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TOP > My page > Review List of 一人のクラシックオールドファン
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3 people agree with this review 2010/02/15
今年はペルゴレージ生誕300年ということでショパン生誕200年程騒いではいないですがメモリアルCDも出始めている様です。さて、大分老けた風なアバド(本盤ブックレットの彼の姿写真ではもう頭髪が真っ白?・・・そらそうでしょう!確か彼は今年77歳?・・・私もそうなのですが皆んな年をとって行くのですねぇ・・・)がお里帰りする如くイタリア物で存在感を示している本盤はペルゴレージ作品集の一環で2009年収録されたものです。オーケストラはOMという小編成のものです。ペルゴレージと言えば「スターバート・マーテル」位しか一時は知らなかったのですがイタリア独特の甘く切ない調べに乗った本盤収録の各宗教曲は初めて聴く曲が大半なのに何故か聴き入って知らない間に魅了されている自分に気がつくのです。「甘く切ない」と言っても安っぽいものではなく若くして逝ったこの作曲家の静謐な髄が凝縮された各曲なので決して油断は出来ません。収録曲中のメインである聖エミディウスのためのミサ曲(演奏タイム30’01)は出だしフーガコーラスでスタート、やがてソプラノ、アルトも・・・マァその美しさたるや!、サルヴェ・レジーナ ヘ(同15’20)も然り、宗教音楽劇《アキテーヌ公聖グリエルモの改心と死》(同8’40)はソプラノがオペラ風に、しもべらよ、主をたたえよ(同18’33)では独唱者がチェンジして・・・・。知識として知っておく必要がある音楽とまでは言い切れないですがたとえ教会音楽という限定作品であってもそこに身を委ねるひと時もあってもいいのではと思い、それとアバドの目の付け所の良さに最高ランクにさせて下さい。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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0 people agree with this review 2010/02/15
1997年BPOを振ってのライブ録音です。如何にもインターナショナル的なスマートでしなやかさがポイントの演奏で所謂土俗臭は聴かれません。演奏タイムは@12’04A13’20B7’39C11’28となっており抒情的ではありますが全体としてはテンポは少し速いというのでしょうか。第1楽章は静かに入って行きます、入念な・・・という感じです展開部はややベッタリ感も感じましたがやがてそれも消え本格的な運びに、なお、この楽章では反復演奏が珍しく行なわれています。この演奏では第2楽章が特に丁寧に仕上げられ終わりの方の佇まいは緊張感が伴い心地よいです。前述しました様に全体としてはテンポは少し速めの中では楽章間で見ますと配列相対的にはタイムをかけている第2楽章であります、まろやかなホルンの味わいも印象的です。やや抑制気味にスタートした第3楽章の対比感は見事。最終楽章は割りとしっかりとそしてゆっくり管楽器で旋律線を露わにし後半は攻め込んで行きます。BPOの凄いノリはコーダへと雪崩れ込みそして最後は回想するようにゆったり引っ張って終わります。2002年のライブDVD盤も基本的には同じアプローチらしくタイムはもう少し短いと他の方から聞きました。なお、本盤他の収録曲は聴いておりません。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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0 people agree with this review 2010/02/14
このアルバムカタログの中でマルクジンスキーのポロネーズ集を見つけたものですから懐かしくコメントする次第です。今私の手元にあるマルクジンスキーのショパン・ポロネーズ集(第1〜6番)の1999年発売のCDの帯には「ショパン没後150年記念」という文字が見られます。この年には各社ショパン物の販促活動盛んであの又新録音も比較的多かったと聞きます。そして今年はやはりショパン・メモリアルイヤーなのでしょうか生誕200年で各種のショパンCD盤が意匠直しで再発されています。さて、話は戻ってマルクジンスキーの六曲のポロネーズ集は1959年の録音ですからそれこそ一昔前の録音、同じEMIでのショパン弾きとしてサンソン・フランソワの個性の影に隠れてしまった様な感がします。ショパンと同じポーランドの出身であるほぼ忘れかけられているこのピアニスト、このポロネーズを聴くとしっかりとした骨組みで各曲の性格もありますが決してショパン風ロマンチックな処は無くただひたすら力強く弾き進めているという感じです。その中で有名な「軍隊」ポロネーズ(タイム5’40は少し長め)や「英雄」ポロネーズ(同6’58は普通)を聴きますとその辺りがよ〜く分ります。武骨感があり特にこの二つのポロネーズには合っているように思えました。従ってまた異なる曲面の幻想ポロネーズも録って欲しかったですね。このアルバムでのマルクジンスキー以外の他の曲は殆ど聴いておりませんのでOKランクにしておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
偶々チェリビダッケ指揮MPOのシューマン交響曲第2番を聴く機会がありましたので本盤は現在販売されてはいませんがコメントを入れさせていただきます。先ずデータなのですが1994年のライブ録音で演奏タイムは@13’11A8’02B13’02C9’14と晩年の遅さが目立つ演奏ですがその遅さは私にとってあまり身近な作品でなかったこの曲をじっくり眺める?チャンスでもありました。チェリビダッケにはこの曲で比較的多く録音が残っており1969年RSO、1978年SRSO、1979年LSOそして本演奏が主に残されたものであります。一つの概念主題が全体を覆っているこの得体のもうひとつ分らないこの曲を棚卸ししてくれた演奏が本演奏かと思われます。各楽章の運びについてはHMVレビューにその詳細が記載されていますので省略しますが第1楽章の執拗なまでのダメ押し締めを各フレーズ微妙な変化を見せたり、ブルックナー的な響きがブレンドされた第3楽章の宗教的とも思えるゆっくりした耽美的な美しさを厳粛なまでに奥深く表現した処や最終楽章の混沌とした中から最後のティンパニーの伴う堂々としたコーダはシューマンの一交響曲を大きな作品へと昇華させて行くようであります(第2楽章ではシューマンの他の交響曲にも現れるテーマ断片もあるのですね)。ハイドン変奏曲は残念ながら未聴です。シューマンは最高ですが一部未聴ですのでワンランクダウン法を選びます。限定販売だった為か今は販売されていないらしく復活が望ましいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/02/13
バッハ音楽の権威であったリヒターは意外とオルガン演奏盤が少ないように思われます。彼くらいだったら何回か反復収録も考えられたのですが本盤1954年録音された超有名な五曲ですら以降年ではDGに主に1960年代に収録された選集や1969年来日ライブ録音(武蔵野音大オルガン)くらいしかHMVカタログには見当たりません。マァ過去1969年、1979年と日本に来て1981年三回目の来日直前若くして亡くなったのですから多忙も極めていた彼だし録音回数も限られていたのでしょう。その中でこの1954年録音の五曲は彼が自らMBO,MBCを立ち上げ本格的活動に入る前後のまだ二十歳代の録音でその後焼失してしまったジュネーブのヴィクトリア・ホール/クーン・オルガンを使用したものでDGへの収録盤コペンハーケ゜ンのイエスボー教会オルガンのやや硬い肌触りとは異なる円やかさがその響きの特徴・・・DECCA録音(初のステレオ?)とDG録音との違いも起因?・・・。演奏タイムはBWV542→ 14’33、BWV548→ 14’12、BWV565→ 9’48、 BWV582→ 15’31、 BWV645→ 5’35であり後年の演奏より概ね若干ゆったり目で運んでいます(DG盤タイムを参考までに申しますと BWV542→ 12’31、BWV565→ 8’50、 BWV548→ 12’27、 BWV582→ 15’17、 BWV645→ 5’42)。巨大な構築物の造形美を短調曲中心に若い頃のリヒターの将来への思いを描き出しているようです。録音はさすが古さを感じさせますが代表的なバッハオルガン曲録音盤としてマスプロダクトされていない分今後も残って行くべき最高演奏盤と思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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0 people agree with this review 2010/02/12
ペラヤがECOの指揮を兼ねて演奏したモーッアルト ピアノ協奏曲シリーズ(1975年〜1984年録音)の一つでこの第17,18番は1980年の収録分です。ピアノ弾きと指揮を兼ねるのはもうそんなに珍しいことではありませんが「一体感」がどこまで成功しているのかは興味がある処です。1980年といえばペライヤはまだ33歳頃、「一体感」の表現が両曲で充分出来たかは別にして結果論からすれば無難に納まるところに収まったという処なのでしょう。後年一時指を痛めて活動を休止していたペライヤがCD盤ではバッハあたりで復帰して行き又その演奏の美しいタッチがバッハの協奏曲やパルティータの名演として現れたのは嬉しい限りでした。さて、本盤この両曲、カタログに複数載っており丁度時期的にはシリーズの中間点でもあり演奏自体はタッチの美しさこそ見られますが厚ぼったく元気過ぎてそしてオーケストラの音色もボリューム感があり私などオールドには少ししんどい・・・「若さ中て」させられたような感じがしました、もう少しサラリ感があれば・・・贅沢ですね、聴く側の者達は・・・(若いと言っても彼は私とほぼ同年代・・・)。演奏タイムは第17番は@11’25A10’31B7’52、第18番が@11’19A10’25B7’17と各々楽章相互間でみればやや中間楽章に特徴が表れている様に思えました。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/02/12
アバドのブラームス作品演奏に出会ったのは確かロンドン盤でLSOを振ってのセレナード第1番であってその演奏の溌剌さというか初々しさが曲想に大変マッチした感じだった事を記憶しております。多分その後の1973年アバドは交響曲第4番に関してはLSOを指揮しての録音を本盤と同じDGに残しております(演奏タイムは@12’11A12’13B5’54C9’26でしたが今HMVカタログには無い様です)。それから約二十年後の1991年、今度はあのカラヤン亡き後のBPOを率いての交響曲全集の一環での録音です。全体この曲に先入観からも押し付けられる枯淡的印象は薄くそうかと言ってクライバーとかのやんちゃ振りでもなく当時のアバドの年齢相当・・・50代後半の味はコーティングされてはおります(イタリア指揮者だから深みの点でどうかとそれこそ深読みしたくはなりそうですが・・・)。それはやはり第2楽章あたりなのでしょうか。第1楽章と共によく歌ってくれます。第1楽章などコーダへの攻め込みはスピードをあげますが歌いすぎて最後の〆の伸ばしはあまり他の演奏では聴けません。力強い第3楽章を経て最終楽章・・・ややはじめ素っ気無さが気になりましたが時折ダメ押し的なフレーズを交え各変奏のフォルムを浮かび上がらせ変化をつけています、しかし最後はやはりややアッサリ気味に・・・それこそもう少し連綿さが欲しい当方勝手な感を抱きました。演奏タイムは@13’01A12’03B6’22C10’01となっており1973年演奏分とはそう違いはありませんが、風格の増したアバドとBPOの強靭さも味わえる演奏ではありました。他の曲は未聴ですので素晴らしいランク止めにしておきますね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/02/11
ハーンのヴァイオリン協奏曲演奏盤は本盤でのメンデルスゾーン/ショスターヴィチという風にどちらかと言えばポピュラー名曲物と少し難しい現代物との組み合わせ路線が以降でもパガニーニ/シュポア、シベリウス/シェーンベルクといったカップリング盤でも続いたようです。さて本盤、メンデルスゾーンの方はテンポとして若干速いような感じがしたのですがタイムは@12’01A8’10B5’56と両端楽章は心持ちというだけでむしろ中間楽章はじっくり進めています(この顕著な例がバッハのヴァイオリン協奏曲第2番で私はこのバッハ協奏曲にはメロメロなのです)。私の好みではメンデルスゾーン協奏曲ではこの中間カラーが両端楽章にもあれば・・・テクニック優先の忙しさが私のような素人の耳には残った次第です。むしろ本盤ではもう一方のショスタコーヴィチの協奏曲に関心が行きました。オイストラフに捧げられたこの曲、他の演奏をそんなに多く聴いてはいないのですがロシア・ユダヤ?民族的なカラーに貫かれたこの曲、第1楽章沈うつな情とそれに半音階的要素が加わり雰囲気が作られますがハーンは持ち前の集中力でもって自在に展開して行きます。続く楽章も次から次へと表れるテーマにちょっと尻込みしましたが第3楽章での八つの変奏を経たカデンツァでは彼女のバッハ演奏を思い出しました。最後の少し狂暴的な処からコーダへは演奏の巧みさとお膳立ての上手さが光っております。ハーンにはこのような少しクール無機的なCG風な曲・・・これがまた難しい曲ばかりで・・・へのマッチング度合いが高いように他の現代曲演奏を含め感じました。ショスタコーヴィチの演奏タイムは@12’34A5’36B14’44C5’20であり第2楽章のスピード感が凄いです。どちらも2002年録音でオーケストラはOPO、なお、私はこの二人の指揮者には不案内でありますがウルフの健闘は理解できました。いろいろなフォーマット仕様があるようですが素晴らしいランクに止めておきます。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
1 people agree with this review 2010/02/10
私とほぼ同年のパールマン・・・不自由な体に反発するようなその瑞々しく豊潤な演奏にはいつも魅了され同年だけにその姿勢には尊敬感を抱いております。パールマンと言えば私はあのスピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」(1993年)のBGMでの希望と失望の混じった哀切きわまるヴァイオリン演奏が忘れられません。又、彼がアシュケナージと組んだ瑞々しいベートーヴェンのソナタ集もLP盤で私の手元で健在であります。このベートーヴェン協奏曲の演奏も曲想こそ違えイメージ的には何か似ていて又ジュリーニ(PHO)の情緒的旋律重視のバックがそのしっとり感を助長してひたすら甘く淀みない仕上がりになっております・・・聴いている分何も難しい事言わなければそれはそれで充分満足します・・・一般受けするのではないでしょうか、しかし健常者には捉えられない何物かを彼は絶対放っているはずで本当は私の様に表面的に聴いたのでは駄目なのかもしれませんね。出だししっとり甘くスーと・・・そして充分歌いこんで行きます 私はこのベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲のみのCD盤で聴いているのですが本演奏は1980年録音でまだパールマンは30歳代半ばながら演奏タイム@24’22A9’26B10’06は特に過不足はありません。第1楽章のカデンツァはもう少し冒険が欲しい処ですが最終楽章のカデンツァの切れ味も見事な事!なお、パールマンは後年1986年バレンボイム(BPO)とのCDライブ盤(タイム@23’45A9’27B10’26)や1992年同じバレンボイムとのライブDVD盤がHMVカタログにあるようで興味ある方は要チェックですね。なお、先ほども書きましたが本盤他の収録曲は未聴ですので素晴らしいランクに止めていただきます・・・又、機会があれば聴いてみたいですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/02/10
私とほぼ同年のパールマン・・・不自由な体に反発するようなその瑞々しく豊潤な演奏にはいつも魅了され同年だけにその姿勢には尊敬感を抱いております。パールマンと言えば私はあのスピルバーグ監督の映画「シンドラーのリスト」(1993年)のBGMでの希望と失望の混じった哀切きわまるヴァイオリン演奏が忘れられません。又、彼がアシュケナージと組んだ瑞々しいベートーヴェンのソナタ集もLP盤で私の手元で健在であります。このベートーヴェン協奏曲の演奏も曲想こそ違えイメージ的には何か似ていて又ジュリーニ(PHO)の情緒的旋律重視のバックがそのしっとり感を助長してひたすら甘く淀みない仕上がりになっております・・・聴いている分何も難しい事言わなければそれはそれで充分満足します・・・一般受けするのではないでしょうか、しかし健常者には捉えられない何物かを彼は絶対放っているはずで本当は私の様に表面的に聴いたのでは駄目なのかもしれませんね。出だししっとり甘くスーと・・・そして充分歌いこんで行きます 私はこのベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲のみのCD盤で聴いているのですが本演奏は1980年録音でまだパールマンは30歳代半ばながら演奏タイム@24’22A9’26B10’06は特に過不足はありません。第1楽章のカデンツァはもう少し冒険が欲しい処ですが最終楽章のカデンツァの切れ味も見事な事!なお、パールマンは後年1986年バレンボイム(BPO)とのCDライブ盤(タイム@23’45A9’27B10’26)や1992年同じバレンボイムとのライブDVD盤がHMVカタログにあるようで興味ある方は要チェックですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
0 people agree with this review 2010/02/09
私が最初にアルゲリッチのラヴェル・ピアノ協奏曲を聴いたのは1967年録音LP盤(演奏タイム@8’00A8’57B3’49)で「1968年度ACCディスク大賞受賞」の帯がついていたプロコフィエフ・ピアノコンチェルトとのカップリングものでした。バックはアバド/BPOで両方とも若くアルゲリッチは煌びやかなそれでいて繊細なラヴェル音色を抜群のテクニックで表出しているものの若さの勢いも手伝った面もありました。しかし彼女にはもっと若い頃、当時将来夫君になるデュトワの指揮ローザンヌCOバックでの1959年録音盤もあり資料的には興味があります。更に先のアバド(但しオーケストラはLSO)とは再録盤で1984年録音のもの(タイム@8’46A9’34B4’04)がありこちらはゆったりと特に第2楽章が詩情まろやかな感じで落ちついた演奏です。さて、本盤は離婚後もう二十数年経ったお互い甘いも酸いもかみわけたアルゲリッチ、デュトワとの1997年ライブ(今度はオーケストラがデュトワ手兵のMSO)録音でタイムは又少し戻って@8’17A9’03B3’57・・・それだけにアルゲリッチ節というかシャープな感じがよみがえりそのかわりバックがやはりフランス物なのか壷にはまった上手さで中和して行きます。それはやはり第2楽章で顕著に私は感じました・・・ピアノ粒の美しさとバックのなんとも言えぬ上手さ・・・。この曲・・・初演者マグリッド・ロン(ラヴェル指揮のバック)に捧げられたという・・・第1楽章は特に少しガーシュインに似たジャズ要素もあれば第2楽章の管楽器とのデュエット様なピアノの静かな流れ、「ゴジラの逆襲」のテーマ似が瞬間過ぎる終楽章・・この演奏も最高!ですね。なお、他の収録曲は未聴なのに本演奏のHQCD盤TOCE90077では最高とマークしてしまつたのですが(訂正出来ず)、このCD盤TOCE14118は申し訳ないですがワンランク下げさせていただきます、スミマセン。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
私が最初にアルゲリッチのラヴェル・ピアノ協奏曲を聴いたのは1967年録音LP盤(演奏タイム@8’00A8’57B3’49)で「1968年度ACCディスク大賞受賞」の帯がついていたプロコフィエフ・ピアノコンチェルトとのカップリングものでした。バックはアバド/BPOで両方とも若くアルゲリッチは煌びやかなそれでいて繊細なラヴェル音色を抜群のテクニックで表出しているものの若さの勢いも手伝った面もありました。しかし彼女にはもっと若い頃、当時将来夫君になるデュトワの指揮ローザンヌCOバックでの1959年録音盤もあり資料的には興味があります。更に先のアバド(但しオーケストラはLSO)とは再録盤で1984年録音のもの(タイム@8’46A9’34B4’04)がありこちらはゆったりと特に第2楽章が詩情まろやかな感じで落ちついた演奏です。さて、本盤は離婚後もう二十数年経ったお互い甘いも酸いもかみわけたアルゲリッチ、デュトワとの1997年ライブ(今度はオーケストラがデュトワ手兵のMSO)録音でタイムは又少し戻って@8’17A9’03B3’57・・・それだけにアルゲリッチ節というかシャープな感じがよみがえりそのかわりバックがやはりフランス物なのか壷にはまった上手さで中和して行きます。それはやはり第2楽章で顕著に私は感じました・・・ピアノ粒の美しさとバックのなんとも言えぬ上手さ・・・。この曲・・・初演者マグリッド・ロン(ラヴェル指揮のバック)に捧げられたという・・・第1楽章は特に少しガーシュインに似たジャズ要素もあれば第2楽章の管楽器とのデュエット様なピアノの静かな流れ、「ゴジラの逆襲」のテーマ似が瞬間過ぎる終楽章・・この演奏も最高!ですね。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)
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