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1 people agree with this review 2013/01/14
LP末期の超名盤。黄金期のウィーンフィルのサウンドを黄金期のDeccaの録音で聴けるだけでも大変な僥倖だ。演奏が硬いだの楽譜の版の問題など様々な議論はあろうが、ドイツ的なベームの虚飾を廃した指揮の下で、往年のウィーンフィルのひたすら典雅で芳醇なサウンドが聴けるだけでも快感だ。
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3 people agree with this review 2013/01/14
鈴木雅明指揮バッハ・コレギウム・ジャパンのヨハネ受難曲は、生で聴いたことがある。小生はピリオド楽器、アプローチにはどちらかといえば敬遠的な邪道の輩なのだが、高い技術の上に、日本的な素朴さとドイツの真摯な信仰心がシンクロするいい演奏だった。長い曲なのでリヒターのような聴きなれた演奏でも緊張が途切れるか疲れるのだが、鈴木氏の指揮は、妙な刺激や衒いもなく一気に聴かせる。古楽演奏には刺激と実験精神に満ちたやりたい放題のものも時にはみられるが、安心して聴けるメイドインジャパンの質の良い古楽だ。このCDも全く同様の演奏で、ライヴらしい生気にあふれていて心地よい。欧州を中心に古楽団体、奏者が玉石混交、乱立気味だが、日本のリスナーは、地に足のついた鈴木&BCJをもっと誇ってよいと思う。
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1 people agree with this review 2013/01/12
有名で比較的短い作品が中心だが、ロマン的で上品さが心地よい。ディーリアスといえば、端正なビーチャムとこのロマン的なバルビローリのレコードが有名だ。いまはグローブスやヒコックスら様々な指揮者の名盤が増えつつあるが、やはり原点は2氏の演奏だ。知る人ぞ知る、言い換えれば、決してメジャーな作曲家ではないのに、彼らの名盤をCD初期時代からこうして細々とでも廃盤にならずに活かしていることには、英国起源のレーベルならではの良心を感じる。
0 people agree with this review 2013/01/11
古くから出ているレコード。彼の西側デビュー期のライヴものとしては、曲目のせいか幾分おとなしい印象だ。それでもスケールの大きさはすでに大器の片鱗をのそかせており、さすがだ。ベートーヴェンの激しいソナタなどがあれば面白いのだが。
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1 people agree with this review 2013/01/11
昔からの定番的名盤。巨匠2人のガチンコ横綱相撲。スケールの大きな演奏だが、ポーカーフェィスの裏でいきり立つカラヤンに、若くして海千山千のリヒテルが挑むといった趣。オケの輝かしい」強奏が目立つ派手で物々しい演奏だが、なぜウィーン交響楽団なのか。その理由は寡聞にして知らないが、健闘ぶりは見せている。リヒテルはカラヤンに煽られつつクールなスタンスで弾いてるが、東側世界の中のみで活動していいた頃のモノラル録音2種の方が実は彼らしさは出ている。というわけで、ぜひ、アンチェルやムラヴィンスキーとの共演も聴いてほしい。
チャイコフスキーの協奏曲第1番でのリヒテルは、後年のムラヴィンスキーとの共演同様、若い気迫・覇気に富んでいる。ターリヒとのバッハも珍しい共演だ。スプラフォンらしく音はこの時期のものとしてはまずまず悪くない。
2 people agree with this review 2013/01/08
終始極めて遅くゆったり構えたテンポで、晩年の朝比奈隆のように1時間もかかるが、曲が進むにしたがい凄みが増し、晩年のホルスト・シュタインの凄さを知ることができる。オケの巧さも貢献している。確かFMでも当時放送されたように記憶している。シュタインはN響との共演でおなじみだった指揮者だが、晩年にはパルジファルの第3幕や、バンベルク交響楽団とのブラームスなど、素晴らしい最後の輝きを残しており、この1枚もまた貴重な記録として広く知られるべき名演だ。
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0 people agree with this review 2013/01/08
ここでのミトロプーロスは、モーツアルトと違い緩急自在の指揮で、悲劇を煽り盛り上げる。後半、結末に向かい一気に緊張を高めるところは面目躍如だ。出演者も見事なまでの適材適所だ。この舞台は、黒人歌手としては初めてアンダーソンがMETの舞台を踏んだ日だったはずだ。主役2人の逢引の二重唱をはじめ、若々しいピータースのオスカル、主君と妻の裏切りに憤激し復讐を誓う場面でのメリルの絶唱など、これぞイタオペというべき熱さだ。いま大枚をはたいて海外や来日公演を見に行ってもこれほど凄まじい公演には出会うことはあるまい。この公演が全米中継されて大評判を呼び、後日一部キャストを入れ替えて、抜粋盤のLPが録音されたほどだが、どうせなら全曲録音にできなかったのだろうか。
1 people agree with this review 2013/01/08
モーツアルト生誕200年のザルツブルク音楽祭での上演。昔はイタリアの海賊版レーベルから出ていたが、15年ほど前にソニーから正規ライセンスで出たときには音質の改善が著しく、感動したものだった。ちなみにこの年はバックハウスやハスキルが協奏曲を演奏し素晴らしい音源を残すなど非常に豪華なものだった。おそらく1956年もフルトヴェングラーが存命だったら、おそらく指揮台に立っていただろうと思う。DVDにもなったフルトヴェングラーの54年の舞台のキャストと多くは重複するが、ミトロプーロスは、テンポの変動を抑さえ気味にしながらも、終盤に向けてに黒い情念を燃え滾らせ、カロリーの高さには変わりがないものの、ミトロプーロスらしさが光る演奏になっている。歌手との呼吸などを聴くと、METに何度も登板しているだけに、フルトヴェングラーよりは技術的なオペラ的手腕に長けているともいえ、4年後に世を去ったこの鬼才の晩年を代表する名盤となっている。
1 people agree with this review 2013/01/07
感動的なバッハのコラールやスカルラッティのほかにショパン「舟歌」やリスト「ペトラルカのソネット第104番」ラヴェル「道化師の朝の歌」、エネスコのソナタ第3番が入っている。「舟歌」は白眉だ。最初の和音のほの暗い厚みを帯びた響きから打たれる。この陰影ある響きとたゆたう諦めに満ちた旋律の歌いまわしは、この曲の代表的名演と言っていい。たった8分ほどの曲にソナタにも匹敵する濃密な音楽が流れている。これからこの曲を弾こうとする若い人にもぜひ一度は聴いてもらいたい。ラヴェルやリストも、彼が長生きしていたら、どういう展開をしていったか想像をかきたてられる1枚だ。
7 people agree with this review 2013/01/07
改めて言うまでもなく33歳で白血病に斃れたリパッテイの最後の演奏。50年代に不慮の死を遂げた演奏家は多かったが、その多くは飛行機事故だ。カンテルリ、ヌヴー、ティボー、カペルがそうだ。彼らは残された音源の中で演奏している時点では死を意識していなかった筈だが、後から彼らの太く短く生きた人生の輝きに気づく。そこには陰りや激しさはあっても死の予感はない。しかし、このリパッティは違う。闘病の末の葛藤と絶望を経て悟りの境地、あるいは大袈裟にいえば高僧や神仏、天使のような、霊的な存在にたどりついた末の最後の解がこの70分あまりの1枚に収められている。直前のセッション録音とほぼ曲目は重複するようだが、感銘度はこのライヴの方が圧倒的に大きいのは言うまでもない。余命いくばくもない彼にとっては、一音一音が響く瞬間がまさに人生の最後の光芒となったわけで、悟りの境地とそれにいたるまでの葛藤に思いを馳せると、暗澹たる気分になる。シューベルトやバッハ、モーツアルトは崇高さに打たれるしかなく、体力が続かずあと1曲が弾けなかったショパンのワルツは、むしろ一期一会の演奏に向かう彼の心の息遣いを感じ取れるような気がする。ぼやけた古びた音質から、弱った体力を振り絞った清澄な歌と響きは多くのクラシックファンを魅了した。大江健三郎先生らをはじめ、様々な文化人の著作でも語られてきたのは言うまでもない。20世紀のクラシックベスト盤100枚を挙げよという企画があるならば、フルトヴェングラーのバイロイト51年の「第九」やら、クーベリックとチェコフィルの「わが祖国」、ヌヴーのブラームスの協奏曲ライヴなどとともに、真っ先に選ばれるべきものの一つであることは間違いない。なお、夭折したから評価が高いと貶める不逞の輩もいるようだが、そうしたドラマで美化されている面は否めないまでも、彼らが天寿を全うしたら、楽壇をどう塗り替えていたか、そこに思いを至らしめることができなければ、それは単なるぺダンティズムでしかない。権威や常識への反発、多様な視点は当然あるべきだが、いわば批判のための批判者、クレームのためのクレーマー、のような輩が世にはびこるのは同じ好楽家として実に空しいことだ。
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9 people agree with this review 2013/01/07
若いフィッシャーディースカウの声とすでに老成した巧みな表現力が聴ける1枚。後年のバーンスタイン盤よりは勿論完成度や凄みは劣るが、指揮者の縛りが少ないためか、心なしか伸び伸びした歌いぶりが好ましい。クレツキの指揮は自然体で、激しい主張やコントラストの強調をおしつけず、あたかも6曲の歌曲集かカンタータのように禁欲的に歌心を重視した表現に徹している。ディッキはFDに比べればどうにも格が落ちるが、力強さは悪くない。この音源はかつて東芝EMIの「セラフィムシリーズ」1300円LPで出ていたので、40歳以上の人は馴染みの人も多いはず。15年ほど前に国内盤CDで出たときから、新たに今回リマスターされたのか1959年のEMI録音にしては、同じシリーズの巨人よりは思いのほか改善されている印象で驚いた。EMIのクレツキのマーラー3枚ではこれがイチオシだ。
9 people agree with this review
33歳で白血病により夭折したリパッティの名盤。LP時代から好きな1枚だ。死を覚悟した若者がその限られた時間で、ひたすら生きた証を、最後の光芒を残した記録。モーツアルトの短調のソナタは静かに底知れぬ悲痛の深遠をのぞかせ、バッハのパルティータは清澄な響きに悟りを開いた者のみがもつ清らかさ、神々しさをみせる。この1枚は、古典が中心だけに、当時の彼の飾り気のない心境を感じることができる。録音が古い、EMIの録音が悪い、だなんて、この音楽の内容に比べれば、問題じゃない。我々は姿勢を正してうなだれて、ただ黙って聴くしかない。特にプロの演奏家を目指す少年少女や学生にはぜひ一度は耳にして頂きたい。
よく中古LP店に行くとお目にかかるヴィンテージLPのジャケットデザインが好ましい。昔、東芝EMIのセラフィム1300円シリーズという廉価LPで聴いた人も多いはずで10年以上前にはDischyという?安いレーベルから激安CDで出ていたが、いずれもチープさが否めないデザインだった。演奏は往年のウィーンフィルのサウンドでマーラーが聴けるというのが最大の魅力で、すでに60年代後半にはバーンスタインやクーベリック、ショルティ、ハイティンクなどの名盤が登場し始め、存在感が薄くなくなっていたとはいえ、クレツキの解釈は濃厚とはいえぬまでもロマンが感じられる1枚だ。とはいえ、同時期のワルター指揮コロンビア交響楽団などの録音に比べれば、EMIの録音のヒスノイズの多さと分離の悪い音がマイナスだ。もっと問題なのは、LP時代から不自然と思っていたコーダー部分のカット。本家からのCD発売により、編集ミスではなく、もとの演奏によるものだとはっきりした。これは全くの改悪でしかなく、せっかくの名盤の価値を大きく損なっているのが惜しい。当時はこうしたカットや改変は、よくみられたものだが、メンゲルベルクやストコフスキーがよくチャイコフスキーの5番などで行う下品な改竄や勝手にスコットランドの終楽章のコーダをライヴで暗い単調の別の音楽に変えてしまったクレンペラーほどではないにせよ、放送時間や録音媒体の制約がない限りはこうした改変は好ましくなく、現代の感覚からみると奇異だ。3点としたいところだが、EMIの珍盤発掘の努力をかって4点謹呈します。
0 people agree with this review 2013/01/06
ブラームスの2曲はセルとの録音が有名で、こちらの古いセッション録音は忘れられがちだが、特に2番ではオーマンディの懐の広さとゆったりしたテンポが功を奏している。1番はやはりセルの緊張感には負けるが、立派な演奏である。シューマンも硬すぎず柔らかすぎずバランスの取れた名演だが、オーマンディよりは本当はミトロプーロス、バーンスタインあたりに振ってほしい感じもするが、当時の米コロンビアレーベルの指揮者たちでは、セルやラインスドルフよりは納得できる人選だろう。少しヒスノイズはあるが、録音年代を考えれば聴きやすいステレオだ。
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