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0 people agree with this review 2009/09/03
古楽器演奏の中で既に名盤の誉れ高いーディナーの演奏に匹敵し、ガーディナーの演奏もSACDであれば、このような響きを大切にした繊細な面も十分感じられたはずと思わせるほどの、録音の良さと考え抜かれ鍛えられた表現が有る。小編成に向いていると思われる2番より6番の方が圧倒的な名演であるが、これが正にベートーベン演奏が内在する即興性による出来不出来の差であり、最も怖いところと思われる。
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1 people agree with this review 2009/09/01
この長大な曲を、何度も何度も聞く羽目になってしまったのはこのDVDの威力だろうか?すべての奏者が上手すぎる。特にトランペットのフリードリッヒは軽々と音楽性あふれる離れ業を連発し微塵も譜面の長大さや陳腐さは感じさせない。アバドと奏者の信頼関係による相乗効果か?とにかくこれはすごい演奏です。
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2 people agree with this review 2009/08/23
通勤途中に車の中でNHK−FMを聞いたところ、偶然、田園の1楽章が流れ出し余りにも素晴らしい演奏に思わず聞き惚れ、あっという間に最後まで聞き通し久々に田園に感動した。ウィーンフィルの演奏だと信じきって最後まで聞き通し、さて指揮者は誰かと思ったところ、これがまさにこの演奏だった。オケの音色の美しさやアンサンブルの素晴らしさ、ツボを十分おさえつつも、大げさにならない表現にさわやかな感動を覚える名演。
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10 people agree with this review 2009/08/13
ブレンデルの深い読譜力と知性が光る演奏。特に17番等思わず唸ってしまう。音のきらびやかさは抑え気味であるが、これだけ陰影の深い表現ができるのはブレンデルをおいて他にないと思わせる。引退が残念!
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0 people agree with this review 2009/07/28
アバドの最高の時代の演奏であり、この時代のウィーンフィルの自発性あふれる最高の演奏を引き出した。
1 people agree with this review 2009/07/01
カラヤンは亡くなる数年の録音がすごいと思うが、当時FMで聞いてベルリンフィルのモーツアルトの冒頭の幽玄さにに引き付けられ、悲愴の壮絶さに感極まった。ウィーンフィルの悲愴と双璧をなす録音。
4 people agree with this review 2009/07/01
ブラームスの四重奏は地味な印象が強く聞き通すことが困難であったが、このブラームスはアルバンベルクの厳しさと華麗さが加味されて非常に良い効果を生んでいる。はじめてブラームスの四重奏が聞き通せたと言っても過言ではない。何度も聞き入り良さがじわじわと染み通る。
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1 people agree with this review 2009/06/26
LDにて既に持っていますが、カラヤンが初めて神から与えられた音楽を奏でた死ぬ前の最高傑作です。ベルリンフィルとの決裂による衰弱と老いによる不正確さを、カラヤンを尊敬しているウィーンフィルの面々が必死で白鳥の歌を奏でているのです。
6 people agree with this review 2009/06/14
5番と7番は数々の名演が多く、少々野暮ったい演奏に聞こえてしまうが、全体的には指揮者の実直な姿勢がにじみ出た、気を衒ったところが全くない、実に味わい深い演奏です。カラヤンと比べるとフェラーリと昔の名車位の差はありますが、昔の名車は捨てがたいし、何度鑑賞しても飽きないですね!!!!
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4 people agree with this review 2009/05/25
アバドは好き嫌いがはっきり分かれる指揮者でそれのみで評価されがちだが、この演奏はカラヤンが鍛えたベルリンフィルの黄金の音色とと、てつもない合奏力が合致した名演。カラヤンから解放されたオケの自発性も極限まで引き出されておりアバドの歌心も加味されて、ブラームスの死ぬ前のセンチメンタルな小品と思っていたが、単純な中にブラ1以上の奥深さと陰影を感じて初めて心から感動した。
0 people agree with this review 2009/05/23
エマーソンはまるで1本の楽器のように響く、典型的なクワルテットですが、特にこのハイドンはその特性が生かされており、音楽に清らかさと柔らかさが満ち溢れており、これは各楽器のバランスがいいからだと他の四重奏団と比べて気付きました。
3 people agree with this review 2009/05/16
アルバン・ベルクは、ウィーンの伝統を受け継ぎながら、弦楽器の演奏技術の極限に挑んでおり、まるでウィーンフィルとベルリンフィルのいいところを併せ持ったような四重奏団。特に、新録音のハイドンセットは鋭さと柔らかさをほかの追随を許さないレベルであり、エマーソン等と比べてピヒラーのバイオリンは音程の曖昧さがなく超1流。
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2 people agree with this review 2009/05/10
アルバン・ベルク四重奏団の最高の演奏ではないかと思う。演奏の表現力が凄すぎて、ハイドンがまるでモーツアルトの最高傑作の四重奏のように聞こえる。“五度”の冒頭の音が出たとたんにアルバンベルクのハイドンの世界に引き込まれあとはあっと言う間に最後まで運ばれる。グラモフォンというプロダクションが無理やりスターにしたエマーソン四重奏団の気の抜けたビールのような演奏と聴き比べて見ればバイオリンも含めた四重奏団の1流と超1流の差が残念ながらはっきりと解るはず。
1 people agree with this review 2009/05/04
CDをかけた瞬間の1番の出だしから引き込まれる。音の集中力とみずみずしさにあふれており、ロンドン交響楽団が神の音楽を奏でる稀有な時間を堪能できる演奏。作曲家が誰であろうとこの頃のアバドとロンドン交響楽団なら最高の録音を残せたのではないか。マーラーもベートーベンもブラームスも・・・・。自分の考えをを100%表現してくれるロンドン交響楽団で録音すれば、このように歴史に残る神が降臨したような演奏が出来たはずではと思ってしまうのは私だけか?ウィーンフィル、ベルリンフィルの魅力には抗し難い気持ちは分るが指揮者の能力
7 people agree with this review 2009/04/30
マーラーの音楽を、シェーンベルク等の20世紀の大作曲家への道を開いた作曲家としてとらえ、かつ、無調音楽ではなく、調性で書いた最後の作曲家としての古典的な響きも加味したバランスの取れた解釈をフィルハーモニアという良き理解者を得て100%実現できた演奏だと思う。ブーレーズと似て分析的だと評されることが多いが、音楽の天上的な美しさも、陳腐な旋律も包み隠さずに表現したシノーポリの独自性こそ今なおこの全集が新鮮さを失わない真の理由ではないかと思う。テンポやアゴーギク、他の指揮者では聞こえない音が云々は表面的なものだ
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