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Review List of レインボー 

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     2021/07/06

    フレデリック・フェネル指揮、イーストマン・ウィンド・アンサンブルの音源は数多く出ているが、このCDはクラシックの大作曲家が書いた管楽アンサンブルを集めたアルバム。
    ミヨーやリヒャルト・シュトラウス、モーツァルトと、フェネルのレパートリーでは珍しめの作曲家の作品が並んでいる。
    演奏は少々粗削りで、響きもあまり美しく無い。
    良くも悪くも吹奏楽人が解釈したような演奏で、残念ながら取り立ておすすめする演奏ではない。
    収録曲は他にもたくさん録音があるので、そこから聴いて行った方が良いと思う。
    このアルバムはフェネル・ファン向きだ。

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     2021/07/06

    カーメン・ドラゴン指揮、ハリウッド・ボウル交響楽団の演奏で収録された音源の一つ。
    前半はショパンのピアノ曲をオーケストラに編曲したものを、後半はピアノとオーケストラのための作品を集めたものである。
    前者はドラゴンが得意としたセミクラシックでオーケストラに編曲されたショパンのメロディが流暢に流れる。
    後半はピアノとオーケストラの曲で、映画音楽や珍曲も多い。
    いずれの曲もドラゴンとハリウッド・ボウル響の卓越した演奏力、ペナリオのピアノが聴きどころである。
    録音は年代を考えればこんなものだ。

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     2021/07/06

    アメリカの指揮者、カーメン・ドラゴンがハリウッド・ボウル交響楽団を振って録音した音源をCD化したもの。
    このCDはロシアの作曲家の作品を集めた内容のアルバムで、2枚のLPを1枚のCDにしている。
    ドラゴンのアルバムの中では両方ともクラシック曲をオリジナル通りに演奏したタイプに分類されるもので、アメリカのオケらしい明るいサウンドと聴きやすいライトな解釈が特徴である。
    定番曲が主だが、キュイのオリエンタル等の様に意外と音源が少なく聴くのが難しい曲もあり、そう言う面でも良い選曲だと思う。
    録音は年代相応の復刻と言った所だろうか。

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     2021/07/06

    ルネ・レイボヴィッツ指揮、パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団と、ロンドン祝祭管弦楽団を振って録音した、フランスのオーケストラ作品集である。
    レイボヴィッツのディスコグラフィーは未だに全貌が明らかではないが、リーダーズダイジェストに録音された分はチェスキーが復刻、これはチェスキー盤を日本仕様にして発売したもの。
    オケのうち、パリ・コンセール・サンフォニーク協会管弦楽団は、パリ音楽院管弦楽団の変名とされており、確かにその腕前は見事。
    音色もかつてのフランス・オーケストラのサウンドがする。
    対してロンドン祝祭管弦楽団は、恐らく録音用に集められた団体と思われ、腕は少々落ちる。
    レイボヴィッツのタクトは、よく整えられメリハリがありながらも、時に情熱的なもので、ボレロでは流石のパリ音楽院管弦楽団でも危うい所があるのが、面白い。
    録音はリーダーズ・ダイジェストでお馴染み、ウィルキンソンで、妙にキラキラした録音である。

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     2021/07/06

    このCDは交響曲から有名な部分のみを切り取ってピックアップされたアルバムで、その名もずばり、交響曲へのお誘い。
    演奏はアンドレ・クリュイタンス指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるもので、このコンビの数少ない共演の一つです。
    この手のアルバムは既存の音源から切り貼りしたものが主流となりますが、このアルバムは最初から有名な部分のみ録音されたもので全曲はありません。
    またクリュイタンスのレパートリーでも珍しい曲が多いのも特徴です。
    演奏もクリュイタンスの上品な音楽とウィーン・フィルの柔らかな音色、どの曲も聴きごたえがあり大変にお勧めのアルバム。
    またこのCDにはリストの前奏曲がボーナスでついています。
    録音も良好。

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     2021/07/06

    ポール・パレー指揮、デトロイト交響楽団の演奏によるCDです。
    このアルバムは幻想交響曲をメインに置いた、ベルリオーズの作品集となっています。
    フランス物で有名となったこのコンビだけに演奏は、なかなか個性的なものです。
    フランス的な音ではなく、アメリカ的な明るさと軽さを持った演奏ですが、ぐいぐいとオーケストラを引っ張っていくこの演奏、幻想や序曲など、いかにもこの指揮者しか出来ないメリハリのついた演奏は素晴らしく、名盤と言われるだけあります。
    また古い録音ですが、マーキュリーの録音も優秀。

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     2021/07/06

    アンタル・ドラティ指揮、ミネアポリス交響楽団の演奏で録音されたチャイコフスキーのバレエ音楽『白鳥の湖』の全曲盤である。
    1954年に録音されたこの音源、実は世界初の全曲盤との事。
    この曲の世界初全曲盤がアメリカのオケ、しかもまだ録音時、アメリカの地方オケに過ぎなかったミネアポリス交響楽団というのはなんだか意外な気がするが演奏は、表情が濃い演奏で、今聴いてもなかなか。
    元はバレエ指揮者であったドラティ、この手の作品の曲運びは中々のものだと思う。
    録音年代の割に音はまだ良い方。
    これはさすがマーキュリーというべきだろうか。

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     2021/07/06

    アンタル・ドラティがミネアポリス交響楽団の指揮者をしていた時代、マーキュリーに多数の録音を残した事は有名ですが、その中からリヒャルト・シュトラウスの管弦楽曲を集めたアルバムがこのCDです。
    選曲としては有名な曲ばかりで、至ってスタンダードです。
    演奏はばらの騎士とティルオイゲンシュピールの悪戯、この2つが名演。
    いわゆる爆演に近い演奏で、豪快な表現力が見事なもの。
    録音も年代の割に優秀なのは、当時優れた録音で知られていたマーキュリーと言えます。
    必ずしも手に入れておきたい名盤とは言い難いですが、ドラティや曲目に興味があれば手に入れてもいいかもしれません。

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     2021/07/06

    アントニン・ドヴォルザークのスラヴ舞曲を、アンタル・ドラティが演奏した内容のアルバム。
    ドラティはスラヴ舞曲を3回録音しており、バンベルク交響楽団やロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団とも録音があるのですが、ミネアポリス交響楽団と録音したこの音源が最も古い録音になります。
    ドラティの演奏、民族色を強く出した演奏ではありませんが、常に前進する音楽とメリハリの効いた演奏はなかなかのもの。
    オケは少々甘い所があるが、パワーは十分、音色も明るめで、この辺りはアメリカオケらしい。
    加えて、当時のマーキュリーの優秀な録音のおかげで、年代の割に良好な音質。
    入門用にも行けると思います。

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     2021/07/06

    このCDはブルックナーの交響曲第9番を収録したものです。
    演奏はヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮、ウィーン交響楽団です。
    タキシードはVOXを原盤とするCDが多いのですが、このCDもそうです。
    ブルックナーはホーレンシュタインの得意レパートリーでしたがこれも演奏に定評のあるもので、名盤として知られた音源です。
    ただタキシードらしく復刻はあまりよろしくありません。
    現在では幾つかのレーベルから出ているのであえてこれを手に取る必要はないでしょう。

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     2021/07/06

    アルトゥール・ロジンスキー指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏による、ベートーヴェン『交響曲第5番』シューベルト『交響曲第8(第7)番』を収録したアルバム。
    この運命と未完成という組み合わせはかつてドル箱としてありふれた組み合わせだったが、近年はあまり見かけない組み合わせである。
    ロジンスキーがヨーロッパに活躍の舞台を移してから、ウェストミンスターに録音した一連の音源のひとつで、どちらも引き締まった演奏ながら、色々な部分がオリジナリティに溢れた個性的な演奏です。
    ロイヤル・フィルがまだ若いオケの時ですが、厳しい要求をオケにするロジンスキーにしっかりと付いてきているのも、この演奏が面白い演奏になっている要因の一つでしょうか。
    流石に古さは感じますが、元は優秀な録音で知られたウェストミンスター、年代の割には良いほう。

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     2021/07/06

    アルトゥール・ロジンスキーがウェストミンスターに録音した音源の一つでフランクの作品を収録したもの。
    ウェストミンスターへはロイヤル・フィルとの録音が多いが、この録音ではウィーン国立歌劇場管弦楽団が起用されている。
    オケが変わった影響なのか、ロジンスキーのウェストミンスター録音の中では濃厚な表情、歌い回しをしている。
    ロジンスキーのウェストミンスター録音ではわりとオーソドックスな解釈をする傾向があるので珍しい。
    ここでのオケはウィーン・フィルの母体と同団体かは不明だが、演奏は中々立派なもの。
    録音年代を考えれば音はまぁまぁ。

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     2021/07/06

    アルトゥール・ロジンスキー指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、ウェストミンスターに録音されたこの音源は、ドヴォルザークの『交響曲第9番』とグリーグ『ペールギュント』第1、第2組曲を収録したアルバムである。
    これらの曲は通俗名曲扱いされているが、ロジンスキーは一切の手を抜く事なく、引き締まった演奏を繰り広げている。
    また随所にロジンスキーの独自の解釈が目立つ個性的な演奏と言えます。
    古い録音ではあるので、年代を感じるのは仕方ないですが、元は優秀な録音で知られたウェストミンスター、年代の割に良い方でしょうか。

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     2021/07/06

    アルトゥール・ロジンスキー指揮、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団がウェストミンスターの録音の一つ。
    ビゼーの組曲『カルメン』組曲『アルルの女』を収録。
    ビゼーのこれらの曲はフランス音楽らしい、色彩的なオーケストレーションがされているが、ロジンスキーの演奏は質実剛健な演奏で、縦のラインがビシッとそろったような独特の演奏。
    ただ、時に金管が荒々しく吠える時があり、それなりに楽しく聴ける。
    ある程度この曲を聴いてきた人には良いかもしれない。
    録音年代を考えれば、音はまずまず。

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     2021/07/06

    アルトゥール・ロジンスキーが、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を振ったチャイコフスキーの後期3大交響曲を集めたCDです。
    ロジンスキーのチャイコフスキーは他にくるみ割り人形の全曲と、交響曲第4番の別録音がウェストミンスターに録音されています。
    ロジンスキーの演奏は一聴するとスタンダードな、ストレートなものですが、時に細かいところまで手が入っていたり、急に爆発したりするので、なかなか侮れません。
    録音は時期相応と言ったところでしょうか。
    後期3大交響曲のCDは色んな演奏家によるものがありますが、これも悪くはありません。

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