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Review List of レインボー 

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     2020/05/18

    ナクソス初期に発売されたドヴォルザーク交響曲全集の1枚で、第4番と第8番を収録している。
    スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録されています。
    ナクソス初期のスロヴァキアの演奏勢は時にとんでもない演奏もありましたが、自国の作曲家の作品は良い演奏が多い。
    このドヴォルザークもライトな軽量級の演奏ですが、オケが伸び伸びと、良い意味でローカル色を残した癖の少ない演奏で中々良い演奏だと思います。
    1989年、レドゥタ・スロヴァキア・フィルハーモニー・コンサート・ホールにて録音されたもので、音質は良好。

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     2020/05/17

    ローウェル・グレアム大佐指揮、アメリカ空軍ヘリテージ・オブ・アメリカ軍楽隊の演奏によるアルバム。
    アメリカの作曲家による吹奏楽のために書かれた作品からコンサート向きの作品を集めた内容となっている。
    ここに収録された作品は、グレードの高い作品として知られているが、軍楽隊の高い技術力と表現力の下、参考演奏はもちろん、鑑賞用としても十分通用する水準の演奏となっている。
    録音は1989〜1990年にかけてであり、元々自主制作盤が原盤のはずだが、市販化にあたりリマスタされており、音は良く、細部の楽器の音がよくわかる録音となってます。

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     2020/05/16

    アンソニー・ブラモル指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で録音、収録したCDで、メンデルスゾーンの交響曲第4番『イタリア』と『真夏の夜の夢』の2曲を収録。
    いずれもメンデルスゾーンの代表曲として有名な作品。
    指揮のブラモルはイギリス生まれで、ヴィレム・タウスキーに学んだ指揮者で、ドイツのオペラ畑を中心に活躍してるらしい。
    演奏は一言で言ってしまえば、初期ナクソスによくあった作品の魅力を過不足なく伝えてくれるもの。
    スロヴァキア・フィルの腕前はまずまずと言った所だが、とはいえ交響曲など、勢いや華があって良い部分もある。
    廉価盤としては発売時に比べ選択肢が広がったので、これという決定的な部分が少ないこの盤はおすすめしにくいが、初めて聴いても問題ないし、何より値段分の水準はあると思う。
    録音は1987年、スロヴァキア・フィルハーモニー・コンサート・ホールでの録音で、当時のナクソスらしい自然体な音。

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     2020/05/15

    ヴェルナー・ハックル指揮、ニーダーエストライヒ・トーンキュンストラー管弦楽団&管楽アンサンブルの演奏で収録されたビーダマイヤー時代に作曲されたライト・ミュージックを集めたアルバム。
    この時代の人気曲はやはりワルツ、ここにもランナーやヨハン1世などの名前が並ぶ。
    その一方でランナーとヨハンの師、パーマーやバルトなどこんにちは忘れられた当時の作曲家、そしてベートーヴェンやシューベルトら大作曲家らの筆による物もある。
    曲はまだ19世紀前半、古典からロマン派へ行く移行期の頃でシンプルといって良い。
    オリジナルのメロディもあれば、人気のオペラのメロディを借りた作品があるのも時代ならではだろう。
    演奏も一流とは言えないが、これはこれで悪くない感じ。
    録音は良好。

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     2020/05/14

    ナクソスのドヴォルザーク交響曲全集の1枚。
    交響曲第9番と交響的変奏曲を収録したアルバム。
    スティーヴン・ガンゼンハウザー指揮、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で収録。
    このガンゼンハウザーによるドヴォルザークの交響曲全集、ナクソスの初期アルバムの中ではなかなか良いほうで、良い意味で素朴なドヴォルザークが聴ける。
    新世界の愛称で知られる9番は今や様々な名盤の廉価盤が沢山出ているので、ファーストチョイスにおすすめとは言えないが、初めて聴いても曲の持つ魅力は存分に味わえるだろう。
    録音は1989年3月&11月、レドゥタ・スロヴァキア・フィルハーモニー・コンサート・ホールで、やや音が小さいが廉価盤として十分な水準。

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     2020/05/12

    フリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団の演奏による、ヨハン&ヨーゼフ・シュトラウスのワルツ集です。
    1957年と1960年に録音されたこのアルバムはかのシュヴァルツコップが無人島に持っていく1枚と言わした有名な音源で、ライナーのシカゴ交響楽団との録音の中でも代表的な音源となっています。
    ハンガリー生まれであったライナーはある意味本場の指揮者と言えますが、その引き締まったサウンド、キビキビしたリズム、鉄壁のアンサンブルなど、名盤と言われるだけに相応しい演奏ではあります。
    現在ではベルリオーズやR.シュトラウスと組み合わせた盤も出回っていますが、この盤はオール・シュトラウスプログラムで、シュトラウスのみを聴きたい人はこの盤がおすすめ。
    音質を向上した盤も出回っていますが、この盤でも充分聴けます。

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     2020/05/11

    レハールの喜歌劇『微笑みの国』『パガニーニ』の全曲盤です。
    どちらも戦前録音で、微笑みの国は1930年にパウル・デッサウ指揮管弦楽団を振って録音された物で、一番の聴き所は、リヒャルト・タウバーが参加している所。
    パガニーニは作曲者、フランツ・レハール指揮、ウィーン大放送管弦楽団を振って1942年に録音された物です。
    これらの作品は聴き比べ出来る程音源の増えた現在、演奏面では良い音源が他にあります。
    しかし、作曲者の自作自演を始め、レハール存命中で、かつ縁も深かった歌手らによる演奏は当時の雰囲気を知る上で貴重な音の資料でしょう。
    録音は優秀とは言えませんが、年代を考えればまだ良い方でしょうか。

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     2020/05/03

    アメリカの指揮者、ポール・シュトラウスが、リエージュ管弦楽団の首席指揮者時代に残した録音の一つで、クラシック・マーチを集めた内容。
    海外盤で、クルツがフィルハーモニア管弦楽団を振った行進曲集と抱き合わせる形で、抜粋ながら復刻されてはいるが、全曲の復刻は恐らくこの国内盤以外にはないと思われる。
    シュトラウスは、知名度も今ひとつ、録音も少ないが、リエージュ時代に残された録音は良い物が多い。
    この行進曲集もその一つ。
    どの演奏にも明るい響きと生き生きとした輝きがあるが、このリエージュ管弦楽団とはフランクの名盤があるだけにフランス物とは相性が良いようで、サンサーンスのフランス軍隊行進曲などは盛り上げ方が上手く、この曲の手本のような演奏だろう。
    尚、二曲目はだったん人の踊りが収録されている事になっているが、実際には同オペラからの行進曲が収録されている。
    1976年録音、年代のわりには良い音質。

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     2020/05/02

    レオポルド・モーツァルトの交響曲集です。
    演奏はドナルド・アームストロング指揮、ニュージーランド室内管弦楽団である。
    父モーツァルトの作品は、息子ヴォルフガングに比べて劣ると言われる事もあるが、確かにこの盤を聴けば分からなくも無い。
    但し『狩の交響曲』『パストラーレ』のような描写系の作品は中々面白い。
    アームストロングとニュージーランド室内管弦楽団は1995年頃に18世紀の交響曲を吹き込んでいてこの盤もその一つ。
    演奏は終始安定しており、作品の魅力を過不足なく伝えてくれる演奏です。
    但し、録音がデジタルの割にちょっとイマイチで、音が小さめ。
    良くも悪くも1990年代中期のナクソスらしい1枚と言えるでしょうか。

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     2020/04/29

    今は亡き東芝EMIが、1990年に出した吹奏楽の行進曲やオリジナル曲を集めたアルバムは、揃えると有名曲から珍しい曲まで揃う貴重なシリーズでした。
    この盤は吹奏楽オリジナル名曲選シリーズの6枚目で、アメリカとイギリスの吹奏楽曲を集めた内容です。
    演奏者は、イモージェン・ホルスト指揮、イギリス王立空軍中央軍楽隊、汐澤安彦指揮、大阪府音楽団、東京アカデミック・ウィンド・オーケストラ、朝比奈隆指揮、大阪府音楽団で、各レコードからの抜粋です。
    この中では、ホルスト指揮の音源が重要でしょう。
    作曲家の娘による指揮という点もさることながら、良い意味で推進力と、素朴さが同居した名演です。
    邦人の演奏家は、吹奏楽曲を多数録音している汐澤安彦が振った音源が多数を占めるのですが、その中ではスミスのフライトが名演で、そもそもあまり録音自体多くない上に、更にプロの録音はかなり少ない。
    この演奏は速めのテンポ設定ですが、隙のない音楽で、見事です。
    次点でムーアサイド組曲も良い演奏です。
    録音はEMIらしく、ダイナミックさに欠ける所があるが、まぁ十分だろう。

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     2020/04/28

    モーツァルトの行進曲を集めたアルバムです。
    ハンス・グラーフ指揮、ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団の演奏で収録。
    モーツァルトの行進曲は、ディヴェルティメントの入退場用に書かれた作品が多く、今日ではあまり知られていません。
    この盤の曲も大体そうで、他にオペラからの作品も収録されています。
    グラーフの演奏は、比較的早めのテンポで、あっさりと進んでいきますが、悪くありません。
    同種の内容を集めたアルバムといえばボスコフスキーが振った、デッカ盤が有名ですが大体舞曲と合わせたBOX盤で発売されますので、価格が高く、安価で聴けるこの盤は意外と貴重です。
    日本コロムビアからの発売ですが、元はデルタミュージックが原盤で、関連のカプリッチョからも同内容のアルバムが出ていました。
    1988年5月にザルツブルクで録音されており、音質は良好。

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     2020/04/26

    ナクソスのアメリカン・クラシック・シリーズの一枚。
    この巻ではヴィクター・ハーバートの作品を収録しています。
    アイルランド生まれのハーバートは最初、演奏会用作品を書いていたのですが、後にブロードウェイに進出、喜歌劇を書いて成功しました。
    このCDは喜歌劇の分野の成功作で代表作の『おもちゃの国の赤ん坊』からのナンバーと、『赤い製粉所』セレクションを収録したもの。
    どちらも歌無しのオケのみの演奏。
    おもちゃの国の赤ん坊は代表作ながら全曲盤はほぼなく、おもちゃの行進曲以外は全く知られてないので、この盤は中々貴重だ。
    アメリカの作曲家ではあるが、大陸から渡ってきただけあって、アメリカ的と言うよりヨーロッパ的な所が強く、特にヨハン・シュトラウスの影響がハッキリと聴こえるのは、一時期奏者としてシュトラウス楽団に身を置いていたからだろう。
    演奏はキース・ブライオン指揮、ラズモフスキー交響楽団。
    オケのラズモフスキー交響楽団はスロヴァキア放送交響楽団、スロヴァキア・フィルハーモニー管弦楽団、スロヴァキア国立歌劇場管弦楽団のピックアップメンバーからなる録音用団体で、1995年頃に集中してナクソス系列に録音を残している。
    この盤では、ブライオンの指揮の下、メリハリのある演奏を繰り広げており、曲もライトなだけあり、中々楽しい。
    録音は1996年、スロヴァキア放送コンサート・ホールで収録されており、音質は良好である。

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     2020/04/24

    レオ・ファルの喜歌劇『女帝』全曲盤。
    1953年に録音された物で、フランツ・マルスツァレク指揮、ケルン放送管弦楽団による演奏で収録。
    ファルは『いとしのアウグスティン』等一部の曲を別にすれば、あまり有名ではなく、この女帝も知られざる作品。
    実際、全体的に見れば聴き劣りすると思うが、それでも部分部分、チャーミングなメロディもあって悪くない。
    女帝の録音は他にcpoからブルケルト盤がありますが、このマルスツァレク盤はオペレッタのカラヤンと呼ばれたこの指揮者だけあり、メリハリがつき、細部まで表情があり、歌手もビッグネームは少ないものの、中々良く、この作品の名盤と言えます。
    併せて同じファルの喜歌劇『陽気な農夫』の抜粋も同じ演奏者で収録されている。
    全曲盤からの抜粋だが、マルスツァレクのタクトはここでも好調、歌手も愉快で楽しい。
    どちらもモノラルだが、年代の割にノイズは少なく、その点は良い。
    ただ復刻は多少微妙な所もある。

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     2020/04/21

    ナクソスのチマローザ序曲集シリーズの4枚目にあたるCD。
    今回はミヒャエル・ハラース指揮、チェコ・パルドピツェ室内フィルハーモニー管弦楽団の演奏である。
    今回収録された作品は比較的初期の作品が中心らしく、当時の慣習であったシンフォニア形式の作品が多く、やや地味で古くさい感じを受けますが、チマローザらしい軽快な旋律は健在です。
    指揮のハラースと言えば、ガンゼンハウザー、エトリンガー、ワーズワースと言った面々とナクソス初期に活躍した指揮者ですが、1990年代に入ってからも継続的に録音があり、交響曲から劇場音楽まで多種多様な作品に録音があります。
    この盤は得意のオペラの序曲と言う事で、メリハリと歌心のある演奏です。
    オケも技量の面で問題なく、水準をクリアしています。
    音質も良好。

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     2020/04/20

     ナクソスのチマローザ序曲集シリーズの2枚目。
    2007年から始まったこのシリーズは、4枚目まで毎回指揮者とオケが違い、この盤は、ケヴィン・マロン指揮、トロント室内管弦楽団の演奏で収録。
    第1集はマルコポーロからの移行盤であったが、この2集からは全て新録となっており、これは2006年に録音された物。
    チマローザは存命中、絶大な人気を誇り、喜劇オペラを得意としただけに、モーツァルトやロッシーニを思わせる軽快で明るく、シンプルなメロディで、中々楽しい。
    演奏機会こそ恵まれないが、序曲だけ聴いていると、オペラ本体がどんな作品なのか気になってくる。
    マロンとトロント室内管の演奏も、颯爽とわかりやすく明快な音楽で丁寧に演奏されており、作品を知るには問題ない上質な演奏である。
    もちろん音質も良い。

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