19世紀のロンデーニャ
音楽学者マリア・ルイサ・マルティネスとピーター・マヌエルによって2015年に発見された一連の作品。これはグラナダ生まれのギター奏者・作曲家ムルチアーノ[1795-1848]が既存の作品に自由なアレンジを加え、グラナダの伝承音楽であるロンデーニャ(ファンダンゴの一つの形で、フラメンコの原型)に仕上げた曲集でした。彼は自分のために制作された7弦ギターを自在に操り、独学でありながら、さまざまな曲を弾きこなしていたとされています。
アルバムの冒頭に置かれた曲は、実際にムルチアーノに会い感銘を受けたグリンカが、彼の演奏する曲をノートに書き留めたというもの。他にもロンデーニャに触発されて書かれた様々な作品が楽しめます。アルバムの後半には歌を伴う曲を収録。19世紀のグラナダの風景を想起させるユニークな1枚です。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ムルチアーノ/グリンカ:ギターのためのロンデーニャと変奏曲
2. ムルチアーノ/インセンガ:ロンデーニャ
3. ムルチアーノ/インファンタ・イサベル:グラナダのロンデーニャ
4. ユリアン・アルカス:ロンド
5. トマス・ダマス:ラ・マカレーナ
6. アンヘル・バリオス:花言葉
7. ファリャ:ドビュッシー墓碑銘のための賛歌(ギター版)
8. モントーヤ:ロンデーニャ
9. ムルチアーノ/イサベル:グラナダのロンデーニャ
10. ムルチアーノ/インセンガ:ロンデーニャ
11. モチュエロ:エル・トロンソ・シエンテ・ドロール
12. ニーニョ・デ・アルマデン:ナベハンド・メ・ペルディ
13. ラファエル・ロメロ:Yo vi un bicho correr
フアン・フランシスコ・パディージャ(ギター)
エステル・クリソル(ヴォーカル)
録音時期:2017年12月3-5日
録音場所:Auditorio Manuel de Falla, Granada, Spain
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)