CD

『万華響』 上野星矢(フルート)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
COCQ84980
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

上野星矢/万華響

フルート界の超新星! 多彩な音色と完璧なテクニック、凛とした気品と練達のケレン味

上野星矢は1989年東京出身。都立芸術高校を経て東京芸術大学音楽学部入学。同大学2年時にパリ国立高等音楽院へ留学。2008年、第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクールでグランプリを受賞し、一気に注目を浴びます。
 完璧で正確無比なテクニックを持ちながら、その技術に溺れることなく、イマネジネーション豊かな歌心溢れる音楽をきかせ、シンプルなメロディーになるほどに、その特徴が際立ちます。のびやかな音色、殊に美しい弱音表現(最高音域でも!)、多彩なビブラートや、息の長いフレーズから言葉を語るようなニュアンスまでを自在に繰り出して表現される音楽は、凛とした気品と考え抜かれた知性を感じさせます。一方で、ここぞというポイントで見せる絶妙なケレン味を武器に、良い意味での「解りやすさ」と、通好みの音楽性を高度に両立させる力を持っている点は彼の大きな特徴です。既に演奏され尽くされてきた感のある、ドップラーの『ハンガリー田園幻想曲』をかくも新鮮な感覚で聴かせるあたり並大抵のセンスではなく、既に大器の片鱗を感じさせます。
 いわゆる伝統的なフルートらしさに縛られることのない彼の斬新な演奏スタイルは、日本で学んでいる間はなかなか周囲から理解されませんでした。しかし、彼の才能と信念は、ランパル・コンクール第1位はじめとして海外で高く評価されて、その実力が知られるようになり、まさにフルート界に「維新」を引き起こすような存在となりつつあります。一方で、クラシック音楽だけでなく、その延長線上にある現代音楽や、ポピュラー音楽にも分け隔てなく接し、良い曲・共感できる曲は積極的にステージで披露し聴衆の心をつかんでいます。いわゆるビジネス戦略的なクロスオーヴァー路線とは明確に一線を画す姿勢は、クラシック界に新風を吹き込むに十分の素質であるといえましょう。
 デビュー盤では、あえて超名曲ばかりを集めて勝負に挑み、上野の類まれな才能を際立たせることに成功。その中に、現代の楽曲(ショッカー/ボリング)をおりまぜるほか、ボーナストラックとして、坂本龍一の『東風』を収録。(COLUMBIA)

【収録情報】
01. ボルヌ:カルメン幻想曲
02. ビゼー:カルメン間奏曲
03. ドップラー:ハンガリー田園幻想曲
04. グルック:精霊のおどり
05. フォーレ:シチリアーヌ
06. ラフマニノフ:ヴォカリーズ
07. ビゼー:『アルルの女』より「メヌエット」
08. リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
09. カッチーニ:アヴェマリア
10. ショッカー:後悔と懺悔
11. ボウリング:ヴェローチェ
12. 坂本龍一:東風(ボーナストラック)

 上野星矢(フルート)
 佐野隆哉(ピアノ)

 録音時期:2011年11月16-17日
 録音場所:神奈川県、相模湖交流センター
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

【アーティスト・プロフィール】
1989年生まれ、東京都出身。小学校4年生の時にフルートを始め、12才で本格的に習い始める。東京都立芸術高等学校卒業、東京芸術大学音楽学部フルート専攻入学。2009年、パリ国立高等音楽院に審査員満場一致で入学。これまでに山田ゆう子、堀井恵、ザビーネ・ザイフェルト、立川和男、金昌国、ヴァンサン・リュカ、 ソフィー・シェリエの各氏に師事。
 全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位。日本ジュニア管打楽器コンクールフルート部門金賞。大阪国際音楽コンクール管楽器部門中学生の部第1位、大阪府知事賞。全日本学生音楽コンクール全国大会高校生の部第1位。日本音楽コンクールフルート部門第3位、第2位。松方ホール音楽賞木管部門1位ならびに特賞受賞。第8回ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール・グランプリ(第1位)。杉並区文化功労賞受賞。
 これまでに東京交響楽団、チェコ・フィル八重奏団、イル・ド・フランス国立管弦楽団、新日本フィルハーモーニー交響楽団と共演。2004年より東京、大阪等で毎年リサイタルを開催。ドイツのBeethovenfest Bonnn、フランスのMEDOCフェスティヴァル、同Festival Boucard、ソウルでのリサイタル、パリ日本文化会館主催 Les nouveaux talents japonais de la musique 等に出演。現在、パリに在住し、フランス国内、日本、ヨーロッパからアジア各国で活躍を広げている。(財)ロームミュージックファンデーション奨学生。(COLUMBIA)

内容詳細

日本にはフルートの名手が多いが、上野星矢は若い世代のナンバー・ワンと言えそうだ。情熱をぶつけることも、美しいメロディをしなやかに歌うことも当たり前のようにやってのける。表現の振幅の幅が非常に大きいのだ。そして絶妙に織り込まれる即興性。第2作も期待したい。★(堀)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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