キーボードとギターの絡みがユニゾン中心だった1、2枚目からハーモニー中心に移行した3枚目とこの4枚目。七弦ギターを使ったりキーボードの音色がより多彩になったりとかなり充実した内容。サウンドとメロディの美しさは抜きん出ている。にしても雑誌に贔屓されてる訳でもないのにこの人気は凄い。まさに実力者。サクセス･ストーリーを地で行くバンド。

バッキングのハモンドオルガンは船を運ぶ波音のようにも聞こえてGOOD!!激しい音楽を好むヘンカがこういう音を好む人だったとは意外。メロパワはジャーマン以外認めない、みたいな雑誌は気にせず買おう!!ツーバスドコドコな曲は今回は半分くらいです。それ以外の曲もメロの良さは変わらないし、アレンジが面白いです。

　一番好きなのが４番のインストゥルメンタル。全体的に均衡はとれていると思うが、少し押しが弱いように感じられる。

ただ今ヘビーローテーション中。今回はヤニ･リマタイネンの作詞作曲でポップなメロディをフィーチャーしたMy Seleneと彼の7弦ギターも話題のひとつだが、ハモンド･オルガンの使い手、へンリク･クリンゲンベリのプレイも大きな聴き所だろう。イェンス･ヨハンソンが目一杯速弾きしたと言うTHE CAGEのソロをいとも簡単にステージ上でコピーしてしまう彼の腕前はかなりのものだ。ミッコ･ハルキンは嫉妬するんじゃない!?

「5人の固い絆が生み出した強靭なサウンドは最早「孤高」の域に突入し、他の追随を許さない完璧な世界観を築き上げた！」って、まさにそういう感じの作品（HMV見事！！）。メンバー達はフランク･ザッパやFREAK KITCHENのような変態的天才ミュージシャンの音楽に傾倒していると言うが、自分たちも彼らのような独自性を追究して行こうという強い意欲が感じられる。この4thで2nd辺りから始めていた実験的要素が見事に結実したと思う。

♪dream is alive!!(from ”The Cage”)ってガッツポーズしたくなるようなアルバム。RECKONING NIGHT＞WINTERHEART’S GUILD＞SONGS OF SILENCE＞ECLIPTICA＞SILENCEの順で好きかなぁ。

激烈で曲構成がシュールなパワーメタル。最近のプログレ･バンドの「これって本当に”プログレッシブ”？」と首を傾げたくなるような作品群に辟易していただけに、いいバンドを見つけたと思った。いわゆる”プログレッシブ･メタル”ではないが、曲構成のひねり具合と緻密なアレンジのレベルの高さは相当なもの。高いテクニックを要求される各パートの中でも、特にヴォーカル･パートの難しさには度肝を抜かれる。ヴォーカルは太くて良い声の持ち主だ。

バラエティに富んだ良い曲ばかり。今までやや違和感があったトミーのドラミングも疾走チューン以外の曲を叩く事によって表現力が増した。元々ライブでは安定してるからこれでもう大丈夫。ソナタに相応しいドラマーになったと思う。今回はギターが重い重い。もう高速ユニゾンのリフやソロはやらないのか？…と思ったら申し訳程度にボーナストラックで鬼みたいに速いのをやってくれてる。ボーナスは日本のライブで必ずやるので楽しみ。ジャケはアルバムの世界観にぴったりですね。

「冬のソナタ」で泣いた人も泣けなかった人もこのソナタは聴いてみて。全曲から「泣き」を発散してる凄いアルバムです。White Pearl,Black OceansとShamandalieは特に涙腺を刺激しまくりです（泣）でも全曲いいです（笑）

最近たくさん購入したCDの中でも最高のアルバム。どっぷり浸かってます。メロパワが主食だった頃にECLIPTICAに遭い、その後の自分の趣味の変化と共にバンドの音楽性も良い感じで変化して行ってくれている。だから「メロパワ」と括られるバンドの中でも別格中の別格。今回はソロパートの作りとかも結構変わりましたね。トニー･カッコの甘い歌声と彼が創造するメロディ、アイディア、バンド全体が練り上げるサウンドが素晴らしいです。ここのチャートでの実績も凄い。