『トロンボーンのための抒情的な音楽集』　ミヒャエル・マソン、沢野智子、プジェミスル・ヴォイタ

歌心が染みとおった豊かな表現力

ドイツ生まれのトロンボーン奏者、ミヒャエル・マソンのＭＤＧデビュー・アルバムです。彼は1969年に生まれ、ザールブリュッケンとフランクフルトの音楽大学で学び、その後ロンドン王立音楽大学に留学、ジョン・アイヴソンとクリストファー・モワットに師事しました。ハンブルク交響楽団、ベルリン放送交響楽団で首席を務めた後、現在はデンマークのオールボー交響楽団の首席奏者を務めています。
　このアルバムでは、まさに「歌うように奏する」彼のトロンボーンを堪能することができます。アルバム・タイトルも彼の発案によるものであり、随所に歌心が染みとおった表現力豊かな演奏には感嘆せざるを得ません。中でも異彩を放つのは、マルタンの『バラード』で、これはトロンボーンのオリジナルの作品です。（ユニバーサルＩＭＳ）

【収録情報】
1.　フランツ・シュトラウス：夜想曲（M.ローレンス編）
2.　ラフマニノフ：ヴォカリーズ Op.34-4
3.　ウェーバー：ロマンス（W.ヴァーゲンホイザー編）
4.　ワーグナー:『ワルキューレ』より「ヴォータンの別れの音楽」（T.ベットガー編）
5.　リスト：忘れられたロマンス（T.ベットガー編）
6.　シューベルト：歌の練習 D.619（T.ベットガー編）
7.　ブラームス：川は流れ
8.　ブラームス：狩人と恋人
9.　ブラームス：『愛の道』第2番
10.　ブラームス：こうして私はさすらう
11.　マルタン：バラード

　ミヒャエル・マソン（トロンボーン）
　プジェミスル・ヴォイタ（ホルン：6-10）
　沢野智子（ピアノ）

　録音時期：2014年
　録音方式：ステレオ（デジタル）