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Review List of 悪代官 

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  • 1 people agree with this review
     2025/05/18

    伊ARKADIA盤をお持ちの方は、こちらへの買い替えを強くお奨めします!
    ARKADIA盤(90年代初期リリース)もこちらと同じ録音でしたが、恐らくエアチェックものです。上にも下にも抜けない、広がりがない、芯もない、のないない尽くしの音で、とても良い演奏なのに、かなり残念な印象だった記憶があります。
    たまたまこちらの放送局音源盤を見つけ期待を込めて注文しましたが、大正解でした。特に皇帝の放送局音源はARKADIA盤とは全く異なり、眼前で演奏しているかのようなクリアでダイナミックな音が広がります。「皇帝」の出だしは優雅さとエネルギーの溢れ出る素晴らしいもので、心の中で「ミケランジェリ万歳!」と叫んでしまいました。
    DGのジュリーニとのライブ録音も素晴らしいですが、どちらがミケランジェリらしいかというと、私は迷いなくこちらのWeitblick盤を選びます。
    シューマンもARKADIA盤から格段に良くなりました。
    ミケランジェリのライブ録音は、スタジオ録音盤にはない魅力を放つ素晴らしいものが多いですね。

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     2025/04/02

    ザンデルリングはパワフルかつ表現豊かにオケを仕上げており、第1番は彼の職人芸を堪能できます。バックをしっかり支える職人気質の指揮者がほぼ絶滅という状態は寂しい限りです。内田のピアノはとても良いんだけど、力強さが欲しいところで少し物足りなさを感じました。第2番の第2楽章のソロ部分はとても自然で美しく何度でも聴きたくなります。
    ザンデルリングのベートーヴェンはとても味わい深くて大好きなのですが、EMI録音の交響曲全曲をはじめ、なぜかあまり日が当たっていない気がします。

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     2025/03/12

    彼女も20世紀のヴィルトゥオーソの一人だということ、改めて心の底から感じさせる録音集です。選曲がとても良いです。
    「じゃじゃ馬」とか「危なっかしい」とか言われる方がいらっしゃいますが、しっかりコントロールされた感情の爆発です。バランスが全く崩れていない。ギレリスを彷彿とさせます。
    心に沁みるバッハを弾く極めて限られた奏者の一人だと思ってます。バッハで始まり(スカルラッティと)バッハで終わる曲順も彼女やプロデューサーの意志を感じさせます。
    あと録音がとても良いです。最近発売されたアナログ盤も聴きたいです。

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     2025/01/16

    フー・ツォンのファンのみならず、これから彼の演奏を聞き始める方にお勧めのCDです。
    ショパンをはじめ彼の魅力を良く伝える曲が揃っているのに、全くレビューが入っていないのが不思議です。

    シューベルトは未完曲ということもあり曲自体の完成度が低いのかもしれませんが、個人的にはあまり惹かれるものがありませんでした。
    ショパンの選曲が良いので、ショパン好きの方にもおすすめの一枚です。

    彼のプロコフィエフの演奏は、こちらのCDで初めて聴きました(というか商業録音ってあるのでしょうか?)が、こちらも魅力的な演奏です。

    1959年の演奏も含め録音も良いです。

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     2025/01/09

    中年を過ぎて初めてメイエの演奏を知るという不覚…
    優美で力強くもダンスのように軽やかなシャブリエは、素晴らしいの一言です。シャブリエ好きの方でまだメイエを聴いたことが無い方は、ぜひ一聴を。ペトルーシュカもスリリングだけど安定感を全く失わない素晴らしい演奏です。

    録音はLes Discophiles Francais(ディスコフィル・フランセ)で、とても良いです。

    このEMIのLes Rarissimesシリーズは3,4アルバムしか聴いたことありませんが、いずれも演奏者の魅力を堪能できるレパートリーで、その演奏者に初めて触れる方にお勧めのシリーズです。もちろんLP時代に買い損ねてしまった方にも。

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     2023/09/19

    この年齢のホロヴィッツなので、タッチの粗さは仕方ありません(わかったうえで購入しています)。一方で快活さやところどころ繰り広げる官能的なタッチはこの人ならでは。確かにこの曲は、この頃のホロヴィッツに一番マッチするモーツァルトの協奏曲かもしれません。
    ジュリーニの伴奏は最高です。第1楽章の出だしの色気もそうですが、特に第2楽章は、テンポも然ることながら、スカラ座管弦楽団の愁いを帯びた響き、これ以上の第2楽章はこれまでにお目にかかったことはありません。そういえばジュリーニの名伴奏、他にも多いですね。
    スカラ座管弦楽団とジュリーニの録音、他にも聴きたくなってきました。

    ボロクソ評価の方は揃ってホロヴィッツの粗さを理由にあげます(私の周囲もそう)が、それが理由でホロヴィッツ独特な音色の魅力やスカラ座管弦楽団&ジュリーニによる伴奏の際立つ魅力を味わえないというのは、かなりもったいない聴き方のような気がします。
    ホロヴィッツの粗さを考慮しても5つ星!

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  • 2 people agree with this review
     2023/01/17

    ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集は、様々な素晴らしいペアのものが入手可能ですが、ピアティゴルスキーとソロモンのこちらの盤がノーマーク状態というのは不思議です。

    二人とも変に凝ったところ、変に自身を強調することなく、二人の良さが見事に調和しながら、個々の個性がしっかり楽しめます。

    聞いててとにかく気持ち良いです。目覚めの一枚にも良いと思います。

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  • 3 people agree with this review
     2022/11/12

    廃盤となったシフ・ショルティ・ウィーンフィルの録音を探していたところ、こちらのCDのリリースを知りました(Youtubeのシフ自身の解説は必見です)。
    好事家さんの「オケは必要にして十分な厚みと力強さがあり、シフのソロも豊かな表現力に満ちています。」というコメントに全く同感です。
    シフは、ブリュートナーの平行弦ピアノが持つ、現代ピアノにはない繊細な表現力、特に柔らかく甘い音色の魅力を引き出しています(20年前に気付いて欲しかった!)。このピアノは柔らかいだけではなく低音の力強さも持ち合わせています。

    余談ですが、私にはバレンボイム・ピアノは平行弦の魅力をほとんど感じられませんでした。現代グランドピアノの音量を求めてしまったのでしょうか?仮にそうだとしたら、平行弦にした意味ないですよね…

    平行弦ピアノ、もっと多くのピアニストが利用して欲しいですね。

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     2011/05/07

    皆さんコメントの通り、ウイリアム・テルのチェロ独奏が鳥肌モノかつ泣かせます。この一曲だけで、このディスクを購入する意味が十分あると思います。

    このソロは、この曲全体に対する印象を決定的なものにしてしまう重要な部分であることを、再認識させられます。

    デ・サバタがEMIに遺した録音(オケは聖チェチーリア音楽院管弦楽団)も同様に素晴らしいので、こちらも是非お聴き下さい。

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  • 4 people agree with this review
     2010/06/14

    デル・モナコおよびテバルディの声でオテロを堪能したければ、1954年のエレーデ盤(DECCA録音、2010年6月現在廃盤)を強く薦めます。

    デル・モナコ、テバルディ、プロッティの3人とも、エレーデ盤の方が声が瑞々しく、パワフルです。
    逆にオケ(聖チェチーリア管)が粗いですが、所々で魅力的な響きを出してきますし、歌手が素晴らしいので、購入をためらう理由にはなりません。

    カラヤンのオテロが聴きたければ、迷わずヴィッカーズ、フレーニ&ベルリン・フィルのEMI録音をおすすめします。こちらもカラヤン独特のドラマ性を堪能できますし、ヴィッカーズとフレーニも文句なしに素晴らしいです。DECCA盤のように歌手に対する不満はなく、全体的な完成度も高いです。

    何れにせよ、このカラヤン盤を絶賛する方々が、エレーデ盤に全く触れていないことが、不思議でなりません。主要な役3人が同一ですよ!!

    またカラヤンの魅力を知る方々がEMI盤に全く触れないというのも、不思議です。こちらもヴィッカーズとフレーニの強力ペアが楽しめます。

    我々より遥かに詳しくご存知のはずの評論家の方々に対しては、疑惑さえ感じます。

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     2010/06/14

    すばらしい演奏であるにもかかわらず、何故かオペラファンの注目度が低い録音です。
    7年後のカラヤン&テバルディ盤の注目度を考えると、なお更不思議に思います。

    カラヤン盤の素晴らしさは改めて言いませんが、こちらの7年若いテバルディの声の方が、より安定感と甘美さがあります。

    デル・モナコ、スティニャーニ、プロッティ、カセッリも文句なしに素晴らしい。この録音でのカセッリをボロクソに言う人も居ましたが、実際聴くと、豊かで魅力的な力強さがあります。

    オケは若干粗さを感じますが、所々で魅力的な響きを聴かせてくれます。個人的には、これで許せてしまえます。

    ベスト盤と言うつもりはありませんが、大変魅力的な録音です。決して各歌手のマニアだけが楽しめる類のものではありません。

    最後に申し上げると、私は90(80?)年代リリースのDECCA盤CDを愛聴しています。本Documents盤の音質についてはコメントできませんが、参考までに私が持っている他のDocuments盤について申し上げるならば、大変満足しています。
    少なくとも、悪名高いEMIのARTリマスターのように、ノイズと一緒に音の魅力まで削ぎ落とすようなことはありません。

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  • 1 people agree with this review
     2010/06/13

    mickyさんに、全く同感。artリマスターは、ノイズを減らしただけではなく、音の伸びや勢いまで見事に殺いでます。10タイトルほど、以前のEMIリマスター盤と比較したのですが、その差に愕然としました。
    メニューインの演奏が、若さや未熟さを全く感じさせず、この頃特有の艶が満喫できるだけに、大変残念です。エネスコとモントゥーの指揮するオケも素晴らしいです。

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     2010/03/16

    私には、クーベリックがウィーン・フィルの制御を放棄したようにしか聴こえませんでした。
    5番の第2楽章最初のホルンは、ダレた感じさえします。
    期待して買っただけに、落胆もかなり大きいです。

    私はクーベリックの演奏が醸し出す独特の躍動感が大好きですが、他のウィーン・フィルとの録音からも、やはり「手抜き?」とか「ダレてる」というような印象を受けました。
    ウィーン・フィルのことなので、単にクーベリックとのそりが合わなかっただけだと思います。

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  • 5 people agree with this review
     2010/02/10

    ベートーヴェンのヴァイオリンソナタのセット物として、最高の出来だと思います。何故か録音の少ない(様な気がする)10番を聴いた事の無い方に、このCDがオススメです。第二楽章出だし、ケンプの優しく悠然としたピアノには涙が出ます。死ぬまで聴きたい名演奏です。

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     2010/02/07

    フルトヴェングラーの演奏も素晴らしかったですが、それ以上にフェルカー、ミューラー、クローゼ、マノワルダら歌手陣の素晴らしさに感銘を受けました。コーラス部はモゴモゴとこもった音になっているのが残念ですが、これだけの演奏と歌手陣を楽しめれば、取りに足らないものです。
    ティーティエン指揮(1936年テレフンケン録音)の演奏も、フルトヴェングラーに引けを取らず大変良かったです。こちらは音質の良さと相俟って当時大西洋の両岸で大変高い評価を得た録音であり、前者と同一の歌手陣の魅力を一層深く味わえると思います。

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