伴侶〜シューベルト：アルペジョーネ・ソナタ、シューマン：幻想小曲集、他　ロレーヌ・カンペ（コントラバス）、ナタナエル・グーアン（ピアノ）

コントラバスとヴァイオリンの二刀流。異色の経歴を持つロレーヌ・カンペ
コントラバスでドイツ・ロマン派作品を奏でた1枚

ロレーヌ・カンペはパリ・オペラ座管弦楽団のソロ・コントラバス奏者。ヴィクトワール・ド・ラ・ミュジークの「レヴェレーション2025」を受賞した注目のコントラバス奏者です。幼いころからコントラバスとヴァイオリンの両方を学び、パリ国立高等音楽院でコントラバスをスザンヌ・ガスネル、ティエリー・バルベ、ジャン＝エドモンド・バッケの下で学び修士課程を修了。2019年にジャン＝マルク・フィリップス＝ヴァイジャベディアン（トリオ・ヴァンダラーのヴァイオリン奏者）のクラスでヴァイオリンの過程も終えています。その後もマンハイム大学にてさらなる研鑽を積みました。室内楽奏者としてハンニガン、ルノー・カプソン、トリオ・ヴァンダラー、カヴァコスらからも信頼を得ているほか、ヴァイオリン奏者としても弦楽四重奏のメンバーとしてコンクールで栄誉を勝ち取るなど実績を積んでいます。2024年まで7年間フランス放送フィルの共同ソリストを務め、現在はパリ・オペラ座管で首席ソロ奏者を務めています。レオポルト・ベラン国際コンクールで優勝、2017年ジョヴァンニ・ボッテジーニ国際コンクールで第2位に輝くなど輝かしい経歴です。
　そんな彼女がこのたび、コントラバスでドイツ・ロマン派の作品を演奏してのデビュー・アルバムを発表します。シューベルトのアルペジョーネ・ソナタ、シューマンの幻想曲、ベートーヴェンの『魔笛』による変奏曲など、どれも楽器の概念を超えた音楽性は圧巻です。技巧もさえわたっています。また、シューマン夫妻の友人の作曲家ヨゼフィーネ・ラング[1815-1880]の美しい歌曲もこのCDの中で珠玉の輝きを放っています。LFJでも来日多数の名手、ピアニストのナタナエル・グーアンとは室内楽でしばしば共演しており、気心の知れたアンサンブルも魅力。コントラバスの注目株による素晴らしい音楽を楽しめます。（輸入元情報）

【収録情報】
● ラング：あなたの瞳はひときわ輝く
● ベートーヴェン：モーツァルト『魔笛』の『恋を知る男たちは』による変奏曲 変ホ長調 WoO46
● ラング：千の星が輝く湖上で
● シューベルト：アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821
● ラング：ああ、あなたはこんなにを私を待ち望んでいたのか
● ラング：ミニョンの不満
● シューマン：幻想小曲集 Op.73
● ラング：秋の気配

　ロレーヌ・カンペ（コントラバス、編曲）
　ナタナエル・グーアン（ピアノ）

　録音時期：2023年10月
　録音方式：ステレオ（デジタル）