ミンスキーと“不安定性”の経済学 MMTの源流へ

L・ランダル・レイ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784560098318
ISBN 10 : 456009831X
フォーマット
出版社
発行年月
2021年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
303p;19

内容詳細

「金融不安定性仮説」から「最後の雇い手」まで、『MMT現代貨幣理論入門』の著者でミンスキーの弟子によるミンスキー入門。

目次 : 第1章 ミンスキーの主な貢献の概要/ 第2章 われわれはどこで間違ったのか?マクロ経済学と選ばれなかった道/ 第3章 ミンスキーの初期の貢献―金融不安定性仮説/ 第4章 貨幣と銀行業務に対するミンスキーの考え方/ 第5章 貧困と失業に対するミンスキーのアプローチ/ 第6章 ミンスキーと世界金融危機/ 第7章 ミンスキーと金融改革/ 第8章 結論―安定性、民主主義、安全および平等を促進するための改革

【著者紹介】
L・ランダル・レイ : 1953年生まれ。米パシフィック大学卒業後、ワシントン大学セントルイスで修士号と博士号を取得。同校時代、ハイマン・P・ミンスキーに師事。現在、バード大学教授兼レヴィ経済研究所上級研究員。現代貨幣理論(MMT)の旗手として知られる

横川太郎 : 1983年生まれ。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。現在、東京経済大学経済学部准教授

鈴木正徳 : 1964年生まれ。早稲田大学法学部卒業。1987年、第一勧業銀行入行。2002年より、複数の投資ファンド系資産運用会社に勤務の後、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 人生ゴルディアス さん

    名前だけは度々見かけたが未読のミンスキー。副題が「MMTの源流へ」とあったので、警戒して読む。基本的には「民間・国家・貿易の収支総和はゼロ」「法定不換紙幣は国家が税として需要を作り出せる(から無価値になり得ない)」「信用(貨幣)は無から創造できる」の組み合わせから、昨今バズっている意味でのMMTが導かれたのだろう。なんか、論理哲学論考から論理実証主義が導かれた様子を思い出すな。とはいえ国家財政・民間家計・貿易収支の総和がゼロなら、民間のために赤字を出すべきは国家、という議論はある意味穏当なのかもしれない。

  • 日輪 さん

    数式も実証分析も載っていないが、もっと理論を発展させた定量的な分析を読みたかった。定量的な予測と実現象への当てはまりを比べられれば、「やはり主流派の理論はおかしい」ということも簡単に言えるようになるだろう。BIやJGPもやってみなければ分からないことが色々あると思う。金融不安定性仮説は、個人的には株式市場とかをもっと論じてほしかった。

  • ぱぴ さん

    MMTとリフレ派の違いを明確に知りたくてミンスキーの理論を学ぶ。現代資本主義の内的ダイナミクスによる多大な影響力、安定が不安定性を生み出し、最終的に大きな政府と中央銀行による救済があることで新たな危機を呼び起こすメカニズムについて詳細に記されている。負債に偏りがちな民間投資よりも安全資産である政府の支出を重視し、インフレリスクの高い総需要政策よりも半景気循環的に働く効果を持つ直接の雇用創出案を提唱。資本主義は人類の進歩に画期的だが、社会構造の熟知と個人の持つ道徳心が常に試される理由が根本から理解できる。

  • 好奇心の横断歩道を渡る! さん

    ランダル・レイが書いたからかもしれないが、やたらとMMTっぽい。源流というか、違う部分が少ないというか。法人所得税に対するスタンスは違うかな。///「社会保障と呼び水政策の組み合わせは、不安定性を増大させかねない(だからベーシックインカムには消極的)」「雇用プログラムを使って完全雇用を実現すれば、景気安定化や労働者の技能向上と生活習慣の維持が期待できる」といった発想はそのままMMTに受け継がれている。財政支出とGDPがそこそこ伸びている一方で格差拡大がますます進む、米国の事情を想定した政策提言が多めかも。

  • 嶺滝 さん

    私がこの本を読んで考えたことは、安定が次の不安定を生むといったことである。なぜなら、安定しているからこそ、危険なものに挑戦するようになる。これに対して規制当局も規制をするが、金融機関などは規制の抜け穴を使い、失敗した際には政府が助けてくれる。だから、より危険度の高い挑戦をするようになった。その結果がリーマンショックの時の対応に至っているのではないかと考えられる。この本は難しいが、読んでみると面白いので、オススメだと思う。

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L・ランダル・レイ

1953年生まれ。米パシフィック大学卒業後、ワシントン大学セントルイスで修士号と博士号を取得。同校時代、ハイマン・P・ミンスキーに師事。現在、バード大学教授兼レヴィ経済研究所上級研究員。現代貨幣理論(MMT)の旗手として知られる

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