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0 people agree with this review 2024/08/08
ハイドシークが若いころの録音。モーツァルトの協奏曲で聴かせたピアノのタッチはここでは聴けない。案外平凡で味わいに欠ける。
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演奏は曲によって出来不出来があるが星5。音について、やや硬い感じがするしレンジもそう広くはなくやや表面的である。結論を言えば、ソニー初期盤のほうが音圧、広がり、音の柔らかさ等すべにおいて優れている。コンポで聴くなら良いだろうが、ウーハー20cm以上のSPで聴くなら断然日本の初期盤を勧める。
全集で持っている。9番のみのレヴュ。ベームの9番は、SKD、来日のウィーンフィルの演奏を聴いた。一番好きなのはこのBPOとの演奏。構成力が高く、力がみなぎって、まるでフルトヴェングラー時代のBPOのような内的な力強い音を響かせている。後の演奏はどこか弛緩が感じられBPOほどの高いみに達した演奏とは思えない。ワルターのような柔軟で歌心に溢れた演奏も捨てがたいが、このベームのは底深く音色も適度の暗さがあり感銘度の高い演奏である。2種のセルの演奏などベームに比べると軽く表面的に感じる。ベームがベームであった頃の素晴らしい演奏の一つと言えよう。
この演奏からシューベルトを感じるのは難しい。音楽に潤いの感じられない健康的なシューベルトがこの演奏の中にいる。音楽的には立派かもしれないが、芸術観点からは具合が悪い。これは、この指揮者によく感じられる要素である。後のEMI盤のほうがまだ良い。
美しく演奏しているが掘り下げた響きが聴こえてこない。枠内に手堅く収まっていてウィーン風な演奏という感じで、もう少し強さといったものが欲しい。
解説のとうり私の相性に合わない演奏である。テンポが速くてもそれなりに味わいがあり、聴いていて面白いと思えばいいのだがそこまでいかない。同じ速い演奏でもムローヴァには納得する。やはりベートーヴェンのソナタでもクレメールは苦手だった。意図的に変わった演奏をしているだけ、と感じる。
ピアノ協奏曲はこの曲のベスト演奏だと思う。エキセントリックになることもなく華やかで輝いてこの曲のイメージにピッタリである。ヴァイオリン協奏曲は、特に終楽章のテンポが遅く違和感を感じる人もいるだろうが、私は大好きでこの楽章の魅力を遺憾なくほど解いているかのようで、遅いテンポの割には平板になることなく、ソロ、オケ共にリズムの刻みも深い。シェリングやカプソンの名演もあるが、私はこのクレメール(元来は苦手なヴァイオリニスト)が好ましい。(ただしムーティとの演奏は凡演と思う)
このドヴォルザークはチョンとしてはかなり出来が悪い。原因がチョン自身にあるのかムーティにあるのか。チョンはライヴで同曲を演奏した私家盤があるがびっくりの名演である。(米NUEMA NCD-102、CHALLY・BERLIN GERMAN SO)
ラトル・ブリームの演奏を除けば、飽きの来ない演奏としては最右翼であろう。アランフェスも素晴らしい演奏だが、あまり聴く機会のないヴィヴァルディの楽しい曲も含まれているので、録音は古くなったが鑑賞に支障はなくお勧めのCDである。
初期ピアノ協奏曲だが聴いていて未熟さは感じない、演奏も含め楽しく明るい良い曲だと思う。まだ聴いていない方はどうぞ、と薦めたい。内田もテイトもピッタリである。
歌も合唱もあり長さとしてはこの位が良い。ただ、オケの上手さはブロムシュテット盤が勝り、バルビは聴き劣りがする。ただし、ブロムシュテット盤を知らなければかなり満足するであろう。オケだけでなく歌が入っていたほうが断然楽しいので、うるさいことを言わなければこのバルビ盤で良いと思う、その後ブロム盤をどうぞ。オケだけなら私はロジンスキーの引き締まった演奏を聴いている。
モノラル録音で若か若かしく音にも張りがあってよいのだが、いかんせんテンポが速すぎせかせかした感じがぬぐえない。私としては後のデヴィスとのステレオ録音を採りたい。非正規だがグルミヨにはライヴ録音もあり、正規録音と同等かそれ以上の素晴らしさである。
1 people agree with this review 2024/08/08
リマスターを含めこの演奏のすべてのDGのCDを聴いた方によれば、最も素直な音で聴きやすいのがこの初期盤だそうである(好みや装置との相性もある)。ばらの3枚、SACD、SHQ,OIBP等あって、当初OIBPの2枚組を購入するつもりだったがその大家の愛好家を信じてこの2枚組を購入します。5番は途中でCDを替えなければならないが、LP時代と比べCDはずいぶん楽であり、そんなことは何でもない。(余談だが、某評論家が一回目のモノラル演奏のほうが良いというので聴いてみたが、やはりこのステレオ演奏のほうが音も演奏も私は良いと思う。)
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手放してしまったので今回再購入。ベートヴェンもプロコも初期フィリップスCDをもっているがブラームスの初期盤は高価なのでこの再発でOK。ベートヴェンもこのブラームスも腕が衰えているが曲を掘り下げようという気持ちが音に出て感動的演奏となった。元もとは米マーキュリーが原盤だがフィリップスに版権を売ってしまったので、CDでマーキュリーを聴くのは不可能(マーキュリーとフィリップスでは音が全く別物)。幸い私はマーキュリーLPの音を知っているが、素晴らしいいぶし銀の音であった。オーマンディとのモノラル演奏も好きで、技術的な衰えはほとんどなくスムーズな演奏である。ともあれ、いまではこの曲をステレオの名演で多く聴けるが(昨夜は久しぶりにK・ショルツの名演で聴いた)シゲティのブラームスの価値は今でも変わらないと思う。シゲティのステレオCDは全て米マーキュリー録音フィリップス発売で、フィリップス録音ではないのです。(こんなこと今のCDだけ聴く人にはどうでもいいことかも)
1番はこのセッション録音もいいが、より好きなのは晩年の54年録音の演奏であり、52年11月30日の演奏である。4番も戦中の43年の演奏から53年まで、4種ほどの録音がある。4番の本52年のセッション録音の演奏は(英雄)と同じく客観的であり落ち着いた響きの名演(特に第2楽章)だと思う。各社のリマスターCDが出ているが、このオリジナルのEMIも素直な好感の持てる音でARTリマスターCDも良いと思う。現在、初期のCC35,CE28等5種のEMIプレス盤を持っているが、良く聴くのは伊EMI盤の4番で、音の広がりや音色の豊かさが素晴らしい。もっとも、色付けが強めなので英オリジナルALPフラット盤の音(ぶ厚くやや透明な音)とは若干異なる。この通常のTOCE盤の音圧を上げればALPに近い音になるかも。WFのどの4番もとても素晴らしいが、今はムラヴィンスキーの演奏する1番、4番のほうがより感動的な演奏だと思っている。
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