『ウィグモア・ホール・リサイタル〜シューベルト、ベートーヴェン、ブリテン、アーン』　ポレンザーニ、Ｊ．ドレイク

オペラで大活躍の名テノール、
ポレンザーニのウィグモア・ホールでのリサイタル！

「Wigmore Hall Live」の新刊は、米国のテノール、マシュー・ポレンザーニのリサイタルです。ポレンザーニはイリノイ州、エヴァンストン出身。類稀な瑞々しい美声の持ち主で、モーツァルトを中心としたリリック・テノールの役で2000年代の最初の10年にメキメキと頭角を現しました。2010年７月、トリノ・レージョ劇場日本公演でのヴェルディ『トラヴィアータ』のアルフレード、同年９月、コヴェントガーデン王立歌劇場日本公演でのマスネ『マノン』でのデ・グリューは、いずれもたいへん話題になりました。
　オペラ歌手として高名なポレンザーニですが、リサイタルも積極的に行っています。その美声は、豊かな感性のシューベルトの歌曲も、情熱的なベートーヴェンの『遥かな恋人に』も、どちらも魅力を引き立てています。また後半に、ブリテンの近代的美感に彩られた『ミケランジェロの７つのソネット』と、素朴で親しみやすいヴェネツィア方言の歌曲集を配するなど、プログラミングにもセンスが光ります。締め括りの『ダニー・ボーイ』はポレンザーニのアンコールの定番、しんみりと余韻を残して終わります。
　今がまさに旬の美声テノールによる意欲的なリサイタル、これは聴き逃せません。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・シューベルト：春に D.882
・シューベルト：漁師の歌 D.881
・シューベルト：独りずまい D.800
・シューベルト：夜の曲 D.672
・シューベルト：シルヴィアに D.891
・ベートーヴェン：遥かな恋人に Op.98（全6曲）
・ブリテン：ミケランジェロの7つのソネット Op.22
・アーン：ヴェネツィア方言による6つの歌『ヴェネツィア』
・伝承曲：ダニー・ボーイ

　マシュー・ポレンザーニ（テノール）
　ジュリアス・ドレイク（ピアノ）

　録音時期：2010年5月1日
　録音場所：ロンドン、ウィグモア・ホール
　録音方式：デジタル（ライヴ）