますね。1968年バレンボイム(26歳の頃)がピアノ、指揮(オーケストラはECO)を兼ての第21番、第1楽章から割りと表情をつけた粘っこい前奏でリズムもアクセントをつけます。ピアノの方も大きくテンポが動きロマンチックなカデンツァも印象的。第2楽章もアクセントをつけながら少し重たい感じで冗長さを感じる方もいるかも・・・。メリハリつけた最終楽章ではカデンツァの繊細さが素晴らしいです。演奏タイムは@14’44A8’41B7’41となっており後年1986年BPOとの共演分@14’18A8’23B7’24とそんなに大差はありませんが室内管弦楽団の小回り感とは聴いた印象は後述の第27番同様異なっているようです。その第27番・・・1967年録音で同じくバレンボイム弾き振り、タイムは@14’45A8’41B8’59・・・第1楽章室内管弦楽団伴奏の特徴的な感じがなだらかにスタートさせますが決して典雅という程ではありません。中間楽章はゆっくり運ばれ曲想そのものからもムード調が強いですね。最終楽章は陰影感は乏しいものの穏やかで大きな表情がついたカデンツァと対照的。なお1988年BPO録音分はタイムが@14’21A7’57B9’16と中間楽章に微妙な違いが認められます。1960年代後半から1970年代前半にかけてECOとはこれらモーツァルトのピアノ協奏曲と交響曲選集を録っていたバレンボイム自身ユダヤ系の人として過去微妙な発言をしている演奏家ですが若い頃のこの演奏も中々「若い瑞々しさ」だけでは片付けられない演奏家としての「色気」がいい意味でも悪い意味でもあるように思え一筋縄では行かない強かな二十歳代の若き姿にその後の彼の加齢の有様からは一種の憧れを持ってはおります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/20

    シューリヒトの1950年代録音のブラームス交響曲を集めた盤ですが私はこれらの内交響曲第1番をチャイコフスキーの交響曲とのカップリングCDで聴いておりますのでその雰囲気だけお伝えいたします。何らかの参考にしていただければ幸甚・・・。1953年(シューリヒト73歳頃)SROを指揮してのライブ録音ですがシューリヒトらしさでドンドン進んで行きます。勿論シューリヒト・テンポ健在でその微妙な揺らぎも楽しめます。演奏タイムが@12’42A8’32B4’07C14’25というデータからも正直スピーディさが印象として先行してしまい勝ちになるのですがそこは要注意です。1960年代以降のあの一種淡白さはさすがまだ本演奏では聴き取れませんが彼の指揮の本質を聴き失わないようにして下さい。録音は勿論モノラルでそんなに良くはありません、しかしその迫力感は懐旧の念を持たずにおられません。残念ながら他の演奏分は未聴ですのでOKランクで仮押さえしておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/19

    シベリウス交響曲全集の本格的な録音では最初のものに相当するのではないでしょうか、1952→1953年録音と言えば昭和27年頃、私がまだ小学校に入った頃?にもうこんな充実したLPが出来上がっていたのですね。とにかくシベリウス存命中でもあった時代。本盤はアーカイヴにあった保存用LPからマスタリングされたものでモノラルながら音はマァマァ・・・シベリウスの微妙な色彩感をフルには再現するには隔たりは多少あってもエールリンクという指揮者の明快な解釈はトスカニーニやセルに相通じる演奏を繰り広げております。彼は青年期まで生国スゥーデンで勉強し実務にも携わり途中ヨーロッパ本土での活動を経てアメリカでその活動を花開かせた指揮者でこの辺りを私が聴いたCDでは大変詳しく解説書に(こういうのは今時珍しいくらい・・・)記載してありました・・・レパートリーの多彩さは需要・供給関係の他に多分論理性をもった実務重視質から起因しているのでしょう。エールリンク(本盤演奏時はまだ34歳頃の若さ!・・・正に解説書にある様に自分の能力と想像力に応じての仕事だった事と思います)がRSPOを指揮して入れたこの全集、やや通り一遍的な演奏になっているものや曲によってはもっと演出的効果も期待したい処もあるでしょうが比較的しっかり技術にサポートされよくマァあの時代にこれだけの企画が・・・と思われるほどある完成度には達していると思います。演奏自体には古さが無いストレートさが素晴らしいものと思います。各交響曲の演奏タイムを例によってメモしますね。交響曲第1番タイム@10’28A9’38B4’51C12’06、第2番タイム@9’07A13’26B5’46C13’54、第3番タイム@10’52A9’31B8’37、第4番タイム@10’57A4’21B10’22C8’30、第5番タイム@11’43A7’08B8’28、第6番タイム@7’55A5’40B3’40C9’24、第7番タイム19’57。曲にもよりますが概ねやや短めにまとめている印象はあり「引っ張り」誇張が少ない様です。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/18

    現在廃盤になっているのですがエルガーのピアノ五重奏曲についてコメント入れておきます。本演奏は1988年録音で演奏タイムは@13’39A13’17B10’49とマァマァな長さの曲で分り易い曲(スペイン風修行僧的雰囲気?)でもあります。第1楽章不安を抱えて弦が切々と入りピアノはゆっくりお出まし、展開部ではテンポアップがなされ少し単純ながらも弦とピアノの掛け合いは中々聴かせます、終結部は又元通りのイメージに。続く楽章やはりゆっくりした弦が情緒的な秋を思わせますが中程は激しさも・・・。最終楽章大きな主題は転調を重ね闊達化、未消化的な処もありますが重々しい雄弁さも・・・。面白い作品ですね。私はこのアラン・シラー/クールSQの演奏しか知らないのですが・・・。他の収録曲は未聴ですのでOKランクにとどめておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/18

    本盤は現在販売されておりませんが他の盤で求められますのでコメントしておきます。シューリヒト/VPOによるブルックナー交響曲スタジオ録音、ほぼ完璧なものとして以前から評価が高い演奏の組み合わせです。順不同で申し訳ないですが第9番から・・・本演奏は1961年録音(シューリヒト81歳!)で演奏タイムは@25’25A10’24B20’11となっています。私はLPセラフィム海外盤で聴いていました。シューリヒトという指揮者は所謂ドラマチック造りは余りしない演奏家なのか、又 彼自身何か私個人の見方で禅僧のような容貌からか・・・勿論無関係は承知で・・仕上げられた演奏はこの指揮者に言い古された枯淡というか水墨画を見る思いを抱いてしまうのも事実です。多分音の「抜け」の心地よさと明哲さと簡潔さが聴く者に作用するのでしょう。このブルックナー9番は同じVPOとの8番同様どの一音も揺るがせには出来ない出来上がりで殊にVPOのサウンドがシューリヒトの先述の芸風を逆持ち上げしている様な最高盤と思います。シューリヒトによる第9番にはいろいろなオーケストラとの共演が残されていますが同じVPOとの1955年モノラルライブ盤では演奏タイム@25’59A10’28B23’38となっていることだけメモしておきますね。次に第8番・・・1963年録音、タイム@15’34A13’59B21’44C19’42・・・他の本演奏盤で多数のレビューが書き込まれておられるようにこれも最高と思います。このスタジオ録音直前の同曲のモノラルVPOライブ盤(タイム@13’38A13’46B22’17C20’28)が別にリリースされてライブの興奮も伝わっているようですが本盤・・長大なこの曲を聴く者に飽きさせることなく比較的直截にシューリヒトならではの表現はあの先述の名演奏第9番に相通じる墨絵的悠揚さも感じさせます。特にトップの第1楽章とラスト終楽章は身を浸して聴くとクラシック音楽の凄さに新たに出会った幸せに気がつく時があります。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/17

    主に1980年(クーベリック当時66歳頃・・・)、BRSOを振って録音されたクーベリックのモーツアルトの後交響曲集・・・私は第35,36,40,41番各交響曲を聴いております・・・は何れも力まず粛々と演奏されておりしかも瑞々しさとコクが同居する名演奏と思います(私は聴いていない第38番と39番が少し録音上なのか演奏上なのか評価が低い様ではありますが・・・)。全体テンポ感が中庸でその安定感が素晴らしいのと若干聴き様によってはその音色の「甘さ」と音運びの「ダルさ」が逆にスパイス的効果をあげているように思いました。さて本盤の収録分第35番「ハフナー」は演奏タイム@5’45A9’04B3’13C4’03そして第36番「リンツ」はタイムが@10’50A7’34B3’27C5’34となっており夫々モダン楽器フル編成による最近にはない「醍醐味」さは演奏芸術のある「普遍性」を主張しているようで最高ランクに私には思えました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/16

    1955年シューリヒトがOMSを振ってのライブ録音の二曲であります。ハスキルがピアノを務めたシューマン協奏曲の方は演奏タイムが@14’11A4’52B11’31となっておりとにかく音質が比較的良く聴きやすく、東京都の方が書かれていますようにハスキルのピアノのタッチも鮮明に伝わってきているようです。モーツァルト弾きとしてその名も磐石だった頃彼女が60歳頃の録音でその割には一音一音がしっかりした運びでテンポの設定などにも気が遣われ実に味わい深い出来上がりです。カデンツァも聴かせ処のポイント押えですね。一方第1楽章のゆっくりした管の入りなどは当時シューリヒトはすでに75歳頃にもかかわらず最晩年の墨絵の世界のように渋い美しさである60年代とは趣きを異としたものです。テンポ感はフリーで第2楽章も前後を早めにし中間部は抒情的に扱って対比感を出し最終楽章の盛り上げがそのまま聴衆反応に反映しております。「運命」交響曲の方はタイムが@7’41A9’49B5’14C8’46と反復部分の有無を考慮しますとマァマァといった感じです。アクセントや陰影の付け方の独特な処は最晩年並みにもうかがえますが、展開部や再現部でのテンポの「いじり」はやや恣意性の大なる印象がありますね。例えば、第3楽章の終結部から第4楽章に向けての段階での著しいテンポのダウンや、終楽章ではゆったり歌い上げられる冒頭テーマから一転テンポが超快速に変わって・・・。終結部の一歩手前のすさまじさでのシューリヒトはもはや水墨画の世界ではありません。ライブならではと言えるでしょう。(タイムについては盤により多少異なる場合があります。)

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     2010/08/15

    我々の年代ではマタイパッションと言うと大概のクレンペラーか厳格のリヒター盤が相場でしたが四大宗教曲を収録したミュンヒンガー盤も後発?ながらLPからの感想のみですが味のある位置を占めて奮戦していたように記憶しています。たヾ彼のヨハネパッションでも述べますが個人的好みから少年合唱隊採用(何も彼の盤だけではなくその他も)の響きに100%肯く気にならず如何にミュンヒンガーファンとは言え「最高点」は残念ながら、演奏は素晴らしいのですが・・・あくまで「好み」の問題です・・・ミュンヒンガー(本盤演奏録音時推定49歳)のバッハ・マタイ受難曲は1964年に録音(演奏時間約197分)されたもの。どうしてもクレンペラー盤(1961年収録、約225分)やリヒター盤(1958年収録、約197分)と我々の世代は比較してしまいますがお互いスタンスが異なるのですからその違いは止むを得ない事だし私たちは夫々を聴く時間があるだけ幸せなのでしょう。クレンペラー盤のような懐の奥深い雄大さとかリヒター盤に聴く緊張感の厳しさといったものとは異なり比較的暖かさが伝わる・・・そうですね、情緒的にはホッとさせる演奏かと思います。この頃のミュンヒンガーはもうかつてのガチガチのスタイルから変化をしつつある経過的な時期だけに多分ミュンヒンガーも演奏録音当時当然先の二大名演を知っており、さりとて特別に奇異な事が出来る性格でもないので彼が本来持っているものを充分ひきだした結果のものでしょう。歌手陣も語り手のピアーズが時としては上ずり気味に聞こえるのは彼らしく、プライ、アメリング、ヘフゲン、クラウゼそして2年後事故で亡くなるヴァンダーリッヒと一同やヽ明るめなのが良いと思います。合唱は少年聖歌隊を前面に出したものなのでバラツキは仕方ないとして好みは分れる処ですね。一時はバッハ四大宗教曲演奏盤のトップクラスにも名を連ねたミュンヒンガーの長く今後も評価高いものとして残るべきものと私は思います。このマタイパッションでは少しサンプリングでタイムデータ的な処に触れましょう。リヒター盤との比較タイムで行きましょう(曲番はミュンヒンガー盤によるもの)・・・。第1曲合唱「来なさい、娘たち、ともに嘆きましょう」ミュンヒンガー9’42(リヒター1958年9’50)・・・以下同要領表示、第10曲アルト「懺悔と悔恨の情が」4’35(5’50)、第26曲テノール・合唱「イエスのもとで目覚めていよう、さすれば私たちの罪は眠りにつく」5’38(5’23)、第47曲アルト「憐れんで下さい、神よ」7’29(7’45)、第58曲ソプラノ「愛の御心から救い主は死のうとされます」4’39(4’29)、第61曲アルト「この頬の涙が何の助けにもならぬなら」6’47(8’02)、第66曲バス「来るのだ、甘い十字架よ」5’28(6’26)、第75曲バス「私の心よ、おのれを浄めよ」7’15(7’08)、第77曲独唱・合唱「今や主は憩いへとお着きになった、イエスよおやすみなさい」2’30(2’30)、第78曲合唱「私たちは涙を流しながらひざまづき7’30(6’24)・・・・・・・・・・・・といった具合です。自分の好みとしてはやはり幾分かこれらのサンプリング曲でもその情的な演奏局面からすればゆったりしたこれら旧来の演奏にほっとする時がしばしばあることが本音ではあります。大曲故最近のトレンディな演奏も含めて長くじっくりいろんな演奏に接することをお奨めします。 ヨハネ受難曲(1974年録音タイム131’09) LP時代からの感想なのですがミュンヒンガーの収録したバッハ4大宗教曲で比較的よく愛聴していたものです。四大宗教曲の内作品的にはヨハネパッションが気に入りなのですが私自身の好みとしてやはり少年合唱隊採用が響きのちょつとした他との違いが気にはなっていました。たヾこの演奏自体は最近の演奏では脇にされている人間の暖かさ(ミュンヒンガー演奏の大いなる長所!!)も感じさせるしっかりしたものです。 クリスマスオラトリオ(1966年録音、タイム164’55)・・・バッハの四大宗教曲を録音した指揮者は累計では多いのですがミュンヒンガーは当時ではまだ少ないその演奏家の一人でありアメリングの清澄な歌唱ぶりがどの曲にも徹底されております。それはともかく四つの内彼のクリスマスオラトリオは傑作・秀作と思います、又、私は彼の四大宗教曲で一番気に入っております。何と言っても元々長調的なものが上手な彼の演奏は暖かく何を次代に伝えるべきか多分本能的に分かっていたとも思います。そこには何も厳しいだけ、キリキリ深刻学術的なだけの演奏では求められない一期一会があります。ミュンヒンガーの四大宗教曲の内ロ短調ミサ(1970年録音、タイム118’32)は曲の好みを別にして出来としては一番評価が高いものではないでしょうか。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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