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Review List of てつ 

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  • 2 people agree with this review
     2015/08/01

    このセットは比類がないものです。クラシック音楽を愛好しようと思うならば、表現の多様性を知る必要があり、このセットを聞けば、理解できることがたくさんあると思います。ジュリーニはよく「カンタービレ」の指揮者と思われていますが、実はそのカンタービレを支えるハーモニーの大事さを私は教えてもらいました。とにかく名演揃い。ロスフィルのブラームスがないのが残念ですが(だぶるから当たり前ではありますけど)運命を聞けば、この曲のハーモニーの素晴らしさを認識でき、シカゴのマーラー9番の第一楽章を聞けば、この曲が西洋音楽のど真ん中かつ最後の光であることを知り、ウィーンのブルックナーを聞けば、肩の力を抜いても良いことを知り、ブラームスに至っては、分厚いハーモニーが天井から降り注ぎます。特に若い方に申し上げたい。この値段でこのセットが買えるなら、悩むことなく購入して、クラシック音楽の多様性をジュリーニに教えてもらって下さい。この経験は間違いなく、あなたの糧になることでしょう。

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  • 1 people agree with this review
     2015/06/20

    皆さんご指摘の通り、優秀録音かつキレもあるので、全集としてオススメ、なのですが・・演奏会で聞けば間違いなく「good!」と指立てたくなるのは請け合いですが・・1番と5番のチェリビダッケの超名演と比べてしまうと、物足りなさを感じてしまうのであります。プロコフィエフの交響曲って全てアイロニーと思う立場からすると、もう少し「毒」っぽくてもいいかな〜、と言う感じ。逆にその屈託の無さが7番あたりにはマッチしていて、清々しくなるのですが。結論:全集としては間違いなくこの演奏。入門としても素晴らしい。でも、プロコフィエフは実はもっと深い作曲家なんだな、と思わせるとこまでは至らず。

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  • 2 people agree with this review
     2015/04/11

    セールを機に購入。このディスクには参りました。サロネンの春の祭典を最初に聞いたような衝撃がありました。スコア良く読んで、「この曲は、ここまでちゃんと深読みしている曲なんだよ」と教えてくれるような明晰さと、それにとどまらない叙情性が共存してます。村井先生が現代オケならこのくらいできる、とおっしゃった第二楽章も全くその通りで、スクロヴァチェフスキの演奏が実はもっさりしていることを気付かてもらい、ペトレンコの「俺は世代が違うんだぜ」という声が聞こえそうです。第三楽章は本当に聞くべきところはあの音形の裏なんだよ、ということを教わりましたし、第四楽章も旋律線は長いけどクリア。最後のティンパニがとても素晴らしい。曲全体に録音が良いのでティンパニの16分音符が聞き分けられるし、細部に拘っているのをよくわからせてもらいました。この曲の構造を聞くならこのディスクが最右翼です。とはいえ、構造がクリアということは響きが薄いことでもあり、この曲の音響を聞くならカラヤンだと言うことも認識させられました。その意味で一粒で二度美味しいかも。この曲が好きならこの値段だし、購入を強く勧めます。

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  • 2 people agree with this review
     2015/01/31

    ミスターSがなぜこんなにこの国で尊敬を集めるのか?彼は弱いチームを鍛え上げ、勝利に導く監督のような指揮者です。だから我々はよく聞くオケから「こんな音が、こんな音楽が奏でられるなんて!」と感激するのです。我々はクラーク博士から始まりオシムまで、実力を伸ばしてくれる外国人指導者を尊敬しています。ミスターSもその系列に入る方でありましょう。そのミスターSが、基本的技術を教えなくてもヴィヴィッドな反応をするオケを振って自らの音楽を表現したのがこの演奏。この曲の暗号性や叙情性がミスターの特質とマッチするので、クリアかつダイナミックレンジが広い名演です。第一楽章の展開部クライマックスでのクレッシェンドの凄さなど、技量の高いオケならではであり、ミスターが「してやったり」とニンマリしているようです。技術の高いオケを振った時のミスターも凄い。ベルリンフィルとのブルックナーはどういう演奏だったのでしょうか?そして、名古屋の方々はベンゲルを忘れないでしょうし、我々もミスターを忘れません。

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  • 3 people agree with this review
     2014/12/27

    いや、これはいい!皆さんの評価が頷けました。まずテンポが良い。第一楽章が大河のよう。しかし推進力はしっかり確保してあるのでもたれない。そして響きのバランスが良いのが最大の美点。単に各声部がよく響くだけではなく、どっしりしているので聞く喜びが味わえる。こういう音でこう鳴って、かつ重厚感のあるエロイカ、他にあるようでない。この曲が好きなら絶対持っていたい一枚。シュタインに感謝!

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  • 12 people agree with this review
     2014/09/23

    この演奏会は春だった。当時私は中3だったが、このチクルスのチケットは抽選に外れていたので諦めていた。ところが、直前になってNHKはオケピットを開放し、当日券を売り出すと告知した。私は親を拝み倒し、チケット代7000円を握りしめ、友人と当日券を求め並び、この日のチケットを入手できた。そしてこの演奏会、冒頭のレオノーレ、火の鳥と聞いてオーケストラというのはこういう音を出し、こういう表現をするのだと、心から思い知った。しかし後半のブラームスは私の想像を超えていた。第四楽章のコーダに向かうところで自然と涙が溢れ出し、クラシック音楽とはこれほど凄いものだとベームに教えてもらった。このチクルスのアンコールはブルードナウかマイスタージンガーと知っていたので、できればマイスタージンガーが聞きたいと願っていたが、アンコールでマイスタージンガーが鳴り始めたとき、心から震撼したことを今でも鮮明に覚えている。叶うならば、今の若い世代が、このようなエポックメーキングなクラシックの演奏会を聞く機会を持ち、クラシックを人生の糧とするような体験をしてほしいと心から願うのだが、それは叶わぬ夢なのだろうか・・

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  • 1 people agree with this review
     2014/08/30

    この演奏持ってますし、凄いのはよくわかります。でも、ムラヴィンスキーのチャイコフスキーの5番はドリームライフも持っていますが、なんと言うか・・私にはこの曲とムラヴィンスキーの芸風(と言うと失礼かな)が合わない気がします。例えば第四楽章終結部の見栄を切るところとか。私がムラヴィンスキーにSolidばかり求めているのかもしれませんが、ショスタコーヴィッチや同じチャイコフスキーでも、フランチェスカ・ダ・リミニに比べるとなんか芝居かかっている気がするのです。うまく言えないけど、この曲だけなんかエンターテイメント的感じがして違和感あるんですよね。巨匠の違う一面的ディスクなのかなぁ・・難しいです。

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  • 14 people agree with this review
     2014/08/30

    新譜が出るたびに「よしよし」と言いながら買い揃えたフェステティチのハイドンがこの値段で、それに日本語解説もついてセット化ですか・・・あー今から買われる方が心底羨ましい。これこそ曲・演奏・録音が三位一体となった素晴らしいディスクです。曲は言わずもがな、演奏はしっかり各声部がバランスを取り、ハイドンの構造美を奏でながら、遊び心や革新性までも押さえています。そして録音の良さも最初から折り紙付き。ハイドンの全集はこの演奏があれば十分です。もう一度言います。今からこのセット買われる方が羨ましい。

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  • 8 people agree with this review
     2014/07/30

    おお、このディスクにはEMIから出ていたムラヴィンスキーのドキュメントとロジェストヴェンスキーのチャイコ4番が入っているのですね。ザンテルリンクのあの一言と、ロンドンの熱狂や、もしかしたらチャイコフスキーの最高傑作かもしれないフランチェスカ・ダ・リミニが全曲ムラヴィンスキーの指揮で見ることができるとか(本当はオベロンの序曲が見たい)、第九のクレンペラーの目線は必見だと思います(ここまでは実際に見ています)、カラヤンのパリや、オイストラフのシベリウスの第三楽章の最後の高音が見れるのなら・・・私は速攻で買います!ブルーレイですし!!

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  • 15 people agree with this review
     2014/07/09

    人は豪華を好む。善し悪しではない。豪華なものに惹かれるようにできている。カラヤンのシベリウスは60年代のDG盤の誉れが高く、小生も所持している。この演奏はカラヤンにしては、贅肉を削ぎ落としたような演奏で、骨格がクリアなのが良い。ただし吉松隆氏の絶賛がこの盤の評価を上げたことは間違いない。一方、このEMI盤はいつもの通りカラヤンゴージャスである。しかし1番、2番はこの演奏を聴くと、他の演奏が細く聞こえる。シベリウス初期交響曲はこういうアプローチでよいのではないか。5番も音が分厚くなったが、曲想が調性もあってこのアプローチでも悪くない。4番、6番は賛否わかれるだろう。またカレリアのマーチなどはこの演奏を聴くと他の演奏は「役不足」と思える。フィンランディアも同じ。シベリウスはシンプルに薄めの響きで演奏されないといけないのか?ベートーヴェンはピリオドに限る、と言う方以外は、DG盤こそカラヤン、という思い入れをちょっと置いといて、このディスクを聞いてみませんか。人は豪華が好き、と言う体験ができますから。

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     2014/07/06

    誰も書かないから、エール送ります。アムステルダムギタートリオは本当にいいですよ。3本のギターの可能性を見せてくれます。以前のプロコフィエフとビゼーもよかったけど、このブランデンブルグはもっといいです。特に6番の3楽章とか3番の第1楽章とか、ギターがオリジナルではないかという錯覚に囚われます。もちろんフランスものもいいですけど。この値段ですから買わないと損ですよ。私たちはバッハのいろんな表現を聞きたい人種です。このディスクは私たちに必要なディスクです^^

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  • 3 people agree with this review
     2014/06/14

    録音状態が良いというレビューに惹かれて購入。まずオベロンが凄い。冒頭ppの凝縮、最初のffとのダイナミックレンジのコントラスト!主部に入っても一つ一つの響きが充実。響きを重視すると推進力が損なわれるのが常だが、流石ムラヴィンスキー
    引き締まったテンポでガンガン行く。コーダのホルンの抉りも快哉を叫びたくなる。これほど細部に拘りながら、強い推進力を持つ演奏を小生は聞いたことがない。ムラヴィンスキーがどのような芸術家だったのか、と聞かれたらまずこの曲を訊いてください、と言うだろう。未完成についても冒頭から闇に引きずり込まれる。どうしてこのコンビはこのようなppが出せるのだろうか。シューベルトの歌はデモーニッシュの歌だと教えてくれた。くるみ割り人形は多少笑みがこぼれる。パ・ド・トウでは、冒頭のハープを聞くだけで心満たされること請け合い。録音状態は良く、ムラヴィンスキーのディスク中でも上位にある。
    結論:これほどのディスクはそうそうない!

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  • 8 people agree with this review
     2014/05/28

    日本のオーケストラによるブラームスを聴くと「響きが薄い」ように聞こえる経験をされたことはありませんか?欧米とは違うなあ、という感じです。ところがこの演奏を聴いてわかりました。もともとブラームスのオーケストレーションは「薄い」のです。ベートーヴェンは推進力と響きを刻みで両立させましたが、ブラームスはシンコペーションを多用し、推進も響きもある意味中途半端です。19世紀後半、人々は本来のブラームスを聴いていたのでしょうが、時代はワーグナー、ブルックナーの後期ロマン派が花開き、人々は厚い響きの魅力を知りました。そこで当時の指揮者はブラームスも弦を多くして響きを厚くしてみました。すると、あの独特の渋みが出てきました。指揮者はブラームスの交響曲を「分厚く」するための工夫を始めました。世の指揮者はこのブラームスの響きの工夫をしているのでしょう。あのヴァントですら工夫の権化なのです。しかし、響きを作ることを重視すれば、曲そのものの性格を描き出すことは後手に回ってしまいます。この矛盾をフルトヴェングラーは指摘したものでした。結局この矛盾自体は解決せず、力づくでした。地力のあるオーケストラは、この工夫に費やすロードが少ないために、指揮者は、例えば1番ならデモーニッシュな部分に光を当てたり、響きそのものよりも推進力にベクトルを合わせたりできるたので、地力のある有名オーケストラに名演が多いのです。カラヤンのロンドンライヴなどはその良い例です。話を元に戻しますが、このベルグルンドの演奏こそが本来のブラームスであり、私たちが普段良いと思っているのは後期ロマン派の衣装を纏わされたブラームスではないのか、と思えてきます。それくらいこの演奏から学ぶものは多く、聞く価値があるのではないでしょうか。

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  • 4 people agree with this review
     2014/03/02

    カラヤンにはベルリンフィル100周年のエロイカとか、マーラーの9番とか、最晩年のブラームスとか、定評のあるライブ録音があるが、このディスクもその系列に並ぶ名演。ベートーヴェンはベルリンの弦楽器セクションがこれでもかと言う力を見せつけてくる。確かにティンパニとホルンがあまり入っていないが、それを補い余りある。特に終楽章は有名な「氷上の重戦車」という例えそのもの。また春の祭典はその重戦車が咆哮するのだから、もう無条件降伏である。この曲の演奏には「ミスすることへの怖さ」が透けて見えるものが多いが、このディスクにはその要素が皆無。ご指摘のとおりミス自体は存在するが、「この曲程度、俺たちにはなんてことないぜ」というベルリンフィルの自信が横溢している。この自信を生み出したのはもちろんカラヤンであることに疑いはなく、春の祭典と言う曲はこう演奏すれば、バーバリズムとかの付加された価値など不要、というカラヤンの確固たる信念が聞ける。
    しかし、このディスクを聞くと、60−70年代のカラヤンのDGの録音は「同じコンビなのか」という疑念に囚われる。結局カラヤンは通常録音による普及および経済活動と、このディスクのような芸術性を別に考えていたのではないか、と思われてしまう。やはりカラヤンと言うのは功罪を問われる存在でもあることを否応なしに再認識させられた。

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     2014/02/27

    意外と賛否両論なんですね。小生はこのディスクは「Good」です。エロイカと言う曲が何故奇跡なのか、一番はその構成だと思います。この演奏には仰ぎ見る構成感があります。どっしり構えたドイツの重厚さの上に、足どりがしっかりした旋律と和音。残響が多いホールをしっかり把握したテンポ。ココを強調してほしい、と思うところはほぼ間違いなく押してくれます。武骨だけどツボは外さないオヤジのマッサージみたいな・・。ただ武骨で好ましい推進力だけじゃなく、細かいニュアンス、テンポの揺らぎも出しているので、ベームの芸術が表れている気がします。ベルリンフィルとのブラームス1番に通じるかと。7番も刻みがどっしりした名演。バランス良好、見通し良し。ただ、ベームとしては抉った表現もやはり他の演奏比較では「もっと」と思わせるもどかしさは残ります。2番は同時にクーベリック買ってしまったので、あの靴音推進力の前では残念ながらちょっと。とは言えこのディスク聞く価値は絶対あります!

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