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Requiem: Pichon/Pygmalion Ying Fang Beth Taylor Kilsby Alex Rosen Lazreq (2LP)

Mozart (1756-1791)

User Review :5.0
(4)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
HMM332729
Number of Discs
:
2
Label
:
Format
:
Vinyl
Other
:
Limited,Import

Product Description

ヨーロッパの最先端をゆくピション&ピグマリオン モーツァルトのレクイエムを録音!

★なんと美しく、なんと生々しく、なんと新しく、なんとモーツァルトへの敬意に満ちたレクイエム!ディスク冒頭から驚きの連続のモツレクの登場。2022 年 度レコード・アカデミー大賞を受賞(マタイ受難曲/ KKC-6514 / HMM-902691)、今や世界中でその人気はうなぎ上り、古楽だけでなく音楽シーンの最先 端にいるピションひきいるピグマリオンの演奏です。
★冒頭、ボーイソプラノの清廉な歌声による聖歌で始まります。通常「イン・パラディスム」は死者の祭儀を締めくくるのが通常ですが、ここでは生を祝うという役割。 この美しい歌声を中断するように、独唱四重唱によるカノン「ああ、私たちの人生の歩みは短すぎる!」、そして「ミゼレーレ・メイ」を経て、レクイエム本編に入 ります(レクイエム本編は当時もっとも作曲者に近かったジュスマイヤー版に基づいています)。本編の冒頭の、管楽器(フリーメーソンの重要な楽器であるバセッ トホルンやファゴット)のこまかなニュアンス、つづく声楽陣の言葉ひとつひとつの発音、あらゆるものに、この作品にかける思い入れを感じます。独唱陣の歌 声も素晴らしく(特にソプラノのイン・ファンの声の透明感は格別なものがあります)、ラクリモサの引きずるような生々しい表情と、そこから続くアーメン(モーツァ ルトの筆は声楽部のみの16小節のみで終わっており、ここではモーツァルトの筆による部分のみを未完のまま演奏しています)への持って行き方は壮絶ですら あります。
★ピションとピグマリオンは、”舞台詩人”とも称されるロメオ・カステルッチによる、レクイエムを演劇や舞踊の要素が入った舞台作品(2019 年のエクサン・プロヴァ ンス音楽祭で上演)で、音楽を担当しました。この経験はピションたちにとってとてつもなく大きなものとなり、まさに彼らの血肉となっていることが感じられる 演奏です。楽曲は、組み立ては、モーツァルトが、過去の自身の作品と対話・回想しながらレクイエムを書き進めた軌跡をたどるようでもあります。30台半ば にしてすでに30年近く作曲を続けていたモーツァルト。レクイエム作曲に先駆けてオペラで行ってきた、言葉では表現できないもの、人間の心の闇の部分を伝 えるために、オーケストラの楽器(ピションの指揮から引き出される弦楽器の美しさ、ティンパニの死の宣告を思わせる迫力は圧倒的な印象です)をも登場人物 としています。ニ短調という調性が、ドン・ジョヴァンニや《魔笛》の夜の女王の闇に結びついていることもあらためて思い起こさせてくれます。レクイエム本編 の演奏だけでも、あらためて作品の本質を生々しくも美しく響かせ、さらにつけ加えた楽曲により、モーツァルトの気配をより濃厚に感じるような、人間味、救い、 様々な要素が放出された演奏です。

モーツァルト:レクイエム

Side A: 1. 聖歌:交唱「イン・パラディスム」〜8. 「トゥーバ・ミールム」
Side B: 9. 「レックス・トレメンダエ」〜13. 「ラクリモサ&アーメン」(補遺)
Side C: 「ドミネ・イエズ」〜18.「ベネディクトゥス」
Side D: 19. 教会用歌曲「おお、神の子羊」 K.343-1〜22. 聖歌:交唱「イン・パラディスム」

ピグマリオン、ラファエル・ピション(指揮)
イン・ファン(ソプラノ)、ベス・テイラー(アルト)、ロランスキルスビ(テノール)
アレックス・ローゼン(バス)、シャディ・ラズレク(ボーイ・ソプラノ)

録音:2023年9月、ベルギー

(メーカーインフォメーションより)

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Comprehensive Evaluation

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モーツァルトのレクイエムは他の会社ドイツ...

投稿日:2025/10/08 (水)

モーツァルトのレクイエムは他の会社ドイツグラモフォンかな…のを持っていたのですが、印象的な曲はあまりなくて、手放してしまいました。ところがこちらは 、昔持っていたほうのと違ってなぜか同じ曲もあったのに、印象的。あ、これ買ってよかったわ〜と思いました。キリエとか、颯爽とかけていく感があってびっくり、ラファエル・ピションの指揮だとだいぶ印象が違った。構成もよかった。全編をとおして飽きさせず、すばらしい演奏だった。こちらは絶対手放さないだろう。

ojisan さん | 埼玉県 | 不明

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劇作品としての声楽曲、演劇として体感する...

投稿日:2024/11/02 (土)

劇作品としての声楽曲、演劇として体感するレクイエムだと感じた。 ピションとピグマリオンらのチームにより、モーツァルトのレクイエムに新しい演奏方法が提示されたように思う。私が視聴したことがあるレクイエムの盤の中では、ブリュッヘン&18世紀オーケストラが1998年に東京でライヴ収録した演奏(Glossa Cabinet)を思い出した。レクイエムにフリーメイソンのための葬送音楽やグレゴリオ聖歌などを挟み込む独自プログラムは「ただのレクイエム」で終わらせない新鮮な感覚を体験させてくれた。   ピション盤では曲中に他の曲を挟むことは同じだが、演劇またはモーツァルトをめぐるドラマの場面転換などの役割として組み込まれ、それが効果的に活かされていると思う。そもそも、音楽作品のCDとして考えるなら当盤のように歌唱しているところをぶった切るように次の曲が重なってくるのは御法度だろう。敢えてそんな要素を持たせてドラマが進行されるピションの意気込みとアイディアに驚かされた。レクイエム本来の意図である「死者の安息を請い、最後の審判を経ての神の御許での永遠の安息を願う」を連想するにはあまりにも果敢かつ劇的な演奏・歌唱は演劇・ドラマを彩る表現で素晴らしいと思う。それはモーツァルトの死(レクイエム)から振り返る形で、35年の人生を駆け抜けたモーツァルトの旅路をドラマ・演劇に仕立てているように私は感じた。   昔よく訳されていた「鎮魂曲」というより、失意の中で息を引き取ろうとするモーツァルトの「復活」を祈るようなイメージで私は聴いた。一般的にモーツァルトの絶筆部分と言われるラクリモザは「息も絶え絶え」みたいな表現、そしてそこが「モーツァルトの人生の終わり=曲の終結」のようなクライマックス(説によるとラクリモザの後の曲にもモーツアルトの筆の跡はあるらしいが、それはそれ)にもドラマ性を感じた。最後に歌われた交唱『イン・パラディスム』は永遠の眠りについたモーツァルトへの「子守歌」として、そしてエンドロールの音楽のようにも思われた。  はじめから最後まで、さまざまな意匠と気持ちが込められた当盤。昔から知られている曲に新しい視点と解釈の可能性、表現の幅広さをもたせたピション&ピグマリオンのチャレンジをぜひ皆さんにもお勧めしたい。

うーつん さん | 東京都 | 不明

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今回の録音でピションは何を目指すのか、非...

投稿日:2024/10/11 (金)

今回の録音でピションは何を目指すのか、非常に興味があった。彼自身のマタイやモンテヴェルディのような清冽さなのか、はたまたサヴァールのようなシニカルさか、いずれにしても、良い意味で「軽やか」と思っていた、が、その予想は綺麗に外れた。ピションは彼の美質である清らかさをベースにしながら、まさに「レクイエム」という死者を悼み鎮魂する「重さ」を出してきたのだ。これは参った。清らかで真摯な祈りほど人の気持ちを打つものはない。冒頭から気持ちを込めたフレージングの連続。もちろん、合唱の精度、音量コントロールとも抜群である。最初のイン・ファンの独唱など、聴くだけで胸に迫る。キリエもテンポは早目だが、その切迫感が、何とも悼みの気持ちを伝えてくる。ディエス・イレも同じ。そして、間違いなく、このピションのこの曲への最大の共感は「ラクリモサ」にある。このラクリモサの凄さは是非聴いてみて頂きたいと切に願う。音に生気を与え、テンポを縦横無尽に駆使し、静謐な中に敬虔さ、荘厳さを音化したピションに心からの賛辞を送りたい。

てつ さん | 東京都 | 不明

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