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TOP > My page > Review List of レインボー
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0 people agree with this review 2022/05/05
このCDはエーリヒ・クライバーが指揮した、ベートーヴェンの音源を復刻したもの。 荘厳ミサ曲と交響曲第5番を収録している。 荘厳ミサ曲はストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団を振ったライブ録音。 冒頭のオルガンから壮麗な音楽が流れて、細部まで手の入った音楽で、なかなかの名演と言えます。 声楽陣もなかなか。 続く交響曲第5番は運命の愛称で知られる有名な作品。 クライバーはこの作品をライブも含めれば結構録音に残しています。 この盤は晩年に、ケルン放送交響楽団を振ったアルバムですが、正統派とも言える演奏で、エーリヒの運命では最も良い演奏です。 年代を考えれば復刻は良い方でしょう。
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0 people agree with this review 2022/05/04
アメリカの作曲家、ウィリアム・シューマンの作品集。 レナード・スラトキン指揮、セントルイス交響楽団の演奏で収録されたもの。 シューマンのアルバムは輸入盤なら幾つかあるが、国内盤は珍しい。 シューマンのオケの代表的な作品はほぼ揃った選曲をしている。 演奏はスラトキンらしい硬質な演奏だが、シューマンの無調の和声を使った古典的な形式の真面目な作風に合っていると思う。 最も良い演奏はシューマン編曲のアイヴズのアメリカ変奏曲で、メリハリのある演奏はなかなか。 録音は良好。
1 people agree with this review 2022/05/03
アタウルフォ・アルヘンタが振った2作品を収録。 ベルリオーズの幻想交響曲が、パリ音楽院管弦楽団を、リストの前奏曲が、スイス・ロマンド管弦楽団を振っています。 アルヘンタの代表的な音源の一つで、幻想交響曲では後半4楽章以降のオケのテンションの高さはもちろん、前半3つの楽章も良く、3楽章のバランスの良さと美しさは聴きどころ。 リストもオケをよく鳴らしていてなかなかの快演です。 録音はかなり古いですがデッカの録音なので、年代の割に迫力があります。
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1 people agree with this review 2022/05/02
現代アメリカを代表するレナード・スラトキンの父、フェリックス・スラトキンがハリウッド・ボウル交響楽団を指揮したアメリカの作曲家の作品集。 ガーシュウィンとグールドの作品を収録しています。 ガーシュウィンの作品は同じくキャピトルの看板だった、レナード・ペナリオがピアノを弾いたラプソディ・イン・ブルーやパリのアメリカ人などガーシュウィンのオーケストラの代表曲を集めたもの。 ノリの良く軽い軽快で聴きやすい楽しい演奏。 グールドはラテン・アメリカン・シンフォニエッタというこんにちでは知名度の低い作品ですが、こちらも軽快でノリの良い演奏はなかなかのもの。 オケも録音用のメンバーながらまずまずの技量を持っている。 録音は年代が古いのでそれなりだが聴けないことはないだろう。
0 people agree with this review 2022/05/01
クレメンス・クラウスが1947年に、ロンドンのコヴェント・ガーデン王立歌劇場で行ったウィーン国立歌劇場の引っ越し公演のライヴ録音。 オケは、コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団となっているが、記録によれば、ウィーン国立歌劇場管弦楽団であるそうだ。 歌手陣は当時のスター級を引き連れて来ていて、まるでセッション録音のよう。 もちろん、一人一人の歌は上手い。 クラウスの指揮も序曲はテンポが速く良いのだけれど1つ悪い点があるとすれば録音である。 年代を考慮しても悪いとしか言いようのない音質だし、マイクとオケが遠いのか音も小さいし、ノイズも多い。 そのためマニア向きな一枚と言えるのではないだろうか。
1 people agree with this review 2022/04/30
日本のキープという会社から出ていた、ロイヤル・フィルハーモニック・コレクション。 CDショップ以外にスーパーやホームセンター、書店などで売られていたのと一般のルート以外でも売られていたが、名門、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団を起用し、値段の割に質の高い仕上がりのCDが多く、一時期話題になった。 このCDはモーツァルトのピアノ協奏曲第20番と第27番を収録したCDである。 ピアニストはマリアクララ・モネッティ、指揮はアイヴィー・ボルトンです。 決して有名とは言えない組み合わせですが、こういう切り口もあるのかという解釈と、素直なピアノはなかなか聴きごたえがあります。 録音は1990年代に録音されたデジタルで音は良いです。
1 people agree with this review 2022/04/29
クレメンス・クラウスが振った音源より、希少な録音を復刻したものである。 一枚目はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を振ったアルバムで、いずれもライヴ。 得意としていたモーツァルトのジュピターや、ラヴェルやレスピーギと意外なレパートリーが並ぶ。 演奏もなかなかだが、個人的にはローマの噴水が良かった。 2枚目は更に貴重で、シューベルトのガスタイン交響曲に、デュカスの魔法使いの弟子。 前者はバイエルン放送交響楽団、後者はバンベルク交響楽団。 デュカスはウィーン・フィルとも録音があるなど、これも意外だが、演奏は普通。 録音は時期相応と言ったところなので、基本的にマニア向きの一枚だろう。
1 people agree with this review 2022/04/28
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、フィルハーモニア管弦楽団の演奏で収録されたベートーヴェンの交響曲を収録したもの。 収録曲は第5番と第6番、そして第9番である。 発売元はマジョル・クラシックとなっているが、新音源でもなんでもなく原盤はEMIに入れた音源である。 演奏はどれも若いカラヤンらしい颯爽とした演奏で悪くはないが、録音が大変に悪い。 権利切れ音源をよくわからないレーベルが復刻したら、良くある音質の悪さだ。 これがマイナーで本家からCDになってないようなアーティストならまだわかるが、カラヤン程になれば何度も再販されており、わざわざこのCDを手に取る必要はないだろう。
0 people agree with this review 2022/04/27
黛敏郎作曲の交響詩『立山』を収録したCDです。 この作品は元々映画音楽として書いた作品を演奏会用に編み直したものだそう。 一般的に黛の演奏会用作品といえば難解な作品と言ったイメージがありますが、本作は前記のように映画音楽という事もあり、一部を除けばかなり聴きやすい作品に仕上がっています。 冒頭は芥川の八甲田山に影響を受けたような旋律ですし、自然の厳しさ、美しさを表現した音楽となっています。 演奏するのは東京交響楽団。 指揮者は黛敏郎。 つまり自作自演です。 作曲家の自作自演って必ずしも良いとは言えませんが、この黛の指揮はなかなかのもの。 東京交響楽団も中々良い音を出しています。 ただ少々音が悪い。 古い録音故に仕方ないですが。
1 people agree with this review 2022/04/26
カール・ベームが独エレクトーラに録音した音源をBOX化したものである。 戦前のドレスデン国立歌劇場管弦楽団時代の音源と、戦後すぐ位に録音されたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団、フィルハーモニア管弦楽団との音源を収録したもの。 グラモフォンやデッカに録音した後年の録音は現在もCD化されていますが、独エレクトーラの音源はかなり遅れて、平成8年頃に新星堂企画、当時の東芝EMIの製造で発売されたアルバムが最初であった。 ただ、ノイズがあり時代を考えれば仕方はないが鑑賞には不向きであった。 このBOXは全編にわたり音質は聴きやすく改善されており、非常に聴きやすい。 もちろん強奏時に割れかけたりする曲もあるが、それはごく少数。 この時代のベームのレパートリーは後年にも録音のある作品のほかにこの時代にしかないものも多い。 特にイタリア物など珍しい。 演奏も後年の悪く言えば弛緩気味になった演奏とは違い、非常に力強くダイナミックで、オケを隅々まで把握して引っ張っており、デッカやグラモフォンでしか知らない人には新鮮。 CDはBOX物らしく、厚紙に入っているほか、ライナーが付いています。
2 people agree with this review 2022/04/25
本CDはメンデルスゾーンの近年の研究によって明らかとなってきた改訂稿の楽譜を使って演奏された演奏会のライヴ録音である。 収録されているのは、イタリア、スコットランド、フィンガルと人気曲ばかり、かつ録音も無数にあるので、これらの改訂稿による演奏は新鮮であった。 一聴してはっきりと違いがわかるのが、フィンガルの洞窟だが、スコットランド交響曲やイタリア交響曲も細やかな所に違いがあり面白い。 演奏は有田正広指揮、クラシカル・プレイヤーズ東京である。 同オケは1989年に設立された東京バッハ・モーツァルト・オーケストラを前身とし、2009年に改編、立ち上げられた古楽器オーケストラである。 2017年に最後の演奏会を行い解散してしまったが、このCDは2015〜2016年にかけて行われた活動最終期の演奏である。 資料的な価値の方が高い演奏かと思いきや意外と演奏にはメリハリがついており、イタリアの4楽章のようにライヴならではの熱気もありと、キレのある演奏で、レベルはなかなか高い。 録音もライヴであるが良好。 またライナーには使用楽譜や曲についての解説が載っており、勉強になる。
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1 people agree with this review 2022/04/24
シュテファン・ショルテス指揮、ウィーン交響楽団の演奏で収録されたチャイコフスキーの、白鳥の湖からの抜粋録音です。 全曲は無いようで、最初からハイライト収録のみの模様。 指揮のシュテファンは、ヨーロッパを中心に活躍する指揮者で、主に歌劇を中心に振っているようです。 このオペラ畑出身のキャリアから解るように、本CDの演奏も職人的なしっかりとした堅実な演奏です。 悪くはないですが、名盤の多いこの作品では地味な演奏と言えるでしょうか。 デジタル録音初期ぐらいの録音らしく、まぁ問題なく聴ける水準です。 尚、このアルバムは元々何かセットものの、一枚らしく解説などはありません。
1 people agree with this review 2022/04/23
ショスタコーヴィチのバレエ『明るい小川』は、プラウダ紙で批判された事で有名な上、アトミヤンが編曲したバレエ組曲に引用、編曲されているなど、ショスタコのバレエ音楽では比較的有名な作品です。 しかし全曲録音は未だに、ゲンナジー・ロジェストヴィンスキー指揮、ロイヤル・ストックホルム・フィルハーモニー管弦楽団の演奏によるシャンドス盤しかありません。 しかもこの録音は繰り返し曲や他作品からの引用曲はカットされたロジェストヴィンスキー版とも言えるアレンジですから完全版では無いものの、貴重な録音といえます。 曲はショスタコのバレエの中でも聴きやすく、チャイコフスキーやシュトラウスの音楽にショスタコ節の様な親しみやすい旋律が続きます。 前記バレエ組曲でお馴染みの旋律も顔を出すので、バレエ組曲との違いを探すだけでも楽しいです。 オケはロシアのオケでは無いですが、それなりに分厚い響きを出しており演奏もなかなかのもの。 なにより北欧のオケらしい、美しいサウンドが聴きどころ。 録音も良好です。
1 people agree with this review 2022/04/22
このCDはアメリカのピアニスト、シューラ・チェルカスキーの録音を集めたもの。 メンブランの10枚組名演集シリーズの一枚で、壮年期のチェルカスキーの録音から有名な音源を集められている。 冒頭に収められたショパンの練習曲を含む諸作品は、同曲の名盤といえる。 また10枚目などの小品でも古さはあるものの、一切手を抜かず、一級品の仕上がり。 また本CDにはソロだけではなく、協奏曲も収録。 チャイコフスキーの有名な第1番とチェルカスキーが好んで取り上げていたと言う第2番を、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と共演、指揮もレオポルド・ルートヴィッヒやリヒャルト・クラウスらによる時にピアノを超えそうな充実した響きをオケから出している。 またリトルフの交響的変奏曲第4番を名の知れたピアニストが弾くのは珍しく、マルコム・サージェント指揮、BBC交響楽団のサポートも手伝い軽やかに弾いている。 録音は時期相応といったところで、聴けなくはないが、最新録音には勝てない。 CDはクラムシェル仕様です。
0 people agree with this review 2022/04/21
アルフレッド・シュニトケのバレエ『エスキース』の全曲盤。 シュニトケの作品の中では知られていない作品でシュニトケらしい諧謔やグロテクスな一面もあるが、シュニトケの映画音楽のように聴きやすい部類に入る作品です。 他の作曲家の有名な作品からの引用もあって、そもそもこの作品、ゴーゴリ組曲をバレエに仕立て直したものだそうです。 そのため旧作からの転用もあります。 演奏はアンドレイ・チスチャコフ指揮、ボリショイ劇場管弦楽団。 若くして亡くなったチスチャコフの晩年の録音の一つで、ボリショイという強力なオケの力を借りて、作品を知るには十分な演奏を繰り広げています。 録音は1996年、モスフィルム・スタジオにて。 音質は綺麗です。 私が所有しているのはブリリアント・クラシックによるライセンス盤で、ライナー等はかなり簡素です。
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