CD 輸入盤

交響曲第2番『復活』(ウィーン・フィル、1965)、第6番『悲劇的』(ウィーン響、1967) クラウディオ・アバド(2CD)

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
MR2554
組み枚数
:
2
レーベル
:
:
Europe
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

ヤング・アバドの傑作マーラー!

第2番『復活』
2014年に惜しくも逝った巨匠アバド。最晩年は見る影もなく痩せてやつれて、それでも命を削るがごとくに世界中で指揮棒を振り続けました。そのアバドの国際的キャリアの嚆矢となった超名演が、1965年ザルツブルク音楽祭における、この『復活』です。当時アバドは32歳で、ウィーン・フィルを指揮するのも初めて、ザルツブルク音楽祭への出演も初めてという一人の青年指揮者でした。演奏は、音盤で聴ける最も燃えたアバドと断言して偽りなく、『復活』は巨匠の得意曲ですが、後年の調和最優先志向とは異なる戦うアバドの姿が刻印されております。演奏も決して滑らかな道のりではなく、冒頭はゴソゴソとした違和感を隠そうともせず、次第に体温が温まり熱狂に突き進んでいきます。
 1965年のウィーン・フィルはまだまだローカル・カラーを色濃く持ち、一聴瞭然の木管の懐かしい響き、時折見せるポルタメントなど、「ワルター」と直結する音色が楽しめます。この成功でアバドは次第の覇者と目され翌年にはベルリン・フィルに初登場、絶対的名声を獲得します。長く品切れだった演奏がここに文字通り「復活」致します。

第6番『悲劇的』
そして「マーラー指揮者」として認識されたアバドは、1967年5月、6月のウィーン芸術週間「マーラー特集、マーラー・ツィクルス(会場:ウィーン、コンツェルトハウス)」にも招聘されます。そのツィクルスの指揮者陣は以下の通り。

第1番『巨人』:プレートル指揮ウィーン響
第2番『復活』:バーンスタイン指揮ウィーン・フィル
第3番:スワロフスキー指揮ウィーン響
第4番:サヴァリッシュ指揮ウィーン響
第5番:ショモギ指揮ウィーン響
第6番『悲劇的』:アバド指揮ウィーン響
第7番:マデルナ指揮ウィーン響
第8番:クーベリック指揮バイエルン放送響
第9番:マゼール指揮ベルリン放送響
『大地の歌』:カルロス・クライバー指揮ウィーン響
第10番アダージョ、『嘆きの歌』:トイリンク指揮オーストリア放送響

一騎当千の大指揮者に伍して、アバドは第6番『悲劇的』を取上げます(前半プログラムは、ブレンデル独奏によるモーツァルト:ピアノ協奏曲第17番)。ここでは既に後年のアプローチである、作曲家の真の姿を忠実に再現するスタイルが確立しております。特に第2楽章(この演奏ではスケルツォ、後年はアンダンテを第2楽章に置くようになります)では、時として前のめりになるのは御愛嬌であると同時に若き情熱の迸りで決して不快なものではありません。音質もモノラルとはいえ、芯のある音色。ウィーン響も当時はさすがにウィーンのオケならではの魅力的な木管、金管を堅持しており、聴き手は陶然となることでしょう。(輸入元情報)

【収録情報】
● マーラー:交響曲第2番ハ短調『復活』


 ステファニア・ヴォイトヴィチ(ソプラノ)
 ルクレツィア・ウェスト(アルト)
 ウィーン国立歌劇場合唱団
 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 1965年8月14日、ザルツブルク祝祭大劇場(ライヴ)

● マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』

 ウィーン交響楽団
 1967年5月24日、ウィーン、コンツェルトハウス(ライヴ)

 クラウディオ・アバド(指揮)

ユーザーレビュー

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アバドの伝説的な「復活」。アバドにすれば...

投稿日:2021/03/05 (金)

アバドの伝説的な「復活」。アバドにすればザルツブルクデビューとなるこの公演は勝負だったのでしょう。若武者が懸命に戦う姿に感動します。これを聴いた後に90年代に同じウィーン・フィルと録音された「復活」を聴くと、余裕はあっても勢いが随分後退してしまい、指揮者の円熟って何なんだろうと考えてしまいます。この盤は一期一会のドラマの大切な記録といえましょう。海賊盤なんでしょうけど聴きやすいですよ。といっても良い録音とはとてもいえないので星を1つ減点しておきます。

ピジョンバレー さん | 埼玉県 | 不明

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ケース裏面で6番のスケルツォとアンダンテ...

投稿日:2017/07/25 (火)

ケース裏面で6番のスケルツォとアンダンテの順が間違って記されている。時々行われるこの曲での楽章の入れ替えはこの演奏ではされていない。タイム表記は間違っていないのでなおさらややこしい。録音はとても聴きやすいモノラル。

ポミーカ さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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