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Review List of robin 

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     2025/11/19

    最近一向に新録音が聴かれないカムだがどうしているのだろう。DGと契約が切れたのか。このDGの後、シベリウスのライヴ録音があったように思うが、、、。カム若年期のシベリウスだが、同じヘルシンキフィルとのサラステやベルぐルントと比べると、やはり浅いという感じがするし、時にはカラヤン流のレガートも聴かれる。カムファンには聞き逃せないCDと思うが、私はちょっと躊躇する。

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     2025/11/19

    はっきり言ってポリーニのピアノの音はショパンに向いていない。秀才の冷めた音ではショパンは表わせない。マルクジンスキーの心ある(ポロネーズ)とは大違いで、聴けば納得するだろう。納得しない方は、漱石の(門)の最後を読めばいい。ポリーニのショパンは頭と技術だけのショパンという気がする(モーツアルトもベートーヴェンも同様)。

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     2025/11/19

    録音は1954年、グリュミオー33才の時の当然モノラル。ジャケットの岡俊夫氏の説明によると、52年に初のアメリカへ演奏旅行を行い、ボストン響と多分モーツァルトの3番の協奏曲を演奏し、それを聴いた米批評家は<純度の高い美しさ、音色の甘さと豊かさ、そしてスタイルの完璧さ、、、>と絶賛した、とのことである。ご承知のように、後にステレオでの艶のある再録もあるが、このモノ録音のみずみずしい音の感触は聴き手に捨てがたい印象を残す、と思う。高度の再生装置で聴けば(聴いたことはないが)抜群の演奏が聴けるのではと想像するので、ご自慢の装置をお持ちの方はでぜひご鑑賞願いたい。ジャケットの絵柄がLP並みのセンス良さなのも私の大きな購入理由。

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     2025/11/18

    初期トリオも持っているが邦人の各人の技量は今や欧米有名演奏家と全く遜色ないかそれ以上と思える人もいる。弦楽四重奏団やピアノを含む室内楽奏者も決してひけをとっていない水準にある、と素人の私などは思うのだが。日本の昔の評論家なら今一歩とかいって雑誌に載せている(今でもそんな当たり障りのないコメントを雑誌やCDジャケットに載せている)のを見ることが多いが、僭越ながら、本当に分かってるのかと思うことも多い。このCDの曲も良いが日本を代表する3人の音楽家の演奏も良い!

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     2025/11/18

    味わいのある響きで、テンポも妥当、すぐれた演奏だと思う。しかし、私はケルテスも好きでニュアンスはベルティー二以上のように思う。T.トーマスも明るい響きにニュアンスもありよく聴いている。(クナの録音があればかなり違った演奏になったのでは、と思うことがある。)昔、1番はエテルナのLPでボンガルツの深々とした響きと味わいに惚れたが、CDになって薄れてしまった。ベルティー二のこのCDはお勧めです。

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     2025/11/18

    自戒を込めて言いますが、一本のSP、一台のアンプ、一台のCDPで聴くと評価が誤ることが多いです。決して自慢ではないですが私は、SPとアンプは格3台、CDPは1台をかわるがわるにして聴いています。装置や配置によって、かって低い評価を付けた演奏がよみがえったような優れた演奏になったりします。だからオーディオ装置は魔物だと思っています。我が低級な装置でも本CDの録音は何の問題もなかったです。半年たってやっとカントロフの良さ(特にベートーヴェンとモーツァルトのVnソナタ)が分かりました。

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     2025/11/17

    たおやかで艶があり何の注文もないほどすぐれた演奏だと思います。Vnソナタで最後に聴きたくなるのは、グリュミオーでもシェリングでもシュナイダーハン、ボべスコでもなく、このバリリの演奏です。ただ、私としてはほとんど聴かれることのないK302,303のアンダンテをバリリで聴きたかったのですが、未録音のようで残念です。(とは言ってもグリュミオ、カントロフ、ツィンマーマンで聴けますが)。チョンキョンファがモーツァルトを録音してくれないかな。

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     2025/11/17

    ロス時代のメータは良く聴いたが、ヨーロッパへ行ってからの録音はほとんど聴いていない(ウィーンフィルとのシューベルト9番を聴いて嫌になったのも一因)。このメータは例外的?に良いというよりトップクラスの演奏で、ミュンヒンガー・ウィーンと並ぶぐらいの出来栄えだ。それ以上にフルート協が録音共々素晴らしい。ノルマンのハープは雄弁な上に、録音、演奏ともにパリっとした清潔感があり聴きごたえがある。(ミュンヒンガーのはオケがやや重たく感じる)

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     2025/11/17

    フジコ女史が初めてNHKテレビで紹介されたのを見ました、もう20年位前になりますか。また、女子の著作も読みました、バーンスタインとの出会いやカラヤンの印象も書いておられました。CDはこれが初めてですが年輪と経験がでて、スケールの大きさと演奏に落ち着きがありとても好感が持てました。技術的なミス等があるようですが(素人の私にはどこがミスっているのかわかりませんが)聴いていて全然問題なかったです。厚みと奥行きがあり左右に広がる録音も素晴らしく、女史の他のCDも聴きたくなり、また知人へのプレゼンにもう1枚購入予定です。加えて選曲が馴染みのあるのも良いです。

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     2025/11/15

    何とよいアルバムだ、録音も演奏も!ライヴ録音とはいえこんな透明で広がりがあり癖がなく聴いていて気持ちの良い録音はないのでは。有名大手会社の録音以上に優れているといいたいぐらいだ。しかも演奏は輪をかけて良い。ショパン、チャイココンクールのようなお祭り的雰囲気は全くない。リストのP協1番などリヒテル以上の出来栄えに驚く。サンサーンスの5番は印象派的淡さに力感も伴ったロマンに、ロジェ・デュトワの演奏を超えたものが多く聴こえる。白眉はCD2のショパンのソナタ3番、響きの強さの中に豊かなニュアンスが十分、また弱音のセンスの細やかさは心が打ち震えるぐらい素晴らしい。(ポリーニに教えてやってほしいー余談)。3枚目CDはモーツアルトばかり、協奏曲17番とソナタは古楽器演奏だが音が生き生きして田舎臭さい平板さは微塵もない。KIMの弾く20番は現代楽器演奏、表現力が大きくしかも清々しい響きはいかばかりか。久しぶりに本曲の名演奏を聴いた思いである。音がよいのも各々の演奏に花を添えているかも。ELISAコンクールの他の演奏をもっと聴きたい思いである。星5,6,7。

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     2025/11/15

    最近マゼール・BPOのDG録音で同曲を聴いたが、艶やかな音でオケも十分鳴り、聴いている時は満足だが、聴き終わったらほとんど残るものがなかった。そのマゼールとなんと違うことだろう。何が違うのか、指揮者が創る音、響きに表れる曲と演奏の深み、深みです。星5は当然。

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     2025/11/14

    録音は1960年、といえばもうカラヤンが振って大活躍していた頃、このBPOの艶っぽい音はカラヤンの音であるが、あれほど厚化粧ではなくスマートな音で、演奏は正面からぶつかっている感じである。マゼールはこの頃からもウィーンフィルと録音を始めているが、断然BPOとのほうが似合っている。シューベルト、フランク、メンデルスゾーン等が水準の域であるに対し、VPOとのチャイコ、シベリウスはイマイチだ。ムラヴィンスキーほどの深みはないが、ここでのマゼールはスケールもあり響きも豊かで聴いていてかっこよく気持ち良いこと間違いなし。音は今もって優秀で現在のデジタルより聴きやすいかも。

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     2025/11/14

    優れた演奏で感心しながら聴きました。K331などテーマの展開部での打ち込みの思い切りの良さ、それでいてニュアンス豊富なのだ。どの曲も、ちまちまとせず大きく歌いながらモーツアルトを聴いた、と思わせる。こういうモーツアルトは、大手録音の有名ピアニスでもなかなか聴けない。その多くは、耳あたりの良いモーツアルトらしさで終わっているように思う。私には、新旧録音のヘブラーやピリュシュよりずっと好ましく、録音の関係かスケールの大きさを感じさせる、有りそうでない得難い演奏として聴いたが、モーツアルトの大事にしたいCDの1枚である。

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     2025/11/14

    38番特に終楽章を聴きたくて購入。響きは軽やかで明るくテンポは想像していた通りの遅めで思っていた以上に良い。カザルスも遅めだが、リズム、響きが重く楽しめない。ワルターやシューリヒトの味濃く颯爽と歌いながら駆け抜けてゆくのも良いが、旋律を明るくゆっくり歌う演奏はないだろうかと、思いたったのがクレンペラー。3曲共にベームBPO,VPOやクーベリックよりはモーツアルトを感得できる。バーンスタインは体臭が出過ぎで敬遠。テイトは誠実な演奏だが味が薄い。クレンペラーのモーツァルトは彼のベートーヴェンと同等かそれ以上かも、少なくとも重ったるいブラームスよりは良いと思う。故宇野さんがクレンペラーの(フィガロ)を褒めるのも納得がゆく。私はこの3曲の演奏に大変満足している。ARTの録音もよい。

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     2025/11/12

    3枚単品CDで持っている。いわゆるオーソドックス、伝統的な演奏だが中味はかなり深く聴かせ、どの曲も物足りなさは無く、現在持っている13種の全集の中で私には大事なCDになっている。例えば、5番など、プレトニョフのキラキラ光るセンスの良さ、ヴラダーの恰幅の大きさ、バックハウス・シューリヒトの熱気と高揚感などは聴けないが、ラローチャの大らかな落ち着きは安心して聴ける。余白の合唱幻想曲も大きさがあって大好きである。線はやや細めだがJACOBYも女性ならではの細やかさと落ち着きがあって好きである。ラローチャは海賊盤のステレオライヴもありライヴならではの熱気がありテンポも早めであるが、つね日頃聴くにはこの正規録音が良いと思う。わたしには、内田やグリモーより楽しめる演奏である。有りそうでない得難い演奏のCDで聴いて後悔はないと思う。

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