NDRエルプフィル首席コントラバス
ベリンガーが弾くブラームスのチェロ・ソナタ!
エッケハルト・ベリンガーが弾く編曲も含めたコントラバス作品集。予備知識なく聴くと、ずいぶん深みのあるチェロの音だな、いやこの重低音はコントラバスだ、と驚かされるでしょう。それくらい高い音域が自然で優しく、そしてコントラバスらしい深い味わいに満ちています。シューマンのアダージョとアレグロがこれほどコントラバス演奏に合うとは誰も考えなかったことでしょう。またブラームスでは音楽の渋みが一層際立っています。
チェコの作曲家、アドルフ・ミシェク[1875-1955]は、オーストリア=ハンガリー帝国のモドレティーン(現在はチェコ領)生まれのコントラバス奏者。ウィーン音楽院でコントラバスを学び、長くウィーン宮廷歌劇場およびウィーン・フィルハーモニー管弦楽団でコントラバス奏者を務め、その後1920年から1934年までプラハの国民劇場の首席コントラバス奏者を務めました。ソナタ第2番はロマン色濃厚な作品で、20分を要する力作。
エッケハルト・ベリンガーは現代ドイツを代表するコントラバス奏者。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団の首席コントラバス奏者、ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団の首席コントラバス奏者を経て、2003年からNDR交響楽団→NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団の首席コントラバス奏者を務めています。またハノーファー音楽大学の教授でもあります。高橋朋子はドイツで40年近く活動しているピアニスト。東京芸術大学で学んだ後、ベルリン芸術大学に留学、以来ベルリンを拠点にソリストとして、室内楽ピアニスト、伴奏ピアニストとして活躍しています。(輸入元情報)
【収録情報】
● シューマン:アダージョとアレグロ(原曲:ホルンとピアノのための)
● ブラームス:ソナタ ホ短調 Op.38(原曲:チェロ・ソナタ第1番)
● ミシェク:コントラバス・ソナタ第2番ホ短調 Op.6
エッケハルト・ベリンガー(コントラバス)
高橋朋子(ピアノ)
録音時期:2019年10月7-9日
録音場所:ハンブルク
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)