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4 people agree with this review 2010/07/28
オイゲン・ヨッフム、最期の来日となた、コンセルトへボウとの奇跡の演奏。大らかで、じっくりかみしめるように、迫力、重厚、祈り、クライマクッスへの持って生き方は、凄い、素晴らしい。神を追い求め、わずかに諦観も感じさせる渾身のライヴ。晩年の、ヨッフムのライヴはどれも名演だが、これは、特筆に値する。モーツァルトも若々しく、快活。
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2 people agree with this review 2010/07/28
つい昨年、これ程の、若々しく、快活、柔和な演奏をされたマッケラスも、本年7月14日、84歳にしてお亡くなりになりました。じっくり、1週間以上のセッションでの録音は、古楽奏法を徹底を丁寧、入魂、刺激的で、細部までクリアー。音楽の心、技術の籠った、名盤です。ご冥福を、祈らずにはいられません。もう、これ以上、元気一杯、学究肌の、暖かい、人間味を感じさせる繊細、豪放なモーツァルトを、新たに聴けないなんて・・。遺されたスコティッシュ管との38-41番をはじめ、聴き続けましょう。
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高貴、上品にして濃厚な、ブラームスやブルックナーを思わせる冒頭のメロディからして、心奪われる。シュターツカペレ・ドレスデンの伝統の美音、迫力満点の演奏が連なり、エルガー、50歳にして交響曲第一作、英国情緒にも事欠かぬ、渋い、大人の交響曲。深い海の流れを感じさせる様な重厚、激しく、牧歌的な処も見事な、渾身の名演。
0 people agree with this review 2010/06/27
狼娘(失礼!)と、気鋭の指揮者サロネンと、伝統の美音を保ち続けるオーケストラとの、ロマンティシズム溢れる、清新で、堀の深い名演。グリモ―は、フランス人なのに、フランス物は、あまりやらず、堂々、ドイツ、ロシアの作品に、挑んで小気味よい。気が強いのだろうなあ。クララ・シューマン、ブラームスのカップリングもユニークでよろしい。
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4 people agree with this review 2010/06/27
3000円ちょっとで、スイトナー、シュターツカペレ・ドレスデンとの、潤いと、躍動感あふれる音楽がCD10枚、たっぷり味わえるのが、有難い。モーツァルトの28番は、初耳でしたが、優美な名曲。後期の交響曲は、絶品。スッペ、ヨーゼフ・シュトラウスも、心暖まる名演奏。マーラー、ストラヴィンスキーは、ティンパニが強力で、迫力満点。。渋く、おとなしいと思われがちなこのコンビですが、その他にも、タカ派的演奏もあり、楽しめます。古き良き名演集となってしまいますが、いつまでも、聴き続けたい。
5 people agree with this review 2010/06/02
いい演奏、録音です。快活、優美。若々しく、刺激的。82歳の録音とは思えませんが、82歳にしか出来ぬ音楽かもしれぬ。どの曲も、名演にして、名盤。絶品。
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1 people agree with this review 2010/05/15
わたしはチェリビダッケに関しては、ミュンヘンフィル派です。テンポは遅くなりましたが、独自の、他の人がやらなかった、音の扱いを突きつめた細部、感性、理論、音楽を、それ自体の大きさ、深深さを、恐ろしいと言えるほどに達成しています。また、シュトットガルトとのブラームス4番では、冒頭から、終結まで見事に応えています。一楽章冒頭からして奇跡の様な音。2楽章も深遠。あんまり遅くないので、聴きやすい。そして、素晴らしい、恐れ入る。基本的アプローチはミュンヘンに同じ。熱い。
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私はチェリビダッケが、生きていて独自の、唯一無二の演奏と、生き様を直に、知っている世代の人間です。そこまで到達するには、ミュンヘンフィルも、並大抵の努力と信頼、人間としての理解が無ければ、できなかった事でしょう。私は、彼の音楽が、実際のチェリビダッケを知らない、次の世代の方々にも、一人でも多く伝わって欲しい、と思います。この映像は、そのドキュメントとして最適、の良作だと思います。音楽が、本来、一瞬に次から次へと、消え去るものだとしても。
4 people agree with this review 2010/05/15
1956年に作曲され、バーンスタイン自らが、死を目前とした1989年に演奏し、語る、流石に苦しそうだが、バーンスタインは文字通り、必死に伝えようとしている姿が、見られます。惜しむらくは、外盤で、日本語訳が付いてない事。そのメッセージ、細部は、訳の力があった方がより確実に伝わるのに・・。彼の音楽は、現代の我々にも何らかの種を植え付ける。普遍で、真摯に、そして、楽しい。ポピュラリティを併せ持つ。パッケージ裏面の写真もいい。
0 people agree with this review 2010/05/13
武満作品の、西洋人では成し得なかった、独自の音世界を、的確に、ラテンの香りと共に、届けてくれます。ビートルズをはじめ、オーヴァー・ザ・レインボーや、フォーク、ブルース等の、武満氏の編曲による作品も、曲本来のメロディを丁寧に扱い、息使いも味わえ、好感が持てる良作。
1963年、暗殺されたケネディ大統領の追悼となって発表されたカディッシュ(聖なるものの意)と、1965年に書かれた、合唱を伴う、例によってジャズも登場する、神よ、人間を信じよ、と捧げ、唱う大作。佐渡は、いつものように情熱をもって、使命であり、夢の存在である、師、バーンスタインに立ち向かう(ナレーターにあの、ユーディ・メニューイン!)。この人が、手垢のまみれていないユースオケ、西宮芸術センター管弦楽団の監督をしつつ(平日の午後の公演でも、定期公演は満席)、多くの人、特に、若い人にクラシック音楽を聴いてもらおうと、努めているのも、素晴らしい事だ。祝、ベルリンフィル登場。
3 people agree with this review 2010/05/02
嗚呼、いい演奏です。いい選曲です。ライヴらしいの、揺らし、祈り、遊び、落ち着いた、でも情感たっぷりの名演。この時代のウィーンフィルらしく、たっぷりと味わいが有り、燃えています。ジュピター終楽章では、あの世へ向おうとする音楽が響いています。2楽章はどちらも、絶品。ドホナー二、フィルハーモニア管(SiGNUM)の冷静沈着、みずみずしい演奏とは対極ですが、私には、どちらも心地よい。
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0 people agree with this review 2010/04/17
私、40番はN響のものを愛聴しておりますが、39番はこの演奏が絶品。自然、優美、哀愁、嗚呼、よろしい。
3 people agree with this review 2010/04/17
悲劇的は、テンシュテットのEMIライブ盤が有れば、もう他いらないと、思ってましたが、流石は、名匠プレートル。揺らしまくって、煽って見事なマーラーを聴かせます。反応していくウィーン響も見事。芸人、と言ってもいいような指揮者、音楽の作り手が、これからも現れることを望みます。
2 people agree with this review 2010/04/17
アリシァとヨッフムのお互いを包み込むような、一方で、がっぷり張りあいもしている秀演。ドレスデンとのべロフ盤は、オケと音色が合っていない印象がありましたが、当盤は慈しむように絡み合い、優しくもまた、悠然と燃えています。CDとなり聴かれる事を前提としていないライブ演奏なので、仕方ないが、冒頭のホルン(ブルックナーの4番もそうですが)は、ホルン吹きには悪いけど失敗して欲しくない。傷はあっても、味わい深い暖かい演奏。
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