Tuesday, November 18th 2008

|
|
|
|
フュージョン最盛期に実現した、 スタッフの面々とポール・サイモンの合体。 80年フィラデルフィア公演がDVD化。
ゴードン・エドワーズ(b)、コーネル・デュプリー(g)、エリック・ゲイル(g)、リチャード・ティー(key)、スティーヴ・ガッド(ds)、クリストファー・パーカー(ds)、ニューヨークの一流スタジオ・ミュージシャンにより結成されたスーパー・グループ=スタッフは、ジャズ、ソウル、ゴスペル、R&B等のエレメンツをブレンドした多彩なアプローチと、シンプルながらもグルーヴ感たっぷりのサウンドで、70年代中盤以降吹き荒れたフュージョン・ブームを牽引。80年に、5枚のオリジナル・アルバムを残し解散した彼らですが、同年、メンバーのエリック・ゲイル(g)、リチャード・ティー(key)、スティーヴ・ガッド(ds)は、元サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンが主演・脚本を手掛けた映画『One Trick Pony』のサウンドトラック・レコーディングに参加。さらには、そのリリース・パーティーとなったスペシャル・ライヴでもバックを務め、極上のフュージョン/ソウル・グルーヴを披露しました。80年のフィラデルフィア公演を真っ芯で捉えた『Live From Philadelphia』が、まさにそれなのです。
80年公開の『One Trick Pony』、その映画自体は、本国でもほとんど評価されず、日本でも全く話題にならなかったようですが、サントラとなると話は別。ポール・サイモン自身は、映画同様に、このサントラも「失敗作」としているようですが・・・バックには、上述のエリック・ゲイル、リチャード・ティー、スティーヴ・ガッドといったスタッフの面々に加え、マイケル・ブレッカー(sax)、ジョン・トロペイ(g)、アンソニー・ジャクソン(b)、ジョー・ベック(g)、ハイラム・ブロック(g)、ラルフ・マクドナルド(per)、パティ・オースティン(vo)など、目も眩むばかりの豪華メンバーが参加。その後のライヴの定番曲「Late in the Evening 」をはじめ、「One-Trick Pony 」、「Ace in the Hole 」、「How the Heart Approaches What It Yearns 」、「Jonah」といった隠れた名曲を所収しているという点で、ジャズ/フュージョン・ファンにも是非ともチェックしていただきたい1枚なのです。
さかのぼって、75年発表の『時の流れに』においても、スティーヴ・ガッド、リチャード・ティー、さらには、ボブ・ジェイムス(key,p)、デヴィッド・サンボーン(sax)といったフュージョン・シーンの猛者を贅沢に起用。フィル・ラモーンとの共同プロデュースにより生成された上質で洗練味たっぷりのバックの演奏を背にすることで、ポールらしい気張りがなく優しいメロディが映えます。「恋人と別れる50の方法」の全米No.1ヒットも生まれ、ソロ・キャリアの頂点とも云われる1枚。こちらも是非。
さて、今回リリースとなるDVD『Live From Philadelphia』の最大のポイントは、シンガーソングライター・アーティストと、ジャズ/フュージョン・プレイヤーとの共演のように、当時、ジャンルの垣根を越えたシーン交流が盛んに行われていたことを知る上でも、貴重な資料となり得るライヴ映像であるということ。スタッフが、数多くのニューヨーク制作のアルバムにクレジットされているということや、ジョニ・ミッチェルとジャコ・パストリアスの逢瀬といったエピソードも、もちろんその筆頭に数えることができましょう。
つまりは、スタジオ・ミュージシャンの手腕如何によって、作品、あるいはライヴ・ステージのクオリティが左右されると言い切ってもよいほど、彼らバックのバンド・アンサンブルには、主役以上の熱い視線が注がれていたのです。今でこそ当たり前となった、所謂「クレジット買い」というレコード購入行為も、おそらくスタッフ一派を含むN.Y.系スタジオ・ミュージシャン達の星の数ほどの名仕事(ワーカホリック?)があったからこそ生まれたものではないかと推測できます。
エリック・ゲイル、リチャード・ティー、スティーヴ・ガッドのスタッフ組に加え、ベースには、後にキング・クリムゾンに参加するトニー・レヴィンが。この布陣で、すでに素晴らしい「夜会」は約束されたようなものです。勘のいい音楽ファンは、すぐにそう感じるハズ。「アコースティックな技巧とフュージョン/ソウル・グルーヴの魅力が融合した完璧な内容。」この宣伝文句にうそはありません。
72年のソロ・デビュー作(こちらも、アイアート・モレイラやデヴィッド・スピノザが参加。)所収「Me And Julio Down By The Schoolyard(僕とフリオと校庭で)」から、「Still Crazy After All These Years(時の流れに)」への流れ。「50 Ways to Leave Your Lover(恋人と別れる50の方法)」、「Late In The Evening(追憶の夜)」、「American Tune」で湧き起こる感動。ラスト2曲は、サイモン&ガーファンクル時代の名曲「The Boxer」、「The Sound Of Silence」で大団円。シンガーソングライター・ファン、ジャズ/フュージョン・ファンが肩を並べて楽しむことができる、素晴らしきミュージシャン・シップと、その交歓の連続。昨年リリースされ話題となった、スタッフの76年モントルー・ライヴDVD『Live At Montreux 1976』にシビれた方には、間違いなく一生モノとなる逸品でしょうね。
翌81年、ポールは、11年ぶりにサイモン&ガーファンクルを再結成し、セントラル・パークに53万人を集めたフリー・コンサートを開催するのでした。
|
|
4 『Live From Philadelphia』 « New «
元サイモン&ガーファンクルのポール・サイモンが、絶頂期にあったスタッフ(Stuff)のメンバーたちと行なった1980年フィラデルフィアでのライヴ。アコースティックの技巧とフュージョン/ソウル・グルーヴが合体した内容。スティーヴ・ガッド(ds)、エリック・ゲイル(g)、リチャード・ティー(key、og)というスタッフからのメンバー3人と、後にキング・クリムゾンに参加するトニー・レヴィン(b)による豪華な布陣。53分、DTS/Dolby 5.1/Dolby Stereo、4:3
|
|
4 『One Trick Pony』
ポール・サイモン自身が主演及び、脚本を手掛けた80年の同名映画のオリジナル・サウンドトラック。古巣CBSを離れ、ワーナー・ブラザーズ移籍第1弾としても話題になった作品で、バックには、スタッフのメンバーを中心としたニューヨークの売れっ子スタジオ・ミュージシャンらが顔を揃える。その後のライヴの定番曲「Late in the Evening 」をはじめ、「One-Trick Pony 」、「Ace in the Hole 」、「How the Heart Approaches What It Yearns」、「Jonah 」といった名曲を多数収録。
|
|
|
4 『Still Crazy After All These Years』 SHM-CD
ポール・サイモンのソロ代表作に挙げられる75年発表の『時の流れに』。『ひとりごと』、『グレイスランド』といった作品と並ぶ人気作。スティーヴ・ガッドの端正なドラミング、リチャード・ティーのフェンダー・ローズ・ピアノがサウンド全体のトーンを特徴づける。全米ナンバー・ワン・ヒットとなった「恋人と別れる50の方法」を収録。75年グラミー最優秀アルバム賞受賞作。
|
|
4 『There Goes Rhymin' Simon』
73年のソロ2nd『ひとりごと』。音楽的な話題は、アルバムの半数の曲がアラバマ州マッスル・ショールズのミュージシャンを起用していることに尽きる。また、アラン・トゥーサン(ホーン・アレンジ)、クインシー・ジョーンズ(ストリング・アレンジ)、コーネル・デュプリー(g)、ボブ・ジェイムス(key)、アイアート・モレイラ(per)といった豪華なミュージシャン達もバックアップ。本作では、ゴスペル、オールド・ジャズ系の感触にトライしている。
|
|
4 『Paul Simon』
栄光のサイモン&ガーファンクル時代に幕を引き、自分自身の自由な音楽を求め、情熱を傾けた72年のソロ・デビュー作。これからのソロ・キャリアを象徴するような、新たな創造性と高度な芸術的完成度を持った作品。有名白人ミュージシャンとして初めてのレゲエ曲と云われる「母と子の絆」や、「僕とフリオと校庭で」収録。
|
|
4 Stuff 『Live At Montreux 1976』
コーネル・デュプリー(g)、エリック・ゲイル(g)、ゴードン・エドワーズ(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、クリス・パーカー(ds)、リチャード・ティー(key)という売れっ子スタジオ・ミュージシャン達により結成されたスタッフ。本作は、彼らがデビューした76年のモントルー・ライヴ映像。1stアルバム収録の2曲に加え、スティーヴィー・ワンダー、アース・ウィンド&ファイヤー、アイズレー・ブラザーズなどのファンキーなカヴァー曲をプレイ。デュプリー=ゲイルのツイン・ギター、ガッド=エドワーズのリズム隊、そしてティーのソウルフルなピアノ・プレイを存分に堪能できる貴重映像。CD版もあります。
|
|
4 Stuff 『Stuff』
ジャズ/フュージョン界に強力なインパクトを与え、今なお絶大な人気と評価を得ているスーパー・バンド、スタッフ。スティーヴ・ガット、リチャード・ティー、エリック・ゲイル等、まさに「ドリーム・チーム」とも言える彼等の歴史的名演が堪能できる76年発表の記念すべきデビュー・アルバム。
|
|
4 Stuff 『More Stuff』
衝撃のデビュー作に続く77年の2ndアルバム。前作で顕著だったソウル/R&B色の強いサウンド・アプローチは、さらに音が整理され引き締まったフュージョン色の強まったものに。また、リチャード・ティーのキーボードが前面に出たアレンジが中心となっている。ゴードン・エドワーズ、リチャード・ティーがそれぞれリード・ヴォーカルをとる曲、「Love of Mine」、「Need Somebody」にも注目。
|
|
4 Stuff 『Stuff It』
79年リリースの3rdアルバム。プロデューサーにスティーヴ・クロッパーを迎え、アレサ・フランクリン「Since You've Been Gone」、スティーヴィー・ワンダー「Love Having You Around」のカヴァーなど、従来の泥臭めなファンキー・テイストを押し出したソウル・チューンをグルーヴィーに快演。
|
ジャズ・ミュージシャン達の高い演奏力を存分に
 |
4 Joni Mitchell 『Shadows And Light -完全版』
ジョニ・ミッチェル自身がディレクションした音楽映像作品史上に残る大傑作。79年、カリフォルニア州サンタ・バーバラ、カウンティ・ボウルにて行なわれたコンサート映像を基調に、イメージ映像などもふんだんにインサートされるなど様々な工夫が凝らされている。パット・メセニー(g)、ジャコ・パストリアス(b)、ライル・メイズ(key)、マイケル・ブレッカー(sax)、ドン・アライアス(ds)といったまさに夢のようなメンツと共に繰り広げる演奏も極上そのもの。「イーディスと親玉」、「逃避行」の2曲の未収録映像を加えた完全盤。
|
 |
4 Joni Mitchell 『Hejira』
76年発表の名作『逃避行』。常に高い音楽性をキープするジョニ・ミッチェルにとっても、本作は音楽性の高さでは最大の成果といえるかもしれない。本作では、透明感とクールな感触を貫くサウンドと相俟って、どこか崇高な印象を残す。ジャコ・パストリアス独特のベースやハーモニクス音が、ジョニ・ミッチェルの羽ばたき飛翔するようなメロディの浮遊感を高める「Coyote」で早くもハイライト。ラリー・カールトン(g)、ヴィクター・フェルドマン(key)、トム・スコット(sax)ら参加。
|
 |
4 Phoebe Snow 『Phoebe Snow』
ニューヨーク出身のシンガーソングライター、フィービ・スノウの74年発表のデビュー作。ブルースやジャズをルーツとする音楽性と、ブルージーな節回しが特徴の彼女のヴォーカルが聴ける本作は、まさにワン&オンリーな逸品。ボブ・ジェイムス(key,org)、ラルフ・マクドナルド(per)、ロン・カーター(b)、スティーヴ・ガッド(ds)、ズート・シムズ(sax)参加。
|
 |
4 Don Mclean 『Don Mclean』
これは大穴盤でしょう。「American Pie」で大ブレイクを果たしたフォーク系シンガーソングライター、ドン・マクリーンの72年作品。ラルフ・マクドナルド(per)、クリストファー・パーカー(ds)、ニール・ラーセン(p)、バジー・フェイトン(g)、トニー・レヴィン(b)といった腕利きを迎えた入魂作。しかし、基本スタイルのアコースティック・マナーはあくまで踏襲。 |
 |
4 Michael Franks 『Art Of Tea』
AORの古典として知られるマイケル・フランクスの75年の名作。シティ感覚溢れるクールでジャジーなポップ・ミュージック。洒落たセンスときらめく知性が散りばめられた本作のサウンドは、AORサウンドのひとつの理想的な極点を示しているといっても過言ではない。参加ミュージシャンは、デヴィッド・サンボーン(sax)、ジョー・サンプル(key)、ラリー・カールトン(g)、ウィルトン・フェルダー(b)など。
|
 |
4 Donald Fagen 『Nightfly』
80年に活動を休止させたスティーリー・ダンのドナルド・フェイゲンが82年に発表した初ソロ・アルバム。都会的で洒落た大人のサウンドを軸に、ソロ作品ならではの様々な遊び心が加えられたAOR名盤の大本命。ラリー・カールトン(g)、ジェフ・ポーカロ(ds)、マーカス・ミラー(b)、アンソニー・ジャクソン(b)、ジェイムス・ギャドソン(ds)、マイケル・ブレッカー(sax)、ランディ・ブレッカー(tp)、スティーヴ・カーン(g)、ロニー・キューバー(sax)など東西の必殺仕事人オールスターズがバックに参加し、色を添えている。
|
 |
4 Eric Clapton 『Reptile』
エリック・クラプトンの2001年、通算19作目となるアルバム。スティーヴ・ガッド(ds)、ネイザン・イースト(b)、ジョー・サンプル(key)、故ビリー・プレストン(p)らがガッチリとバックを固め、軽快なボッサ風フュージョン、ブルース、ゴスペル、R&Bテイスト濃厚なナンバーが入り乱れている。
|
|
|
 |
|
 |
|
【File No.2】キミはクリス・ファーロウを知っているか?